張乙安(チャン・イーアン)は、台湾の穀保家商を2026年に卒業した二刀流の内野手です。
2026年10月6日、オリックスと育成契約を結ぶ見込みだと台湾の複数メディアが報じました。
9月のU-18アジア選手権では台湾代表の主将を務め、遊撃手のベストナインにも選ばれたのでした。
この記事では、張乙安の経歴と成績、プレーの特徴、オリックス入り報道の中身を整理します。
\同世代の日本の逸材と比べると?/
張乙安の最新情報|オリックスと育成契約の見込み(2026年10月)
2026年10月6日、ETtodayや自由時報など台湾の複数メディアがオリックス入りの見込みを伝えました。
契約は育成選手としてのスタートで、総額は少なくとも40万ドルにのぼると報じられています。
条件を満たせば最大60万ドルに達する内容とされ、高校卒の選手として高い評価といえるでしょう。
ただし所属事務所は交渉が続いている段階だと説明しており、6日時点で球団の正式発表はありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 報道日 | 2026年10月6日(ETtoday・自由時報・TSNAなど台湾メディア) |
| 球団 | オリックス・バファローズ |
| 契約の形 | 育成契約の見込み |
| 契約総額 | 40万ドル以上、条件次第で最大60万ドル(報道) |
| 現在の状況 | 交渉継続中で、球団の正式発表待ち(10月6日時点) |
| チームの先輩 | 陳睦衡投手(穀保家商出身・2026年7月30日に支配下登録) |
| 今後の予定 | 11月のU-23ワールドカップに向けた台湾代表候補にも選出 |
日本でも同じ日にFull-Countがこの報道を伝え、Yahoo!ニュースなどにも配信されました。
オリックスには穀保家商の先輩にあたる陳睦衡(チェン・ムーヘン)投手が在籍し、2026年7月に支配下登録されています。
張乙安は以前から陳睦衡に助言を求めており、同じ道を歩む可能性が現実味を帯びてきたのでした。
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張乙安の基本プロフィール
- 名前:張乙安(チャン・イーアン)
- 生年月日:2008年7月16日
- 出身地:台湾・屏東県
- 身長・体重:178cm、70kg
- 投打:右投右打
- 守備位置:内野手(遊撃手)、投手
- 最速球速:149km/h
- 出身校:穀保家商(台湾・新北市)
張乙安は台湾南部に位置する屏東県の出身で、中学までは地元のチームでプレーを続けました。
高校は新北市の強豪・穀保家商へ進み、投手と内野手を兼ねる二刀流として注目を集めたのです。
日本では「ジャン・イーアン」と表記するメディアもありますが、同じ選手で間違いありません。
最速149キロの速球と広角に打てる打撃を併せ持ち、憧れの選手には大谷翔平を挙げています。
U-18の台湾代表には2025年から2年続けて選ばれ、国際大会で日本とも2度対戦しました。
張乙安の経歴と実績|屏東から穀保家商、U-18台湾代表へ
ここからは張乙安の歩みを、少年時代から高校卒業後までの主な出来事に沿って振り返ります。
国内大会での表彰や台湾代表での成績を、まずは下の年表でひと通り確認しておきましょう。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2024年 | 黒豹旗の準々決勝で7回1安打の完封勝利(高校2年) |
| 2025年2月 | 高校野球リーグ準決勝で7回2安打の完封勝利 |
| 2025年9月 | U-18ワールドカップに出場(台湾は3位) |
| 2025年冬 | 穀保家商の主将に就任 |
| 2026年(高校3年) | 高校野球リーグで打点王(27打点)と本塁打王(5本・タイ) |
| 2026年4月 | 王貞治盃で本塁打王(5本) |
| 2026年6月 | CPBLドラフトへの不参加と海外挑戦を表明 |
| 2026年7月 | U-18台湾代表の主将に就任 |
| 2026年9月 | U-18アジア選手権で打率.444・ベストナイン(遊撃手) |
| 2026年10月 | オリックスと育成契約の見込みと台湾メディアが報道 |
屏東から穀保家商へ|試合映像で見いだされた才能
父がソフトボールをしていた家庭で育ち、兄の背中を追って小学2年から野球を始めました。
通っていた小学校の野球部は部員不足で解散の危機にあり、張乙安は最後の世代の一人です。
地元の鶴聲国中では主将を任され、投打の両方でチームを引っ張る存在になったのでした。
穀保家商の指導者が別の投手を見るために開いた試合映像で、打ちまくる姿が目に留まります。
入学後は1年生からトップチームに入り、楊孝承監督は「宝を拾った」と振り返っています。
高校での実績|2度の完封から打点王・本塁打王へ
高校2年だった2024年の全国大会・黒豹旗では、準々決勝で7回を1安打に抑える完封勝利を挙げました。
2025年2月の高校野球リーグ準決勝でも、台東体中を7回2安打7奪三振で完封しています。
同じ年の冬には母校の主将にも就任し、チームをまとめる役割も担うようになったのでした。
3年生では打撃が開花し、同リーグで27打点の打点王に輝き、5本塁打で本塁打王も分け合いました。
2026年4月の王貞治盃でも5本塁打で本塁打王となり、半年で10本のアーチを描いています。
6月の測定会では打球速度158.6キロを記録し、伸びた長打力は数字でも疑いようがありません。
U-18アジア選手権2026|打率.444で遊撃手のベストナイン
2026年9月に台湾で開かれたU-18アジア選手権では、台湾代表の主将を任されました。
野手として6試合すべてに先発しており、大会での個人成績を下の表で確認しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | 第14回BFA U18アジア選手権(2026年9月7〜13日・台湾) |
| 役割 | 台湾代表の主将・遊撃手(野手として6試合すべてに先発) |
| 打撃成績 | 18打数8安打・打率.444・6打点 |
| 長打と走塁 | 二塁打1・三塁打2・5盗塁・9得点 |
| 出塁率・長打率 | 出塁率.545・長打率.722・OPS1.267 |
| 表彰 | 大会ベストナイン(遊撃手) |
| チーム成績 | 3位(優勝は韓国・準優勝は日本) |
台湾代表が戦った全6試合の日程と結果は、高校台湾代表の記事に一覧でまとめています。
初戦の韓国戦では、大会MVPの左腕ハ・ヒョンスンから初回に三塁打を放ったのでした。
大会後には遊撃手部門のベストナインに選ばれ、台湾の3位入りにも大きく貢献しています。
前年のU-18ワールドカップでは力を出し切れず、1年越しで雪辱を果たしたといえるでしょう。
スーパーラウンドの日本戦には2番・遊撃で出場しましたが、試合は1対2で惜しくも敗れました。
\U-18で戦った日本代表の実力は?/
投球スタイル・ピッチングの特徴
張乙安は投手としての潜在能力も高く評価され、最速は高校3年で149キロに達しました。
投球フォームは滑らかで、体全体を使ったしなやかな腕の振りが持ち味といえるでしょう。
変化球はフォークとチェンジアップを軸に、スライダーも交えて打者のタイミングを外します。
高校2年までに全国規模の大会で2度の完封を記録し、先発として試合を作る力も示しました。
一方で2025年のU-18ワールドカップでは日本戦に先発し、2回途中6失点で降板したのでした。
2026年6月の測定では直球の回転数が平均2149回転にとどまり、本人も課題に挙げています。
2026年のU-18アジア選手権では登板がなく、野手に専念して結果を残した形です。
プロ入り後は投打のどちらを伸ばしていくのか、球団の育成方針にも注目が集まるでしょう。
\日本の高校生で150キロ以上は何人?/
張乙安の守備とフィールディング
守備では安定感に加えて、二塁・三塁・遊撃をこなせる柔軟性の高さが持ち味になっています。
母校の穀保家商では二塁を守り、2025年の代表合宿では肩の強さを買われて三塁にも挑戦しました。
2026年のU-18アジア選手権では遊撃を任され、大会のベストナインにも選ばれたのでした。
グラブさばきやゴロ処理などの基本動作が安定し、送球の精度も高いと評価されています。
投手として149キロを投げる強肩は、三遊間の深い位置からの送球でも武器になるでしょう。
状況判断の良さは指導者も認めるところで、内野の複数ポジションを任せられる選手です。
\横浜高校の二刀流遊撃手は?/
張乙安の打撃スタイル・強みの分析
張乙安の打撃の魅力は、コースに逆らわず広角に打ち分けるミート力と対応力の高さにあります。
U-18アジア選手権では18打数8安打、二塁打1本と三塁打2本で長打率は7割2分2厘でした。
高校3年では国内の主要大会で計10本塁打を放ち、課題とされた長打力も大きく伸ばしています。
6月の測定ではスイング速度70.1マイル、打球速度158.6キロと目を引く数字が並びました。
本人は「打球速度160キロ以上を出せる」と話しており、さらなる成長への意欲は尽きません。
ただしU-18アジア選手権では本塁打がなく、本人も長打の内容には満足していませんでした。
プロの投手が投げる一線級の速球と変化球に対応できるかが、日本で成功する鍵になるでしょう。
\日本の高校生野手の打撃成績は?/
張乙安の走塁・スピード面の特徴
走塁では状況判断の正確さとスタートのうまさが光り、次の塁を積極的に狙うタイプです。
U-18アジア選手権では6試合で5盗塁を決め、9得点を挙げて打線をけん引しました。
三塁打を2本記録したことからも、長打を三塁まで伸ばす脚力と積極性がうかがえるでしょう。
測定会では跳躍力などの瞬発系の数値が高く、下半身の強さが走攻守の土台になっています。
試合の流れを読む力と走塁技術がかみ合えば、プロでも足でチャンスを広げられるはずです。
張乙安のスカウト視点とドラフト指名展望
張乙安は2026年のCPBLドラフトで上位指名の候補とみられていましたが、参加を見送りました。
6月には「海外挑戦が第一で、米国も日本も視野に入れている」と語り、進路を絞っていたのでした。
同じ月の測定会にはMLBやCPBLの14球団を超えるスカウトが集まり、才能を見極めています。
台湾のスカウトからは「今年のドラフトでは指名できない選手だ」と惜しむ声も聞かれたほどでした。
7月には、1年間は海外契約を目指し、届かなければCPBLドラフトを考えると期限も示しました。
それからわずか3カ月後の10月に、オリックスとの育成契約が報じられる展開となりました。
投手と野手のどちらで育てるかは球団の評価に委ねるとしており、起用法にも注目が集まるでしょう。
\同じ台湾代表の156キロ左腕は?/
張乙安の強みと課題
張乙安の強みは、ミート力と長打力を兼ねた打撃と、複数の位置を守れる守備力にあります。
最速149キロを投げる肩と、試合を読む野球頭脳の高さも大きな武器といえるでしょう。
一方で、投手としては回転数の向上、打者としては一線級の変化球への対応が課題です。
2025年のU-18ワールドカップでは不振に苦しみ、心の整え方を学んだと振り返りました。
翌2026年は毎試合を平常心で迎えられたと語り、精神面の成長を結果でも示したのでした。
体格では海外選手との差を痛感したといい、筋力と体づくりの強化は今後も欠かせません。
投打のどちらに軸足を置くのかという方向性も、プロ入り後の大きなテーマになるでしょう。
張乙安の将来像
張乙安の将来像として最も現実的なのは、守備と打撃を高い水準で両立する内野手の姿です。
堅実な遊撃守備を土台に中軸も打てる選手になれば、チームの核として重宝されるでしょう。
オリックスでは先輩の陳睦衡が、育成契約から約1年9カ月で支配下登録をつかみました。
張乙安も契約がまとまれば育成選手としてファームから出発し、支配下登録を目指す立場です。
投手としての可能性も残されており、二刀流を続けるかどうかも見どころから外せません。
憧れの大谷翔平のように、投打の両方で観客を沸かせる選手へ育つことを期待しましょう。
まとめ
張乙安は、打撃・守備・走塁のすべてに力があり、最速149キロを投げる二刀流の逸材です。
2026年はU-18アジア選手権で打率4割4分4厘を残し、遊撃手のベストナインに輝きました。
国内のCPBLドラフトを見送ってまで海外を目指した覚悟は、並大抵のものではありません。
10月にはオリックスとの育成契約が報じられ、日本球界入りが現実味を帯びています。
正式に契約がまとまれば、18歳の二刀流が育成からどこまで駆け上がるのか楽しみでなりません。
球団からの正式発表を待ちながら、海を渡ろうとする張乙安の歩みを一緒に見届けましょう。
全国のドラフト候補を数値で分析する「ドラフト候補研究所」では、張乙安選手と同世代の逸材の評価や指名予想を紹介しています。
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