2025年の秋も2026年の春も府大会の初戦で姿を消していた福知山成美が、この夏は一気にベスト8まで勝ち上がりました。
7月22日の準々決勝では立命館宇治に4対9と敗れましたが、北近畿の伝統校が確かな手応えをつかんだ夏になりました。
しかも夏のベンチ入り20人のうち13人が下級生であり、この夏を戦った顔ぶれの大半がそのまま新チームに残ります。
この記事では2026年夏を振り返ったうえで、新チームの投手陣と野手陣の現在地、秋の京都大会の展望、注目選手までを詳しく分析します。
まずは秋へ向かう福知山成美の新チームの姿を、下の表で早わかりにまとめます。
| 項目 | 2026年秋の福知山成美(新チーム) |
|---|---|
| チーム | 京都府福知山市/私立・学校法人成美学園/夏の登録66人 |
| 甲子園 | 春夏通算7回(センバツ3回・選手権4回/最高はベスト8) |
| 2025年秋・2026年春 | いずれも府大会の初戦で東山に0対6と敗退 |
| 2026年夏 | 京都大会でベスト8。準々決勝で立命館宇治に4対9 |
| 新チームの強み | 夏のベンチ20人のうち13人が下級生。主力の大半が残る |
| 新チームの軸 | 仲森恒太朗(2年・投手)/小泉鼎(2年・内野手)/野田颯(2年・外野手) |
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福知山成美高校野球部の2026年秋・新チーム戦力総評
チーム総評|夏のベンチの3分の2が下級生という若さ
福知山成美は京都府福知山市に本拠を置く私立校で、硬式野球部は夏の登録人数が66人という規模を抱えています。
2026年夏のベンチ入り20人を学年別に見ると、3年生が7人に対して2年生が11人、1年生が2人という構成でした。
つまりベンチのおよそ3分の2が下級生であり、この夏を戦った顔ぶれの大半がそのまま秋も戦えることになります。
しかも背番号3から7、そして9という守備の中心を担う番号が、そのすべてが2年生か1年生によって占められていました。
チームを率いるのは審研人監督で、長く指揮を執った田所孝二元監督が築いた伝統を引き継いで再建を進めています。
2026年夏の振り返り|秋春の初戦敗退から一転してベスト8
この世代の1年間を振り返ってみると、夏に入るまでは決して順調とはいえない歩みが続いていました。
2025年秋の京都府大会は2回戦で東山に0対6と完封され、初戦であっさりと大会を去ることになりました。
2026年春も1次予選こそ舞鶴高専に26対0、京都共栄学園に6対5と危なげなく勝ち上がっています。
ところが本大会の1回戦では再び東山に0対6と敗れ、二度続けて同じ相手に同じスコアで完封される結果になりました。
それだけにこの夏の京都大会での戦いぶりは、周囲の予想をはるかに上回るものだったといえます。
7月13日の2回戦では同志社を8対1で下し、2年生の仲森恒太朗が7回を被安打5、4奪三振と好投しました。
7月16日の3回戦では京都先端科学大付を10対2と圧倒し、3年生の稲田颯太が7回を2安打5奪三振に抑えています。
7月19日の4回戦の亀岡戦は2回表に2点を先制される苦しい展開になりましたが、9回裏に2点を挙げて3対2で逆転しました。
この試合では仲森恒太朗、稲田颯太、そして1年生の足立洋輔という3人の投手が3回ずつを分け合っています。
そして7月22日の準々決勝では立命館宇治に1回表に3点を先制されながら、その裏に4点を返して逆転しました。
しかし4回表に同点とされると、9回表に一挙5点を奪われて4対9で敗れ、ベスト8でこの夏を終えました。
下の表で、2026年夏の京都大会での歩みを整理しておきます。
| 回戦 | 日付 | 相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2回戦 | 7月13日 | 同志社 | ○8-1 |
| 3回戦 | 7月16日 | 京都先端科学大付 | ○10-2 |
| 4回戦 | 7月19日 | 亀岡 | ○3-2 |
| 準々決勝 | 7月22日 | 立命館宇治 | ●4-9 |
秋へ向けた評価|甲子園から遠ざかって7年目の伝統校
福知山成美の甲子園出場は春夏を合わせて通算7回であり、直近の出場は2019年春のセンバツにさかのぼります。
最高成績は2006年夏と2014年春のベスト8であり、北近畿を代表する強豪として全国に名を刻んできました。
その甲子園から遠ざかって7年目を迎えるだけに、名門の復活はこの学校にとって長く続く課題となっています。
ただし今回の新チームは夏のベスト8を戦った主力がほぼそのまま残るという、近年では珍しい好条件を備えています。
秋の府大会でどこまで勝ち上がれるかが、そのまま名門復活への足がかりになると見てよさそうです。
福知山成美高校野球部の投手陣を徹底分析
新チームの柱|春はエース番号を背負った仲森恒太朗
新チームの投手陣を引っ張るのは、熊野市立有馬中の出身で181センチ74キロの2年生右腕・仲森恒太朗です。
春の京都府大会では背番号1を与えられており、この世代の実質的なエースとしてずっと起用され続けてきました。
夏の大会では3年生の稲田颯太に背番号1を譲って11番を背負いましたが、2回戦ではしっかり先発を任されました。
同志社戦では7回を投げて被安打5、4奪三振、自責点1という内容で、チームの初戦突破をみごとに呼び込みました。
4回戦の亀岡戦でも先発として3回を投げており、秋には背番号1に戻ってエースの座を務めることになりそうです。
控える2人|1年生左腕の足立洋輔と2年生の浅野虎太郎
1年生ながら夏の大会で登板の機会をつかんだのが、但馬リトルシニア出身で178センチの左腕・足立洋輔です。
4回戦の亀岡戦では終盤の3回を任され、9回裏の逆転劇を呼び込む形で、1年生ながら勝利に大きく貢献しました。
2年生では羽曳野ボーイズ出身で180センチ76キロの浅野虎太郎が、背番号16を背負ってベンチ入りしています。
右の仲森と浅野、左の足立という3人がそろえば、秋の京都大会でも継投で戦っていける体制が整うことになります。
抜けた穴|背番号1を背負った3年生の稲田颯太
この夏に背番号1を背負っていたのは、和泉ボーイズ出身で180センチ77キロの3年生右腕・稲田颯太でした。
3回戦の京都先端科学大付戦では7回を2安打5奪三振に抑え、10対2の快勝を引き寄せる好投を見せています。
4回戦の亀岡戦では中盤の2回を無安打2奪三振と完璧に抑えており、リリーフとしても計算できる投手でした。
正捕手の田中成弥もともに3年生であるため、秋はバッテリーを新しく組み直すところから始めることになります。
福知山成美高校野球部の野手陣を徹底分析
新チームの中心|182センチ97キロの大型内野手・小泉鼎
野手陣で最も存在感を放つのが、バッカニアーズヤング出身で182センチ97キロの2年生内野手・小泉鼎です。
夏の京都大会では背番号10を背負いながら内野手として登録され、恵まれた体格を打撃の場面で生かしてきました。
春の府大会では背番号3を与えられており、1年生の時点から一貫してチームの中軸を任され続けてきた選手です。
左投左打というスタイルの打者で、97キロという体重から生まれる長打力は新チーム最大の武器になります。
外野と内野を固める2年生たち
外野では但馬リトルシニア出身の野田颯が背番号7を、舞鶴ボーイズ出身の今井煌之助が背番号9を背負いました。
野田颯は3回戦の京都先端科学大付戦で5打数3安打と固め打ちし、打線のなかで大きな存在感を発揮しました。
内野では芦田塁絆が背番号3、池田羽玖が背番号4、藤井温大が背番号5と、守備の中心をすべて2年生が占めました。
さらに1年生の横川結斗が背番号6の遊撃を任されており、夏の内野は下級生だけで組まれていたことになります。
捕手でも但馬リトルシニア出身の中野旺祐が背番号12で控えており、春の大会では背番号2を背負っていました。
夏の布陣と入れ替わり|抜ける3年生は7人だけ
夏のベンチ20人のうち3年生はわずか7人であり、多くの強豪校と比べても顔ぶれの入れ替わりは小さくなります。
エースの稲田颯太、捕手の田中成弥、外野の田邊蒼翔と髙丸航誠、内野の上田耀斗と内藤千颯らが卒業を迎えます。
逆にいえば、それ以外の内野と外野の顔ぶれはほぼそのままの形で秋の公式戦に臨めるという計算になります。
下の表で、新チームに残る主なメンバーを整理しておきます。
| 選手 | 学年・守備 | 2026年の主な実績 |
|---|---|---|
| 仲森恒太朗 | 2年・投手 | 春は背番号1。夏の2回戦で7回を被安打5・4奪三振 |
| 小泉鼎 | 2年・内野手 | 182センチ97キロ。春は背番号3で中軸を担う |
| 野田颯 | 2年・外野手 | 夏は背番号7。3回戦で5打数3安打 |
| 芦田塁絆/池田羽玖/藤井温大 | 2年・内野手 | 夏は背番号3・4・5で内野を構成 |
| 今井煌之助/中野旺祐 | 2年・外野手/2年・捕手 | 夏は背番号9と12。中野は春の正捕手 |
| 横川結斗/足立洋輔 | 1年・内野手/1年・投手 | 夏は背番号6と18。ともに公式戦を経験 |
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福知山成美高校野球部の秋の大会展望とセンバツへの道
秋季京都大会|昨年は8月末に開幕して10月上旬まで戦われた
京都府の秋季大会は、昨年の2025年の場合で8月末に開幕し、10月上旬の決勝まで戦われる長い日程でした。
福知山成美はその大会を2回戦で去っており、新チームにとってはまず初戦を突破することが第一の目標になります。
夏にベスト8まで勝ち上がった経験を持つ選手が大半残るだけに、秋は昨年とはまるで違う戦いができるはずです。
京都には龍谷大平安や京都国際といった全国区の強豪が並ぶだけに、上位進出には確かな地力が求められます。
秋季近畿大会・センバツへの道|2026年は京都から3校が出られる
秋季近畿大会は今年は京都府で開催され、10月13日の抽選を経て10月17日から11月1日まで行われる予定です。
出場するのは近畿2府4県から選ばれた16校で、大阪と兵庫は毎年3校、残る4府県は年ごとに2校と3校が入れ替わります。
2026年は京都と和歌山が3校を出せる年にあたるため、京都の各校にとっては例年より枠が広い秋になります。
府大会で3位以内に食い込めば近畿大会へ進めるため、新チームにとっては十分に狙っていける位置といえます。
新チームの目標|7年ぶりの甲子園を見据えて
2019年春を最後に遠ざかっている甲子園へもう一度戻ることが、この学校にとって変わらぬ大きな目標です。
そのためにはまず秋の府大会で上位まで勝ち進み、近畿大会という次の舞台へ駒を進める必要があります。
夏の主力がそっくり残るという条件は、近年の福知山成美にとって最も恵まれた状況だといえるかもしれません。
この秋にどこまで積み上げられるかが、翌春そして翌夏へとつながっていく大切な土台になっていきます。
福知山成美高校野球部の注目選手
仲森恒太朗(2年・投手)
熊野市立有馬中の出身で181センチ74キロという体格に恵まれた、新チームのエース候補となる2年生右腕です。
春の京都府大会では背番号1を背負っており、1年生の秋の頃からこの世代の投手陣を引っ張ってきました。
夏の2回戦・同志社戦では7回を被安打5、4奪三振、自責点1と好投し、チームの初戦突破を呼び込んでいます。
小泉鼎(2年・内野手)
バッカニアーズヤング出身の182センチ97キロという、高校生としては群を抜いた体格を誇る2年生内野手です。
春の京都府大会では背番号3、夏は背番号10を背負っており、一貫してチームの中軸を任され続けてきました。
左投左打というスタイルから生まれる長打力は、新チームの得点力を大きく引き上げる武器になりそうです。
野田颯(2年・外野手)
但馬リトルシニア出身の178センチ73キロの左打ちの外野手で、夏の京都大会では背番号7を背負っていました。
3回戦の京都先端科学大付戦では5打数3安打と固め打ちして、10対2の快勝を打撃の面から支えています。
俊足を生かした守備範囲の広さも持ち味であり、新チームでは外野の中心として計算できる選手になります。
横川結斗(1年・内野手)
地元の福知山ボーイズの出身で、1年生ながら夏の京都大会で背番号6を背負って遊撃を守った内野手です。
ベスト8まで勝ち上がった大会で内野の要を任されており、首脳陣からの評価の高さがはっきりとうかがえます。
地元出身の1年生が主力として起用されていることは、この学校の育成方針をよく表す象徴的な例といえます。
足立洋輔(1年・投手)
但馬リトルシニア出身の178センチ75キロの左腕で、夏の京都大会では背番号18を背負ってベンチに入りました。
4回戦の亀岡戦では終盤の3回を任され、9回裏の逆転劇へとつながる投球を、1年生ながらしっかり見せています。
仲森恒太朗との左右の組み合わせを確立することができれば、新チームの投手陣には大きな幅が生まれます。
下の表で、新チームの注目選手をまとめておきます。
| 選手 | 学年・守備 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 仲森恒太朗 | 2年・投手 | 春は背番号1のエース。新チームの柱 |
| 小泉鼎 | 2年・内野手 | 182センチ97キロの大型左打者。中軸を担う |
| 野田颯 | 2年・外野手 | 夏の3回戦で5打数3安打。俊足の外野手 |
| 横川結斗 | 1年・内野手 | 1年生で夏の背番号6。地元福知山出身 |
| 足立洋輔 | 1年・投手 | 1年生左腕。夏の4回戦で終盤の3回を任される |
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福知山成美高等学校の基本情報
- 正式名称:福知山成美高等学校
- 所在地:京都府福知山市堀水内3471-1
- 設立母体:学校法人成美学園
- 創立:1871年(私塾「愛花草舎」を起源とする伝統校)
- 硬式野球部:1923年創部
- 旧校名:福知山商業高等学校(2000年に現校名へ改称)
- 監督:審研人
- 部員数:66人(2026年夏の登録人数)
- 甲子園:春夏通算7回(センバツ3回・選手権4回/最高はベスト8)
福知山成美は1871年に開かれた私塾「愛花草舎」を起源とする、京都府北部でも屈指の長い歴史を誇る学校です。
2000年に福知山商業高等学校から現在の校名へと改称し、硬式野球部は1923年創部という長い伝統を持ちます。
夏の甲子園には福知山商業時代の1999年に初出場し、2006年にはベスト8まで勝ち進んで全国に名を広めました。
春のセンバツにも2009年、2014年、2019年と出場しており、2014年にはベスト8まで勝ち上がっています。
長く指揮を執った田所孝二元監督のもとで甲子園の常連校となり、数多くのプロ野球選手を育て上げてきました。
OBには侍ジャパンにも選ばれた外野手の桑原将志や、技巧派左腕として長く活躍した島本浩也が名を連ねます。
ほかにも内野手の柳田殖生や大原秉秀、捕手の横山徹也といった選手たちがプロの世界へと進んでいます。
この学校は女子硬式野球部も全国屈指の強豪として知られ、2009年に全国で6校目という早さで創部されました。
女子は2014年の全国高等学校女子硬式野球選手権大会で初優勝を果たしており、男女ともに全国レベルの実績を持ちます。
福知山成美高校野球部に関するよくある質問(FAQ)
Q. 福知山成美高校の2026年秋の新チームはどんな戦力ですか?
A. 夏のベンチ20人のうち13人が下級生で主力の大半が残るため、京都でも屈指の経験値を持つ新チームになります。
Q. 福知山成美高校の2026年夏の成績は?
A. 京都大会でベスト8まで勝ち上がり、準々決勝で立命館宇治に4対9で敗れて夏の戦いを終えました。
Q. 福知山成美高校は甲子園に出場したことがありますか?
A. はい。春夏通算7回の出場があり、2006年夏と2014年春にはベスト8まで勝ち進んだ実績を持っています。
Q. 福知山成美高校の監督は誰ですか?
A. 審研人監督で、長く指揮を執った田所孝二元監督が築いた伝統を引き継ぎながらチームづくりを進めています。
Q. 福知山成美高校出身のプロ野球選手は?
A. 侍ジャパンにも選ばれた桑原将志が代表的で、島本浩也や柳田殖生、大原秉秀、横山徹也も輩出しています。
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福知山成美高校野球部のまとめ
2026年秋の福知山成美は、秋も春も府大会の初戦で敗れながら、夏に一気にベスト8まで勝ち上がりました。
準々決勝では立命館宇治に1回裏の4点で逆転しながら、9回表に一挙5点を奪われて4対9で屈しています。
それでも夏のベンチ20人のうち13人が下級生であり、この夏の主力はほぼそのままの形で新チームに残ります。
春にエース番号を背負った仲森恒太朗と、182センチ97キロの小泉鼎を軸に、経験豊富な布陣で秋に臨みます。
京都から3校が近畿へ進める年だけに、2019年春以来の甲子園へ向けた大事な第一歩となる秋が始まります。




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