今年のドラフト候補の一人である中山優人。
高校で実績を積み上げてきた本格派右腕で、各球団のスカウトからも注目を集めています。
一般的な記事では「最速◯km/h」「甲子園での活躍」などの表面的な特徴に注目が集まりますが、プロで通用するかどうかは、より詳細なデータ分析が欠かせません。
本記事では、中山選手の特徴やプレースタイル、さらには奪三振率(K/9)・四死球率(BB+HBP/9)などのセイバーメトリクスを含め、数値を細かく分析しています。
数字が示す傾向から、将来どのような役割を担えるのか、ドラフト指名の可能性はあるのかを考察していきましょう。
中山優人とは?プロフィールと経歴
中山優人(なかやま・ゆうと)は、茨城県出身の2007年度生まれ。水戸啓明高校に在籍する高校3年生で、右投左打の本格派投手です。
身長182cm、体重69kgと細身ながら、しなやかな腕の振りと安定した投球フォームが特徴。
力強さだけでなくコントロールの精度も兼ね備えており、将来性の高さからプロスカウトの注目を集めています。
中学時代から才能を発揮していた中山は、高校進学後すぐに実力を示し、2年秋以降はエース格としてチームをけん引。
高校最後の夏には全国的な注目を浴びる投球を披露し、一気にドラフト候補として名前が挙がる存在となりました。
中山優人の高校時代—茨城大会で完全試合を達成
中山が一躍脚光を浴びたのは、2025年夏の茨城大会4回戦。
強豪相手にマウンドへ上がった中山は、被安打0、奪三振14、与四死球0という完璧な投球で9回を投げ抜き、完全試合を達成しました。
茨城県内のみならず、全国の野球ファンを驚かせたこの試合には、プロ野球12球団すべてのスカウトが視察。
試合後には多くのスカウトから絶賛の声が寄せられ、評価を一気に押し上げるきっかけとなりました。
この試合は中山の将来性を証明する大舞台となり、茨城から全国へと名を轟かせた瞬間でした。
中山優人の投球スタイルと持ち味
ストレートの質と球速
中山の最速は146kmと、高校生として突出した速球派ではありません。
しかし、回転の効いた伸びのある直球は、スカウトから「スピードガン以上の球質」と高評価を得ています。
打者が差し込まれやすいのは、この球質の良さに由来しています。
多彩な変化球
- スライダー:鋭く横に滑る変化で空振りを奪う
- フォーク:落差があり、三振の決め球として機能
- カーブ:緩急をつけるためのカウント球
ストレートと変化球のコンビネーションにより、打者のタイミングを外す投球術が光ります。
制球力の高さ
ストライクゾーンの四隅を突く精度は高校生離れしており、完全試合を可能にした大きな要因でもあります。
四球で自滅しない点もプロから評価される理由の一つです。
中山優人の投手成績(セイバーメトリクス)
では、セイバーメトリクスを含め、中山選手の投手データを細かく分析していきましょう。
中山優人|投手成績(25年夏)
※一部、グラフ付きレポートが未公開の記事もありますが、データが揃い次第、順次追加・更新いたします。
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