日本一を誇る富士山は、静岡県側から望むことで見せる表情が多彩です。
海越しにそびえる姿、山麓の茶畑と一緒に眺める風景、森林や渓谷と織りなすコントラストまで、静岡ならではの絶景ポイントを3泊4日で効率よく巡るモデルプランをご紹介します。
富士山ビュースポットの魅力と準備
富士山の美しさは時間帯や季節で大きく変化し、朝焼けや逆さ富士、夕暮れのシルエットなど、一日中飽きることなく楽しめます。旅を始める前に、訪問予定のスポットごとのベストタイムや天候傾向、アクセス方法をリサーチし、カメラやスマートフォンのバッテリーとメモリーを十分に用意しておきましょう。
撮影機材と服装のポイント
高地や海岸沿いは風が強く冷え込みやすいため、ウィンドブレーカーや防寒インナーを重ね着。足元はトレッキングシューズを選び、長時間の撮影や散策に備えます。レンズは広角と望遠を組み合わせると、富士山全体と細部の両方を捉えられます。
3泊4日モデルプラン：静岡側絶景ドライブ旅
1日目：沼津・三島エリアの朝景と茶畑
早朝に沼津港を訪れ、海越しに浮かぶ富士山の絶景を狙います。漁港の防波堤上から見える徐々に明るくなる山頂シルエットは格別です。午前は三島市内へ移動し、狩野川沿いのカフェでモーニングを楽しんだ後、柿田川湧水公園の清流越しに姿を眺め、午後は茶畑が広がる裾野市へ。 茶畑の展望台では地元茶農家が営むティーハウスで一服しながら、広大な緑と富士山を同時に楽しみます。夜は富士山を望む温泉宿にチェックインし、部屋の露天風呂で星空と山影を満喫。
2日目：富士山五合目と富士宮やきそば
午前は早起きして富士山スカイラインを走り、五合目の雲上駐車場へ。清々しい高原空気の中で山頂を間近に眺め、登山者の出発を見送りつつ記念撮影。下山後は富士宮市へ向かい、ご当地グルメ「富士宮やきそば」をランチに味わいます。午後は田貫湖へ足を伸ばし、逆さ富士と湖面を堪能。夕方は湖畔の宿で焚き火と地元食材ディナーを楽しみます。
3日目：清水港と三保松原の絶景ロード
三日目の朝は清水港へ。世界文化遺産三保松原の入り口にある小高い丘から、松の梢越しの富士山を撮影。波打ち際の松林と山容のコラボが一生の思い出になります。午前は港町の漁港食堂で海鮮丼を楽しみ、午後は薩埵峠（さったとうげ）の展望台へドライブ。駿河湾と市街地越しに望む富士山は、まさに絶景ロードのハイライトです。
4日目：南アルプスと吊り橋の新スポット探索
最終日は南アルプスの峰々と富士山が共演する「ふもとっぱらキャンプ場」へ向かい、広大なキャンプフィールド越しに山並みを望みます。続いて寸又峡の夢の吊り橋へドライブし、木漏れ日の中に浮かぶ富士山の遠望を楽しみ、午後は清流沿いの足湯カフェで旅の疲れを癒して帰路へ。
注目ビュースポット詳細解説
沼津港防波堤
漁船の灯りと朝焼けの中に浮かぶ富士山が、写真愛好家に絶大な人気。大波の日は波飛沫が虹を作り、一層ドラマチックに。
柿田川湧水公園
日本一の湧水量を誇る清流と、川面に映る富士山。園内の遊歩道から手軽に絶景を楽しめる。
田貫湖
湖畔の散策路で逆さ富士を撮影。雲海が発生する早朝に訪れると幻想的な光景が広がる。
薩埵峠展望台
駿河湾と東名高速、茶畑を眼下に、遠く牛臥山から富士山を望む豪快な風景。西行法師が詠んだ「西行戻し」と呼ばれる絶景ポイント。
移動・宿泊のコツ
静岡市内や沼津を拠点にレンタカーでの旅が効率的。平日は道路が空きやすく、早朝ツアーを組みやすいのもメリット。宿は景観重視の温泉旅館や湖畔ロッジを組み合わせると、観光と癒しを両立できます。
まとめ
静岡側からの富士山ビュースポットは、海・高原・湖・渓谷と多彩なロケーションが魅力。3泊4日のモデルプランを参考に、時間帯と季節を押さえた絶景巡りで、日本一の山を心ゆくまで味わってください。
