夏の風物詩といえば花火大会。しかし、人気会場は混雑も激しく、場所取りや移動に疲れてしまうことも。そこでおすすめなのが“穴場スポット”巡りです。
人混みを避けつつ、打ち上げ場所の近くで迫力ある花火を楽しめるポイントや日帰り~3泊4日のモデルプラン、準備のコツをお届けします。
穴場観覧のメリットと事前準備
穴場を狙う最大のメリットは、混雑ストレスの軽減とゆったり鑑賞できることです。ただし事前情報が乏しい場合もあるため、以下の準備が欠かせません。
打ち上げ会場と風向きを調べる
打ち上げ花火の中心点と風向きを地図アプリで確認し、煙が流れる方向と逆側の岸辺や高台を選びましょう。花火の高さと角度も考慮し、視界を遮る建物や樹木がない場所を事前にチェックします。
レジャーシートと防寒対策
夏といえど夜風は冷えることがあります。コンパクトに持ち歩ける薄手のブランケットや長袖シャツ、帽子も準備しましょう。レジャーシートは防水・防風タイプがベターです。
弁当・水分・トイレ位置の確認
現地での売り切れや長蛇の列を避けるため、軽食や飲み物は持参が安心。トイレの位置もあらかじめ地図アプリでブックマークしておくと、急なタイミングでも慌てずに済みます。
穴場スポット厳選4選
江戸川河川敷の対岸エリア(東京)
都心から電車で30分の穴場。対岸を狙えば正真正銘の正面観覧ができ、混雑するメイン会場より座席に余裕があります。屋形船や貸しボートで水上から鑑賞するプランも人気です。
長岡大花火・ナイアガラ裏手の丘(新潟)
大迫力の「ナイアガラ超大型スターマイン」は必見。裏手の小高い丘や農道から見下ろす形で、上空に広がる大輪をゆったり鑑賞できます。帰路の渋滞も回避可能です。
安芸の宮島対岸(広島)
厳島神社の大鳥居を背景に繰り広げられる花火は幻想的。対岸の宮島口側から観れば、フェリーの明かりと花火のコラボレーションを楽しめます。混雑の宮島桟橋周辺よりゆったり。
中島公園ボート池畔(札幌)
札幌夏祭りの花火大会は中島公園池畔のボート乗り場が穴場。水面に映る光の反射も美しく、池の周囲を軽く散策しながら観覧できます。周辺の屋台も賑わいがありますが混雑は程々。
3泊4日モデルプラン:地方巡りで3大会制覇
1日目:東京・江戸川花火→鎌倉観光
午後に東京入り後、宿へ荷物を預けて江戸川へ移動。対岸穴場でのんびり花火鑑賞し、夜は鎌倉に宿泊。大仏や小町通りの夜散策で地元グルメを楽しみます。
2日目:新幹線で長岡へ移動・大花火観覧
朝イチで東京駅発。昼過ぎに長岡着後、穴場の丘に移動してリハーサル。夜は世界屈指の大花火を堪能。終了後は駅近ビジネスホテルに泊まり、翌朝ゆっくり出発。
3日目:広島経由で宮島花火観覧
新幹線で広島へ。厳島口でフェリーに乗り換え、対岸の砂浜で花火観覧。ライトアップされた大鳥居と花火の競演を楽しんだ後、広島市内へ戻りお好み村で広島風お好み焼きを堪能。
4日目:札幌へ飛び、夕方中島公園でラスト花火
早朝便で札幌入り後、時計台や大通公園を観光。夕方に中島公園へ移動し、ボート池畔でゆったり花火鑑賞。終了後は札幌駅周辺でジンギスカンを味わい、旅を締めくくります。
穴場観覧を成功させるコツと注意点
早めの現地到着とルート確認
穴場は標識が少ない場合もあるため、GPSで目的地をピン留めし、交通規制情報をリアルタイムでチェック。昼間に下見しておくと当日の混乱を防げます。
ごみの持ち帰りとマナー遵守
穴場ほど地元住民の利用も多いため、後片付けは徹底しましょう。ごみ袋は必ず持参し、声量を抑えながら近隣への配慮を忘れずに。
天候や風向きの最終確認
突風や雨天で中止になる可能性もあるため、予備日プランを用意。風向きによっては煙で見えづらくなるため、直前の風速・風向きを気象アプリで確認してください。
まとめ
混雑を避けてゆったり花火を楽しむ“穴場観覧”は、事前準備と下見が鍵です。全国4大会を巡る3泊4日のモデルプランと、観覧前のコツを参考に、人混みを回避しながら夏の夜空を彩る大輪を思う存分満喫してください。

