今年のドラフト候補の一人である藤平寛己。
高校で実績を積み上げてきた本格派右腕で、各球団のスカウトからも注目を集めています。
一般的な記事では「最速◯km/h」「甲子園での活躍」などの表面的な特徴に注目が集まりますが、プロで通用するかどうかは、より詳細なデータ分析が欠かせません。
本記事では、藤平選手の特徴やプレースタイル、さらには奪三振率（K/9）・四死球率（BB+HBP/9）などのセイバーメトリクスを含め、数値を細かく分析しています。
数字が示す傾向から、将来どのような役割を担えるのか、ドラフト指名の可能性はあるのかを考察していきましょう。
藤平寛己のプロフィールと経歴
藤平寛己（ふじひら・ひろき）は、神奈川県三浦郡葉山町出身。東海大菅生高校に在籍する3年生で、投手と外野手を兼ねる二刀流選手です。
身長175cm、体重76kgとスリムな体型ながら、最速152kmの速球を投げ込み、長打力と勝負強さも兼ね備える“二刀流”として全国から注目されています。
中学時代は地元のクラブチームで頭角を現し、投打で中心選手として活躍。
高校進学後は強豪・東海大菅生で1年からベンチ入りを果たし、早くも投打両面で存在感を発揮しました。
藤平寛己の投手としての魅力
最速152km直球の破壊力
藤平は2年時に146kmを計測し、3年夏の西東京大会ではリリーフ登板で最速152kmを記録。
力強い直球はスカウトからも「空振りを奪えるボール」と評され、単なるスピードガン以上の威力を誇ります。
直球は高めで空振りを奪える球質で、低めではゴロを誘発。打者を押し込む力を備えたストレートは、同世代でもトップクラスです。
投球スタイルとフォーム
テンポの良い投球が特徴で、腕のしなりを活かしたコンパクトなフォームから投げ込む姿は「まだ伸びしろが大きい」と評価されています。
変化球はスライダー、カーブ、フォークを操り、ストレートを軸に緩急を使った投球術を展開します。
大会での活躍
今夏の西東京大会ではリリーフとして終盤を任される場面も多く、強打者相手にも力勝負を挑んで抑える姿が印象的でした。
甲子園出場には惜しくも届かなかったものの、準決勝・決勝の舞台でストレート主体の豪快な投球を披露し、観客を沸かせました。
藤平寛己の打撃センス
5番打者としての存在感
藤平は投手だけでなく、打順でもクリーンナップを担う存在です。
3年夏の大会では5番・中堅で出場し、先制タイムリーや3安打3打点の活躍を見せました。
広角に打ち分ける技術と長打力を兼ね備え、ランナーがいる場面で結果を残す勝負強さも光ります。
打撃フォームの特徴
コンパクトなスイングながらインパクト時の力強さがあり、逆方向にも強い打球を飛ばすのが特徴。
高校通算本塁打はまだ多くありませんが、外野の頭を越す打球を連発する長打力はプロの世界でも注目されるポイントです。
大舞台での勝負強さ
準決勝や決勝といった大事な試合でタイムリーを放ち、チームの勝利に直結する結果を残しました。
「強打の投手」としてだけでなく、純粋な打者としても評価が高いのは、こうした大舞台での実績に裏付けられています。
藤平寛己の外野守備での適応力と俊足
藤平は投手だけでなく、外野守備でも中堅を中心に起用されました。広い守備範囲と俊足を活かして外野の深い打球を追いかけ、安定した捕球を披露。
また、肩の強さも武器で、外野からの送球は捕手まで一直線に届きます。
代打・代走・守備固めと幅広い起用に応えられる柔軟性は、プロでも高く評価される要素です。
藤平寛己の投手・打撃成績
では、セイバーメトリクスを含め、藤平選手の投手・打撃データを細かく分析していきましょう。
藤平寛己｜投手通算成績
※一部、グラフ付きレポートが未公開の記事もありますが、データが揃い次第、順次追加・更新いたします。
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