はじめに:フットサルシューズに防水性が求められる理由
フットサルはインドアだけでなく屋外コートでも楽しまれるスポーツ。突然の雨や水たまりの上をプレーする機会も多く、シューズ内への浸水はグリップ力低下や靴ずれ、疲労増大を招きます。
防水性能を備えたシューズまたは後付けで施す防水加工を取り入れることで、足元を常にドライに保ち、最高のパフォーマンスを維持できます。
防水フットサルシューズの種類と特徴
1. 防水素材アッパー搭載モデル
最新の防水シューズは、GORE-TEXやeVentなどの透湿防水膜を内蔵し、外からの水はシャットアウトしつつ内部の水蒸気は逃がします。この構造により、長時間のプレーでも蒸れずに快適。人工皮革や合成繊維で覆われたアウターと組み合わせ、軽量性と防水性を両立しています。
2. 防水スプレー・ワックス後付けタイプ
既存のフットサルシューズを手軽に防水化するには、防水スプレーやワックスが有効です。シリコン系やフッ素系の防水剤を表面に均一に吹きかけることで、撥水性を付与。施工後は24時間以上乾燥させる必要がありますが、コストを抑えて好みのシューズを防水化できます。
防水シューズ選びのポイント
素材の耐久性と透湿性
防水膜付きシューズ選びでは、アッパー素材と防水層の耐擦れ性能が重要です。繰り返しの摩擦や屈曲に強いPU(ポリウレタン)やTPUコーティング素材が長持ちします。また、シューズ内の蒸れを防ぐため透湿性(MVTR値)が高いモデルを優先しましょう。
フィット感と固定力
防水フィルムの厚みが足のホールド感やフィット感に影響するため、試着時に甲の締め付けバランスやソール剛性をチェック。ベルクロやブーティ構造で密閉性を高めるモデルは、防水性能に加え足首の安定感も向上させるメリットがあります。
防水施工の手順とコツ
スプレー施工法
- シューズ表面の汚れをブラシで除去し、乾燥させます。
- 防水スプレーを20cm程度離して均一に吹きつけ、接合部や縫い目も念入りにカバー。
- 24時間以上陰干しし、完全に乾燥させてから使用開始してください。
肌荒れや色落ちを防ぐため、必ず事前テストを行いましょう。
ワックス・クリーム施工法
ワックスやクリームタイプの防水剤は柔らかい布で薄く伸ばし込む方式。隙間なく塗り込むことで、撥水性が向上します。ただし厚塗りは素材の呼吸を妨げるため、薄層で複数回塗り重ねるのがコツです。
防水シューズのメンテナンス
日常ケア:使用後の簡易メンテ
プレー後は泥や汚れをブラシで落とし、乾いたタオルで水分を拭き取ります。防水層が表面に残る保護膜を傷つけないよう、強く擦らないことが重要です。
定期ケア:再施工と素材保護
使用頻度に応じて2〜3ヶ月ごとに防水スプレーを再施工。天然皮革防水シューズは、専用レザーコンディショナーで栄養補給し、防水層と革質のひび割れを防ぎます。
屋外プレー時の注意点
雨天時は水はけの良い人工芝やハードコート向けに、防水シューズに加えグリップの効くアウトソールモデルを選ぶことが重要。深い水たまりを避けつつ、プレー後は速やかに陰干しとクリーニングを行い、防水性能とグリップ力を維持しましょう。
まとめ:防水対策でフットサルをもっと快適に
防水シューズと後付け防水施工を組み合わせることで、雨天時でも足元をドライに保ち、安全かつ高いパフォーマンスを維持できます。素材特性とプレースタイルに合わせた選定と正しいメンテナンスを実践し、天候に左右されない快適なフットサルライフを楽しんでください。

