2026年のドラフト候補の一人である髙部陸。
高校で実績を積み上げてきた本格派左腕で、各球団のスカウトからも注目を集めています。
一般的な記事では「最速◯km/h」「甲子園での活躍」などの表面的な特徴に注目が集まりますが、プロで通用するかどうかは、より詳細なデータ分析が欠かせません。
本記事では、髙部選手の特徴やプレースタイル、さらには奪三振率(K/9)・四死球(BB+HBP/9)などのセイバーメトリクスを含め、数値を細かく分析しています。
数字が示す傾向から、将来どのような役割を担えるのか、ドラフト指名の可能性はあるのかを考察していきましょう。
髙部陸のプロフィール
髙部陸(たかべ・りく)投手は聖隷クリストファー高校の投手です。
埼玉県出身で、中学時代は硬式野球チーム「武蔵嵐山ボーイズ」に所属し、早くから本格的な投手として経験を積んできました。
体格は176cm・68kgとやや細身ながら、体全体をしなやかに使った投球フォームが特徴です。
高校進学後、さらなる成長を求めて野球の名門・聖隷クリストファー高校に進学しました。
高校での成長
1年生の秋からベンチ入りを果たし、2年春にはエース格として登板機会が増えていきます。
春季大会ではコンスタントに140キロ台をマークし、最速147キロを記録しました。
特に2024年夏の静岡大会では、全試合に先発して防御率0点台という圧倒的な内容を披露。
チームを県大会優勝、さらに甲子園出場に導く活躍を見せました。
甲子園での投球内容
2025年の甲子園でもその実力は健在です。
1試合あたり平均7奪三振、防御率1点台前半と安定感のあるピッチングを披露しました。
また、速球の威力に加え、落差のあるスライダーやカーブを自在に操り、打者を翻弄しました。
特に右打者のインコースをえぐるカットボールは、プロのスカウトからも「高校生離れしている」と高く評価されています。
髙部陸の投球スタイル
ストレートの球質と角度
髙部陸投手の持ち味は角度のあるストレートです。
球速表示以上に打者の手元で伸びる球質を持ち、打者は差し込まれることが多いタイプです。
腕の振りが一定で、直球と変化球の見分けがつきにくい点も大きな武器です。
変化球の精度と配球術
変化球はスライダー、カーブ、カットボール、チェンジアップの4種類を投げ分けます。
特にスライダーはキレが良く、右打者の外角に逃げるように曲がるボールで空振りを奪います。
また、左打者に対しては外角低めに沈むチェンジアップで緩急をつけ、的を絞らせません。
試合終盤でも球威が落ちにくく、先発完投型のスタミナを備えています。
投球フォームとメンタル面
フォームはインステップ気味で、体をひねりながら腕をしならせるタイプです。
独特の角度からボールが出てくるため、打者はタイミングを取りづらい特徴があります。
試合中も表情を崩さず、ピンチの場面でも落ち着いて投げる姿が印象的。精神的な安定感も、彼の魅力の一つです。
髙部陸の投手成績(セイバーメトリクス)
では、セイバーメトリクスを含め、髙部選手の投手データを細かく分析していきましょう。
髙部陸|投手成績(25年夏)
※一部、グラフ付きレポートが未公開の記事もありますが、データが揃い次第、順次追加・更新いたします。
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