長野県の高校野球で、上田西と並ぶ「二強」の一角として毎年のように上位へ食い込むのが佐久長聖高校野球部です。
2026年の夏も、春の県大会準優勝・北信越大会ベスト4という確かな実績を引っ提げ、優勝候補の対抗一番手として長野大会に臨みます。
エースの長方大翔と、188センチの大型4番・中沢太一を中心にした投打のバランスが持ち味で、経験豊富な3年生主体のチームは4年ぶりの甲子園を十分に狙える戦力です。
この記事では、佐久長聖高校野球部の2026年の戦力を投手陣・野手陣の両面から徹底分析し、注目選手や夏の長野大会の展望まで詳しく紹介します。
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まずは、2026年の佐久長聖高校野球部の要点を早わかり表で整理します。
| 項目 | 2026年の佐久長聖 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県佐久市(私立・中高一貫) |
| 監督 | 大内康至(2025年就任・指揮2年目) |
| 2026年春の成績 | 長野県大会 準優勝/北信越大会 ベスト4 |
| チームの武器 | エース長方大翔と188cm4番・中沢太一を軸にした投打のバランス |
| 夏の位置づけ | 第1シード・上田西に次ぐ優勝候補の対抗一番手 |
佐久長聖高校野球部の2026年戦力総評
チーム総評|投打のバランスに優れた3年生軍団
2026年の佐久長聖は、突出したスーパースターに頼るのではなく、投打走の三拍子がそろったバランス型のチームです。
ベンチ入りメンバー20名のうち17名が3年生という、経験値の高い布陣が最大の特徴となっています。
先発の柱・長方大翔が試合をつくり、188センチの4番・中沢太一を中心とした打線が主導権を握るというのが基本的な勝ちパターンです。
選手の顔ぶれを見ると、大阪・奈良・三重・京都といった関西勢や、東京・埼玉・千葉・神奈川といった関東勢が中心で、全国から有望選手が集まる私学らしい編成になっています。
地元・佐久長聖中学からの内部進学組も加わり、多彩なバックボーンを持つ選手たちが一つのチームにまとまっている点も強みです。
昨年からの成長|新体制2年目で結果を残す
佐久長聖は2025年に大きな転機を迎えました。
2012年から13年間にわたってチームを率い、5度の甲子園に導いた藤原弘介前監督が退任し、2025年4月から大内康至監督が新たに指揮を執ることになったのです。
指揮官が代わった1年目から大きく崩れることなく、2年目の2026年春には県大会準優勝・北信越大会ベスト4と、しっかり結果を残してきました。
とりわけ北信越大会では、初戦で福井の強豪・敦賀気比を7対1で撃破しており、県外の実力校を相手にも通用する力を示しています。
春の県大会決勝でこそ上田西に6対7と延長戦の末に惜敗しましたが、その後の北信越大会での戦いぶりは、佐久長聖の地力の高さを裏づけるものでした。
全国レベルでの立ち位置
全国的な知名度でいえば、佐久長聖は駅伝の名門として広く知られていますが、硬式野球部も長野県屈指の実力校です。
前身の佐久高校時代を含めれば夏の甲子園に9回出場しており、2018年には甲子園史上初のタイブレークを制した伝統校でもあります。
2026年のチームは、全国大会でいきなり上位を狙うというよりは、まず長野の激戦を勝ち抜いて甲子園の切符をつかむことが現実的な目標です。
投手力と堅守、そして機動力を生かした試合運びで、接戦をものにする力は十分に備わっています。
ここで、佐久長聖の近年の主な戦績を整理しておきます。
| 大会 | 結果 |
|---|---|
| 2025年 秋季長野県大会 | ベスト8 |
| 2026年 春季長野県大会 | 準優勝(決勝 6-7上田西・延長) |
| 2026年 春季北信越大会 | ベスト4(1回戦 7-1敦賀気比) |
| 直近の夏の甲子園 | 2022年(2回戦) |
| 甲子園の最高成績 | 1994年夏ベスト4(前身・佐久高校時代) |
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佐久長聖高校野球部の投手陣を徹底分析
エース・長方大翔|内野手から転向した右腕
投手陣の絶対的な軸は、背番号1を背負う長方大翔(3年)です。
177センチ81キロの体格から最速142キロの直球を投げ込む本格派で、もともとは内野手だったところから投手へ本格転向したという異色の経歴を持ちます。
キレのあるスライダーと安定した制球力を武器に、長いイニングを投げ切るスタミナが持ち味です。
2026年春の県大会・北信越大会でも、準々決勝・決勝・北信越の初戦と、重要な試合でことごとく先発マウンドを任されてきました。
北信越大会の敦賀気比戦では9回を投げ切り、被安打10ながら失点を1に抑える粘りの完投を見せています。
夏の長野大会でも初戦の長野戦で先発し、8回を投げて8奪三振・自責点3と、エースらしい安定感で白星の立役者となりました。
継投を支える投手陣
長方の後を受ける2番手として計算できるのが、背番号10の梅田悠人(3年)です。
先発でもリリーフでも柔軟に起用できる右腕で、東信地区予選の決勝でリリーフとして安定した投球を見せるなど、継投の要として機能しています。
さらに背番号18の伊藤陽向(2年)も、リリーフとして2回を無失点に抑える場面があるなど、下級生ながら計算できる存在に成長してきました。
背番号11の的場瑛太(3年)も控える投手層は厚く、試合展開に応じた継投で終盤を締める体制が整っています。
夏の起用予測|長方を軸にした継投
夏の長野大会では、エース長方大翔を軸に、要所で梅田悠人や伊藤陽向を投入する継投が基本線となりそうです。
連戦となるトーナメントでは、長方をどの試合でフル回転させ、どこで温存するかというマネジメントが勝敗を左右します。
加えて、4番の中沢太一が最速137キロの左腕として登板できる二刀流である点も、佐久長聖の投手運用に幅を持たせています。
複数の投手を計算できる厚みは、勝ち上がるほどに効いてくる強みといえるでしょう。
佐久長聖高校野球部の野手陣を徹底分析
打線|中沢太一を軸にした厚みのある攻撃
打線の中心に座るのは、背番号3の中沢太一(3年)です。
188センチ92キロという恵まれた体格から放つ豪快な打撃が魅力で、4番ファーストとしてチームの得点力を一身に背負う存在です。
追い込まれてからの器用さも併せ持ち、単なる長距離砲にとどまらない打撃センスを見せています。
1番には俊足の尾川憲伸(3年)が入り、春の県大会決勝では3打数3安打・本塁打1本・2打点という圧巻の働きで切り込み隊長の役割を果たしました。
クリーンアップには田中隼惺(3年)が座り、春の県大会決勝で4打点をマークするなど、勝負強い打撃で得点機会を確実にものにしています。
さらに背番号13の藤谷大翔(3年)もパンチ力のある中軸打者として打線を厚くしており、上位から下位まで気の抜けない打線に仕上がっています。
守備・機動力|堅守と俊足で相手を崩す
佐久長聖の野球は、打撃だけでなく守備と走塁の質の高さにも支えられています。
二塁の尾川憲伸、遊撃の住谷愛斗を中心とした二遊間の堅い守りが、失点のリスクを最小限に抑えます。
外野陣も守備範囲が広く、俊足を生かした機動力で相手バッテリーに揺さぶりをかけられる選手がそろっています。
序盤から足を絡めて相手のリズムを崩し、中盤以降に中軸の一発で試合を決めるという展開は、佐久長聖の得意とするところです。
次代を担う2年生・篠原立樹
3年生が主体のチームにあって、2番・センターとしてスタメンに名を連ねるのが2年生の篠原立樹です。
ベンチ入りメンバーの中で数少ない下級生レギュラーであり、俊足と巧打を兼ね備えたリードオフタイプの外野手です。
実戦でも4打数3安打と高い打率を残す試合があり、上位打線をつなぐ働きでチームに貢献しています。
先輩たちに交じって主力として結果を出している点は、将来性の高さを示すものといえるでしょう。
佐久長聖高校野球部の夏の大会展望・優勝予想
2026年夏・長野大会の展望
佐久長聖は、春の県大会準優勝で得たシード権を生かし、2回戦から夏の長野大会に登場しました。
初戦となった7月5日の長野戦では、序盤から効率よく加点して11対4と快勝し、好スタートを切っています。
続く3回戦は7月11日、地元の佐久総合運動公園野球場で飯田と対戦する予定で、勝ち上がりに向けて重要な一戦を迎えます。
2026年夏・長野大会での佐久長聖の歩みを、下の表にまとめます。
| ラウンド | 日程・結果 |
|---|---|
| 2回戦 | 7/5 ○11-4 長野 |
| 3回戦 | 7/11(土) vs 飯田(佐久総合運動公園) |
| 準々決勝以降 | 勝ち上がり次第 |
| シード | 春準優勝でシード・2回戦から登場 |
| 目標 | 2022年以来4年ぶりの夏の甲子園 |
経験豊富な3年生が多いだけに、トーナメントの重圧のかかる場面でも落ち着いた戦いができる点は大きなアドバンテージです。
優勝を争う対抗勢力
2026年の長野大会で最大のライバルとなるのは、春の県大会でしのぎを削った上田西です。
上田西は春の県大会を制した第1シードで、優勝候補の筆頭に挙げられています。
春の決勝で延長の末に敗れた佐久長聖にとっては、この上田西をどう倒すかが甲子園への最大のカギとなります。
加えて、北信越大会の決勝に進出した長野日大と松本国際も強敵で、伝統校の松商学園も侮れません。
佐久長聖は、北信越大会で敦賀気比を破ってベスト4に進んだ実績があり、これらの強豪に対しても互角以上に戦える地力を備えています。
甲子園出場の可能性
総合的に見れば、佐久長聖の2026年夏の甲子園出場の可能性は十分に高いといえます。
エース長方大翔を軸にした投手陣、中沢太一を中心とした打線、そして堅守と機動力という三拍子がそろっているからです。
上田西という高い壁は立ちはだかりますが、春の雪辱を果たして頂点に立てば、2022年以来4年ぶりの夏の甲子園が見えてきます。
経験豊富な3年生たちが最後の夏にかける思いは強く、大会が進むほどにチームとしての完成度が高まっていくことが期待されます。
佐久長聖高校野球部の注目選手
ここでは、2026年の佐久長聖高校野球部で特に注目したい5人の選手を紹介します。
| 選手 | 学年・守備 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 長方大翔 | 3年・投手 | 最速142キロ、内野手から転向したエース |
| 中沢太一 | 3年・一塁 | 188cm92kgの4番、投げては左腕の二刀流 |
| 尾川憲伸 | 3年・二塁 | 1番を打つ切り込み隊長、春の決勝で3安打1本塁打 |
| 田中隼惺 | 3年・DH | 春の決勝で4打点、勝負強い中軸打者 |
| 篠原立樹 | 2年・中堅 | 唯一の2年生レギュラー、俊足巧打の2番 |
長方大翔(3年・投手)
最速142キロの直球とキレのあるスライダーを操る、佐久長聖のエースです。
内野手から投手へ転向した経歴を持ち、制球力とスタミナを兼ね備えた本格派として成長しました。
重要な試合ではことごとく先発を任される、まさにチームの大黒柱です。
中沢太一(3年・一塁)
188センチ92キロの堂々たる体格を誇る、佐久長聖の4番打者です。
豪快な長打力に加えて、追い込まれてからの対応力も高く、全国レベルの打撃を予感させます。
最速137キロの左腕としてもマウンドに上がれる二刀流で、投打の両面でチームを支える存在です。
尾川憲伸(3年・二塁)
俊足を武器に1番打者として打線を引っ張る、切り込み隊長です。
春の県大会決勝では3打数3安打・本塁打1本・2打点と、決勝の大舞台で圧巻の働きを見せました。
二塁の堅い守備でもチームに貢献する、攻守にわたる中心選手です。
田中隼惺(3年・DH)
クリーンアップを担う、勝負強さが光る中軸打者です。
春の県大会決勝では4打点をマークし、得点機会を確実に得点に結びつける勝負強さを発揮しました。
ここぞという場面で結果を残せる打撃は、トーナメントを勝ち抜くうえで欠かせない武器です。
篠原立樹(2年・中堅)
3年生主体のチームで、2番・センターとしてスタメンを勝ち取っている2年生です。
俊足と巧打を兼ね備えたリードオフタイプで、上位打線をつなぐ働きが光ります。
先輩たちに交じって主力として結果を残しており、次代の佐久長聖を担う存在として期待がかかります。
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佐久長聖高等学校の基本情報
最後に、佐久長聖高等学校の基本情報を整理します。
- 所在地:長野県佐久市岩村田951
- 監督:大内康至(2025年4月就任)
- 創立:1964年(旧・佐久高校/1995年に佐久長聖へ改称・中高一貫化)
- 運営:学校法人長聖(私立・共学)
- 甲子園:春センバツ1回・夏の選手権9回(最高=1994年夏ベスト4/前身・佐久高校時代)
- 主なOB:元山飛優(阪神)、山本晃大(日本ハム)
佐久長聖は、1964年に佐久高校として開校し、1995年に中高一貫校となって佐久長聖へと校名を改めました。
駅伝で全国優勝を重ねる陸上長距離部や、五輪選手を輩出するスケート部など、スポーツの名門として全国に知られる学校です。
2026年春には女子硬式野球部が創部4年目にして全国選抜大会を制するなど、野球においても学校全体で高い実績を積み上げています。
硬式野球部は、前身の佐久高校時代の1994年夏に初出場・初勝利から一気にベスト4へ進出し(準決勝で優勝校・佐賀商に敗退)、これが甲子園での最高成績となっています。
2018年夏の第100回記念大会では、1回戦で甲子園史上初のタイブレークとなった延長戦を5対4で制し、大会の話題をさらいました。
前監督の藤原弘介氏はPL学園の出身で、名門PL学園の伝統を受け継ぐ縁でも知られています。
佐久長聖高校野球部に関するよくある質問(FAQ)
佐久長聖高校のエースは誰ですか?
2026年の佐久長聖のエースは、背番号1の長方大翔(3年)です。
最速142キロの直球とスライダーを武器にする本格派右腕で、内野手から投手へ転向した経歴を持ちます。
春から夏にかけて、重要な試合の先発をことごとく任されるチームの大黒柱です。
佐久長聖は2026年の夏、甲子園に出場できますか?
佐久長聖は上田西に次ぐ優勝候補の対抗一番手で、甲子園出場の可能性は十分にあります。
春の県大会準優勝・北信越大会ベスト4という実績があり、経験豊富な3年生主体のチームは接戦にも強さを発揮します。
最大のライバル・上田西を倒せれば、2022年以来4年ぶりの夏の甲子園が見えてきます。
佐久長聖出身のプロ野球選手は誰がいますか?
近年では、内野手の元山飛優選手(阪神タイガース)と、投手の山本晃大選手(北海道日本ハムファイターズ)が佐久長聖の出身です。
元山選手は東北福祉大を経て2020年ドラフト4位でヤクルトに入団し、大学時代には日本代表にも選ばれました。
山本選手は関西学院大と信濃グランセローズを経て、2022年育成ドラフト4位で日本ハムに入団しています。
佐久長聖高校はどんな学校ですか?
佐久長聖高校は、長野県佐久市にある私立の中高一貫校です。
硬式野球部だけでなく、全国優勝を誇る駅伝部や、五輪選手を輩出するスケート部など、多くのスポーツで全国トップクラスの実績を持つ学校として知られています。
全国から有望選手が集まり、文武両道を掲げて競技力を高めている点が特徴です。
佐久長聖高校野球部のまとめ
2026年の佐久長聖高校野球部は、エース長方大翔と188センチの4番・中沢太一を中心に、投打のバランスに優れた3年生主体のチームです。
春の県大会準優勝・北信越大会ベスト4という実績が示すとおり、長野県内はもちろん、県外の強豪にも通用する地力を備えています。
最大の壁は春の決勝で敗れた上田西ですが、その雪辱を果たして頂点に立てば、4年ぶりの夏の甲子園が現実のものとなります。
経験豊富な3年生たちが最後の夏にかける思いを胸に、佐久長聖がどこまで勝ち上がるのか、2026年夏の長野大会から目が離せません。
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