横山聖哉や髙寺望夢をプロへ送り出してきた長野の強豪・上田西は、2025年秋と2026年春の県大会を連覇し夏は第1シードで大会に臨みました。
しかし準々決勝で東京都市大塩尻に1対6で敗れ、まさかの早期敗退となりました。
一方で新チームには夏に中軸を打った2年生たちがそっくり残り、打線の柱・兼井飛羽や192センチの大型左腕・向山康介が新たな主役です。
この記事では、上田西の2026年秋の新チームを投手陣・野手陣の両面から分析します。
夏の振り返りから秋の北信越大会への道、注目選手までを詳しく紹介。
まずは2026年秋の上田西の姿を、下の表で早わかりにまとめます。
| 項目 | 2026年秋の上田西 |
|---|---|
| 2026年夏 | 長野大会ベスト8(準々決勝●1-6東京都市大塩尻) |
| 新チーム | 継続型(夏ベンチ20人のうち2年生7人が残る) |
| 打の軸 | 兼井飛羽(新3年・3番中堅) |
| 新エース候補 | 向山康介(新3年・192cm左腕) |
| 秋の目標 | 秋季北信越大会での全国挑戦 |
\強肩正捕手のスカウト評価は?/
上田西高校野球部の2026年秋の戦力総評
チーム総評|若い中軸を残す継続型
2026年秋の上田西は夏の主力を多く残した継続型で、夏にベンチ入りした20人のうち7人を2年生が占めていました。
その多くが新チームでも中心となり、切れ目のない布陣を組みます。
打線では3番の兼井飛羽と4番の浜颯介がともに残り、2年生ながら中軸を担った2人がそのまま新チームの柱となります。
マウンドには192センチの大型左腕・向山康介が新エース候補として控え、夏に第1シードを勝ち取った土台が大きく崩れずに残るのは強みです。
一方でエースの内藤崚と正捕手の松野暖という軸は卒業し、バッテリーの再編が秋に向けた最大のテーマとなります。
秋春連覇の主力の多くが実は下級生だったのが上田西の特徴で、主力が総入れ替えになる強豪とは事情が大きく異なります。
ここで、新チームに残る主なメンバーを、下の表で一覧に整理するでしょう。
| 選手 | 学年・守備 | 夏の位置づけ |
|---|---|---|
| 兼井飛羽 | 新3年・外野 | 夏の3番・中堅 |
| 浜颯介 | 新3年・内野 | 夏の4番・三塁 |
| 向山康介 | 新3年・投手 | 夏2回戦の先発(左腕) |
| 岩田真輝人 | 新3年・内野 | 夏の1番・一塁 |
| 佐野蒼太 | 新3年・内野 | 夏の二塁手 |
| 高梨翔 | 新3年・投手 | 継投の一角(左腕) |
2026年夏の振り返り|第1シードのまさかの敗退
まずは、新チームの土台となった2026年夏を振り返ります。
秋春連覇を果たした上田西は第1シードで大会に臨み、2回戦では松本美須々ヶ丘を10対3で下して好スタートを切りました。
3回戦は伊那北を16対2と圧倒し、4回戦でも中野西を9対2で退けて準々決勝に進出します。
しかし準々決勝の東京都市大塩尻戦は1対6で敗れ、プロ注目の左腕も失点して優勝候補の夏はベスト8で幕を閉じます。
秋春連覇の勢いを、夏の甲子園へつなげることはできませんでした。
それでも準々決勝までの3試合で35得点を奪う破壊力を見せ、その打線の中心にいた2年生が残ることが新チームの大きな希望です。
| 2026年夏 長野大会 | 結果 |
|---|---|
| 2回戦 | ○10-3 松本美須々ヶ丘 |
| 3回戦 | ○16-2 伊那北 |
| 4回戦 | ○9-2 中野西 |
| 準々決勝 | ●1-6 東京都市大塩尻 |
新チームの現在地|秋春連覇からの再挑戦
上田西は秋春の県連覇を成し遂げた長野屈指の強豪で、その主力の多くが下級生だったことが新チームの大きな財産です。
夏の悔しさを知る2年生たちが秋のチームを引っ張り、県内では屈指の戦力を保ったまま新たな挑戦が始まります。
登録53人、部員は約90名という選手層の厚さも武器の一つで、専用グラウンドや室内練習場を備えた環境で力を磨いていきます。
秋の県大会では、その充実した戦力で上位進出が期待されるでしょう。
若い中軸が経験を重ね、さらに成長できるかが楽しみなチームです。
名門で鍛えられた下級生の地力は、県内でも屈指の水準にあります。
夏を戦った経験が、秋のチームづくりを大きく後押しするでしょう。
選手層の厚さは連戦となる大会でも大きな強みとなり、総合力の高さが上田西の県内での安定した強さを支えています。
上田西高校野球部の投手陣を徹底分析
新エース候補|192センチの大型左腕・向山康介
新チームの投手陣を担うのは2年生左腕の向山康介で、192センチの長身から投げ下ろすスケールの大きな大型サウスポーです。
夏は2回戦で先発を任されてエースを温存する重要な役割を果たし、準々決勝でもマウンドに立つなど早くから主戦として経験を積んでいます。
プロも注目する素材で、新エースとしての飛躍が期待されます。
準々決勝の敗戦では失点を喫しましたが貴重な経験となり、その悔しさをバネに秋はより安定した投球を目指すでしょう。
長身から角度のある球を投げ込み、秋はさらに存在感を増しそうです。
継投|複数の左腕が支えるマウンド
上田西の投手陣は複数の左腕がいることが伝統的な強みで、向山康介に続くのが同じく2年生左腕の高梨翔です。
173センチの左腕として継投の一角を担うことが期待され、エースの内藤崚と左腕・割田涼雅、二刀流の平手瑠乙は卒業します。
エースと二刀流が同時に抜ける穴は決して小さくなく、それを複数の若い左腕でどう埋めるかが秋の大きなテーマです。
そのため先発の柱を、向山康介がどう引き継ぐかが大きな鍵です。
数の力で相手打線に的を絞らせない継投は新チームでも武器になり、短期決戦のトーナメントでは複数の投げ手をそろえる厚みが効いてきます。
新戦力の中から第二・第三の投手が育つかも秋の見どころで、若い左腕が経験を積めば上田西の投手陣の厚みはさらに増します。
秋の起用|捕手の再建とセットで
秋の課題は、正捕手の松野暖が抜けたバッテリーの再建です。
春の北信越大会でベンチ入りした1年生捕手らが後継の候補となり、若い投手陣を引っ張る新しい女房役の成長が秋の鍵を握ります。
向山康介を軸に複数の左腕をつなぐ継投で失点を防ぎたく、経験ある内野陣が守りで支えれば若い投手も安心して腕を振れるでしょう。
守りから試合をつくる形が固まれば、上田西の強さはさらに際立ちます。
上田西高校野球部の野手陣を徹底分析
打線|2年生中軸がそのまま残る
上田西打線の最大の強みは、夏の中軸がそのまま残ることです。
3番・中堅の兼井飛羽は愛知の刈谷ボーイズ出身の強肩巧打の外野手で、2年生ながら打線の中心を担い新チームでもその役割を継ぎます。
4番・三塁の浜颯介も2年生で勝負強い打撃が持ち味で、中軸の2人が経験を積んだまま残るのは大きなアドバンテージです。
1番・一塁の岩田真輝人も残って上位打線の顔ぶれは大きく変わらず、経験豊富な下級生が並ぶ打線は秋も県内屈指の破壊力を誇ります。
1番の岩田が出塁し、中軸の兼井と浜が還す形が理想の攻撃です。
上位から下位までつながる打線は、相手投手にとって的を絞りにくい存在です。
各打者が持ち味を出せば、切れ目のない攻撃が完成します。
中軸を還す下位打線の奮起も、チームの得点力を大きく左右します。
守備|内野の骨格が残る
守備では夏の内野の骨格がそのまま残り、一塁の岩田真輝人、三塁の浜颯介、二塁の佐野蒼太はいずれも2年生でした。
3人が新チームでも内野を固め、堅い守りを継続できます。
内野の連係がさらに深まれば、失点を一段と減らすことができます。
一方で捕手は松野暖ら3年生が抜けて再建が必要となり、新しい捕手を中心に内野の連係をどう高めるかが秋の課題です。
経験のある内野陣が、若いバッテリーを支える形が理想となります。
内野の骨格が残ることで守備からリズムをつくることができ、堅い守りから流れを引き寄せるのが上田西の目指す野球です。
機動力|線でつなぐ攻撃の継承
上田西は複数の打者がつないで得点する線の攻撃が身上で、小柄でも俊敏な佐野蒼太ら機動力を使える選手もそろいます。
走者を進め、確実に還す堅実な野球を新チームも受け継ぎます。
中軸の勝負強さと機動力が組み合わされば得点力はさらに高まり、一つでも先の塁を狙う走塁が少ない好機を得点へと変えるでしょう。
長打と足を使った攻撃で、相手に的を絞らせない野球を目指します。
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上田西高校野球部の2026年秋の大会展望
秋季長野県大会|まずは上位3校入りを
新チームの最初の舞台が9月に開かれる秋季長野県大会で、目標は県で上位に入り秋季北信越大会の出場権をつかむことです。
長野県からは上位3校が北信越大会に進むことができ、そのため県でベスト4に入り3校の枠を確保することが目標です。
一戦ごとに経験を積みながら、まずは県の頂点を目指します。
佐久長聖や松商学園、松本国際といった強豪との争いになります。
第1シードを勝ち取った経験が、若いチームの後押しとなるでしょう。
長野県は伝統校と私学がしのぎを削る激戦区となっており、その中で若いチームが上位に入るには守りの安定が欠かせません。
秋季北信越大会|全国への登竜門
秋季北信越大会には北信越の5県から計16校が集まり、2026年は10月に新潟県で開催されます。
この大会でベスト4に入れば翌春のセンバツ出場が近づき、センバツの北信越からの一般選考枠は2校です。
全国につながる大会だけに、一戦ごとの重みが大きく増します。
5県の代表がぶつかる舞台で若い上田西の真価が問われ、上田西にとっては長年の課題である全国での戦いに挑む舞台です。
センバツへの道|北信越の壁を越えられるか
上田西の課題は県では強くても北信越で勝ち切れないことで、2025年秋も2026年春も県を制しながら北信越大会は初戦で敗れました。
特に春は、名門・星稜に1対2と惜しくも競り負けています。
若い新チームがこの北信越の壁をどう越えるかが問われ、目の前の一戦に全力を注ぐことが成長への一番の近道となります。
秋の戦いは、来春そして来夏へとつながる大切な一歩。
地元・新潟での開催となる大会に、長野の代表として乗り込みたいところです。
下の表は、上田西のこれまでの甲子園の足跡をまとめたものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 夏の選手権 | 3回(2013年・2015年・2023年) |
| 春センバツ | 1回(2021年) |
| 通算成績 | 4回出場・1勝4敗 |
| 甲子園での勝利 | 2015年夏1回戦 ○3-0 宮崎日大 |
| 県秋季大会 | 優勝6回の常勝軍団 |
上田西高校野球部の注目選手
ここからは、2026年秋の上田西を担う注目の5人を紹介します。
兼井飛羽(新3年・外野手)
愛知の刈谷ボーイズ出身の強肩巧打の中堅手で、2年生だった夏に3番を任され打線の中心として活躍しました。
広い守備範囲と鋭い送球でセンターを締める走攻守そろった選手で、新チームでは打の柱として上田西打線を引っ張ります。
俊足も兼ね備え、走攻守のすべてで存在感を放つ逸材です。
秋はチームの主軸として、さらなる飛躍が期待されます。
向山康介(新3年・投手)
192センチの長身から投げ下ろす大型左腕で、夏は2回戦で先発を任されるなど早くから主戦を経験しました。
準々決勝でもマウンドに立って大事な試合で腕を振り、プロも注目するスケールの大きさで新エースの座を狙います。
球威を増せば県内でも屈指の左腕へと成長できる素材で、その成長が上田西の新しい投手陣を大きく左右します。
浜颯介(新3年・内野手)
諏訪リトルシニア出身の三塁手で、2年生ながら4番に座り勝負強い打撃で中軸を担いました。
サードの堅い守備でも内野を支える存在で、兼井とともに上田西打線の中心を担う逸材です。
長打も期待でき、得点圏での勝負強さが大きな魅力です。
岩田真輝人(新3年・内野手)
伊那リトルシニア出身の178センチの一塁手で、夏は1番・一塁として打線の起点を務めました。
左打ちの巧みなバットコントロールで出塁を重ね、上位打線の顔として新チームの攻撃をリードします。
堅実な守備でも、一塁を安定して任せられる存在です。
高梨翔(新3年・投手)
173センチの左腕で向山康介に続く投げ手で、夏はベンチで経験を積み継投の一角を担ってきました。
秋は先発・リリーフの両面で出番を増やしたく、複数の左腕がそろう上田西でその一枚として期待がかかります。
経験を積み、向山とともに左腕二枚看板を形成したいところです。
| 選手 | 学年・守備 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 兼井飛羽 | 新3年・外野 | 3番中堅。打の柱・強肩巧打 |
| 向山康介 | 新3年・投手 | 192cmの大型左腕。新エース候補 |
| 浜颯介 | 新3年・内野 | 4番三塁。勝負強い中軸 |
| 岩田真輝人 | 新3年・内野 | 1番一塁。打線の起点 |
| 高梨翔 | 新3年・投手 | 173cm左腕。継投の一角 |
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上田西高等学校の基本情報
- 所在地:長野県上田市下塩尻868番地
- 設置者:学校法人上田学園(私立・男女共学)
- 創立:1960年(昭和35年)。硬式野球部も創立と同時に発足
- 監督:矢澤龍一(上田西OB。2025年より監督就任)/総監督:原公彦
- 部員数:3学年で約90名(大会登録53人)。専用グラウンド・室内練習場・生徒寮を完備
- 甲子園:夏3回(2013年・2015年・2023年)+春センバツ1回(2021年)=通算4回
- 甲子園での勝利:2015年夏の1回戦・宮崎日大戦(3-0)の1勝
- 主なプロOB:横山聖哉(オリックス・2023年ドラフト1位)・髙寺望夢(阪神)・笹原操希(巨人)・権田琉成(オリックス)・藤澤亨明(西武)・川井進(中日)
上田西高校野球部に関するよくある質問(FAQ)
上田西高校は甲子園に何回出場していますか?
春夏あわせて4回で、夏の選手権が3回(2013年・2015年・2023年)、春のセンバツが1回(2021年)です。
甲子園での勝利は、2015年夏の1回戦・宮崎日大戦で挙げた1勝です。
2026年秋の上田西はどんなチーム?
秋春連覇の第1シードが夏はベスト8で敗れた、継続型のチームです。
夏に中軸を打った2年生の兼井飛羽や浜颯介、192センチ左腕の向山康介が残ります。
上田西高校出身のプロ野球選手は?
2023年にオリックスからドラフト1位で指名された内野手・横山聖哉が代表格です。
ほかにも阪神の髙寺望夢、巨人の笹原操希、オリックスの権田琉成らを輩出しています。
上田西高校の監督は誰?
監督は上田西OBの矢澤龍一で2025年に就任し、総監督は原公彦が長野を代表する常勝軍団を率いています。
2026年秋の上田西の目標は?
秋季長野県大会で上位3校に入り、秋季北信越大会へ進むことです。
県では強さを誇る一方、北信越大会の突破が長年の課題となっています。
\復活の最速150キロ右腕/
上田西高校野球部のまとめ
2026年秋の上田西は夏の中軸を多く残した継続型で、エースと正捕手は卒業しますが打線の骨格はほぼそのまま残ります。
3番の兼井飛羽と4番の浜颯介が、引き続き打の中心を担います。
マウンドには192センチの大型左腕・向山康介が新エース候補として控え、内野の骨格も残って守備からリズムをつくれるのも強みです。
課題はバッテリーの再建ですが、素材は十分にそろっています。
舞台となる秋季北信越大会は長年の課題である全国への登竜門で、若い中軸が力を伸ばせば悲願の北信越突破も見えてきます。
課題を一つずつ克服して若いチームは着実に前進し、秋春連覇を果たした強豪が新チームでも長野の頂点を狙うでしょう。




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