フットサルにおいてピヴォ(ターゲットマン)は最も得点に直結するポジションの一つです。味方が繋いだ攻撃を正確に受け止め、チャンスを創出するためには「当て方」の技術が欠かせません。
この記事では、ピヴォ当ての基本から実践的な練習メニュー、試合での活用術までを詳細に解説。初心者から上級者まで役立つ内容を網羅しています。
ピヴォとは何か:役割と重要性
ピヴォはフットサルのフォーメーションにおける最前線のプレーヤーを指し、相手ゴールに最も近い位置でボールを受ける役割を担います。背後からのパスやサイドアタックに対して体を張ってボールを収め、チームの攻撃リズムを生み出します。適切なポジショニングと確実なボールコントロールが勝敗を分けるため、ピヴォの当て方は戦術の要と言えます。
ピヴォ当ての基本技術
ボールコントロールの基礎
ピヴォ当ての第一歩は、どんな強さやスピードのパスでも確実にトラップすることです。インステップやアウトサイド、足裏の広い面を使い分けることで、どの位置に落ちても体の正面に収められます。特にマット上ではバウンドが速く、地面との摩擦も大きいため、柔らかいタッチを意識して練習しましょう。
ポジショニングとタイミング
パスを受ける前に安定した体勢を作るには、パスを出す味方との距離感が重要になります。相手ディフェンスとの駆け引きでワンタッチのスペースを作り、身体を預ける受け方を身につけることでパスコースを確保します。受け手として常に動きと視野を広く保つことで、味方からの供給がスムーズになります。
体の向きとトラップ技術
背中をゴールに向ける体勢からパスを受けたら、スムーズにターンしてシュートや横パスへ繋げる必要があります。ヒールターンやスリップターンを駆使し、体の軸を最小限に回転させることで次のプレーへの時間を短縮できます。練習ではミラーコーンを使い、左右のターン動作を繰り返し体に染み込ませましょう。
実践的な練習メニュー
ピヴォ当ての精度向上には多彩なドリルが有効です。以下に代表的な練習メニューを紹介します。
- 壁当てパス練習:壁に向かって強弱を変えたパスを当て、リターンをワンタッチでコントロールするドリル。反復回数が多く、パス精度とトラップ力が同時に鍛えられます。
- ワンツードリル:味方とのワンツー(パス→戻し)を繰り返し、コンパクトな動きでスペースを作る練習。相手を一瞬で背負い、次のパスへつなげる動きを強化します。
- 受け返し練習:複数人が交互にパスを出し合う中で、ピヴォ役がターンやフェイクを加えつつボールを収め、返すドリル。実戦に近い状況での判断力とコントロールを養成します。
試合でのピヴォ活用術
ピヴォ当て技術を試合で最大限に活かすには、連携プレーと戦術理解が不可欠です。
スペースを作るムーブ
ピヴォが単独でボールを収めるだけでなく、サイドへのフォローランや味方との連動でディフェンスラインを引きつけることが重要です。相手を引き寄せた瞬間にサイドへ給出し、フリーランのスペースを作るムーブは得点機会を増やします。
チームメイトとの連携
ピヴォ当て後は、チームメイトとの位置関係を常に意識しましょう。セカンドボールを拾うために味方の走り込み位置を把握し、パスコースを予測してトラップの向きを調整するとスムーズな攻撃が可能になります。
上達のためのチェックリスト
- パスの強弱や角度を変えながら壁当て練習を週2回実施している
- フェイクやターンを組み込んだワンツードリルを10分以上継続できる
- 試合中に3回以上、受け返し練習の動きができている
- 味方のランニングコースを意識して、正確なコントロールからパスでつなげている
- 定期的に練習動画を撮影し、自分の体の向きやトラップの形を振り返っている
まとめ
ピヴォ当て方の技術は、基礎コントロールとポジショニング、体の向きを連動させることで大きく向上します。実践的な練習メニューを継続し、試合での戦術理解と連携を意識しながら磨き続けてください。確実に当てられるピヴォが、あなたのチームに得点力と安定感をもたらします。

