フットサルにおけるリフティングは、ボールコントロール力や基礎体力、集中力を養う重要なトレーニングです。室内コートや狭いスペースでも取り組みやすく、試合中のトラップやパス、ドリブルに大きく貢献します。
この記事では、初心者でも継続しやすい練習方法やポイントを解説します。
リフティングの基本理解と準備
リフティングを始める前に、まずはお手本となる動画や動きを観察し、正しい姿勢と足の使い方を頭に入れましょう。ボールを無理に高く上げず、膝と足首のバネを活かすイメージが重要です。
適切なボール選びと空気圧調整
リフティング用のボールは通常よりやや空気圧を低めにすると足への衝撃が和らぎ、コントロールしやすくなります。厚めの地面やジュータンの上でトライすると、着地時の跳ね返りも抑えられるので安全です。
ウォーミングアップとストレッチ
足首、膝、股関節まわりのストレッチを入念に行いましょう。アキレス腱やふくらはぎを緩めることで、ボールに合わせた足の反応が良くなり、ケガの予防にもつながります。
リフティング上達のコツ
インサイドとアウトサイドの使い分け
リフティングで最初に身につけたいのはインサイドキック。足の内側でボールをやさしくトラップし、その反動を利用してリズムよく蹴り返します。慣れてきたらアウトサイドや足裏を織り交ぜ、あらゆる角度からボールに触る感覚を養いましょう。
タイミングとリズム感の習得
一定のリズムで蹴り続けるために、メトロノームアプリや音楽のビートに合わせて練習すると効果的です。呼吸を止めずにリラックスして行うことで、長時間の反復にも耐えられる体力と集中力が身につきます。
体幹とバランスの強化法
リフティングでは片足立ちの時間が長くなるため、軸足の体幹とバランス能力が試されます。片足スクワットやバランスボードを取り入れ、普段から重心移動の練習を行いましょう。
目線と視野の確保
リフティング中は目線をボールだけに集中しがちですが、実戦で使うには周囲の状況把握が必須です。ときどき視線を上げてコート全体をイメージしながらトレーニングするクセをつけると、試合での判断力がアップします。
レベル別練習メニュー例
初級者向け:壁リフティング
壁を相手に斜めに蹴り返し、ボールが自然に返ってくる高さと角度を見つけてトライします。壁との距離を変えながら正確性を高めましょう。
中級者向け:リフティングドリル
コーンを円形に配置し、円周を移動しながら1回ずつリフティングを繰り返します。移動速度を徐々に上げることで、実践的なボールコントロール力を養います。
上級者向け:ノールックリフティング
視線を前方に向けたままリフティングを行い、常に周囲を見渡せる状態を作る練習です。試合中の急なパスやスルーパスへの対応力が飛躍的に向上します。
リフティングが試合で活きる理由
リフティングによって磨かれたボールタッチは、狭いコートや密集したスペースでのトラップやパス、ワンタッチプレーに直結します。正確な足元の技術があれば、試合中のプレッシャー下でも自信を持ってプレーできるようになります。
継続のコツとモチベーション維持法
短い練習時間でも毎日続けることが上達の近道です。練習ノートをつけたり、SNSで練習動画を共有したり、仲間と競い合う環境を作ると継続しやすくなります。
まとめ
フットサルのリフティングは地道な反復練習が必要ですが、その積み重ねが確実な技術向上と試合でのプレーに大きなプラスをもたらします。今回紹介したコツやメニューを参考に、自分だけのリフティングスタイルを見つけてください。

