どうも!タカシです!
日本にはプロ野球の他に女子プロ野球があります。
女子プロ野球はその名の通り女性が野球で給料をもらうプロ野球選手がプレーするプロ野球リーグです!
こんな疑問があるあなた向けの記事
女子プロ野球の仕組みについて知りたい
女子プロ野球のチーム数を知りたい
トライアウトはやってる?
本記事では女子プロ野球の仕組みについてお話ししていきます!
女子プロ野球も少しずつ人気が出てきて、女子プロ野球選手を目指す女子選手も増えてきています!
目次
女子プロ野球の仕組みについて

女子プロ野球も年々知名度が上がってきているよね!
そうですね!元プロ野球選手が監督として指揮を執っているので、レベルの高い指導を受けられます。
女子プロ野球選手は現在4チームでリーグ戦を行っていますが、過去にはチームの存続危機があったりなど幾度となく解散危機を乗り越えてきました。
女子選手も野球に人生を捧げるべく野球に打ち込んでいますが、見ていて「さすがプロだな」と思います!
では女子プロ野球はどういった仕組みになっているのか、トライアウトは行っているのかについて解説していきます!
・女子プロ野球の仕組みについて
- チーム数について
- 年間試合数は?
- ヴィクトリアシリーズ
- ティアラカップ
- 女王決定戦とジャパンカップ出場決定戦
- ジャパンカップ
それぞれ解説していきます。
チーム数について

女子プロ野球のチーム数って何チームあるの?
今は4チームでリーグ運営していますね!
女子プロ野球は「日本女子プロ野球機構(JWBL)」という組織が運営しているプロ野球リーグです。
JWBLに登録しているチームは、
- 京都フローラ
- 愛知ディオーネ
- 埼玉アストライア
- レイア(育成球団)
と、4チームが所属しており、このうち育成チームのレイアを除いた3チームでリーグ戦を行なっています。
4チームの総当たりで1年間のシーズンを戦っていく
年間試合数は?

女子プロは年間何試合行うの?
今は72試合行ってます!
現在の女子プロ野球の年間リーグ戦である「ヴィクトリアシリーズ」の試合数は60試合で、それに加えてティアラカップ、ジャパンカップに出場すると最高で72試合年間に消化します。
埼玉アストライア、愛知ディオーネ、京都フローラの3チームがヴィクトリアシリーズで争い、レイアは育成球団なのでヴィクトリアシリーズは参加せず、その代わりジャパンカップに出場決定戦で勝てば出場できます。
2010年に発足した女子プロ野球機構ですが、年ごとに公式戦のシステムが変わり、新チームの参入やリーグの運営状況を考慮しながらその年の運営の流れや試合数を変えています。
リーグ戦を軸にトーナメントカップやプロアマ王座決定戦を行っている
ヴィクトリアシリーズ

ヴィクトリアシリーズはプロ野球で言うペナントレースだね!
そうですね!
ヴィクトリアシリーズがシリーズ制覇するには大きな鍵を握っています。
ヴィクトリアシリーズは先ほども述べたように、計66試合程のリーグ戦を消化します。
ヴィクトリアシリーズは主に3季に分けて行われており、
- 春季リーグ戦 22試合 3月~5月
- 夏季リーグ戦 20試合 6月~8月
- 秋季リーグ戦 24試合 9月~10月半ば
となっています。
ヴィクトリアシリーズの主な会場は、東京、埼玉、愛知、京都、兵庫、岐阜など関東、関西、東海地方を中心に試合が行われています。
また女子プロ野球の特徴として、NPBではめったに見られないダブルヘッダーが、女子プロ野球では当たり前のように行われています。
土日祝日の試合になると女子プロ野球の日程上ほとんどの割合でダブルヘッダーで女子プロ野球のリーグ戦って実は超ハードです!
この他にもトーナメント戦であるティアラカップも行われます
女子プロ野球のスケジュールはかなりハードである
ティアラカップ

ティアラカップはどんな大会システムなの?
年に一度行われるリーグのトーナメント戦で、各地方で行われるトーナメント戦です!
ティアラカップは、ヴィクトリアカップとは違いトーナメント方式で行われる公式戦です。
今年のティアラカップは8月に行われ、熊本、北海道と2大会が開催されました。
参加チームは、
- 埼玉アストライア
- 京都フローラ
- 愛知ディオーネ
- ライオネス(上記3球団から選抜されたメンバーで構成)
この4チームで行われました。
今年のティアラカップの結果は、
- 熊本大会
優勝:埼玉アストライア 2位:京都フローラ 3位:愛知ディオーネ 4位:ライオネス
- 北海道大会 台風のため中止
ということで、熊本大会は埼玉アストライアが制覇し、北海道大会は残念ながら台風の影響が懸念されたため中止となりました。
このティアラカップはヴィクトリアカップと成績を加味してシーズンの順位が決まるので、この大会も落とせません。
女子プロのトーナメントもリーグ制覇に繋がってくる
女王決定戦とジャパンカップ出場決定戦

女王決定戦とジャパンカップは何かつながりがあるの?
女王決定戦に出場が決まった上位2チームがジャパンカップに出場します!
女王決定戦は、年間順位1位のチームと2位のチームで女子プロ野球日本一を争うプレーオフシリーズです。
女王決定戦は2試合行われ、2勝したチームが日本一となりますが、年間順位が1位のチームは女王決定戦において予め1勝をしている状態からのスタートとなります。
なので年間1位チームが女王決定戦で1勝したらその時点で日本一となります。
年間2位チームからしたら1敗のハンデを背負ってのスタートと同じですので、初戦は絶対に落とせないです!
女王決定戦は1位が1勝のアドバンテージで優勢になる
リーグ戦3位のチームはレイアとジャパンカップ出場決定戦を行う

一方でヴィクトリアシリーズで3位になったチームは、女王決定戦の前に行われるジャパンカップ出場決定戦を育成球団であるレイアと争います。
この出場決定戦は1試合のみで、勝ったらその時点でジャパンカップ出場が決まります!
レイアが唯一出れる大会となりますので、この出場決定戦で勝ってジャパンカップに出場したいところです!
育成球団レイアが唯一公式戦に出れるチャンスでもある
ジャパンカップ

ジャパンカップはどんな大会なの?
プロ・アマのそれぞれのリーグで上位に入賞したチームが女子野球日本一を決める大会です!
ジャパンカップは日本の女子プロ野球チームと女子アマチュア野球チーム混合で日本女子野球の王者を競う大会です!
<プロ>
女子プロ野球3チーム
※3チーム目はレギュラーシーズン3位チームと育成球団レイアの出場決定戦の勝者
<アマ>
・高校
全国高等学校女子硬式野球大会ベスト4入りをしたチーム
・大学
全日本大学女子硬式野球選手権優勝、準優勝チーム
・クラブチーム
全日本女子硬式クラブ選手権優勝、準優勝チーム
というような、アマチュアの大会で勝ち進んできたチームとプロ球団を混ぜての大会になりますので、この大会も盛り上がります!
ジャパンカップの第1回大会は、女子プロ野球出来立てというのもあって、決勝は埼玉栄高校対福知山成美高校で行われ、埼玉栄高校が初代王者となりました。
しかし、翌年以降はプロ球団が優勝を独占してきました。
女子野球もやはりプロの方がレベルが高いと言うべきなのかもしれませんが、アマの女子野球もプロと大差はないのでプロを倒すことも普通にあります!
女子野球はプロアマに大差はないため、アマがプロに勝つこともある
トライアウトはやってる?

女子プロはトライアウトやってるの?
やってます!トライアウトを経て選手はプロ入りを勝ち取ってます!
女子プロ野球はトライアウトを毎年開催しています!
受験資格は、
- 在学中の選手は高校、大学、専門学校を卒業することが見込まれること
- 未成年選手は保護者の許可を得ること
以上を満たせば受験が可能となります。
受験料は3000円。
受験すること自体はそんなにハードルは高くないですね!
では、女子プロ野球トライアウトの内容を解説していきます!
- 1次試験
- 2次試験(1日目)
- 2次試験(2日目)
それぞれ解説していきます!
1次試験

トライアウトは独立リーグやNPBと同じ感じなの?
いいえ、女子プロ野球のトライアウトは少し変わったトライアウトを実施しています!
エントリー方法ですが、女子プロ野球の公式サイトに掲載されているエントリーシートのPDFを印刷して、記入後リーグへの郵送となります。
しかし、もう一つリーグへ送らなければいけないものがあります。
それは、プレービデオです!
プレービデオの提出
自分自身のプレーしている映像をリーグへ送ることもエントリーの際に必要になります。
<投手の場合>
- ピッチング映像
「横からの視点」と「キャッチャー視点」の2つ
<野手の場合>
- バッティング映像
「横からの視点」、「投手からの視点」、「斜め後ろからの視点」の3つの視点 - 守備映像
内野手、外野手に関しては捕球、送球を「後ろからの視点」から撮り、キャッチャーの場合は捕球から2塁送球を「後ろからの視点」と「横からの視点」をとることが必要。
撮った映像は、
- SD又はDVDに焼いてエントリーシートと一緒にリーグへ送付する方法
- Youtubeに載せてURLを送る場合はメールにエントリーシートのデータと映像のURLを添付してリーグ宛てのメールアドレスに送信する方法
と、があります。
実はここまでが1次試験の内容となってます!
1次試験の選考結果は1次試験終了後の約2週間後に発表があり、1次選考を通った選手は、次の2次選考に進みます!
女子野球は映像から1次選考を決める
2次試験(1日目)

2次試験は2日あるの!?
そうですね!1日目は基礎能力です!
2次試験は2日間にわたり行われ、ここから基礎体力、技術、実戦のテストへと入っていきます。
2次選考の1日目の内容は
- 50m走
- 遠投
- 投手・・・ピッチング
- 野手・・・打撃と守備
- メディシンボール投げ
- 切返し走
- ステッピング測定
というような内容です。
女子プロ野球のテストにメディシンボール投げ、切返し走、ステッピング測定が含まれていて、すごく細かくチェックしていると感じました。
50m走や遠投は特に基準が書いてなく、過去にトライアウトを受けて合格した選手の最高値が書かれてあります。
- 50m走の過去最高が6.4秒、平均が6.93秒
- 遠投の過去最高が84m、平均が72m
と、こう見たら合格者って身体能力が高いです!
ちなみに50mの過去最高が自分の50m過去最高です(笑)
この基礎体力テストだけで判断はしないと思いますが、もしトライアウトを受験するのであれば、平均値を超えれるくらいにはしておいた方が無難かと思います。
過去最高の記録を超えることを基準にすることが大事
2次試験(2日目)

2日目から実戦形式かな?
そうですね!2次試験の2日目から実戦力をテストします!
2次試験の2日目は実戦形式がメインです。
紅白戦またはシートバッティングが行われますので、ここで自分のプレースタイルを見せるときです!
実戦形式のあとは、面接、メディカルチェック、健康診断を行って終わりです。
2次試験が終わればいよいよ最終選考発表です!
最終選考結果発表は2次試験終了後の約1週間後です。
女子プロ野球のトライアウトについては、リーグの公式ホームページにも記載されていますのでご確認ください!
https://www.jwbl.jp/news/detail/id/20186
野球やる環境は充実している

女子プロ野球って野球をやる環境は充実してるんだね!
そうですね!野球環境は良いです!
今回女子プロ野球についていろいろ調べながら書いていましたが、女子プロ野球は野球やる環境は充実しています!
食事のサポート・家賃補助・ボディケアサポートなどシーズン戦っていくうえでサポート体制が充実していますので、野球に集中できる環境が整っています。
年間で試合数は70試合ほどあり、ダブルヘッダーがだいたい週2あると考えたら体のケアサポートの充実はかなり大きいです!
試合もたくさんできますので、将来野球選手で活躍していきたいと思っている女子選手は女子プロのトライアウトを受けてみてほしいですね!
女子プロ野球の給料事情

女子プロの給料はどのように決めているんだろう・・・
高卒と大卒、社会人と入団した年代で給料が変わってきます。
女子プロ野球の給料ですが、
- 高卒選手:年棒240万+インセンティブ、タイトル
- 大卒選手:年棒288万+インセンティブ、タイトル
- 一般:年棒288万+インセンティブ、タイトル
基本的な給料の仕組みはこのようになりますが、在籍年数や活躍次第でさらに給料が上がる仕組みです。
大卒以降の方が給料は良さそうな印象です。
年によって給与形態が変わる可能性もあるので、年ごとに給与形態についても調べておく必要があります!
セカンドキャリアも充実!

引退後の仕事先も紹介してくれるの?
資格取得やセカンドキャリアに関してもサポートしているようですね!
野球引退後のことも考え資格取得ができたり、指導者・球団スタッフになったり、就活などのセカンドキャリアサポートもしてくれていますので引退後の心配もありません。
なので自分が野球でどこまで出来るか挑戦するのも良いと思います!
もし女子プロ野球のトライアウトに挑戦しようか考えている方いましたら、受験を検討してみてください!