2004年のセンバツを制し、その夏も決勝に進んだ愛媛の名門、それが済美高校野球部です。
2026年夏は準々決勝で小松に0対3で敗れ、ベスト8で戦いを終えました。
それでも秋春と二度敗れた今治西を3回戦で破っての、意地の上位進出でした。
この記事ではまず2026年夏を振り返り新チームの戦力を分析し、投手陣・野手陣の現在地、秋の愛媛大会の展望、注目選手までを詳しく紹介します。
| 項目 | 2026年秋の済美 |
|---|---|
| 本拠地 | 愛媛県松山市(私立・共学) |
| 2026年夏 | 愛媛大会 ベスト8(準々決勝●0-3小松) |
| 2025年秋・2026年春 | いずれも愛媛県大会 2回戦 |
| 新チームの軸 | 2年生エース・村上謙心(背番号1) |
| 秋の目標 | 県上位3校に入り四国大会へ |
\全国の逸材が勢ぞろい!/
済美高校野球部の2026年秋の戦力総評
新チームの姿
2026年秋の済美は夏のベンチの半数以上がそのまま残る新チームで、愛媛大会にベンチ入りした20人のうち2年生が11人を占めていたからです。
しかも背番号1をつけていたエースの村上謙心が2年生で、マウンドの軸がそのまま残ります。
準々決勝のスタメン10人を見ても、7人までが2年生という若い布陣でした。
1番二塁の池田大空翔、3番遊撃の向井大晟、5番一塁の重松勇成、6番三塁の矢野巧です。
7番左翼の熊本伊吹、8番右翼の太田宗一郎忠成も含め、打線の骨格が残ります。
済美の特徴は選手の出身地が全国に散らばる点で、熊本・兵庫・大阪・広島・東京など県外の中学から集まった選手が数多く在籍するでしょう。
抜けるのは4番捕手の森勇琉、9番中堅の葛原大翔ら9人で、守りの要の正捕手が空く点は小さくありませんが野手の中心は下級生でそろっています。
2026年夏を振り返る
済美は7月12日の1回戦で松山工と対戦し、11対4で快勝して夏の戦いを始めました。
続く7月16日の2回戦では、西条市ひうち球場で今治工を7対0と圧倒しています。
この2回戦は8回コールドで村上謙心が5回を無得点に抑え、村上仁哉も3回を被安打0・4奪三振に封じて完封リレーが決まりました。
そして7月19日の3回戦がこの夏の済美を象徴する一戦になり、相手は秋春と二度敗れていた今治西で済美は4対1で雪辱を果たしています。
1回表に先制されながら、2回裏と3回裏に1点ずつを返して逆転しました。
7回裏と8回裏にも加点し、村上謙心・花野瑛叶・村上仁哉の3投手で被安打3に抑えています。
準々決勝|小松に完封負け
7月22日の準々決勝では小松に0対3で完封負けを喫して夏が終わり、有江龍平に7回を被安打4に抑えられ最後まで得点できませんでした。
済美の3投手も3失点に踏ん張りましたが打線は5安打で反撃の糸口をつかめず、準々決勝の壁を越えられなかったことがそのまま秋への課題になります。
全国レベルでの評価
済美の硬式野球部は、2002年の共学化と同時に創部された比較的新しいチームです。
それにもかかわらず、創部からわずか2年で全国の頂点に立ちました。
2004年のセンバツ初出場で上甲正典監督のもと全国制覇を成し遂げ、「やれば出来る」を合言葉に旋風を巻き起こし続く夏も決勝に進みました。
2013年のセンバツでも準優勝、2018年の夏にはベスト4まで進み、全国で何度も上位に食い込んできた実績は県内でも際立っています。
ただし近年は、県内でも上位に届かない年が続いています。
2025年秋も2026年春も県大会の2回戦で敗れており、夏のベスト8は久しぶりの上位進出でした。
その2回戦敗退の相手がいずれも今治西で、夏にその今治西を破った一勝は名門の看板を取り戻すうえで確かな手応えになったはずです。
| 大会 | 主な成績 |
|---|---|
| 春センバツ | 優勝(2004年)/準優勝(2013年) |
| 夏の甲子園 | 準優勝(2004年)/ベスト4(2018年) |
| 硬式野球部の創部 | 2002年(共学化と同時) |
| 2025年秋・2026年春 | いずれも愛媛県大会 2回戦 |
| 2026年夏 | 愛媛大会 ベスト8 |
済美高校野球部の投手陣を徹底分析
2年生エース・村上謙心
新チームの投手陣は背番号1の2年生・村上謙心がそのまま軸になり、松山坊っちゃんボーイズ出身で夏は全4試合で先発を任されました。
2回戦の今治工戦では5回を投げ、相手を無得点に抑えて完封リレーの先発を務めています。
3回戦の今治西戦でも3回を投げ、雪辱の一戦で試合をつくりました。
準々決勝でも先発して2回を被安打3・自責点1で降り、長いイニングを一人で投げ切るより継投の起点を担うのがこの夏の役割でした。
秋はエースとして長いイニングを託されることになりそこが成長の試金石になり、2年生でエースナンバーを背負った経験は他校にはない強みです。
継投を支える2年生投手
済美の投手陣は一人に頼らず、複数の投手をつなぐ形で夏を戦い抜きました。
その2番手として計算されていたのが、背番号11の2年生・花野瑛叶です。
兵庫の神戸須磨クラブ出身で3回戦では4回を被安打1に抑え、準々決勝でも5回3分の1を投げており長いイニングを任せられる存在です。
背番号15の松本大輝も宇和島ボーイズ出身の2年生で、投手陣の一角を担っています。
村上・花野・松本という2年生3人が残るため、マウンドの計算は立てやすい状況です。
抜けるのは背番号10の村上仁哉と背番号19の川崎涼雅という3年生2人です。
とくに2回戦で3回を被安打0に抑えた村上仁哉の穴を、誰が埋めるかが焦点になります。
秋の起用予測
秋の愛媛大会でも村上謙心を軸に花野瑛叶をつなぐ継投が基本線で、夏に確立した形をそのまま持ち込めるのは新チームには恵まれた状況です。
課題は、準々決勝で完封負けを喫したように、投手陣が踏ん張っても打線が援護できない展開です。
3投手の自責点は合計2で、失点そのものは決して多くありませんでした。
秋に取り組むべきは失点を減らすことより接戦で1点をもぎ取る力を高めることで、投手陣の完成度は県内でも上位に入る水準に達しています。
加えて正捕手の森勇琉が抜けるため誰が投手陣をリードするかも論点で、控え捕手の秋田陸登も3年生でこの位置は一から育てる必要があります。
済美高校野球部の野手陣を徹底分析
打線の骨格がそのまま残る
済美の野手陣で特筆すべきは、準々決勝のスタメンに並んだ2年生の多さです。
1番から順に見ていくと、二塁・遊撃・一塁・三塁・左翼・右翼がすべて2年生でした。
1番二塁の池田大空翔は新居浜ヤングスワローズ出身の右投左打で、夏は全試合で1番に座り切り込み隊長を務めました。
3番の向井大晟は174cm・67kgの右投左打で外野手登録ながら夏は遊撃を守り、中軸を打ちつつ内野の要も兼ねる働きを見せました。
5番一塁の重松勇成、6番三塁の矢野巧も松山の中学出身の2年生です。
矢野は170cm・72kgとしっかりした体格を持ち、準々決勝でも安打を放っています。
7番左翼の熊本伊吹は交野翔輝ヤング出身で倉敷大会の大阪選抜経験者で、上位から下位まで2年生が並ぶ打線はそのまま秋のスタメンになります。
注目の2年生・太田宗一郎忠成
新チームで注目を集めそうなのが背番号20の2年生・太田宗一郎忠成で、大阪の天王寺リトルシニア出身の右投左打の外野手です。
1年生だった2025年秋の今治西戦では、すでに1番・右翼としてスタメン出場していました。
この夏は途中出場から始まり、少しずつ出場機会を増やしていった選手です。
1回戦の松山工戦では途中出場で1打数1安打2打点と結果を残し、2回戦の今治工戦でも1打点を挙げ3回戦では9番右翼で先発しています。
そして準々決勝では8番・右翼としてスタメンに名を連ね、夏の最後を先発で終えています。
俊足を持ち味とする外野手で、秋は上位打線への定着が期待されるでしょう。
抜ける主力と守備の再編
一方で卒業する9人にはチームの精神的な支柱が含まれ、4番捕手の森勇琉は177cm・79kgで光の森ボーイズ出身の大型捕手でした。
カル・リプケン世界大会の日本代表に選ばれた経歴を持ち攻守の要として夏を戦い抜き、この選手が抜ける影響は打線と守備の両面に及びます。
9番中堅の葛原大翔、DHの藤井陸も3年生で、外野とベンチの層はやや薄くなります。
ただし2年生の森田海璃、藤原彪伍らが控えており、争いは激しくなりそうです。
秋の最大の課題は正捕手を誰が務めるかという一点に集約され、ここが早い段階で固まれば若い済美は一気に完成度を高められるはずです。
| 選手 | 学年・守備 | 2026年夏の位置づけ |
|---|---|---|
| 村上謙心 | 2年・投手 | 背番号1/全4試合で先発 |
| 花野瑛叶 | 2年・投手 | 背番号11/継投の2番手 |
| 池田大空翔 | 2年・内野 | 背番号4/1番二塁 |
| 向井大晟 | 2年・外野登録 | 背番号6/3番遊撃 |
| 矢野巧 | 2年・内野 | 背番号5/6番三塁 |
| 太田宗一郎忠成 | 2年・外野 | 背番号20/準々決勝は8番右翼 |
\注目選手の実力は?/
済美高校野球部の秋の大会展望とセンバツへの道
秋季愛媛県大会の展望
新チームにとって最初の公式戦となるのが、9月に開幕する秋季愛媛県大会です。
2026年の大会は9月12日に開幕し、10月4日の決勝まで行われる予定になっています。
抽選は8月30日と9月24日の2回に分かれ、済美は2年続けて2回戦で敗れている流れを断ち切れるかが最大の焦点です。
昨秋は2回戦でいきなり今治西と当たり、2対4で敗れて初戦で姿を消しました。
今春も1回戦で伊予農を10対0と圧倒しながら、2回戦で今治西に2対6と敗れています。
夏にその今治西を破ったことで、苦手意識は払拭されたとみていいでしょう。
あとは秋の短期決戦で、その力を最初から発揮できるかどうかにかかっています。
四国大会とセンバツへの道
秋季愛媛県大会はその先に続く秋季四国大会の予選という位置づけで、四国大会には各県の上位3校ずつ合わせて12校が出場する仕組みです。
2026年の秋季四国大会は10月24日から11月1日まで香川県で開催され、抽選は10月20日で県大会の閉幕から間もなく始まります。
この四国大会の成績が、翌春のセンバツ出場校を選ぶ際の判断材料になるでしょう。
四国地区に与えられる枠は2つで、決勝まで進むことがひとつの目安とされています。
新チームの目標
投手陣と打線の骨格がそろって残るという点で秋の済美は上位を狙える位置におり、エースが2年生というのは県内でも数えるほどしかない強みです。
県大会では2年続けて2回戦で敗れている現実からも目をそらせず、まずは初戦から勝ち上がって県ベスト4に入ることが当面の目標です。
上位3校に与えられる四国大会の切符をつかめば、センバツも視野に入ってきます。
2013年を最後に遠ざかっている春の舞台は、この世代にとって現実的な目標です。
創部からわずか2年で全国を制した学校が再び全国の舞台に戻れるかどうか、若い済美の秋はその第一歩を占う重要なシーズンになります。
済美高校野球部の注目選手
村上謙心(2年・投手)
背番号1を背負う2年生右腕で夏は全4試合で先発マウンドに立ち、松山坊っちゃんボーイズの出身で新チームでも投手陣の絶対的な軸です。
2回戦の今治工戦では5回を投げ、相手を無得点に抑えて完封リレーの先発を務めました。
秋は長いイニングを任される場面が増える見込みです。
花野瑛叶(2年・投手)
背番号11をつけていた兵庫のヤング神戸須磨クラブ出身の2年生投手で、村上謙心に続く2番手としてこの夏の継投を支えました。
3回戦の今治西戦では4回を被安打1・自責点0に抑え、準々決勝でも5回3分の1を投げる長いイニングを任せられる存在です。
池田大空翔(2年・内野)
新居浜ヤングスワローズ出身の右投左打で、夏は全試合で1番・二塁を務めました。
倉敷少年野球大会の四国選抜に選ばれた経歴を持つ2年生です。
準々決勝でも4打数1安打と完封負けを喫した試合で数少ない安打を放ち、切り込み隊長として秋も打線の起点になります。
向井大晟(2年・遊撃)
174cm・67kgの右投左打で外野手登録ながら夏は遊撃を守った2年生で、3番打者としても打線の中軸を担いました。
中軸を打ちながら内野の要も兼ねる働きぶりは、チームにとって欠かせないものです。
新チームでは攻守両面の柱として期待されます。
太田宗一郎忠成(2年・外野)
大阪の天王寺リトルシニア出身の右投左打の外野手で、1年生だった昨秋の今治西戦で1番・右翼としてスタメン出場していました。
途中出場から始まり1回戦では1打数1安打2打点と結果を残し、準々決勝では8番・右翼で先発し秋は上位打線への定着が期待されます。
| 選手 | 学年・守備 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 村上謙心 | 2年・投手 | 2年生で背番号1/夏は全試合先発 |
| 花野瑛叶 | 2年・投手 | 今治西戦で4回を被安打1・自責点0 |
| 池田大空翔 | 2年・内野 | 夏は全試合で1番二塁 |
| 向井大晟 | 2年・遊撃 | 3番を打ちながら内野の要も兼ねる |
| 太田宗一郎忠成 | 2年・外野 | 1年秋に1番右翼でスタメン出場 |
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済美高等学校の基本情報
- 所在地:愛媛県松山市湊町七丁目9番地1
- 設立区分:学校法人済美学園(私立・共学)
- 創立:1901年(硬式野球部の創部は2002年)
- 硬式野球部 登録人数:50人(2026年)
- 監督:田坂僚馬(済美OB・内野手)
- 甲子園:2004年センバツ優勝/2004年夏 準優勝/2013年センバツ準優勝/2018年夏 ベスト4
- 主なOB:安樂智大(楽天)/福井優也(広島)/鵜久森淳志(日本ハム)/矢野泰二郎(ヤクルト)/三上愛介(中日)
済美高校は、2002年の共学化と同時に野球部を創部した松山市の私立校です。
創部2年後の2004年、上甲正典監督のもとでセンバツ初出場から全国制覇を果たします。
「やれば出来る」を合言葉に旋風を巻き起こし続く夏も決勝に進出し、駒大苫小牧との激闘の末に敗れましたがその戦いぶりは全国に印象を残しました。
2013年には安樂智大を擁してセンバツ準優勝を果たし、安樂の投球は球数論争のきっかけともなり済美の名は全国に轟きました。
現在は、済美OBで内野手出身の田坂僚馬監督が指揮を執っています。
東洋大から社会人を経て母校に戻り、コーチと部長を務めた後に監督となった人物です。
済美高校野球部に関するよくある質問(FAQ)
済美の2026年夏の成績は?
7月22日の準々決勝で小松に0対3で敗れ、愛媛大会ベスト8で夏を終えました。
1回戦で松山工に11対4、2回戦で今治工に7対0、3回戦で今治西に4対1と快勝。
済美の新チームの軸は誰ですか?
2年生ながら背番号1で夏の全4試合に先発した村上謙心で、同じ2年生の花野瑛叶とともに継投で試合をつくる形が新チームの基本になります。
済美は甲子園で優勝したことがありますか?
はい、2004年のセンバツで創部3年目にして全国制覇を果たし、同じ年の夏も準優勝、2013年のセンバツでも準優勝しました。
秋の愛媛大会はいつ行われますか?
2026年の秋季愛媛県大会は9月12日に開幕し、10月4日の決勝まで行われる予定です。
県の上位3校が、10月24日から香川県で開かれる秋季四国大会へ出場します。
済美出身の主なプロ野球選手は?
安樂智大(楽天)が代表的なOBで、福井優也(広島)や鵜久森淳志(日本ハム)など多くの選手をプロへ送り出してきました。
\ドラフト候補を先取り!/
済美高校野球部のまとめ
2026年夏の済美は準々決勝で小松に0対3と敗れてベスト8で終わり、3回戦では秋春と二度敗れた今治西を4対1で破っています。
夏のベンチ20人のうち11人が2年生で、背番号1のエース村上謙心も残ります。
準々決勝のスタメン10人中7人が2年生という、県内でも屈指の若いチームでした。
正捕手が抜ける点は課題ですが、投手陣と打線の骨格はそろって残ります。
2013年以来遠ざかるセンバツに向けて、若い済美の秋から目が離せません。




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