海水浴を満喫した後、髪は塩分や紫外線ダメージでキューティクルが開き、パサつき・もつれ・枝毛・色あせのトラブルを招きます。
見た目だけでなく内部の水分も失われており、そのまま放置すると乾燥が進んで手触りも質感も大きく低下。海上がりこそすぐにケアを始めることで、しっとりサラサラの髪質を取り戻せます。
本記事では、海水浴後に自宅でできる即効ダメージケアから、週１～２回のスペシャルトリートメント、さらに日常的な予防法までを網羅的に解説します。
1. 海水浴後すぐに行うべき“プレケア”
1-1. 真水シャワーで塩分と汗を素早くオフ
海水浴後はまず、ぬるめ（30～35℃程度）のシャワーで塩分と汗を優しく流します。高温シャワーはキューティクルを開きすぎて乾燥を加速させるため避け、頭皮をマッサージするように水をかけて汚れを落としましょう。
1-2. クレンジングオイルでスタイリング剤や日焼け止めも除去
塩分だけでなく、ヘアミルクや日焼け止め成分が残っている場合は、シリコンフリーのクレンジングオイルを使って頭皮と髪全体をプレ洗浄。軽くなじませたらぬるま湯で十分にすすぎ、コンディショナー前の下地を整えます。
1-3. タオルドライのコツ：摩擦ダメージを防ぐ
塩分で髪が硬くなっている状態では、タオルでごしごし拭くとキューティクルがさらに剥がれます。マイクロファイバータオルや古いTシャツで軽く挟み込むように水分を吸い取る“タオルドレイン”を心がけましょう。
2. ダメージリセットの基本：シャンプー＆コンディショナー選び
2-1. 弱酸性・低刺激シャンプーで髪と頭皮を優しく洗う
海水浴後の頭皮は敏感状態です。弱酸性・アミノ酸系洗浄成分のシャンプーを選び、指の腹で頭皮をマッサージするように優しく洗いましょう。泡立ちが少ない場合は二度洗いで余分な皮脂や塩分をしっかり除去します。
2-2. 高保湿コンディショナーで内部までしっとり補修
コンディショナーは、セラミドや加水分解ケラチン、シアバター配合の高保湿タイプをチョイス。毛先中心にたっぷりと塗布し、5分ほど置いてからぬるま湯で流すと、髪内部までうるおいが浸透します。
2-3. 洗い流さないトリートメントでキューティクルを密封
タオルドライ後は洗い流さないオイルやミルクを毛先から中間にかけて塗布し、キューティクル表面をコーティング。摩擦や紫外線によるダメージを防ぎつつ、ドライヤーの熱からもガードします。
3. 週１～２回の“スペシャルトリートメント”
3-1. インバストリートメントの極意
海水による乾燥と紫外線ダメージが重なった髪は、週に1～2回の集中ケアが有効です。浸透力の高いモロッカンオイルやCMC配合のヘアマスクを塗ったら、蒸しタオルを巻いて10～15分放置し、成分を髪内部まで浸透させましょう。
3-2. ヘアオイルパックで夜の集中保湿
夜の就寝前にアルガンオイルやホホバオイルを毛先に多めに塗布し、そのまま寝る“オイルパック”は翌朝の指通りが驚くほどスムーズに。枕カバーはタオルを敷くなどして汚れ対策を忘れずに。
3-3. キューティクルリペアセラムでダメージホールを補修
枝毛や切れ毛が気になる部分には、髪の内部を補修するケラチン系セラムをピンポイントで塗布。ダメージホールをコーティングして割れを抑えるので、見た目のツヤも取り戻せます。
4. ドライヤー＆ブローで更にダメージケア
4-1. 低温風と距離を保ったドライヤーの使い方
熱風はキューティクルを乱す原因に。ドライヤーは弱温風か冷風を選び、髪から15cm以上離して動かしながら乾かしましょう。根元→中間→毛先の順で乾かすと均一に水分が飛びます。
4-2. ブローブラシでツヤを出しながら形を整える
丸ブラシを使って軽く引き伸ばしながら乾かすことで、キューティクルが整いツヤ感アップ。ブローブラシはナイロンピンより天然毛ピンのほうが摩擦を抑えられます。
4-3. ヒートプロテクトスプレーで熱ダメージを予防
洗い流さないトリートメントと合わせて、ヒートプロテクトスプレーをドライヤー前にひと吹き。髪の水分蒸発を緩やかにし、パサつきを防ぎます。
5. 日常的な“紫外線＆塩分”予防策
5-1. UVカットヘアオイル・ミストの活用
海水浴前後はもちろん、外出時にもUVカット成分配合のヘアオイルやミストを髪全体にスプレーしておくと、紫外線によるタンパク変性を予防できます。
5-2. 帽子やタオルで物理的プロテクト
サンバイザーや大判タオルを髪にかぶせることで、強い日差しや風による塩分飛散を物理的に防止。髪を結ぶゴムは緩めにして、根元のダメージも軽減しましょう。
5-3. 余分なスタイリング剤は控えめに
海水浴当日はヘアスプレーやワックスを控え、シンプルなスタイルを心がけると汚れも付きにくく、帰宅後のケアも楽になります。
6. 食生活＆インナーケアで髪の内側から補強
6-1. タンパク質・必須脂肪酸の摂取
髪の主成分ケラチンはタンパク質から合成されるため、魚・大豆製品・卵を積極的に摂取。オメガ３脂肪酸を含むサーモンや亜麻仁油で、艶やかな髪質を内側からサポートします。
6-2. ビタミンB群・ミネラルで頭皮環境を整える
ビタミンB2・B6は皮脂バランスを整え、亜鉛・鉄分は頭皮のターンオーバーを促進。緑黄色野菜やナッツ類、海藻類を日々の食事に取り入れましょう。
6-3. 水分補給とコラーゲンサプリで潤い維持
髪内部の水分保持には体全体の水分バランスが重要。1日1.5L以上の飲水と、コラーゲンサプリで髪の潤いを保つことで、海水浴後の乾燥を内側から緩和できます。
まとめ：海水浴後は“すぐケア”がキレイの秘訣！
海水浴後の髪は、塩分・紫外線・摩擦という三重苦にさらされています。
プレケアの真水シャワー＆優しいクレンジング、保湿重視のシャンプー＆トリートメント、週１～２回の集中マスク、ドライヤー前のヒートプロテクト、UVカット＆内外ケア、さらには食生活サポートまで、今回ご紹介したステップを実践すれば、しっとりサラサラの髪をキープできます。
本記事のノウハウを活用して、夏の海を楽しんだ翌日も美髪で過ごしましょう！
