今年のドラフト候補の一人である小宮悠瞳。
高校で実績を積み上げてきた本格派左腕で、各球団のスカウトからも注目を集めています。
一般的な記事では「最速◯km/h」「甲子園での活躍」などの表面的な特徴に注目が集まりますが、プロで通用するかどうかは、より詳細なデータ分析が欠かせません。
本記事では、小宮選手の特徴やプレースタイル、さらには奪三振率(K/9)・四死球(BB+HBP/9)などのセイバーメトリクスを含め、数値を細かく分析しています。
数字が示す傾向から、将来どのような役割を担えるのか、ドラフト指名の可能性はあるのかを考察していきましょう。
小宮悠瞳とはどんな選手?プロフィールと成長の歩み
小宮悠瞳(こみや・ゆめ)は、川崎総合科学高校に在籍する注目の左腕投手です。
180cm・70kgとしなやかな体躯を持ち、最速142〜143kmのストレートを武器に打者へ立ち向かいます。
その一方で、外野手としての打撃力も評価されており、投打の両面で将来性を秘めた「二刀流候補」としてスカウトの注目を集めています。
中学時代は軟式野球部で活動しており、硬式への本格的な転向は高校入学以降。
中学3年時から投手に挑戦し始めたことを考えると、その成長スピードの速さは驚異的です。
投手経験の浅さは裏を返せば「伸びしろの大きさ」を意味しており、プロ球団もその点を高く評価しています。
小宮悠瞳の投球スタイルと特徴
柔らかい胸郭を活かした独特のフォーム
小宮の投球フォームは、柔軟な胸郭と腕の長さを活かしたスリークォーター気味のフォームが特徴です。
右足を高く上げ、ヒールアップしながら重心を下げることで、体全体を大きく使った投球につなげています。
遠心力が生まれやすいフォームで、鋭い腕の振りにつながり、ボールの角度やキレを生み出しています。
スカウトの間では「腕の振りが自然でフォームに無駄がない」と評価されており、体の使い方の器用さはさらに成長していくとみられています。
最速143kmのストレートとスライダーのキレ
現時点での最速は143kmですが、回転数の高さと角度のあるストレートは打者を差し込む力があります。
また、スライダーは鋭く曲がり、打者の空振りを誘う決め球となっています。
スカウトからも「直球と変化球のバランスが良く、球質に将来性を感じる」と評価されており、球速が145kmを超えてくれば、評価はさらに高まるでしょう。
夏の神奈川大会で魅せた“173球完投劇”
西湘学院との熱戦
2025年夏の神奈川大会2回戦、小宮はプロ注目の左腕同士の投げ合いとなった西湘学院戦に先発しました。この試合で小宮はなんと173球を投げ抜き、5安打2失点で完投勝利を果たしました。
炎天下の中で最後まで腕を振り続けたスタミナ、粘り強さ、そして精神力の強さは観客やスカウトを大いに驚かせました。
プロ関係者からの評価
この試合後、東京ヤクルトの小川淳司GMは「将来が楽しみで、球の強さはしっかりある」と高く評価。
さらに、フォームや体の使い方を見ても「素材として非常に面白い」という声が上がりました。
173球を投げ抜いても最後まで球威が落ちなかったことは、投手としてのフィジカルとメンタルの強さを証明する格好のアピールとなりました。
小宮悠瞳の投手成績(セイバーメトリクス)
では、セイバーメトリクスを含め、小宮選手の投手データを細かく分析していきましょう。
小宮悠瞳|投手成績(25年夏)
※一部、グラフ付きレポートが未公開の記事もありますが、データが揃い次第、順次追加・更新いたします。
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