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バドミントングリップテープの基礎知識:目的とメリットを理解しよう

バドミントン
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バドミントンではラケットを握るグリップ部分にテープを巻くことで、滑り止め効果や手汗対策、衝撃緩和などさまざまなメリットを得られます。

特に練習量が多くなると手のひらに汗をかきやすくなり、滑った瞬間にショットミスを誘発しやすくなります。グリップテープを巻くことで手汗を吸収しつつ、指先に伝わる振動や衝撃を緩和できるため、プレーの安定感が格段に向上します。

本記事では、初心者から上級者まで役立つ「バドミントングリップテープの巻き方のコツ」を解説し、最適な巻き方と選び方のノウハウをお伝えします。

グリップテープの種類と選び方:素材・厚み・粘着力の違いをチェック

まずはグリップテープの種類を把握し、それぞれの特徴を理解しておきましょう。素材には主に「布製」「合成繊維製」「ラバー製」があります。布製は吸汗性に優れ、滑りにくいのが特徴ですが、耐久性がやや劣る傾向があります。

合成繊維製は耐久性とグリップ力のバランスがよく、中級者にも人気です。ラバー製はクッション性と粘着性が高く、手汗が多いプレーヤーに適しています。

厚みは一般的に0.6mm~1.0mm程度のものが多く、厚めを選ぶと衝撃緩和効果が高まる反面、握り心地がやや太く感じる場合があります。

薄めを選ぶとラケットヘッドのフィーリングがダイレクトに手に伝わりやすくなりますが、手汗を多くかくと滑りやすいため、初心者は吸汗性を優先してやや厚めのものを選ぶと安心です。

粘着力については、一度巻くと剥がれにくい高粘着タイプと、張り替え時に剥がしやすい低粘着タイプがあります。練習中に頻繁に巻き替えたい場合は低粘着を、長時間貼りっぱなしにしたい場合は高粘着を選ぶとよいでしょう。選ぶ際は実際に手触りを確かめ、数回試してみるのがおすすめです。

初心者向けの基本的な巻き方ステップ:安定感と操作性を両立

ここからは、基本的な巻き方をステップごとに解説します。まずテープを巻く前に手を洗い、汗や汚れをしっかり拭き取っておきましょう。汗や油分が残っているとテープが剥がれやすくなるため、この工程は重要です。

ステップ1:巻き始めの位置と手の向きを確認する

ラケットを構えたときにグリップエンドが手首の付け根にフィットするよう、親指と人差し指の付け根あたりにテープの端を軽く差し込みます。巻き始めは握りやすい位置を確認するために、ラケットを軽く握った状態で親指と人差し指の間にテープの先端を当てましょう。

手の向きは、自然にラケットヘッドが真っすぐ前を向くように調整し、この姿勢を保ったまま巻き始めることが大切です。

ステップ2:グリップ全体を覆うようにテープを巻き進める

テープを斜めに引き出しながら、手首から指先に向かって一周させます。このとき、同じテンションで一定の力加減を保つことが重要です。強く引きすぎると手が痛くなり、弱すぎると緩みやすくなるため、巻きながら手首を軽く曲げ伸ばしして違和感がないかを確認しましょう。

一周させたら、そのまま少し重ねて巻き進めます。重ね幅は5~7mm程度が目安で、この重なり幅を保ちながらラケットグリップの上部まで巻き上げていきます。

指先側に向かって徐々にテープを引き出し、グリップの全面を覆い尽くすようにすると、ドリブルやスマッシュ時にテープが剥がれにくくなります。

ステップ3:テープの巻き終わり位置と仕上げ

グリップ上部まで巻き上げたら、最後にテープを握りやすい位置でカットして端をグリップの内側に押し込みます。

カットする位置は、ラケットを握ったときに小指が当たるあたりで止め、余ったテープが手のひらに食い込まないよう調整しましょう。テープを固定する際は、粘着面をしっかり押し付けて空気が入らないようにします。

最後にラケットを軽く振り、テープが剥がれたり緩まったりしないかをチェックします。握りながら手首を回転させ、グリップ全体がしっかり固定されていることを確認したら完成です。

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応用テクニック:部分巻きやカスタマイズでフィット感をアップ

基本の巻き方をマスターしたら、自分のプレースタイルに合わせた部分巻きやカスタマイズを試してみましょう。例えば、指先での微妙なタッチを重視する人は指先周辺を少し厚めに、手首の保護を優先する人は手首下を強化するように巻くと、操作性と保護性を両立できます。

指先部分を強化する巻き方コツ

ドロップショットやネットプレーで指先の感覚を重視する場合、指先から第一関節までの範囲に細幅のテープを追加で巻きます。

まず基本のグリップ巻きが完了したら、余ったテープを小口で切り出し、親指と人差し指の間から指先をぐるりと一周巻きます。この際、巻き幅は5mm程度重ねる程度に留め、指先でシャトルを挟んだときに違和感がない程度に調整してください。

指先部分にテープを薄く二重に巻くことで、スマッシュやクリアの際に手元がブレにくくなり、コントロール精度が高まります。巻き終わりはカットせずにラケット本体のテープに接着するように処理すると、剥がれにくくなります。

手首保護を意識したテーピング風巻き方

手首に不安がある場合は、通常のグリップ巻きに加えて手首下を包み込むようにテープを巻く「テーピング風巻き」を取り入れます。

基本のグリップ巻きが完了したら、手首下に移動し、やや斜めの角度でテープを手首周りに二重巻きします。このとき、手首を軽く曲げた状態で巻くと自然な可動域を確保しやすくなります。

次に、手首下から再度ラケットグリップに戻り、巻き始めのテープと一体化させるようにしてテープ端を固定します。余ったテープはグリップ内側に差し込むか、軽くハサミでカットして手のひらに引っかからないように整えましょう。

こうすることで、手首をしっかりサポートしつつグリップ操作性を維持できます。

巻くときの注意点と失敗しないためのポイント

グリップテープの巻き方に慣れないうちは、巻きすぎて手が窮屈になったり、緩すぎてすぐに緩んだりすることが多いです。ここでは巻くときの注意点をまとめ、失敗しないためのコツを解説します。

注意点1:テンション(張力)の加減に気をつける

テープを巻くときに強く引きすぎると、手首や指先が締めつけられて血流が悪くなります。逆に緩すぎると動いた瞬間にテープがずれたり剥がれたりしてしまい、格好悪いだけでなくプレーにも影響します。目安としては、指を曲げ伸ばししたときに軽く抵抗感を感じる程度にとどめることが大切です。

巻く途中で手首を動かしてみたり、ドリルで軽く素振りをしてみたりして、手首や指先に違和感がないか確認しながら進めると、自分に合ったテンションを見つけやすくなります。

注意点2:段差を作らないようにきれいに重ねる

テープを巻き進める際は、重ね幅を一定にし、段差をできるだけなくすことが重要です。

段差があるとラケットヘッドが手首や指先に当たったときに痛みを感じるだけでなく、ショット時にグリップが滑りやすくなる原因になります。重ね幅は5mm前後を目安にし、角度がずれないようにテープを斜めに引き出しながら均一に巻き続けましょう。

巻き終わり部分に段差が残らないようにするには、最後の一周を短めにして斜めに引き上げるか、余ったテープをカットした後でテープの端を軽く押し付けながら滑らかに密着させるときれいに仕上がります。

注意点3:手汗や汚れを拭き取ってから巻く

先にも触れましたが、汗や油分がテープの粘着力を低下させるため、巻く前には必ず手を洗い、タオルでしっかり汗を拭き取りましょう。練習や試合中に外れにくいグリップを作るためには、この工程を怠らないことが鉄則です。

また、指先や爪の長さにも注意が必要です。爪が長いとテープがひっかかりやすくなるうえ、巻いた後に爪でテープを傷つけてしまうことがあるため、適度な長さに切っておくと安心です。

長持ちさせるためのお手入れ方法と交換タイミング

一度巻いたグリップテープは何度かの練習や試合で摩耗し、徐々に滑りやすくなっていきます。グリップテープを長持ちさせるためには、お手入れと交換タイミングを見極めることが重要です。

お手入れ方法:汗拭きと乾燥

練習中にテープが汗で濡れてべたついてきた場合は、インターバルのたびにタオルで汗を拭き取り、なるべく乾いた状態を保つようにしましょう。凹凸があるタイプの吸汗テープは、水分が溝に溜まりやすいため、拭き取りだけでなく乾燥させることも大切です。

練習後は、すぐにテープを剥がす必要はありませんが、湿気が残ったまま長時間放置すると雑菌が繁殖しやすくなり、嫌なにおいが発生することがあります。週に1~2回はテープを外し、手洗いした後にテープを風通しの良い場所で自然乾燥させると、衛生的に使用できます。

交換タイミングの目安:目で見て触って判断

グリップテープの交換時期は使用頻度やテープの種類、巻き方のテンションなどによって変わりますが、一般的には週に2~3回練習を行う方なら1ヶ月を目安に交換するとよいでしょう。目安としては以下のようなサインが交換タイミングの目安になります。

・テープの表面がツルツルになり、滑りやすさを感じる
・指先や手のひらに当たる部分の凹凸がすり減り、フィット感が低下
・テープ端がほつれて垂れ下がっている、または段差が目立つ
・テープに染み込んだ汗のにおいが強く、拭いても取れにくい

これらのサインを見逃すと練習や試合中に滑ってミスを誘発したり、衛生面で問題が発生したりします。定期的にチェックし、快適にプレーできる状態を維持しましょう。

まとめ:適切なグリップテープ巻き方でパフォーマンスを飛躍的に向上

バドミントングリップテープを巻く際、まずは素材や厚み、粘着力の違いを理解し、自分のプレースタイルに合ったテープを選ぶことが大切です。

基本的な巻き方では、巻き始めの位置を正しく把握し、一定のテンションでグリップ全体を覆うように整然と巻くことが重要です。テープの巻き終わりは段差を作らず、手首が自然に動くポジションで固定しましょう。

応用編として、指先強化用や手首保護用の部分巻きテクニックを身につければ、より細かなプレーにも対応できるグリップを構築できます。

上達への近道として、この記事を参考に自分に合った巻き方を見つけ、バドミントンライフをより充実させてください。

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