「スキーでパラレルターンができるようになりたいけど難しい…」
「ボーゲンからなかなか脱却できない」
そんな悩みを抱える方に向けて、この記事ではパラレルターン習得のための正しいフォーム、ステップ別の練習方法、よくある失敗と改善策、効率的な上達法をわかりやすくご紹介します。
パラレルターンとは?基本の理解から始めよう
パラレルターンとは
パラレルターンは、スキー板を左右とも平行に保ちながらターンする技術のこと。見た目が美しく、スピードや滑走精度が上がる滑り方です。ボーゲン(ハの字)よりも身体の使い方が複雑になります。
なぜパラレルターンを習得したいのか?
- 滑りがスムーズに、スピードと安定感を両立できる
- 中斜面〜急斜面の対応力がアップ
- 上達を実感しやすく、滑る楽しさが倍増!
パラレルターンを身につけるための基本姿勢
ニュートラルポジション(基本姿勢)
- 肩幅に足を開く
- 膝は柔らかく曲げる
- 上体はやや前傾
- 両手はスキー板の先端より前に構える
この姿勢が滑りのベースになります。この姿勢が崩れると、ターン中の安定性が大きく損なわれます。
練習に入る前に知っておきたい3つのキーポイント
- 外足荷重が重要
→ターン中は必ず外足(ターン外側の足)にしっかり体重を乗せる - 板を平行に保つ意識
→無意識にハの字になることが多いため、両板の距離を一定に保つ意識が大切 - 上半身を進行方向へ向ける
→視線と上体が進行方向へ向くことでターンが安定する
ステップ別|パラレルターン練習法
ステップ1:プルークボーゲンでターンの基本を復習
- 外足荷重と内足の使い方を再確認
- 重心移動とエッジングを体で覚える
ステップ2:シュテムターンで片足を平行に
- 山回りの開始時に内足をプルーク、ターン中に足を平行に戻す
- 内足の動きとタイミングの習得に役立つ
ステップ3:パラレルに近づける感覚をつかむ練習
- 最初はターンの終わりで両足を平行に戻す意識から
- 中盤〜終盤にかけて足を揃える感覚を育てる
ステップ4:連続パラレルターンに挑戦
- 滑走ラインを意識して、等間隔のリズムでターンを刻む
- 急がず、正確に操作できるスピードで滑る
よくある失敗とその改善法
失敗例 | 原因 | 改善策 |
---|---|---|
ターンの最中に足が開く | 外足に体重が乗っていない | プルークに戻らず、外足を意識して押す |
板が交差する | 上体が遅れている | 体を常に進行方向へ向けて視線を先に |
斜面に負けて転ぶ | スピードと体の傾きのバランス不足 | ゆるやかな斜面でゆっくり練習する |
効率的にパラレルターンを習得する練習方法
動画撮影で自己チェック
- スマホやアクションカメラで自分の滑りを確認
- 板の位置・体の向き・タイミングを客観視できる
練習中はテーマを1つに絞る
- 「今日は板を平行に保つことだけ意識する」など、一度に複数のことを意識しないのがコツ
体幹&バランストレーニング
- 自宅でのスクワット・片足立ち・バランスボールなどで、滑走時の安定性向上
スキー場でできる!おすすめ練習メニュー例
ウォーミングアップ:片足バランス練習
- リフト前や待ち時間に片足立ちで体幹を意識
- 重心の位置を毎回確認するクセをつける
練習1:S字ターンでリズム感を養う
- 緩斜面で左右交互にターン。スピードを抑えながら滑る
練習2:パラレル維持のトレース滑走
- 前の人のターン跡をなぞって滑る
- ラインと体の動きの一致を確認できる
練習3:ストックなしでの滑走
- 手の動きに頼らず、足・体の感覚に集中
プライベートレッスンやスクールの活用も効果的
スクールの利点
- 正しい体の使い方をプロがその場でフィードバック
- 効率的な練習メニューが組まれている
グループ vs プライベート
- グループ:楽しく学べる、費用が安い
- プライベート:苦手克服に集中できる、上達スピードが速い
よくある質問(FAQ)
Q:何日くらいでパラレルターンはできるようになりますか?
→個人差がありますが、2〜3日の集中練習+動画確認で基礎は身につきます。
Q:自己流で練習しても大丈夫?
→可能ですが、1度はプロの指導を受けると早道になります。
Q:どんな斜面で練習すればいい?
→**緩やかな中斜面がおすすめ。**怖さが少ないぶん、フォームに集中できます。
まとめ|パラレルターンは段階練習で確実に習得できる!
パラレルターンは、ボーゲンから次のステップへ進むための重要な技術です。
習得には、正しい姿勢・外足荷重・ターンのリズムといった基礎を大切にし、段階を追った練習が不可欠。
自己チェック、テーマを絞った反復練習、そして必要に応じたスクール活用が、確実な上達への近道です。
楽しみながら、焦らず、一歩ずつ「パラレルの滑り」を手に入れましょう!