麻雀は複雑に見えて、ルールと点数計算の流れさえつかめば誰でも楽しめるテーブルゲームです。ここでは、牌の種類や基本の流れ、手役の作り方、そして点数計算のステップを丁寧に解説します。
麻雀の基本構成とゲームの流れ
麻雀は４人で行うゲームで、各プレイヤーに13枚ずつ配られた牌を使います。山から牌を１枚ずつ引き、不要な牌を捨てる「ツモ」と「打牌」を繰り返し、14枚の形を整えて和了（アガリ）を目指します。ゲームの進行は大きく「配牌→ツモ・打牌→ロン・ツモ→点数計算」の流れで進みます。
牌の種類と役割を覚えよう
麻雀の牌は大きく「数牌（萬子・筒子・索子）」と「字牌（東南西北・白發中）」の２種類に分かれます。数牌は１～９まで各４枚、字牌は風牌４種類と三元牌３種類が各４枚ずつ入っています。計136枚の中から配牌とツモが行われます。
ゲーム開始から和了までの基本手順
ゲーム開始時に配られた13枚が「配牌」で、その後は順番に山から牌を１枚引き（ツモ）、不要な牌を１枚捨て（打牌）ます。自分のツモ番以外でも最後の牌を誰かが捨てたときに和了の形ができていれば「ロン」で上がれます。
初心者が押さえるべき和了の形と手役
和了の基本形は「面子（メンツ）」３つと「雀頭（ジャントウ）」１つですが、役がなければ上がれません。初心者はまず数え役満以外の一般的な役を中心に覚えましょう。リーチ、一発、平和、断么九など、覚えやすい役から徐々に増やしていくのがおすすめです。
最初に覚えたい初心者向け役一覧
断么九（タンヤオ）は數牌の２～８だけで揃える役で、リーチ（リーチ）は聴牌（テンパイ）した状態で宣言すると成立します。平和（ピンフ）は順子３つと雀頭が平和な形で揃い、役牌なし・複数順に切り替わるアガリ形を取ると成立します。
役の複合で得点を上げる方法
同じ手牌で複数の役を作ることができれば掛け算的に点数が増えます。たとえば「リーチ＋平和＋一発」の３役で３翻、「断么九＋平和＋リーチ＋一発」のように翻数を加算して上がり点を高めましょう。
点数計算の基本：「翻」と「符」から最終点数へ
麻雀の点数計算は「翻数（ハン数）」と「符数（フ数）」を基に行います。まず手役で獲得した総翻数を算出し、続いて和了形や待ち形などで得られる符を合算します。最後に「(基礎点)×(翻数)×(符数)」という表を使って得点を計算します。
翻数の数え方と上がり翻の例
リーチは１翻、一発はさらに１翻、平和は１翻が基本です。初心者はまず「リーチ＋平和」の２翻、「一盃口＋断么九」の２翻など、組み合わせ例を覚えましょう。複数の翻があるときは合計して扱います。
符数の基本計算と切り上げルール
符は面子や雀頭の形、ポンやチーの有無、ツモ和了時の加符などで決まります。基本符は20符、食い下がりがない場合の雀頭場風牌雀頭は２符など細かなルールがあります。最終的に合計した符数は10の位を切り上げて計算に用います。
具体例で学ぶ点数計算ステップ
実際の和了例を使って計算手順を追いましょう。たとえば「リーチ平和一発」の二翻30符の場合、基礎点が30符×２翻＝120点となり、各家持ち点は「ツモ50/100」などの所定ルールに当てはめます。
例1：ツモ上がりの点数計算
手牌がリーチ一発平和で二翻、30符のとき、基礎点は120点。ツモ和了の場合は子が親に100点ずつ、他の子に50点ずつ支払う「50/100」の支払いとなります。
例2：ロン上がりの点数計算
同じく二翻30符の場合、ロンの支払いは親への支払いと子からの支払いが異なりますが、基礎点×翻数×符数の表から「3900点」と読み取り、一人がまとめて支払います。
初心者が陥りやすいミスと対策
点数計算では翻数の掛け忘れ、符数の切り上げ不足、ツモとロンの支払いパターン混同がミスの原因になります。計算表を手元に置き、必ず翻数と符数を確認してから最終点数を読み取る習慣をつけましょう。
符の切り上げミスを防ぐコツ
符を合算した後、小数点以下を切り上げるルールを忘れがちです。符数は常に10の位を切り上げるという原則を暗記し、符計算専用メモを用意すると安心です。
ツモ・ロン混同の注意点
ツモ和了は複数人から少額ずつ支払いを受ける形式、ロンは一人から高額を受け取る形式です。計算表の「ツモ」「ロン」の欄を色分けして、場ごとに確認できるようにしましょう。
まとめ：繰り返し練習でルールと点数計算を自分のものに
麻雀のルールと点数計算は最初こそ複雑に感じますが、基本形と計算ステップを押さえれば確実に上達します。配牌から和了までの流れを理解し、翻と符の数え方、実際の計算例を繰り返し練習することで、初心者でもスムーズに対局を楽しめるようになります。
ぜひ本記事を参考に、麻雀の世界に飛び込んでみてください！
