結婚式二次会をどこで開催するか悩んでいる幹事の方へ。本記事では、居酒屋を選ぶメリットや失敗しない会場選びのポイント、具体的なプラン例、予算相場や注意点まで徹底解説します。
カジュアルな雰囲気で新郎新婦もゲストもリラックスして楽しめる居酒屋二次会の魅力を掘り下げ、幹事初心者でも安心して当日を迎えられるノウハウをお届けします。
1. 居酒屋が結婚式二次会に選ばれる理由
結婚式二次会の会場には、レストランや貸切スペースなどさまざまな選択肢がありますが、居酒屋が選ばれる理由は大きく3つあります。一つ目は<費用を抑えやすい>こと。飲み放題付きプランでも一人あたり5,000円前後で抑えられるケースが多く、コストパフォーマンスが高いのが魅力です。
二つ目は<カジュアルでアットホームな雰囲気>。堅苦しいフォーマルさがなく、新郎新婦もゲストも肩の力を抜いて楽しめる点で好評です。
三つ目は<料理のバリエーションが豊富>なこと。居酒屋ならではの定番メニューから季節の一品料理まで揃えており、さまざまなゲストの好みに対応しやすいのもポイントです。
また、居酒屋にはもともと宴会慣れしたスタッフが多く、幹事が当日困ったときも相談しやすい環境が整っています。音響やプロジェクターを備えている店舗も増えており、余興やスライドショーなど二次会演出に必要な設備をリーズナブルに利用できるケースが増加。
新郎新婦の負担を減らしつつ、盛り上がる二次会を実現できるため、幹事としては居酒屋プランを選びやすいのです。
2. 居酒屋二次会のメリットとデメリット
居酒屋を二次会会場に選ぶ前に、メリットとデメリットを整理しておきましょう。メリットとデメリットをしっかり把握することで、より満足度の高いプランを組む参考になります。
2-1. メリット
まずはメリットから見ていきます。
①<低予算で貸切が可能>: 都心部を除き、1人あたり5,000円前後の飲み放題付きプランを利用すれば、50名なら総額25万円程度に収まるケースが多いです。料理の質や量と飲み放題がセットになったプランを選べば、追加費用の心配が少なく、予算管理もしやすくなります。
②<フレキシブルな座席レイアウト>: テーブル席、掘りごたつ席、カウンター席など多彩な席タイプから選べるため、「立食スタイル」や「着席ビュッフェスタイル」など二次会の進行プログラムに合わせたレイアウトが組みやすいのが特徴です。
③<演出サポートが充実>: マイクやスピーカー、プロジェクターの貸し出しを無料または格安で提供している居酒屋が多く、余興やスライド上映をスムーズに行えます。スタッフも宴会慣れしており、必要な備品の手配や搬入出のフォローが期待できるため、幹事の負担を軽減できます。
2-2. デメリット
一方でデメリットもあります。
①<店内が狭くなる可能性>: 居酒屋はもともと会社の宴会向けに設計されていることが多く、大人数になると座席が窮屈に感じるケースがあります。貸切可能人数の上限を超えないように注意し、ゲスト数に見合った広さの店舗を選ぶことが大切です。
②<BGMや照明が限定的>: 居酒屋によっては音響設備が古く、マイク音量が小さい、照明が暗めで映像投影しにくいなど、二次会演出に不向きな場合があります。内覧時に必ず音響テストやプロジェクター試写を行い、演出が滞らないかを確認しましょう。
③<周辺の騒音や混雑が影響する>: 居酒屋街や繁華街にある店舗では、外の騒音が入りやすい、階下や隣の宴会と音が混ざるケースがあります。BGMがかき消されるとトークが聞き取りづらくなり、ゲストの満足度が下がる恐れがあるため、防音性や隣接店舗の状況を事前にチェックすることが重要です。
3. 居酒屋二次会プランの選び方と比較ポイント
居酒屋二次会プランを選ぶ際には、いくつかの比較ポイントを押さえておく必要があります。入念にリサーチし、見積もりを比較してから契約を決めることで、当日のトラブルを避けられます。
3-1. 参加人数と利用時間の確認
居酒屋の貸切プランには「最低保証人数」や「貸切可能時間」が設定されていることが多いです。たとえば「平日50名以上で貸切可」「金土祝前日は70名以上限定」「貸切は19時~22時まで」といった条件があるため、参加予定人数と時間帯を固めたうえで問い合わせましょう。
最低保証人数を下回ると追加費用を請求されるケースがあるので、参加者リストは締切前にしっかり精査しておきます。
3-2. 飲み放題・料理内容のバリエーション
プランによっては「飲み放題2時間のみ」や「飲み放題+料理8品」のように内容が固定されている場合があります。
新郎新婦の要望に合わせて、
・ビール、焼酎、日本酒、カクテル、ノンアルコールまで網羅した飲み放題か
・サラダ、揚げ物、焼き物、刺身など和洋バランスが取れた料理ラインナップか
・旬の食材を使った特別コースが用意されているか
などを確認し、ゲスト層に合ったプランを選びましょう。たとえば女性ゲストが多い場合は、デザートビュッフェが含まれるプランを優先すると喜ばれます。
3-3. オプション設備とサポート体制
居酒屋によってはオプションで「プロジェクター+スクリーン」「カラオケセット」「生ビールサーバー貸出」「ホワイトボード設置」などを追加できる場合があります。
二次会では余興や景品抽選、サプライズムービーの上映など、演出が盛り上げの鍵を握るため、必要な設備が揃うかを事前に確認し、見積もりに含めてもらいましょう。さらに、スタッフがどこまでサポートしてくれるかも重要です。
片付けや映像投影の操作、追加オーダー時の対応など、許容範囲を明確にしておくことで、当日の混乱を防げます。
3-4. アクセスと駐車場の有無
居酒屋二次会は、披露宴会場から移動するゲストや遠方から参加する友人・同僚も多いため、駅からのアクセスが良い店舗を選びましょう。徒歩3分以内が理想的です。
車で来場する人が想定される場合は、近隣のコインパーキング情報や無料駐車場の有無も事前にリサーチしておきます。送迎タクシーを予約する場合は、店舗スタッフに協力を仰ぐとスムーズです。
4. 居酒屋二次会プランの費用相場と見積もり例
居酒屋二次会プランの相場はエリアや店舗のグレードによって幅がありますが、おおよその目安を頭に入れておくことで予算の計画が立てやすくなります。以下では都市部(繁華街)と地方都市での一般的な相場を紹介します。
4-1. 都心部の相場例(例:東京・大阪など)
都心部では1人あたり5,000円~7,000円程度が目安です。
【例:東京・新宿の居酒屋貸切プラン】
・最低保証人数:40名
・利用時間:19:00~22:00の3時間
・飲み放題+料理8品:1人あたり6,000円(税別)
・プロジェクター使用料:無料
・カラオケオプション:3万円
・サービス料・消費税:10%込み
→40名参加で総額(6,000×40)+(カラオケ3万円)=約27万円(税・サ込)。
【例:大阪・梅田の居酒屋プラン】
・最低保証人数:30名
・利用時間:18:00~21:00の3時間
・飲み放題+料理10品:1人あたり5,500円(税別)
・プロジェクター使用料:5,000円
・サービス料:10%
→30名参加で総額(5,500×30)+5,000+10%=約19万1,500円。
4-2. 地方都市の相場例(例:札幌・福岡・名古屋など)
地方都市では1人あたり4,000円~6,000円程度が目安です。
【例:札幌の居酒屋貸切プラン】
・最低保証人数:25名
・利用時間:18:30~21:30の3時間
・飲み放題+料理7品:1人あたり5,000円(税込)
・プロジェクター使用料:無料
・サービス料:なし(飲み放題に含む)
→25名参加で総額5,000×25=12万5,000円。
【例:福岡の居酒屋プラン】
・最低保証人数:20名
・利用時間:19:00~22:00の3時間
・飲み放題+料理9品:1人あたり4,800円(税別)
・カラオケオプション:2万円
・サービス料・消費税:8%込み
→20名参加で総額(4,800×20)+20,000+8%=約12万9,120円。
4-3. 会場選びで予算を抑えるコツ
居酒屋二次会プランの費用を抑えたい場合、以下のポイントを検討すると良いでしょう。
①<平日開催を検討する>:土日祝日は相場が高めに設定されるため、金曜日や平日夜に開催すると会場使用料や飲み放題プランが割安になることがあります。
②<最低保証人数に近い設定>:最低保証人数をわずかに上回るプランを選ぶより、ギリギリの人数で設定し、追加オプションを絞るとコストを抑えられます。
③<料理品数を最適化する>:豪華なメニューを付けすぎると費用が増大するため、参加者層に合わせてボリュームを調整しましょう。たとえば、若者中心ならボリューム重視でリーズナブルに、年配ゲストが多いなら質重視で少量の高級食材を盛り込むと満足度が高まります。
④<オプション機材を厳選する>:プロジェクターやマイクは必須でも、カラオケや特殊演出機材は後回しにし、演出が絶対必要かどうかをしっかり検討したうえで追加しましょう。
5. 居酒屋二次会で盛り上がる演出アイデア
居酒屋二次会は自由度が高く、さまざまな演出を取り入れられます。幹事としては工夫次第で一味違った思い出に残る会にできるため、以下のアイデアを参考にしてみてください。
5-1. オリジナルウェディングムービー上映
新郎新婦が式前に撮影したプロフィールムービーや、幼少期から現在までの写真をつなげたダイジェストムービーを上映すると、ゲストの注目度が高まります。居酒屋でもプロジェクターを無料貸し出ししている場合が多いため、当日の流れに合わせて上映タイミングをプログラムに組み込みましょう。
上映中はBGMを小さめにし、音量調整を行ってスムーズに映像を視聴できるよう配慮します。
5-2. ゲーム大会で一体感アップ
居酒屋の広めのテーブルエリアを活用し、簡単で盛り上がるゲームを企画しましょう。
・ビンゴ大会:定番ですが、特別な景品を用意するとさらにテンションが上がります。
・新郎新婦クイズ:新郎新婦にまつわるエピソードをクイズ形式で出題し、正解チームにプチギフトを贈呈すると一体感が生まれます。
・じゃんけん大会:参加者をいくつかのチームに分け、最終的にチーム対抗のじゃんけん勝ち抜き戦を行うと団結力が高まります。
居酒屋ではドリンクを持って移動しやすい点を活かし、席替えゲームを兼ねた演出もおすすめです。
5-3. サプライズ演出:メッセージボード&寄せ書き
席入り口に大きな寄せ書きボードを設置し、ゲストには来場時に新郎新婦へのメッセージを書き込んでもらいます。会の終盤でボードを新郎新婦に手渡し、全員の温かい言葉を披露すると感動的なサプライズになります。居酒屋の壁面があれば、そのまま掲示できる場合もあり、幹事の手間を減らせます。
5-4. フォトスポット&チェキ撮影
居酒屋内の片隅にフォトスポットを設け、手作りのウェディングフォトフレームやバルーンを飾り付けましょう。インスタ映えするスポットとしてゲストが自発的に撮影し、チェキを用意しておくと、その場でプリントしてメッセージを添えた写真を新郎新婦にプレゼントできます。
デジタルだけでなくアナログ感のあるチェキ写真は、後日も飾って楽しめるため喜ばれます。
5-5. テーマカラーを取り入れた席札&ネームプレート
居酒屋では席札やネームプレートを用意していないことが多いため、幹事があらかじめ用意した席札を各席に配置すると「おもてなし感」がアップします。新郎新婦のテーマカラーやモチーフを取り入れたデザインにし、ゲストが自分の席をすぐに見つけられる工夫をするとスマートです。
6. 当日までのスケジュールと幹事の役割分担
居酒屋二次会を成功させるには、当日までのスケジュール管理と幹事チーム内での役割分担が欠かせません。以下では準備段階から当日までの流れと各幹事のタスクを紹介します。
6-1. 二次会開催3週間前:会場決定と打ち合わせ開始
参加者リストが確定する前でも、概算人数をもとに居酒屋を仮押さえします。見積もりを複数店舗から取り寄せ、料理内容や飲み放題の種類、オプション料金を比較。新郎新婦と相談し、最終的に会場を決定したら、「契約書」を交わし、キャンセルポリシーや補足条件を確認しておきましょう。同時に進行プログラム案を作成し、演出やゲームのアイデアを整理します。
6-2. 二次会開催2週間前:ゲストへの招待状送付と詳細案内
招待状を作成し、ゲストに送付します。メールやLINEグループでURL付きのWeb招待状を送るケースが増えていますが、紙の招待状を希望する場合は手作りで用意して早めに発送しましょう。
招待状には会場の住所、アクセス方法、受付開始時間、ドレスコードなどを明記し、「欠席の際は〇日前までに連絡をお願いします」とリマインドを入れておくと参加率が高まります。
6-3. 二次会開催1週間前:最終人数確認と料理調整
居酒屋に最終人数を連絡し、料理内容や飲み放題プランを最終調整します。アレルギーや苦手食材のあるゲストがいる場合は、個別に対応できるかを確認し、特別メニューを用意してもらうよう依頼します。
幹事チームは余興用の景品やチェキ、寄せ書き用ボード、プロジェクター資料など、準備物をリスト化し、足りないものを買い揃えておきます。
6-4. 当日:会場設営と受付対応
当日は幹事が会場に少なくとも30分前に集合し、以下の役割分担で準備を行います。
・受付係:名簿と名札、会費受付用の金銭管理台帳を準備し、受付テーブルをセッティング。
・会場装飾係:チェキボード、メッセージボード、フォトフレームなどを指定場所に配置。席札とネームプレートを各席にセット。
・音響映像係:プロジェクターやマイク、スピーカーの接続テストを行い、BGMリストを再生できる状態に。
・司会進行係:進行表に沿って乾杯や余興タイミングの練習を行い、マイク操作を確認。
・会場連絡係:飲み放題ドリンクのオーダー方法や追加オーダー時の連携を最終確認。
6-5. 当日:進行とフォロー
居酒屋二次会本番では、司会進行係がマイクテストを再度行い、乾杯挨拶や余興の呼び込みをスムーズに行います。ゲームや演出の進行は余興係が担当し、景品授与や写真撮影の誘導を行います。
幹事全員が各自の役割に徹しつつ、参加者の様子を観察し、ドリンクが足りないゲストには気軽にオーダーを促すなどサポート役に徹しましょう。
また、トラブル対応にも備え、会場連絡係は常に店員と連絡が取れるようにし、急な人数変更や機材トラブルが発生した際は速やかに対応します。新郎新婦が緊張している場合は、会場装飾係が声をかけてリラックスさせるなど、幹事チームで連携を取りながら柔軟に対応することが大切です。
7. 居酒屋二次会の注意点と成功のコツ
居酒屋二次会を成功させるためには、事前準備だけでなく当日の細かい配慮も欠かせません。以下の注意点とコツを参考に、幹事としてベストな進行を目指しましょう。
7-1. 近隣店舗との兼ね合いを確認する
居酒屋街や繁華街にある店舗では、隣接する飲食店の騒音や店内のBGMと混ざり合うケースがあります。幹事は内覧時に隣接店舗の営業状況を確認し、BGMが聞こえづらくないか、プロジェクターの画面が見づらくならないかをチェックしましょう。
また、外での挨拶や乾杯を行う場合は、近隣住民への配慮として大声を避けるよう注意が必要です。
7-2. 安全性と感染症対策を徹底する
居酒屋はテーブル間隔が狭い場合もあるため、コロナ禍以降は「飛沫防止パネル」の設置や「アルコール消毒」の徹底が求められます。幹事は会場と連携し、入場時の検温やマスク着用ルールを周知しましょう。
また、酔ったゲストが席を移動して転倒しないよう、通路を確保した会場レイアウトを心がけることも重要です。
7-3. ゲストの飲みすぎに注意喚起を行う
飲み放題プランではついペースが速くなりがちです。司会進行係は乾杯後に「ゆっくり楽しんでください」と一言添え、酔いすぎを防ぐアナウンスを行いましょう。
会場連絡係は酔ったゲストへのフォロー役として、ノンアルコール飲料を勧めたり、席に座ってもらうよう声をかけたりするなど、安全配慮に努めます。
7-4. 会場スタッフとの連携を密にする
居酒屋スタッフはお店のオペレーションも兼ねているため、二次会専任のスタッフを手配してもらうとスムーズです。幹事は来店前に店長や幹部スタッフと打ち合わせを行い、備品の扱い、追加オーダーのタイミング、デザートやケーキの持ち込み可否など細かい部分まで確認しておきましょう。
当日スタッフが代わる場合もあるため、複数人と連絡先を共有しておくと安心です。
7-5. プログラムの“ゆとり時間”を必ず設ける
二次会は余興が盛り上がりすぎてスケジュールが押すことがよくあります。進行プログラムには必ず「バッファタイム」として10~15分程度のゆとり時間を入れておきましょう。この時間を活用して、乾杯が遅れた場合の調整や、余興が長引いた場合の巻き戻しが可能になります。
余裕を持ったタイムスケジュールが、幹事の焦りを防ぎ、ゲストにストレスを与えない二次会運営につながります。
まとめ:居酒屋二次会で“自由で楽しい”思い出を作ろう
「結婚式二次会の会場居酒屋プラン」をテーマに、居酒屋二次会のメリット・デメリット、会場選びのポイント、費用相場、演出アイデア、幹事としての当日までの流れや注意点までを解説しました。
居酒屋はリーズナブルでアットホームな雰囲気を提供できるため、多くのカップルや幹事が選ぶ人気会場です。ただし、会場の広さや音響設備、スタッフのサポート体制などを事前にしっかり確認し、余裕を持った進行スケジュールを作成することが成功の鍵になります。
幹事初心者でもこの記事のノウハウを参考にすれば、移動も少なくリーズナブルな居酒屋二次会で、ゲストみんなが笑顔になるひとときを演出できるはずです。ぜひ本記事を役立て、自由で楽しい結婚式二次会を実現してください。

