本記事では、桃園市・大渓高校の主力としてU-18台湾代表にも名を連ねた林珺希(リン・ジュンシー)選手をご紹介します。
将来どのような役割を担えるのか、ドラフト指名の可能性はあるのかなどを考察していきましょう。
林珺希とは?
林珺希は、大渓高校の中軸として攻撃面の火付け役を担い、U-18世界大会メンバーにも選出された右の強打者です。
U-18帰国後に一時的な打撃低迷を挟んだものの、桃園盃(青棒組=高校の部)決勝の平鎮高校A戦で、初回からスコアを動かす先制の3ラン本塁打を放ちました。
試合は終盤に逆転を許し準優勝となったものの、強豪相手から放った一発でスカウトの評価
大渓が同大会でベスト8入りを決めた試合でも、下位~上位打線が連打でつないでビッグイニングを作り、林俊熙が中軸として連打攻勢の一角を担いました。
さらに、投手としても活躍し、常時140km/h台中盤を計測するなど二刀流としても素質が光ります。
林珺希の投球の特徴・強み
完成度の高いフォームとストレート
林珺希の投手としての魅力は、完成度の高いフォームと、安定した球質のストレートにあります。
しなやかな腕の振りから繰り出される直球は常時140km台中盤を計測し、リリース時の指先の感覚が非常に繊細で、球速以上に「キレ」を感じさせます。
特に、インコースへの直球は打者の手元で伸び上がるような軌道を描き、差し込む力があります。
豊富な変化球と制球力
また、林珺希のもう一つの強みは変化球の多様さと制球力です。
スライダー、チェンジアップ、カーブを自在に操り、緩急とコース配分で打者のタイミングを外す術を身につけています。
特にスライダーは鋭く横に滑るタイプで、右打者の外角、左打者の内角へ決め球として使える完成度を誇ります。
チェンジアップも精度が高く、ストレートとの球速差が大きいため、空振りを誘いやすいボールとなっています。
マウンドさばきと修正力
さらに注目すべきは、マウンド上での冷静さと修正力です。
ピンチの場面でも表情を変えず、ストライクゾーンを丁寧に突く投球ができるため、精神的な安定感が際立っています。
試合中のリズムづくりもうまく、守備陣を信頼しながら淡々とアウトを重ねるスタイルは、将来のエース像を想起させます。
バランスの良さと柔軟性
加えて、身体のバランスの良さと柔軟性も高く評価されています。
下半身の粘りが強く、フォームの再現性が高いため、イニングを重ねても球質が落ちにくいという特徴があります。
体幹が強く、投球フォームは無駄がないため、長いイニングを投げ抜くことができる耐久力も持ち味の一つです。
総じて、林珺希は「安定感」と「完成度」を兼ね備えた投手であり、今後さらなる球速アップと体格強化が進めば、国際的にも注目される存在となるでしょう。
林珺希の打撃の特徴・強み
※一部、グラフ付きレポートが未公開の記事もありますが、データが揃い次第、順次追加・更新いたします。
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