大阪府東大阪市の近大附高校野球部が、2026年秋の新チームで甲子園への再挑戦をスタートさせます。
2026年夏の大阪大会ではベスト8まで勝ち上がりましたが、準々決勝で履正社に1対7と敗れました。
1990年の春に全国を制した名門は、8年ぶりの甲子園まであと一歩に迫っていました。
その中心を担ったエースの吉岡来輝ら3年生が抜け、新チームは大きな再建のシーズンを迎えます。
この記事では近大附の新チームの戦力を、投手陣と野手陣の両面から詳しく分析していくでしょう。
まずは2026年秋の近大附の現在地を、下の表で早わかりにまとめます。
| 項目 | 2026年秋の近大附 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府東大阪市若江西新町 |
| 監督 | 藤本博国 |
| 2026年夏の成績 | 大阪大会ベスト8(準々決勝●1-7履正社) |
| 新チームの軸 | 明貝繁弥(新3年・投手)/木村匠吾(新3年・捕手) |
| 甲子園 | 春7回(1990年優勝)・夏5回 |
\全国の逸材が勢ぞろい!/
近大附高校野球部の2026年秋の戦力総評
チーム総評|正捕手を残して臨む名門の再建
2026年夏にベスト8まで勝ち上がった近大附が、大きな入れ替えのシーズンを迎えます。
夏にベンチ入りした20人のうち、実に14人が3年生としてチームを去っていきました。
二刀流でエースと4番を兼ねた吉岡来輝や、1番の小久保成逢ら主力がそろって卒業します。
内野のレギュラーも大半が抜けるため、新チームは打線と守備の大幅な組み直しを迫られます。
それでも夏の全試合でマスクをかぶった正捕手の木村匠吾が、新3年としてチームに残りました。
実戦経験の豊富な捕手が残ることは、投手陣を一から立て直すうえで大きな支えになります。
マウンドでは189センチの大型右腕・明貝繁弥が、新エース候補として台頭をうかがっています。
名門復活の鍵は、この若いバッテリーがどこまで急ピッチで成長できるかにかかっているのです。
残る6人で名門の伝統をつなぐ
夏のベンチ入り20人のうち残る下級生は、2年生が4人と1年生が2人の合わせて6人です。
限られた経験者を土台に、名門の伝統をどう次の世代へつないでいくかが問われます。
2026年夏の大阪大会で近大附がたどった道のりを、下の表にまとめました。
| 回戦 | 日程 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2回戦 | 7月16日 | 大塚 | ○3-2 |
| 3回戦 | 7月18日 | 三国丘 | ○10-0 |
| 4回戦 | 7月19日 | 大阪学院大高 | ○7-0 |
| 5回戦 | 7月22日 | 豊中 | ○12-0 |
| 準々決勝 | 7月24日 | 履正社 | ●1-7 |
2026年夏の振り返り|履正社に屈したベスト8
2026年夏の大阪大会で近大附は2回戦から登場し、大塚を3対2で振り切って初戦を突破しました。
3回戦では三国丘を10対0で退け、投打のかみ合った快勝で上位進出への勢いをつけます。
4回戦では大阪学院大高を相手に、エースの吉岡来輝が7回を無失点に抑えて7対0で完封リレーを決めました。
5回戦でも豊中を12対0と圧倒し、危なげなくベスト8まで駒を進めていきます。
しかし準々決勝では甲子園を狙う履正社の前に、1対7と力の差を見せつけられました。
履正社の先発・木村颯に8回を3安打11奪三振と封じられ、打線が沈黙してしまいます。
近大附は8回裏に1点を返すのが精一杯で、8年ぶりの甲子園にあと一歩届きませんでした。
大阪でのポジション|1990年春の王者
近大附は1990年の春にセンバツを制した、大阪を代表する名門私学のひとつです。
決勝で新田を5対2で下して頂点に立ち、この年に春の全国制覇を成し遂げました。
甲子園には春夏あわせて12回出場し、通算で12勝を積み上げてきた実績を誇ります。
直近の甲子園は2018年の夏で、2026年に出ていれば8年ぶりの舞台となるところでした。
2025年の秋も大阪府大会で準優勝し、決勝で大阪桐蔭に8対9と惜敗する力を示しています。
その秋は準決勝で太成学院大高を6対4で下すなど、接戦をものにして決勝まで勝ち上がりました。
秋季近畿大会にも出場しましたが、1回戦で智弁学園に6対8と競り負けて姿を消しています。
大阪桐蔭や履正社といった全国区の強豪がひしめく中で、その一角に迫る位置につけています。
その厚い壁を越えて甲子園へ戻ることが、名門にとっての長年のテーマになっているのです。
近大附高校野球部の投手陣を徹底分析
新エース候補・明貝繁弥|189センチの大型右腕
新チームのマウンドで最も期待されるのが、新3年で背番号13の明貝繁弥です。
貝塚リトルシニアの出身で、189センチ84キロという恵まれた体格を持つ大型右腕になります。
1年生の秋からベンチ入りしており、早くから素材の高さで注目を集めてきました。
夏はエースの後ろに控える立場で登板の機会こそ限られましたが、潜在能力は高いものがあります。
卒業する吉岡来輝に代わり、この長身右腕がエースへと成長できるかが再建の最大の焦点です。
恵まれた体から投げ下ろす角度のある球を武器に、秋には一皮むけた投球が求められます。
継投|二枚看板を失った投手陣の再建
投手陣は、夏を支えた顔ぶれの多くが卒業して大きく様変わりします。
二刀流のエース吉岡来輝に加え、183センチ左腕の山口奨太も抜けることになりました。
さらに185センチの本格派左腕・藤尾寛大も卒業し、投手陣の柱がそろっていなくなります。
明貝を軸に、下級生や新戦力の投手をどう育てていくかが秋の大きなテーマになります。
少ない実戦経験を短い時間でどれだけ積ませられるかが、投手陣再建の鍵を握るでしょう。
登録48人という部の厚みを生かし、有望な下級生を発掘できるかも秋の見どころになります。
起用予測|正捕手を軸にした投手起用
新チームの投手起用は、正捕手として残る木村匠吾のリードが大きな助けになります。
夏の全試合でマスクをかぶった経験豊富な捕手が、若い投手陣を後ろから引っ張ります。
明貝を中心に複数の投手をつなぐ継投で、失点を抑える戦い方が基本線になりそうです。
経験の浅い投手が多いだけに、捕手のリードで試合を落ち着かせることが重要になります。
バッテリーの息が合ってくれば、名門らしい守りのある野球を取り戻せるはずです。
2026年の春も5回戦で太成学院大高に0対1と敗れており、投手戦を勝ち切る力が課題です。
近大附高校野球部の野手陣を徹底分析
打線|中軸を失った攻撃陣の組み直し
新チームの打線は、二刀流で4番も打った吉岡来輝が抜けた状態からのスタートになります。
1番として攻撃を引っ張った小久保成逢も卒業し、切り込み役の再建が急務になっています。
小久保はU18日本代表候補にも挙がった逸材で、その穴の大きさは計り知れません。
二塁の谷口虎次郎や一塁の夏山流輝も抜けるため、内野の打線はほぼ組み直しとなりました。
残る野手では新3年の神田舜人が、これからの打線を引っ張る中軸候補として期待されます。
夏は2番などで起用され、大阪学院大高戦では4打数2安打と勝負強い打撃を見せました。
数少ない経験者を軸に、名門の伝統である得点力のある打線をどう築くかが試金石になります。
夏の準々決勝では履正社の右腕に3安打に抑えられ、打線の非力さが浮き彫りになりました。
守備|木村匠吾が支える扇の要
守りの中心を担うのは、新3年で正捕手の背番号2・木村匠吾です。
和歌山打田ヤングタイガースの出身で、176センチ84キロと捕手らしい体格を持っています。
2年生ながら夏の全試合で先発マスクをかぶり、投手陣を巧みにリードしてきました。
経験豊富な正捕手がそのまま残ることは、守りの再建において大きな安心材料になります。
一方で内野は主力がそろって抜けるため、新たな守備陣を一から作り上げる必要があります。
外野には橋本和弥や寺田悠士朗といった新戦力が残り、守備の一角を担っていくでしょう。
内野には新2年の塩谷暖も残っており、経験を積みながら定位置の獲得を狙う立場です。
機動力|つなぐ攻撃で好機を作る
中軸を失った新チームは、走塁や小技を絡めた攻撃がより重要になってきます。
一つ先の塁を積極的に狙い、少ない安打を得点へ結びつける意識が問われます。
左打ちで俊足の寺田悠士朗のような選手が、その起点になることが期待されるでしょう。
一発に頼らず四球や盗塁でチャンスを広げる、堅実な攻めが求められる秋になりそうです。
つなぐ意識を徹底できれば、若い打線でも十分に得点を奪える形が見えてきます。
\注目選手の実力は?/
近大附高校野球部の秋の大会展望とセンバツへの道
秋季大阪大会|新チーム最初の本格的な公式戦
新チームにとって最初の本格的な公式戦となるのが、9月に開幕する秋季大阪大会です。
大阪は100校を超える学校がしのぎを削る、全国屈指の激戦区として知られています。
2025年の秋に準優勝を果たした近大附は、伝統校として周囲から一目置かれる立場です。
まずはトーナメントを勝ち上がり、新チームの現在地を確かめることが当面の目標になります。
若いバッテリーを中心に、守りから試合を作る戦い方をどこまで貫けるかが鍵を握ります。
夏に勝ち上がった経験を持つ選手も残るだけに、初戦から力を出し切りたいところです。
秋季近畿大会への道|センバツをかけた戦い
秋季大阪大会で上位に入れば、その先には秋季近畿大会への出場権が待っています。
大阪は近畿の中でも毎年3つの枠が与えられ、上位3校が近畿の舞台へと進みます。
2026年の秋季近畿大会は京都府で開催され、10月から11月にかけて行われる予定です。
この近畿大会での成績が、翌春のセンバツ選考を左右する重要な資料となっていきます。
近畿にはセンバツの枠が6つあり、勝ち上がるほど甲子園が現実味を帯びていきます。
2025年の秋も近畿の舞台に立っただけに、新チームも同じ場所を目指すことになるでしょう。
新チームの目標|8年ぶりの甲子園へ
新チームがまず見据えるのは、夏に一歩届かなかった甲子園への復帰そのものです。
直近の甲子園は2018年で、名門の看板を思えば長い空白が続いていることになります。
準々決勝で履正社に喫した大敗は、全国区の強豪との差をはっきりと突きつけました。
その差を埋めるには、若いバッテリーを軸に投打の総合力を引き上げる必要があります。
名門復活への思いを胸に、秋の戦いで着実にチームを成熟させていきたいところです。
全国区の強豪がひしめく大阪で、名門の底力をどこまで示せるかに注目が集まります。
近大附高校野球部の注目選手
明貝繁弥(新3年・投手・背番号13)
貝塚リトルシニアで育った189センチ84キロの大型右腕で、新エース候補の筆頭です。
1年生の秋からベンチ入りし、その恵まれた体格と素材の高さで期待を集めてきました。
卒業するエースに代わり、名門のマウンドを託せる存在へ成長できるかが注目されます。
木村匠吾(新3年・捕手・背番号2)
和歌山打田ヤングタイガースの出身で、176センチ84キロの体格を持つ正捕手です。
2年生ながら夏の全試合でマスクをかぶり、投手陣を巧みにリードしてきました。
経験豊富な扇の要として、若い投手陣を後ろから支える中心的な働きが期待されます。
神田舜人(新3年・内野手・背番号7)
生駒ボーイズの出身で、180センチ70キロの体格を持つ内野手になります。
夏は2番などで起用され、大阪学院大高戦では4打数2安打と勝負強さを見せました。
中軸の抜けた打線の中で、これからの得点源として最も期待される新3年です。
橋本和弥(新3年・外野手・背番号8)
紀州由良リトルシニアの出身で、176センチ72キロの体格を持つ外野手です。
夏はベンチ入りして経験を積み、新チームでは外野の一角を担う立場になります。
守備と打撃の両面で成長を見せ、チームを支える戦力になることが期待されます。
寺田悠士朗(新2年・外野手・背番号9)
紀州ボーイズの出身で、175センチ70キロの左打ちの外野手になります。
1年生ながら夏にベンチ入りを果たし、右翼で貴重な経験を積みました。
俊足を生かした走塁と広い守備範囲で、これからの成長が楽しみな新2年です。
| 選手 | 学年 | 守備 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 明貝繁弥 | 新3年 | 投手(右) | 189センチの新エース候補 |
| 木村匠吾 | 新3年 | 捕手 | 夏に全試合先発した扇の要 |
| 神田舜人 | 新3年 | 内野手 | 打線を引っ張る中軸候補 |
| 橋本和弥 | 新3年 | 外野手 | 外野の一角を担う新戦力 |
| 寺田悠士朗 | 新2年 | 外野手 | 俊足が光る左打ちの外野手 |
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近畿大学附属高等学校の基本情報
- 所在地:大阪府東大阪市若江西新町五丁目3番1号
- 設置:私立(学校法人近畿大学)
- 創立:1939年(硬式野球部の創部は1946年)
- 監督:藤本博国
- 硬式野球部登録人数:48人
- 甲子園:春7回(1990年優勝)・夏5回(通算12勝11敗)
- 主なOB:金城龍彦・鶴直人・犬伏稔昌・安部建輝・野村宏之
近畿大学附属高等学校は大阪府東大阪市にある、学校法人近畿大学の附属校です。
前身は1939年に設立された日本工業学校で、1949年に現在の校名へと改称されました。
硬式野球部の創部は1946年で、大阪の高校野球界に長い歴史を刻んできました。
生徒数は約3000人にのぼり、複数のコースを備えたマンモス進学校として知られています。
1990年より男女共学となり、勉学とスポーツの両面で多くの人材を送り出してきました。
甲子園の実績とOB・監督
甲子園には春に7回、夏に5回出場しており、春夏あわせて12回の出場を数えます。
最大の輝きは1990年の春で、決勝で新田を5対2で下してセンバツ制覇を成し遂げました。
準々決勝では金沢を9対2、準決勝では東海大甲府を5対4で退けて頂点に立っています。
OBには、横浜や巨人で活躍して首位打者に輝いた金城龍彦がいます。
阪神へドラフト1位で入団した鶴直人や、捕手としてロッテで活躍した犬伏稔昌らもプロへ進みました。
監督の藤本博国は近大附の出身で、外野手として母校でプレーした後に指揮を執っています。
| 大会 | 出場回数 | 最高成績 |
|---|---|---|
| センバツ | 7回 | 優勝(1990年) |
| 夏の選手権 | 5回 | 2回戦 |
| 甲子園通算 | 12回 | 12勝11敗(1分) |
近大附高校野球部に関するよくある質問(FAQ)
Q. 近大附は2026年夏の大阪大会でどこまで勝ち進みましたか?
A. ベスト8まで勝ち上がり、準々決勝で履正社に1対7と敗れて夏を終えることになりました。
Q. 近大附の新チームのエース候補は誰ですか?
A. 新3年で189センチの大型右腕・明貝繁弥が、新エース候補として最も期待されています。
Q. 近大附は甲子園に何回出場していますか?
A. 春のセンバツに7回、夏の選手権に5回出場しており、1990年の春には全国制覇を果たしています。
Q. 近大附が最後に甲子園へ出たのはいつですか?
A. 2018年の夏が最後で、2026年に出場していれば8年ぶりの甲子園となるところでした。
Q. 近大附出身のプロ野球選手には誰がいますか?
A. 首位打者に輝いた金城龍彦が代表格で、鶴直人や犬伏稔昌、野村宏之らもプロへ進みました。
\ドラフト候補を先取り!/
近大附高校野球部のまとめ
2026年秋の近大附は、夏にベスト8まで進んだチームから多くの主力が入れ替わります。
それでも夏の全試合でマスクをかぶった正捕手の木村匠吾が、扇の要としてチームに残りました。
マウンドには189センチの明貝繁弥が控えており、この若いバッテリーが再建の軸を担います。
8年ぶりの甲子園を目指し、名門が新チームでどんな戦いを見せるかが注目される秋になります。




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