読書会を主催する際、参加者に配布する資料は進行をスムーズにし、議論を深める重要アイテムです。本記事では、参加者リストからタイムテーブル、ディスカッションシート、フィードバックフォームまでを網羅したテンプレートの使い方とカスタマイズ術を解説します。
1. 読書会資料の役割と作成前チェックポイント
配布資料は参加者が議論に集中できるよう、情報を整理し、進行を可視化する役割を担います。まずは「対象書籍情報」「当日の流れ」「参加者情報」「主要論点」の４要素を確認しましょう。これらが揃わないと、資料を作り始めても内容が散漫になりがちです。
1-1. 対象書籍情報の明記
書名や著者、出版社、章立て、ページ範囲など、参加者全員が同じ理解で読書できるように書誌データを正確に記載します。特に電子書籍や新刊の場合は版数やURLも合わせて示すと親切です。
1-2. 当日のタイムテーブル整備
資料には開会挨拶、自己紹介、読了報告、全体ディスカッション、小グループ議論、まとめの時間配分を明示。目安時間と終了予測時刻を示し、進行役も参加者も現在地を見失わないようにします。
2. 必須テンプレート１：参加者リスト＆連絡先一覧
初対面の読書会では、参加者同士のつながりを促すために氏名・所属・連絡先を一覧化。集合写真の同意欄やSNSグループ招待チェック欄を追加すると、後日のフォローアップがスムーズになります。
2-1. 名札データと連動したリスト作成
当日配布する名札には番号を振り、同じ番号で参加者リストにも連携すると、発言者の記録やフォローアップメールの送付先管理が容易になります。
2-2. プライバシー配慮の一言を添える
連絡先を共有する際は「本読書会に限り使用し、終了後は削除します」と明記。信頼感を高め、安心して連絡先を提供してもらえるように配慮しましょう。
3. 必須テンプレート２：タイムテーブル＆進行ガイド
読み合わせや発表、ディスカッションの移行タイミングを詳細に示すことで、主催者だけでなく参加者も当日の流れを把握しやすくなります。
3-1. 視覚的にわかりやすい表形式
開始時刻、項目、説明、担当者を列として並べた表形式は、一目で全体像がつかめるため好評です。色分けでアイスブレイク、発表、議論などを区分するとさらに見やすくなります。
3-2. 進行役コメント欄の活用
各時間帯の進行役が気をつけるべきポイントや声掛けフレーズを補足欄に記載すれば、経験の浅いホストでもスムーズに進行できます。
4. 必須テンプレート３：ディスカッションシート
参加者が議論の焦点を見失わないよう、キーワード抽出や問いかけリストを掲載したワークシートを配布します。
4-1. オープンクエスチョン例の掲載
「主人公の選択に共感した点は？」「物語背景から読み取れるメッセージは？」など、具体的な問いを４～５個程度用意し、議論を深める助けとします。
4-2. 自由記入＆ペアワークスペース
個人でメモする自由記入欄と、隣席のパートナーとアイデアを交換するスペースを分けて配置すると、議論の流れがスムーズになります。
5. フォローアップ用テンプレート：フィードバックフォーム
読書会終了後に参加者から感想や改善点を収集し、次回開催に活かすためのアンケート用紙を用意します。
5-1. 満足度と自由意見のバランス
満足度は5段階評価で設問を3つ程度に絞り、自由記述欄を複数設けると具体的な改善案が得られやすいです。
5-2. 次回テーマ希望欄の追加
「次回読みたい本ジャンル」「テーマ候補」を3つ選べるチェックボックスを設置すると、企画準備の参考になります。
6. テンプレートのカスタマイズ術と運用のコツ
ダウンロードしたテンプレートを自分の読書会に合わせて最適化するポイントと、運用時の注意点を解説します。
6-1. ブランディング要素の追加
読書会名やロゴ、開催回数をヘッダーに挿入すると、資料に統一感とオリジナリティが加わります。
6-2. オンライン・オフライン両対応の工夫
オンライン開催ではPDFのハイパーリンクを有効活用し、オフラインでは印刷時の余白を調整。複数形式で配布できるよう調整しましょう。
7. 無料テンプレートダウンロード＆利用規約
本記事限定で配布する4種の資料テンプレート（参加者リスト、タイムテーブル、ディスカッションシート、フィードバックフォーム）をダウンロード可能です。商用利用・改変も自由ですが、再配布はご遠慮ください。
まとめ：資料準備で読書会の質を格段にアップ
「読書会初心者の資料テンプレート」をテーマに、企画前チェックから必須テンプレート４種、カスタマイズ術、ダウンロード案内まで解説しました。
事前にしっかり準備された資料は、主催者の負担を減らし、参加者の満足度を飛躍的に高めます。ぜひ本テンプレートを活用し、魅力的な読書会を開催してください！
