2025年ドラフト注目選手の田中多聞。
社会人で目に光る活躍を見せ、各球団スカウトの視線を集めています。
多くの報道では「打率○割」「長打力」など表面の数字に焦点が当てられがちですが、プロで通用するかを見極めるには、より細かなデータ分析が必要です。
本記事では、田中選手の特徴やプレースタイル、さらにはOPS、IsoP、IsoDなどのセイバーメトリクスを含め、数値を細かく分析しています。
数字が示す傾向から、将来どのような役割を担えるのか、ドラフト指名の可能性はあるのかを考察していきましょう。
田中多聞のプロフィールとキャリア概要
田中多聞(たなか たもん)は広島県呉市出身、呉港高校卒業後JFE西日本に所属する社会人野手です。
身長184cm、体重84kgと、恵まれた体格を持ち、投打ともに左という点が魅力的です。
高校時代には通算48本塁打を放ち、「左の強打者」として評価はありましたが、ドラフトでは惜しくも指名漏れ。
その悔しさをバネに社会人の舞台で成長を図っています。
高校卒業後すぐに社会人に進んだことで、プロの注目を得るまでには道のりがありますが、素材は十分に揃っています。
田中多聞の打撃スタイルと打力の特徴
田中多聞の打撃の第一印象は、パンチ力と振りの強さです。左打者ながら力強いスイングで、右翼・左翼を問わず鋭い打球を放つことができます。
呉港時代の本塁打数が示す通り、ホームランを狙える打球を生み出せる一方、社会人に入ってからはミート率や出塁率の向上にも取り組んでいます。
また、高校時代からの走塁力も武器で、50m走のタイムは6秒0前後という速さを持ち、一塁到達タイムもおおよそ4秒1前後というデータがあります。
“強打と俊足”という組み合わせが相手にとって脅威となるでしょう。
田中多聞の守備・ポジションと総合能力
田中は中堅手としての守備機会が多く、遠心力を使った投げ返しや広範囲をカバーする動きが評価されています。
左投げで遠投も可能とされ、強烈な返球や肩の使いどころでアピールするシーンが多いです。
素材としては、打撃・走塁・守備いずれも平均以上の水準にあり、さらに社会人での経験を積むことで、打席での対応力や試合の読みも磨かれています。
プロで求められる“継続性”“試合終盤での粘り”などに対応できるかどうかが評価の分かれ目となるでしょう。
田中多聞の社会人での成績
社会人入り後はJFE西日本で出場機会を増やし、都市対抗野球などビッグステージで活躍することもあります。
たとえば、2025年の都市対抗野球でスタメンとして起用され、9回に適時二塁打を放つなどチームに貢献した例があります。
入社してからは打撃スタッツでも改善が見られ、長打率の向上、出塁率の改善など、以前より“結果”に結びつける場面が増えてきており、スカウトからの視線も高まっています。
田中多聞の打者成績(セイバーメトリクス)
では、セイバーメトリクスを含め、田中選手の打撃データを細かく分析していきましょう。
田中多聞|通算成績
※一部、グラフ付きレポートが未公開の記事もありますが、データが揃い次第、順次追加・更新いたします。
DRAFT COMMUNITYの詳細はこちら


コメント