【2026年秋】松山商業高校野球部の戦力分析|新チーム・注目選手

愛媛県
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夏の甲子園を5度制した「夏将軍」、それが松山商業高校野球部です。

2026年夏は準々決勝で松山北に8対11で敗れ、ベスト8で戦いを終えました。

それでも夏のベンチ20人のうち13人が下級生という、異例の顔ぶれでした。

この記事では、まず2026年夏の戦いを振り返り、新チームの戦力を徹底分析します。

投手陣・野手陣の現在地、秋の愛媛大会の展望、注目選手までを詳しく紹介します。

項目2026年秋の松山商業
本拠地愛媛県松山市(県立の伝統校)
2026年夏愛媛大会 ベスト8(準々決勝●8-11松山北)
2025年秋・2026年春いずれも愛媛県大会 2回戦
新チームの軸1年生エース左腕・西岡奏萌
秋の目標県上位3校に入り四国大会へ

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松山商業高校野球部の2026年秋の戦力総評

新チームの姿

2026年秋の松山商業は、これまで見てきたどの学校よりも層の厚い新チームになります。

夏の愛媛大会にベンチ入りした20人のうち、3年生はわずか7人でした。

残るのは2年生9人と1年生4人の計13人で、3分の2近くがそのまま残る計算です。

背番号でいえば1・2・3・5・6・9・10・11がすべて下級生でした。

象徴的なのが、背番号1を背負っていたエースの西岡奏萌が1年生だったことです。

マウンドの軸が2年間そのまま残るのは、公立校にとって大きな強みになります。

登録人数は52人で、愛媛県内に加えて愛知や岐阜など県外の中学出身者も含まれています。

小柄な選手が多く、機動力と粘りで戦うのが伝統的な松山商業の色です。

抜けるのは1番中堅の篠藤幹太、2番の山之口陽大、9番二塁の青野圭吾ら7人です。

上位打線と二遊間の一角が空くものの、チームの骨格そのものは大きく変わりません。

2026年夏を振り返る

松山商業は2回戦から登場し、7月13日に坊っちゃんスタジアムで松山聖陵と対戦しました。

この初戦を5対4と1点差でものにしたことが、この夏の流れを決めています。

7月18日の3回戦では松山西を7対0で下し、7回コールドでベスト8に駒を進めました。

松山商業は1回に3点、4回に1点、6回に3点と着実に加点しています。

光ったのは投手陣で、1年生の丸山暖日が先発して5回3分の2を7奪三振に抑えました。

続いて西岡奏萌と吉金貫太がつなぎ、3投手の完封リレーが決まっています。

準々決勝|松山北に打ち負ける

迎えた7月21日の準々決勝は松山北との打撃戦になり、松山商業は1回に1点を先制して3回にも1点を加え、試合の主導権を握りました。

しかし4回裏、松山北に一挙8点を奪われて試合の流れが一変しました。

松山商業は6回に3点、7回に1点を返して食い下がりましたが、8対11で及びませんでした。

打線では鳥越優喜が6打数3安打1打点、濱田修吾が4打数2安打2打点と力を発揮しました。

高藤大樹の2打点、野村銀児の2打点も含め、下級生が打点を稼いでいます。

全国レベルでの評価

松山商業は全国的に見ても屈指の実績を誇る名門古豪で、夏の甲子園を5度制した回数から「夏将軍」と呼ばれてきました。

優勝は1935年・1950年・1953年・1969年・1996年の5度です。

センバツでも1925年と1932年に優勝し、春夏を合わせると7度の全国制覇。

とりわけ有名なのが、1996年夏の決勝で見せた「奇跡のバックホーム」です。

延長戦のサヨナラのピンチで、交代直後の右翼手が本塁への完璧な返球で走者を刺しました。

ただし近年は、その伝統に見合う成績を残せていません。

2025年秋も2026年春も県大会の2回戦で姿を消しており、夏のベスト8は久しぶりの上位進出でした。

言い換えればこの夏の躍進は下級生中心のチームが伸びてきた証拠であり、秋に勢いを引き継げるかどうかが名門復活への試金石になります。

大会主な成績
夏の甲子園優勝5回(1935・1950・1953・1969・1996年)
春センバツ優勝2回(1925・1932年)
全国制覇春夏通算7回
2025年秋・2026年春いずれも愛媛県大会 2回戦
2026年夏愛媛大会 ベスト8

松山商業高校野球部の投手陣を徹底分析

1年生エース・西岡奏萌

新チームの投手陣は1年生ながら背番号1を背負った西岡奏萌が軸になり、伊予三島リトルシニア出身の174cm・69kgの左投左打です。

1年生でエースナンバーを託された事実そのものが評価の高さを物語り、夏は2回戦で先発して準々決勝でもマウンドに上がりました。

準々決勝では3回を投げて被安打8・3奪三振・自責点3という内容で、序盤に苦しみました。

それでも大舞台で先発を任された経験は、この先の2年間に必ず生きてきます。

3回戦では丸山暖日の後を受けて登板して完封リレーの一角を担い、先発でも救援でも使える柔軟さがこの左腕の持ち味です。

丸山暖日との1年生二枚看板

もう一人の1年生投手が背番号11の丸山暖日で、えひめリトルシニア出身の、西岡とは投げる腕の異なる右腕です。

3回戦の松山西戦では先発して5回3分の2を投げ、被安打4・7奪三振・無失点と好投しました。

この試合は7対0の完封勝ちで得点を許さず、準々決勝でも救援して4回3分の2を被安打2・自責点0でまとめました。

1年生2人が先発と救援を分け合える体制は、公立校としては贅沢な布陣です。

さらに2年生の吉金貫太も救援に立って投手陣に3年生を必要とせず、夏に投げた投手が全員残るのは大きな武器です。

秋の起用予測

秋の愛媛大会でも、西岡と丸山という1年生二枚看板が軸になるとみられます。

どちらも先発と救援の両方を経験しており、試合展開に応じた使い分けができます。

加えて2年生左腕の鳥越弘喜も控えており、複数の投手を並べられる点は心強い材料です。

層の厚さという意味では、県内でも上位に入る投手陣といえるでしょう。

課題は、準々決勝で1イニングに8点を失ったように、大量失点の回をつくらないことです。

1年生投手にとって、大崩れを防ぐ経験を積むことが秋の最大のテーマになります。

守りから入る松山商業の野球はこの投手陣が安定してこそ成り立ち、失点を最小限に抑える力を高められるかが県上位進出の鍵になります。

松山商業高校野球部の野手陣を徹底分析

中軸に並ぶ2年生

打線の中心には夏に3番から7番までを占めた2年生がそのまま残り、準々決勝でも3番以降の打順はほとんどが下級生でした。

3番右翼の鳥越優喜は愛知の中京ボーイズ出身の172cm・66kgの右投左打で、準々決勝では6打数3安打1打点と最も打ちました。

4番を打つ野村銀児は165cm・67kgと小柄ながら、逆方向へも打球を運べる広角打法が持ち味です。

伊予三島リトルシニアの出身で、投手もこなす二刀流でもあります。

5番DHの濱田修吾は175cm・75kgと大柄な2年生で、準々決勝でも4打数2安打2打点と中軸の働きをしました。

6番捕手の高藤大樹も2年生で、この試合で2打点を挙げています。

中軸が丸ごと残るという点で、秋の打線は夏の続きから始められます。

内野を支える1年生・笠原劉生

内野の要として注目したいのが1年生ながら遊撃のレギュラーを務めた笠原劉生で、松山ヤングアブレイズ出身で夏は8番・遊撃で先発しました。

1年生が県大会の準々決勝までショートを守り抜いたという事実は、それだけで評価に値します。

守備の中心に据えられる選手が2年間残るのは大きな安心材料で、三塁と遊撃をこなす2年生の尾崎佑馬や内野の佐藤逸樹も控えています。

複数のポジションを守れる選手が多く、組み替えの自由度が高いのが特徴です。

一方で二塁を守っていた3年生の青野圭吾が抜けるため二遊間の再編は必要で、笠原を軸にどう組むかが秋の守備固めの出発点になります。

抜ける3年生

卒業するのは7人で、なかでも上位打線を担った1番中堅の篠藤幹太は準々決勝でも4打数2安打と打ち続けました。

2番を打っていた山之口陽大も、犠打を絡めてつなぐ役割を果たしてきた3年生です。

切り込み隊長と2番打者が同時に抜けるため、上位打線の組み直しが必要になります。

捕手では御堂紘大と入山丈という3年生2人が抜けますが、正捕手の高藤大樹は2年生です。

控えにも2年生の大久保謙信がおりこの位置は心配が要らず、外野も3年生の橋本絢が抜ける一方で鳥越優喜と吉金貫太の2年生2人が残ります。

全体として、抜ける穴より残る戦力のほうがはるかに大きいチームです。

選手学年・守備2026年夏の位置づけ
西岡奏萌1年・投手背番号1/2回戦・準々決勝で先発
丸山暖日1年・投手背番号11/3回戦で5回2/3を無失点
鳥越優喜2年・外野背番号9/3番右翼
野村銀児2年・内野背番号3/4番
高藤大樹2年・捕手背番号2/6番捕手
笠原劉生1年・内野背番号6/8番遊撃

\注目選手の実力は?/

松山商業高校野球部の秋の大会展望とセンバツへの道

秋季愛媛県大会の展望

新チームにとって最初の公式戦となるのが、9月に開幕する秋季愛媛県大会です。

2026年の大会は9月12日に開幕し、10月4日の決勝まで行われる予定になっています。

組み合わせ抽選は8月30日と9月24日の2回に分けて行われ、松山商業は2年続けて2回戦で敗れている流れを断ち切れるかが焦点です。

昨秋は1回戦で松山中央に4対3と競り勝ちながら、2回戦で新居浜西に敗れました。

今春も1回戦で八幡浜・川之石を6対0で下した後に大洲・大洲農へ5対6で敗れ、いずれも初戦は勝ちながら次で足踏みする同じ形でした。

夏にベスト8まで勝ち上がった経験が、この壁を越える助けになるはずです。

四国大会とセンバツへの道

秋季愛媛県大会はその先の秋季四国大会の予選で、四国大会には各県の上位3校ずつ計12校が出場します。

2026年の秋季四国大会は10月24日から11月1日まで、香川県で開催されます。

組み合わせ抽選は10月20日に予定され、この四国大会の成績が翌春のセンバツ出場校を選ぶ判断材料。

四国地区に与えられる枠は2つで、決勝まで進むことがひとつの目安とされています。

新チームの目標

戦力が丸ごと残るとはいえいきなり優勝候補と呼べる状況ではなく、まずは秋春と2回戦で敗れている県大会の実績を上回ることが先決です。

とはいえ、夏に県ベスト8まで進んだメンバーの大半がそのまま残るチームは多くありません。

この点だけを見れば、秋の県内でも上位を狙える位置にいるといえます。

現実的な目標は県大会でベスト4に入って上位3校に与えられる四国大会の切符をつかむことで、そこに立てればセンバツも視野に入るでしょう。

1996年を最後に遠ざかっている甲子園への道は、この秋の県大会から始まります。

名門・松山商業の再建がどこまで進むのか、注目が集まる秋になるでしょう。

松山商業高校野球部の注目選手

西岡奏萌(1年・投手)

1年生ながら背番号1を託された伊予三島リトルシニア出身の左腕で、174cm・69kgの左投左打として新チームでも投手陣の軸を担います。

夏は2回戦と準々決勝で先発し、3回戦では救援して完封リレーの一角を務めました。

先発と救援の両方を1年生でこなした経験は、大きな財産になります。

丸山暖日(1年・投手)

背番号11をつけていたえひめリトルシニア出身の1年生右腕で、西岡とは投げる腕が異なり2人で二枚看板を形成します。

3回戦の松山西戦では先発して5回3分の2を被安打4・7奪三振・無失点と好投し、準々決勝でも4回3分の2を自責点0で投げ切りました。

鳥越優喜(2年・外野)

愛知の中京ボーイズ出身で172cm・66kgの右投左打の外野手で、夏は3番・右翼として上位打線に座り続けました。

準々決勝では6打数3安打1打点と最も多く打って打線を引っ張り、新チームでは中軸を任される中心打者になる見込みです。

野村銀児(2年・内野)

165cm・67kgと小柄ながら、逆方向へも打球を運べる広角打法が持ち味の内野手です。

伊予三島リトルシニアの出身で、投手もこなす二刀流でもあります。

夏は4番に座って準々決勝でも2打点を挙げチームを支え、打順のどこに置いても計算できるチームのリーダー格です。

笠原劉生(1年・内野)

松山ヤングアブレイズ出身で1年生ながら遊撃のレギュラーを務めた内野手で、夏は8番・遊撃としてスタメンに名を連ねました。

県大会の準々決勝までショートを守り抜いた経験は1年生として貴重で、守備の中心としてこの先2年間の内野を支えます。

選手学年・守備注目ポイント
西岡奏萌1年・投手1年生で背番号1を託された左腕
丸山暖日1年・投手3回戦で5回2/3を7奪三振・無失点
鳥越優喜2年・外野準々決勝で6打数3安打1打点
野村銀児2年・内野4番を打つ広角打法の二刀流
笠原劉生1年・内野1年生で遊撃のレギュラー

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松山商業高等学校の基本情報

  • 所在地:愛媛県松山市旭町71番地
  • 設立区分:愛媛県立(公立・共学)
  • 創立:1901年
  • 硬式野球部 登録人数:52人(2026年)
  • 監督:大野康哉(今治西OB・元今治西監督)
  • 甲子園:夏の選手権5回優勝/春センバツ2回優勝=春夏通算7回の全国制覇
  • 主なOB:水口栄二(近鉄)/酒井光次郎(日本ハム)/阿部健太/西山道隆(ソフトバンク)/梅田浩(巨人)

松山商業高校は1901年に創立された愛媛県立の伝統校で、硬式野球部は夏の甲子園を5度制した「夏将軍」として知られています。

とりわけ1996年夏の決勝で見せた「奇跡のバックホーム」は、今も語り継がれる名場面です。

延長戦のサヨナラのピンチを守り抜いてそのまま全国制覇を果たし、プロ野球界にも水口栄二や酒井光次郎、西山道隆らを送り出してきました。

数多くのプロ野球選手を輩出してきたことも名門たるゆえんで、現在は今治西OBで同校の監督も務めた大野康哉監督が指揮を執っています。

伝統校同士を渡り歩いた指導者のもとで、名門の再建が進められています。

松山商業高校野球部に関するよくある質問(FAQ)

松山商業の2026年夏の成績は?

7月21日の準々決勝で松山北に8対11で敗れ、愛媛大会ベスト8で夏を終えました。

2回戦で松山聖陵に5対4、3回戦で松山西に7対0と勝ち上がっています。

松山商業の新チームの軸は誰ですか?

1年生ながら背番号1を背負った左腕・西岡奏萌で、同じ1年生の右腕・丸山暖日とともに二枚看板として新チームを引っ張ります。

松山商業は甲子園で何回優勝していますか?

夏の選手権を5回・春のセンバツを2回制して春夏通算7回の全国制覇を誇り、夏の優勝回数から「夏将軍」と呼ばれてきました。

秋の愛媛大会はいつ行われますか?

2026年の秋季愛媛県大会は9月12日に開幕し、10月4日の決勝まで行われる予定です。

県の上位3校が、10月24日から香川県で開かれる秋季四国大会へ出場します。

松山商業出身の主なプロ野球選手は?

水口栄二(近鉄)や酒井光次郎(日本ハム)、西山道隆(ソフトバンク)らが代表的なOBで、阿部健太や梅田浩も輩出しています。

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松山商業高校野球部のまとめ

2026年夏の松山商業は、準々決勝で松山北に8対11と敗れてベスト8で戦いを終えました。

秋春とも県大会2回戦で消えていたチームの、大きな躍進でした。

そして特筆すべきは、夏のベンチ20人のうち13人が下級生だったという点です。

背番号1のエース西岡奏萌も1年生で、投手陣は夏に投げた全員が残ります。

中軸の2年生も遊撃を守った1年生もそのままで、新チームは夏の続きから始められます。

1996年以来遠ざかる甲子園に向けて、名門・松山商の再建がどこまで形になるのか、これから目が離せません。

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