新年最初のイベントである新年会。社内外の宴会で挨拶を求められる場面も多く、「何を話せばいいかわからない」「失礼がないように話したい」と悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、新年会の場にふさわしい挨拶のマナーや構成、立場別の例文を多数ご紹介。ビジネスシーンでも通用する信頼感ある挨拶で、好印象を残しましょう。
宴会・新年会における挨拶の重要性
新年会の冒頭は「印象を左右する場」
宴会における冒頭の挨拶は、その場の雰囲気を作り出す大事な役割を担います。参加者の集中力が高い最初の数分間で、場の空気を和ませたり、引き締めたりすることができるため、内容と伝え方には配慮が必要です。
挨拶の良し悪しで信頼度が変わる
とくにビジネスの新年会では、上司や同僚、取引先など多くの関係者が一堂に会します。挨拶が整っていることで「信頼できる人」「しっかりしている印象」を与えられるチャンスです。
新年会の挨拶に盛り込むべき内容とは?
- 年始の挨拶と感謝の言葉
- 昨年の簡単な振り返り(成果や出来事)
- 今年の目標・抱負
- 参加者への配慮や感謝
- 和やかに場を締めくくる言葉
長すぎる挨拶は逆効果になることも。1〜2分程度でまとめるのがベストです。
挨拶の基本マナーと話し方のポイント
1. 立ち方・姿勢を整える
姿勢を正して堂々と立つことで、第一印象が良くなります。手は体の前で軽く組むか、自然に下ろすと好印象。
2. 笑顔とアイコンタクトを意識
終始真顔ではなく、笑顔を交えながら話すことで親しみやすく、聴く人の緊張も和らぎます。
3. はっきり・ゆっくり話す
特に大人数の宴会では、声が通りにくくなることも。マイクがあっても、明瞭に話すことが大切です。
立場別|宴会・新年会で使える挨拶例文
【1】社長・経営者の挨拶例文
皆さん、新年あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。今年も無事に新しい年を迎え、こうして皆さんと一堂に会することができ、大変嬉しく思います。
昨年は〇〇という挑戦を通じて、多くの成果を上げることができました。今年はさらに〇〇の分野に注力し、より強固な組織作りを目指してまいります。
皆さんとともに、飛躍の一年になることを願っております。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
【2】上司(部長・課長)の挨拶例文
新年あけましておめでとうございます。
まずは、旧年中の皆さんの尽力に心より感謝申し上げます。
今年は〇〇プロジェクトが本格化する節目の年になります。私自身もさらにサポート体制を強化し、全員で成果を出せるよう努めてまいります。
皆さんにとっても実り多き一年になりますように。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
【3】幹事・司会者の冒頭挨拶例文
本日はお忙しい中、ご出席いただきありがとうございます。
これより〇〇株式会社新年会を開会いたします。
まず初めに、代表の〇〇よりご挨拶をいただきますので、皆様拍手でお迎えください。
(中盤以降の進行案内も含めて一貫した進行を意識)
【4】若手社員・中堅社員のスピーチ例文
あけましておめでとうございます。
今年は、これまで以上に結果を出せるよう努力するとともに、チーム全体を盛り上げられるよう自分の役割を果たしていきたいと考えております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
シーン別|宴会・新年会での挨拶例文まとめ
| シーン | 例文のポイント |
|---|---|
| 歓迎会と兼ねた新年会 | 「新たなメンバーと共に新しい年を迎えられる喜び」などを表現 |
| 内輪のみの小規模宴会 | カジュアルな言葉でもOK。冗談を交えても◎ |
| 取引先も参加する場合 | 丁寧な言葉遣いでフォーマルにまとめる |
| 家族参加型の宴会 | 子どもや配偶者への配慮も忘れずに |
NG挨拶の例と注意点
NG1:長すぎるスピーチ
→3分を超えると集中力が切れやすくなります。要点を簡潔に。
NG2:内輪ネタの多用
→誰もが理解できる話題に絞り、全体に向けた挨拶を意識しましょう。
NG3:否定的な言葉・愚痴
→年始の場は明るく前向きな言葉がふさわしいです。過去のトラブルなどの話題は避けましょう。
挨拶に自信がない人向けの練習法
1. スマホで録音して聞き返す
自分の声を客観的に聞くことで、話すスピードや語尾の癖が分かります。
2. 鏡の前で表情練習
笑顔を自然に出す練習は、印象を大きく左右します。
3. 台本を覚えるのではなく“流れ”を押さえる
文言を丸暗記せず、話す順序(挨拶→去年の振り返り→今年の抱負など)を覚えることで緊張も軽減されます。
よくある質問(FAQ)
Q. 乾杯の挨拶と冒頭の挨拶は同じ人がやるべき?
→分けるのが一般的です。社長が冒頭挨拶、幹事が乾杯を仕切る流れが多いです。
Q. 挨拶中に噛んだらどうする?
→気にせず言い直してOK。笑顔で対応すればむしろ好印象です。
Q. スピーチ後のお辞儀のタイミングは?
→一言「ありがとうございました」と言ってから、軽く頭を下げると自然です。
まとめ|心に残る新年会挨拶で好スタートを切ろう
宴会や新年会における挨拶は、ただの形式ではなく、信頼関係の構築や雰囲気作りにおいて大きな意味を持ちます。しっかりと準備し、自分の言葉で伝えることで、参加者の心に響くスピーチとなるでしょう。
この記事のまとめ:
- 挨拶は“内容”と“伝え方”の両方が大切
- 挨拶構成は「感謝→振り返り→抱負→締め」が基本
- 立場に応じた例文を参考に、自分らしさを加えると◎
- 練習すれば誰でも好印象な挨拶は可能!
新年のスタートを気持ちよく切るためにも、ぜひこの記事を参考にして、自信を持って挨拶に臨んでください。

