幹事として飲み会を企画するとき、参加者への声掛けは最初の関門です。特に近年はLINEでの連絡が主流となり、いかに心に響くメッセージを送れるかで、返信率や参加率が大きく変わります。
本記事では、社内飲み会や友人同士、同窓会など様々なシーン別に使える文例を紹介するとともに、効果的な書き方のポイントや返信率を高めるコツを解説します。LINEでの招待文に悩む幹事の皆さんは、ぜひ参考にしてください。
1. LINEで飲み会を招待するメリットと注意点
LINEを使った飲み会招待には、手軽かつスピーディーに情報を共有できるという大きなメリットがあります。時間や場所、参加費などの詳細をグループチャットで一度に伝えられ、個別にDMで補足もできるため、幹事の手間を大幅に減らせます。
加えて、スタンプや絵文字を使うことで柔らかい印象を与えやすく、参加者の興味を引き付けやすい点も魅力です。
ただし、LINE招待には気をつけたい注意点も存在します。例えば、長文のメッセージを送りすぎると既読スルーされやすく、内容が伝わりにくくなる可能性があります。
また、グループチャットに「招待メールが送られていなかった」「詳細が不明瞭だった」と混乱が生じると、参加意欲が下がってしまうこともあります。したがって、LINEでの招待文は簡潔かつ要点を押さえたものにし、必要があれば補足説明を加えるなどの工夫が必要です。
2. 招待文に必ず含めるべき五大要素
LINEで飲み会の案内を送る際、最低限盛り込んでおきたい情報が五つあります。これらを網羅しておかないと、参加者が疑問を感じたり返信をためらったりする原因になります。幹事は次の要素を必ず文章に反映しましょう。
2-1. 日時と開始時刻
飲み会の開催日と開始時刻が曖昧だと参加者はスケジュール調整ができません。具体的な「2025年7月10日(金)19時開始」など、年・月・日・曜日・時間を必ず明記しましょう。さらに幹事は「18時50分から受付開始」のように、受付や集合時間を補足しておくと現地でスムーズに参加者が集まれます。
2-2. 会場名と住所・アクセス
会場名だけでは、初めての人が迷う可能性があります。できれば「〇〇居酒屋 本店(東京都渋谷区〇〇町1-2-3、渋谷駅3番出口から徒歩5分)」のように、最寄り駅や出口番号、徒歩何分といったアクセス情報を入手して記載しましょう。
幹事はGoogleマップのリンクを添付するか、会場の地図画像を貼り付けると、参加者が迷うリスクを減らせます。
2-3. 参加費と支払い方法
参加費は「一人当たり〇〇円(税込み)」と明文化し、会社補助がある場合は補助額と実際に徴収する金額を分かりやすく提示します。
たとえば「会社補助あり:会費は一人3,000円(会社1,000円負担、本人2,000円のみ当日徴収)」とすれば、誤解を招きにくくなります。支払い方法も「当日受付で現金徴収します」と記載し、参加者が準備しやすいようにしましょう。
2-4. 飲食メニューの概要
どのようなコースや飲み放題プランなのかも重要です。たとえば「飲み放題付きコース(料理7品+2時間飲み放題)」と簡潔に示し、ドリンクの種類や追加オプションについても触れておくと親切です。
特にアレルギー対応やベジタリアン向けの料理がある場合は「希望者は事前にご連絡ください」と明記するとトラブルを避けられます。
2-5. 参加締切日と出欠返信方法
参加者がいつまでに出欠を回答すればよいのかを「〇月〇日(月)18時までに、LINEグループで『参加』または『欠席』と返信ください」のように期限付きで示します。
締切を設定しないと回答が遅れて人数が確定できず、会場予約やコース手配に支障をきたします。幹事は返信をもらったら適宜リマインドを送り、回答率を確実に上げるよう努めましょう。
3. シーン別LINE招待文例&解説
次に、実際に使えるLINE招待文例を社内飲み会、友人同士、同窓会の三つのシーン別に紹介します。それぞれの場面で必要な情報やトーン・言葉遣いが異なるため、状況に合わせて使い分けてください。
3-1. 社内飲み会向け招待文例
社内の部署メンバーや上司・後輩を含む飲み会では、ビジネスマナーを守りつつも親しみやすいトーンで案内することがポイントです。以下は部長幹事を想定した例文です。
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お疲れ様です。部長の佐藤です。
7月10日(金)に部署の親睦を深める目的で飲み会を開催しますので、ぜひご参加ください。
【日時】2025年7月10日(金)19:00~21:00(18:50受付開始)
【会場】〇〇居酒屋 本店(渋谷区〇〇町1-2-3 渋谷駅3番出口より徒歩5分)
【コース】飲み放題付きコース(料理7品+2時間飲み放題)
【会費】一人3,000円(会社補助1,000円含む)
※当日受付で現金にて徴収いたします。
【締切】7月3日(金)18:00までに「参加」または「欠席」とご返信ください。
業務多忙な時期かとは思いますが、皆さんで楽しく語らいましょう。ご参加お待ちしております。
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解説:社内向けでは敬称を使い、挨拶と趣旨を明確にしたうえで、会社補助や締切をはっきり示すことが重要です。ひと言「楽しく語らいましょう」と加えるだけで、親しみやすい印象になります。
3-2. 友人同士向け招待文例
学生や友人グループでの飲み会では、フランクな言葉遣いと楽しい雰囲気が伝わるような文面にしましょう。以下は仲の良い友人を対象にした例文です。
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皆元気?久々に集まって飲みたいから、下記のとおり飲み会やるよー!
【日時】2025年7月12日(日)18:00スタート
【会場】〇〇バル(新宿区〇〇町2-3-4 新宿駅東口から徒歩3分)
【プラン】2時間飲み放題+料理8品コースで一人3,500円
※飲めない子はドリンク別注文OK。アレルギーあったら連絡してね。
【締切】7月5日(日)19:00までに「行く」or「無理」と返信よろしく!
おしゃべりとカラオケで思いっきり騒ごう!久しぶりに全員集合したいから、ぜひ来てねー!
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解説:友人同士では「行く」「無理」といったカジュアル表現を使い、締切や会費もストレートに示します。最後に「思いっきり騒ごう!」と誘うことで、楽しさが伝わり参加意欲を高められます。
3-3. 同窓会向け招待文例
同窓会の場合は、久しぶりの再会を演出し、年齢層や懐かしさを意識した文面にしましょう。以下は高校の同窓会を想定した例文です。
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高校〇〇年度卒業のみんなへ。青木です。
卒業以来なかなか会う機会がなかったけど、このたび同窓会を企画しました!ぜひ久しぶりに顔を合わせて思い出話に花を咲かせましょう。
【日時】2025年8月2日(土)17:00~20:00(16:30受付開始)
【会場】〇〇ホテル 1F宴会場(北区〇〇町3-4-5 JR池袋駅西口から徒歩6分)
【会費】一人5,000円(ビュッフェ+フリードリンク)
※飲めない方やお子さん連れは、お知らせください。別メニュー対応します。
【参加申込】7月10日(金)までに「参加する」「欠席する」をこのLINEグループで返信してください。
久しぶりに〇〇先生にも声をかけているので、ぜひみんなで盛り上がりましょう!お互いの近況報告も楽しみにしています。
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解説:同窓会では「久しぶりに顔を合わせて思い出話に花を咲かせましょう」と懐かしさを前面に出し、年代を問わず参加しやすいビュッフェ形式を選んでいます。連絡先が変わっている人も考慮し、返信期限をはっきり示すことで幹事が参加者を把握しやすくします。
4. 効果的な招待文作成のポイント
文例だけでなく、LINE招待文を作る上で意識したい共通のポイントがあります。これらを押さえることで、どんなシーンでも高い返信率を目指せます。
4-1. 件名や冒頭で興味を引く
LINEグループのトークは流れが速く、重要なメッセージが埋もれがちです。最初の一行で「飲み会開催決定!」「久しぶりに集合!」といった興味をそそるフレーズを使い、参加者の目を引きましょう。
社内向けなら「部署飲み会のお知らせ」、友人向けなら「久々に飲み会やるよー!」など、相手が開きたくなるような文言を意識すると効果的です。
4-2. 簡潔かつ要点を押さえて書く
情報を詰め込みすぎると読みにくくなり、既読スルーの原因になります。日程・会場・会費・締切といった重要な情報は箇条書きにするか、改行を入れて見やすくまとめましょう。
具体的には「【日時】」「【会場】」「【会費】」「【締切】」という見出しを付けることで、参加者が知りたい情報を瞬時に把握できるようになります。
4-3. 親しみやすいトーン&絵文字の活用
LINEは固すぎる表現を避け、フレンドリーな口調で書くと返信率が高まります。絵文字やスタンプを適度に使うと柔らかい印象を与えられますが、多用しすぎると子どもっぽく見えることもあるためバランスが大切です。
絵文字は「😊」「🍻」「✨」など遣い、全体の文量の10%程度に抑えると好印象になります。
5. 返信率を高めるためのフォローアップ術
LINEで招待文を送った後も、幹事の役割は続きます。返信率をさらに高めるために、いくつかの工夫を取り入れましょう。
5-1. 個別メッセージでリマインド
グループ全体にメッセージを送った後、数日経っても返信がない人には個別にDMでリマインドします。「参加の可否を確認できていないので、ひとまずお知らせください」と丁寧に声掛けすると、既読スルーのまま放置されるリスクを減らせます。
個別メッセージは、相手が返信しやすい雰囲気を意識し、催促というより「念のため確認」のトーンで送ることがポイントです。
5-2. 期限前日のリマインドLINE送信
参加締切日の前日には、LINEグループにリマインドを送ります。「明日締切です、お忘れなく!」と短いメッセージにまとめ、締切が近いことを再度伝えましょう。人はうっかり忘れがちなので、期限直前のリマインドは大きな効果があります。
5-3. 返信特典を用意する
飲み会への参加をさらに促進するため、早めに返信した人にちょっとした特典を用意すると良いでしょう。例えば「7月3日(水)までに参加表明してくれた方には最初のドリンク1杯無料クーポンを当日配布」といったインセンティブを用意すると、早めの返信を期待できます。
幹事は予算に余裕がある場合に限られますが、効果はかなり高いです。
6. トラブルを避けるLINE招待時の注意事項
LINEで招待を行う際に注意すべきトラブルを未然に防ぐために、確認しておきたいポイントを紹介します。
6-1. 2重連絡を避ける
招待文を送った後、電話やメールで同じ内容を再度伝えると「しつこい」「情報が行き違っている」といった印象を与える場合があります。LINEで送ったらまずはそれをベースにし、必要に応じて個別に補足連絡をする程度にとどめましょう。
全員がLINEを利用しているか確認し、把握できていない人には最初の案内と同時に連絡手段を明示すると安心です。
6-2. 誤送信による個人情報流出のリスク
LINEグループ招待時に、誤って別のトークルームに送信してしまうこともあり得ます。特に個人の連絡先や会費の内訳など、デリケートな情報を含む場合は慎重に操作しましょう。幹事が文章を作成した後、必ずプレビューしてから送信する習慣をつけると誤送信のリスクを減らせます。
6-3. 長文すぎると読まれない
LINEは短文で要点をまとめるのが原則です。ダラダラと長文を書いてしまうと、スクロールが面倒になり、最後まで読まれない恐れがあります。パラグラフを分け、「日時」「会場」「会費」「締切」の見出しを付けるだけで十分に分かりやすくなります。
長文にしたい場合は、別途PDFやGoogleドキュメントへのリンクを貼り、詳細はそちらを参照してもらう方法も効果的です。
まとめ:効果的なLINE招待文で飲み会成功を掴もう
「飲み会幹事のLINE招待文例」をテーマに、社内飲み会、友人同士、同窓会といったシーン別の文例を紹介し、効果的な書き方や返信率を高めるフォローアップ術、注意点までを詳説しました。
LINEでの招待は手軽ですが、内容やトーン、情報の見せ方を工夫しないと埋もれてしまうリスクがあります。
本記事でご紹介した要点を押さえ、簡潔かつ親しみやすい文面で招待すれば、参加者の興味を引きやすくなり、返信率や参加率が向上します。
幹事の皆さまはぜひこの記事を参考にして、LINE招待文をブラッシュアップし、次回の飲み会を大いに盛り上げてください。

