明秀日立高校野球部の2026年戦力総評
チーム総評|名将・金沢成奉が全国から集めた実力校
明秀学園日立高校は、光星学院(現・八戸学院光星)を長年率いた名将・金沢成奉監督のもと、全国から有力選手を集めて茨城屈指の強豪へと成長したチームです。
2018年のセンバツ初出場以降、春夏あわせて4度の甲子園に出場し、昨2025年夏も甲子園の舞台に立った常連校です。
2026年のチームは3年生が中心で、台湾出身のエース・徐上力(じょ・じょうりき)を軸とした投手陣と、金沢野球らしい鍛え抜かれた守備・機動力が持ち味です。
打線は4番DHの中道健心(3年)や大型内野手の中澤祐誠(3年)ら、パンチ力のある打者がそろっています。
飛び抜けた全国区のスターこそ少ないものの、投打のバランスと総合力の高さで勝負するチームに仕上がっています。
ベンチ入りメンバーの出身地を見ると、台湾をはじめ宮城・山形・福島・東京・大阪・和歌山・兵庫と、まさに全国区の顔ぶれです。
各地から集まった選手たちを一つのチームにまとめ上げるのが、金沢監督の手腕といえます。
昨年からの変化|甲子園メンバーから大きく入れ替わった新チーム
明秀日立は2025年夏、茨城大会を勝ち抜いて甲子園に出場しましたが、その主力の多くは卒業してチームを離れました。
能戸輝夢(中日)や野上士耀(オリックス)といった同世代のプロ入り選手も抜け、2026年は大きくメンバーが入れ替わっています。
新チームは2025年秋の県大会が3回戦、2026年春の県大会も2回戦で水城に5-6と競り負け、公式戦では苦しいスタートとなりました。
この結果、夏はノーシードで臨むことになり、上位進出には厳しい組み合わせを勝ち抜く必要があります。
それでも、甲子園を知る指導陣と鍛え上げられた選手層は健在で、夏に向けて確実に地力を高めてきました。
ここで、明秀日立の甲子園・全国大会での歩みを振り返っておきましょう。
| 年 | 大会 | 成績 |
|---|---|---|
| 2018年 | 春のセンバツ | 3回戦(初出場での躍進) |
| 2021年 | 明治神宮大会 | ベスト8 |
| 2022年 | 春のセンバツ | 2回戦 |
| 2022年 | 夏の甲子園 | 3回戦 |
| 2025年 | 夏の甲子園 | 1回戦 |
全国レベルでの立ち位置|ノーシードから返り咲きを狙う強豪
近年の茨城県は、この春の県王者・土浦日大や伝統校の常総学院、そして名門・霞ヶ浦などがしのぎを削る激戦区です。
明秀日立はその中でも、金沢監督のもとで全国から選手を集める私学の雄として、常に優勝争いに絡む存在です。
2026年はノーシードとはいえ、甲子園経験の豊富な指導力と選手層を考えれば、決して侮れないダークホースです。
組み合わせ次第では、上位のシード校を脅かす力を十分に秘めています。
春の敗戦を糧に、夏までにチームをどこまで仕上げてくるかが、明秀日立の勝負を分けるポイントです。
細川成也(中日)や増田陸(巨人)といったプロを育ててきた金沢監督が、この夏どんなチームを作り上げてくるのか注目されます。
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まずは、2026年の明秀日立を一覧で押さえておきましょう。
| 項目 | 2026年の明秀日立 |
|---|---|
| チームの特徴 | 名将・金沢成奉が全国から集めた実力校。投打のバランス型 |
| 2025年夏 | 甲子園に出場(茨城を制した)。その主力は卒業 |
| 2026年春 | 茨城県大会2回戦。新チームはノーシード |
| 夏の初戦 | 7月10日 2回戦 対 大子清流(ひたちなか市民球場) |
| 目標 | ノーシードから2年ぶりの夏の甲子園 |
明秀日立高校野球部の投手陣を徹底分析
エース・徐上力|台湾出身の右腕が最後の夏を託される
2026年の明秀日立のマウンドを託されるのが、背番号1のエース・徐上力(3年)です。
台湾・新北市の出身で、178センチ78キロの体格から威力のある直球を投げ込む本格派右腕です。
2025年の茨城大会では、3回戦の土浦工戦にリリーフで登板し、1回を無安打2奪三振無失点と好投して勝利に貢献しました。
秋以降は先発としても経験を積み、新チームでは押しも押されもせぬ大黒柱に成長しています。
全国から選手が集まる明秀日立らしく、海を越えてやってきたエースがチームの浮沈を握ります。
継投を支える顔ぶれ|2年生・山田悠月と多彩なリリーフ陣
徐上力に次ぐ先発候補として期待されるのが、背番号13の山田悠月(2年)です。
宮城・仙北ボーイズ出身の右腕で、秋の公式戦から先発を任される機会があり、投手陣に厚みを加えています。
リリーフには、背番号10の大沼聖直(3年)や、163センチと小柄ながら切れのある左腕・田村大哉(3年)らがそろいます。
さらに、もう一人の台湾出身投手である背番号20の余念祖(3年)も控えており、継投の選択肢は豊富です。
金沢監督の緻密な継投で、相手打線を的を絞らせずに封じ込めるのが明秀日立の理想の形です。
夏の起用予測|徐上力を軸に守り勝つ野球
夏の茨城大会では、エース・徐上力を中心にした継投が明秀日立の生命線となります。
徐上力が先発して試合を作り、終盤に山田や大沼、田村らへつなぐ展開が予想されます。
鍛え抜かれた守備で失点を最小限に抑え、少ないチャンスをものにする金沢野球で接戦をものにできるかが鍵です。
投手陣が我慢の投球を続けられれば、格上相手にも十分に食い下がれるだけの力があります。
絶対的なエースで押し切るというよりは、複数の投手をタイプに応じて起用し、チーム全体で27個のアウトを積み重ねていくのが明秀日立の投手運用です。
夏の連戦を勝ち抜くうえで、この投手層の厚さは大きな武器になります。
明秀日立高校野球部の野手陣を徹底分析
打線の中軸|4番・中道健心と大型内野・中澤祐誠
打線の核となるのが、背番号9で4番DHを打つ中道健心(3年)です。
兵庫・尼崎西リトルシニア出身で、174センチ85キロのがっしりした体格から鋭い打球を放つ中軸打者です。
その中道とともに打線を引っ張るのが、背番号3の中澤祐誠(3年)です。
182センチ91キロの恵まれた体格を誇り、中学時代にはBFA U-15アジア選手権の日本代表にも選ばれた強打者で、一塁を守りながら5番前後で長打力を発揮します。
大型のスラッガーが並ぶ中軸は、明秀日立打線の大きな魅力です。
主将・脇山琉維が引っ張る機動力|つなぎと守備の野球
チームを主将として束ねるのが、背番号6の脇山琉維(3年)です。
福島・いわきリトルシニア出身で、165センチ63キロと小柄ながら、1番打者として二塁や遊撃を守るユーティリティプレーヤーです。
高校野球茨城県選抜にも選ばれた実力者で、俊足と選球眼を生かして出塁し、打線に流れを呼び込みます。
3番ライトの松下晃大(3年)や、正捕手として投手陣を支える宮楠到弥(3年)ら、全国各地から集まった3年生が要所を締めます。
金沢野球の真骨頂である堅い守りと機動力で、少ない好機を確実に得点へ結びつけるのが明秀日立の戦い方です。
一つのミスも見逃さない徹底した走塁と守備は、鍛え抜かれたチームならではの武器です。
派手さはなくとも、隙のない野球で相手にじわじわとプレッシャーをかけていきます。
大型外野・白旗桜芽と勝負を決める下位打線
中軸に厚みを加えるのが、背番号7の白旗桜芽(3年)です。
山形・酒田リトルシニア出身で、183センチ80キロの大型外野手として5番前後を任され、投手としても登板経験を持つ二刀流的な資質を備えています。
三塁の坂上大地(3年)や二塁の青沼寛心(3年)ら、経験を積んだ3年生が下位打線を構成します。
1年生ながら遊撃のレギュラーをつかんだ鈴木爵麿(背16)の成長も、チームにとって明るい材料です。
上位から下位まで切れ目のない打線で、相手投手に的を絞らせないのが明秀日立打線の強みです。
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明秀日立高校野球部の夏の大会展望・優勝予想
2026年夏・茨城大会の初戦|大子清流との一戦
2026年夏の全国高校野球選手権茨城大会は、84チームが参加し、7月4日に開幕しました。
明秀日立は2回戦から登場し、初戦は7月10日(金)9時、ひたちなか市民球場で大子清流と対戦します。
ノーシードとはいえ、甲子園を沸かせてきた明秀日立にとっては、まず地力の違いを見せて確実に初戦を突破したいところです。
この一戦で徐上力を中心とした投手陣が試合を作り、打線が援護できれば、勢いに乗って勝ち上がっていく展開も十分に考えられます。
初戦をきっちり勝ち切って自分たちの野球をつかめるかどうかが、その後の戦いを大きく左右します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日時 | 7月10日(金)9:00 |
| 会場 | ひたちなか市民球場 |
| 2回戦の相手 | 大子清流 |
| 位置づけ | ノーシード・2回戦から登場 |
| 同ブロック | 春の県王者・土浦日大 |
甲子園への道|激戦・茨城でノーシードから勝ち上がれるか
明秀日立は同じブロックに、この春の県王者で優勝候補筆頭の土浦日大を抱えています。
勝ち上がっていけば、上位でこの強敵と激突する可能性が高く、決して楽な道のりではありません。
それでも、全国から集めた選手を鍛え上げる金沢監督のチームは、短期決戦のトーナメントで一気に勢いに乗る力を持っています。
エース・徐上力が要所を締め、中道・中澤ら中軸が勝負強さを発揮すれば、ノーシードからの下剋上も十分に狙えます。
トーナメントの短期決戦では、シードや前評判よりも、その日の勢いと集中力がものを言います。
甲子園という大舞台を何度も経験してきた明秀日立には、大一番でこそ力を発揮する伝統があります。
甲子園常連校の意地を見せ、2年ぶりの夏の甲子園出場を目指します。
明秀日立高校野球部の注目選手
夏の戦いで鍵を握る5人を、まずは一覧で紹介します。
| 選手 | 学年・守備 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 徐上力 | 3年・投手 | 台湾出身のエース右腕。威力ある直球 |
| 中道健心 | 3年・外野 | 4番DHの中軸。パンチ力ある打撃 |
| 脇山琉維 | 3年・内野 | 主将・1番打者。俊足のユーティリティ |
| 中澤祐誠 | 3年・内野 | 182cmの大型スラッガー。元U-15日本代表 |
| 白旗桜芽 | 3年・外野 | 183cmの大型外野。二刀流の資質 |
徐上力(3年・投手)
背番号1を背負う、台湾・新北市出身のエース右腕です。
178センチの体格から威力のある直球を投げ込み、2025年の茨城大会でもリリーフとして無失点の好投を見せました。
海を越えてやってきたエースが、明秀日立の夏を託されます。
中道健心(3年・外野手)
4番DHを打つ、打線の中軸です。
兵庫・尼崎西リトルシニア出身で、174センチ85キロの体格から鋭い打球を放ちます。
彼の一打が、接戦を打ち破る鍵となります。
脇山琉維(3年・内野手)
チームを束ねる主将で、1番を打つユーティリティプレーヤーです。
福島・いわきリトルシニア出身で、二塁や遊撃を守りながら、俊足と選球眼で出塁して打線に流れを呼び込みます。
高校野球茨城県選抜にも選ばれた、攻守の要です。
中澤祐誠(3年・内野手)
182センチ91キロの体格を誇る、大型のスラッガーです。
東京城南ボーイズ出身で、中学時代にはBFA U-15アジア選手権の日本代表に選出された実力者です。
一塁を守りながら、中軸で長打力を発揮します。
白旗桜芽(3年・外野手)
183センチ80キロの大型外野手です。
山形・酒田リトルシニア出身で、中軸で長打を放つ一方、投手としての登板経験も持つ二刀流的な選手です。
打撃と守備の両面で、チームに幅をもたらします。
全国のドラフト候補を数値で分析する「ドラフト候補研究所」では、有力選手のスカウト評価や指名予想を詳しく紹介しています。

明秀学園日立高等学校の基本情報
- 所在地:茨城県日立市神峰町3丁目2番26号
- 設立:1925年(私立・共学)
- 硬式野球部創部:1996年(登録部員72人)
- 監督:金沢成奉(大阪府出身。光星学院〈現・八戸学院光星〉を長年率いて春夏通算8度の甲子園に導いた名将。2012年に明秀日立の監督へ就任し、2018年に同校を甲子園初出場へと導いた)
- 甲子園出場:春のセンバツ2回(2018・2022)/夏の選手権2回(2022・2025)/最高成績=3回戦(2018年春・2022年夏)
- その他の実績:2021年 明治神宮大会ベスト8
- 主なOB:細川成也(中日・外野手)、増田陸(巨人・内野手)、陽柏翔(楽天・内野手)、能戸輝夢(中日・外野手)、野上士耀(オリックス・捕手)、高橋隆慶(ソフトバンク・内野手)、石川ケニー(オリックス・外野手)
明秀日立高校野球部に関するよくある質問(FAQ)
明秀日立は甲子園に何回出場していますか?
春のセンバツに2回(2018年・2022年)、夏の甲子園に2回(2022年・2025年)出場しています。
最高成績は、2018年春と2022年夏の3回戦進出です。
2021年秋の明治神宮大会ではベスト8に入りました。
明秀日立の監督は誰ですか?
金沢成奉監督です。
光星学院(現・八戸学院光星)を長年率いて坂本勇人(巨人)ら多くのプロ野球選手を育て、春夏通算8度の甲子園に導いた名将です。
2012年に明秀日立へ移り、2018年に同校を甲子園初出場へと導きました。
明秀日立出身のプロ野球選手は誰がいますか?
細川成也(中日)や増田陸(巨人)をはじめ、陽柏翔(楽天)、能戸輝夢(中日)、野上士耀(オリックス)、高橋隆慶(ソフトバンク)など、多くのプロ野球選手を輩出しています。
特に2025年のドラフトでは、複数の関係者がプロ入りを果たしました。
全国から選手が集まる明秀日立ならではの、豊富な人材が特徴です。
明秀日立の2026年のエースは誰ですか?
背番号1の徐上力(3年)です。
台湾・新北市の出身で、178センチの体格から威力のある直球を投げ込む本格派右腕です。
2025年の茨城大会でもリリーフとして好投を見せた実力者です。
2026年夏の茨城大会の初戦はいつですか?
明秀日立は2回戦から登場し、7月10日(金)9時から、ひたちなか市民球場で大子清流と対戦します。
ノーシードからのスタートですが、甲子園常連校としての地力が問われる一戦です。
明秀日立高校野球部のまとめ
2026年の明秀日立高校野球部は、名将・金沢成奉監督が全国から選手を集めて築いた茨城屈指の強豪です。
台湾出身のエース・徐上力を軸とした投手陣と、4番・中道健心や大型内野・中澤祐誠を中心とした打線が持ち味です。
2026年はノーシードからのスタートで、同ブロックには春の県王者・土浦日大が控える厳しい組み合わせとなりました。
それでも金沢野球で鍛え上げられたチームは、短期決戦で一気に勢いに乗る力を秘めています。
甲子園を何度も経験してきた常連校が、ノーシードという逆境をはねのけられるかどうかが最大の見どころです。
激戦区・茨城で明秀日立がどこまで勝ち上がるのか、2年ぶりの甲子園出場に注目が集まります。
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