2026年春に兵庫県大会と近畿大会をともに制した報徳学園は、夏こそ甲子園へという期待を一身に背負って兵庫大会に臨みました。
ところが5回戦で明石商の前に0対8と完封を喫し、春の県準決勝で6対1と下していた相手にまさかの形で夏を終えています。
夏のベンチ入り20人のうち14人が3年生という構成であり、新チームは残る2年生5人と1年生1人が中心となって動き出します。
この記事では2026年夏を振り返ったうえで、新チームの投手陣と野手陣の現在地、秋の兵庫大会の展望、注目選手までを詳しく分析。
まずは秋へ向かう報徳学園の新チームの姿を、下の表で早わかりにまとめます。
| 項目 | 2026年秋の報徳学園(新チーム) |
|---|---|
| チーム | 兵庫県西宮市/私立・男子校/夏の登録86人 |
| 甲子園 | 選抜23回出場/選手権16回出場(春夏通算39回・優勝3回) |
| 2026年春 | 兵庫県大会優勝、続く近畿大会も制して16年ぶり2回目の近畿王者 |
| 2026年夏 | 兵庫大会5回戦で明石商に0対8 |
| 新チームの課題 | 夏のベンチ20人のうち14人が3年生で大幅な入れ替え |
| 新チームの軸 | 谷口哲聖(2年・投手)/横井陽(2年・内野手)/吉野寛太(2年・外野手) |
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報徳学園高校野球部の2026年秋・新チーム戦力総評
チーム総評|春の近畿王者から一転、再建の秋を迎える
報徳学園は兵庫県西宮市に本拠を置く私立の男子校で、硬式野球部は夏の登録人数が86人という県内屈指の大所帯を誇っています。
2026年春には兵庫県大会を制し、続く近畿大会でも頂点に立って16年ぶり2回目となる近畿王者の座を手にしました。
それだけに夏は甲子園の大本命と目されていましたが、5回戦で明石商に完封負けを喫して県のベスト16で姿を消しています。
夏のベンチ入り20人の内訳は3年生が14人、2年生が5人、1年生が1人であり、新チームは大きな入れ替えを迎えることになります。
それでも春の県大会決勝でスタメンに名を連ねていた2年生が2人おり、優勝を経験した世代の一部は確かに残っているのです。
2026年夏の振り返り|5回戦で明石商にまさかの完封負け
春の兵庫県大会で報徳学園は明石南に13対0、神戸国際大付に5対4、社に3対2と勝ち上がって準決勝へ進みました。
準決勝では明石商を6対1で退け、決勝でも高砂を7対1と圧倒して兵庫県の春を制しています。
続く春季近畿大会では1回戦で龍谷大平安に3対1、準決勝で天理に10対0、決勝で智弁和歌山に11対10と競り勝ちました。
近畿を制した勢いのまま迎えた夏は、7月12日の2回戦で育英に5対3と競り勝って好スタートを切ります。
7月14日の3回戦では神戸高専を10対0と一蹴し、7月18日の4回戦でも関西学院に5対1で快勝しました。
5回戦で明石商に完封負け
しかし7月20日の5回戦で当たった明石商の右腕・仲吉泰清の前に、打線がわずか4安打に抑え込まれてしまいます。
1回表に先制を許すと3回表にも6点を奪われ、最後まで1点も返せないまま0対8で完封負けを喫しました。
春に6対1で下していた相手に夏は完封されるという、高校野球の難しさをそのまま映したような結末となりました。
下の表で、2026年夏の兵庫大会での歩みを整理しておきます。
| 回戦 | 日付 | 相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2回戦 | 7月12日 | 育英 | ○5-3 |
| 3回戦 | 7月14日 | 神戸高専 | ○10-0 |
| 4回戦 | 7月18日 | 関西学院 | ○5-1 |
| 5回戦 | 7月20日 | 明石商 | ●0-8 |
秋へ向けた評価|昨秋は県の準々決勝で東洋大姫路に敗れた
新チームの現在地を測る物差しとして、1年前の秋にこの世代が残した成績を確認しておく価値があります。
2025年秋は阪神地区大会の準決勝で尼崎双星に9対4、決勝で伊丹北に7対0と勝って県大会への出場権をつかみました。
県大会では1回戦で津名を11対1、2回戦で滝川第二を6対1、3回戦で明石商を5対2と順当に破っていきます。
しかし準々決勝で東洋大姫路に2対5と敗れ、秋季近畿大会への出場権を得ることはできませんでした。
つまりこの世代は昨秋に県のベスト8で止まったあと、春に一気に近畿の頂点まで駆け上がったことになります。
新チームにとっては、まず昨秋に届かなかった県のベスト4という壁を越えることが最初の課題になります。
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報徳学園高校野球部の投手陣を徹底分析
新チームの柱|近畿大会で天理を封じた2年生・谷口哲聖
新チームの投手陣で真っ先に名前が挙がるのが、摂津リトルシニア出身で178センチ81キロの2年生右腕・谷口哲聖です。
春の近畿大会準決勝では先発を任され、天理を相手に5回を投げて被安打2、4奪三振という内容で試合をつくりました。
チームはこの試合を10対0で制しており、2年生が近畿の準決勝で先発を託されたこと自体が評価の高さを物語ります。
夏の兵庫大会でも背番号11を背負い、明石商との5回戦では2番手として4回のマウンドに立っています。
春も夏も大事な場面で起用されてきただけに、秋には背番号1を背負ってエースとなる可能性が非常に高いといえるでしょう。
もう一枚の候補|箕面ボーイズ出身の山田大雅
同じ2年生では、大阪箕面ボーイズ出身で背番号18を背負っていた右腕の山田大雅もベンチ入りを果たしていました。
174センチ70キロと体格は大柄ではありませんが、夏の登録メンバーに名を連ねた数少ない下級生投手の一人です。
谷口哲聖と2人でどこまで公式戦を回せるようになるかが、秋の報徳学園の戦い方を大きく左右することになります。
大所帯の部内から新たな投手が台頭してくる可能性もあり、秋までの数週間で序列が動くことも十分に考えられます。
抜けた穴|澤田悠佑と江藤達成という左右の二枚看板
この夏まで投手陣を支えてきたのは、背番号1の左腕・澤田悠佑と背番号10の右腕・江藤達成という二枚看板でした。
澤田悠佑は伊丹中央ボーイズ出身の技巧派左腕で、春の近畿大会1回戦では龍谷大平安を8回6安打6奪三振に抑えています。
江藤達成は188センチ90キロという堂々たる体格の本格派右腕で、春の県大会準々決勝では社戦の先発を務めました。
2人はいずれも3年生であり、この夏をもってマウンドを離れるため、投手陣の顔ぶれは秋から大きく様変わりします。
\最速148キロの右腕/
報徳学園高校野球部の野手陣を徹底分析
新チームの中心|春の県決勝でスタメンだった横井陽
野手陣で新チームの中心となるのが、兵庫夙川ボーイズ出身で177センチ73キロの2年生内野手・横井陽です。
春の県大会3回戦の神戸国際大付戦では7番一塁として先発し、5対4という接戦の勝利に貢献しました。
優勝を決めた決勝の高砂戦でも6番一塁としてスタメンに名を連ねており、県制覇の瞬間をグラウンドで迎えています。
夏の兵庫大会でも背番号13を背負ってベンチ入りしており、下級生のうちから公式戦の経験を着実に積み重ねてきました。
外野の吉野寛太と、内野を固める下級生たち
もう一人の軸が東北楽天リトルシニア出身の吉野寛太で、175センチ75キロの体格を持つ2年生の外野手です。
春の県大会決勝の高砂戦では8番左翼としてスタメン出場し、優勝メンバーの一人として名を刻んでいます。
2025年秋の県大会1回戦では1番右翼として起用されており、1年生のうちから打線の先頭に立った経験も持ちます。
内野では箕面ボーイズ出身の佐藤大哉が背番号20、1年生では東成リトルシニア出身の大崎皓太が背番号15を背負いました。
この4人に山田大雅を加えた6人が、夏のベンチから新チームへとそのまま引き継がれる顔ぶれになります。
夏の布陣と入れ替わり|14人の3年生が抜けていく
夏のベンチ20人のうち14人が3年生であり、春に県と近畿を制した打線の骨格はほとんど残りません。
1番中堅の中尾勇貴、2番右翼の古橋功亮、3番捕手の降旗洸、4番三塁の藤本碧空という上位打線がそろって卒業します。
5番二塁の丸尾泰毅、遊撃の大路来輝、外野の山田瑛太と岸本玲哉も抜けるため、守備位置は大幅な組み替えが必要です。
下の表で、新チームに残る主なメンバーを整理しておきます。
| 選手 | 学年・守備 | 2026年の主な実績 |
|---|---|---|
| 谷口哲聖 | 2年・投手 | 春の近畿大会準決勝で先発し、天理を5回2安打に抑える |
| 横井陽 | 2年・内野手 | 春の県大会決勝で6番一塁として先発 |
| 吉野寛太 | 2年・外野手 | 春の県大会決勝で8番左翼。昨秋は1番右翼で起用 |
| 山田大雅 | 2年・投手 | 夏は背番号18でベンチ入り |
| 佐藤大哉 | 2年・内野手 | 夏は背番号20でベンチ入り |
| 大崎皓太 | 1年・内野手 | 夏のベンチに入った唯一の1年生 |
\強打者のドラフト評価は?/
\注目選手の実力は?/
報徳学園高校野球部の秋の大会展望とセンバツへの道
秋季兵庫大会|阪神地区を勝ち抜いて県大会へ進む
兵庫県の秋は、まず地区大会を戦って県大会への出場権を勝ち取るところから始まる二段構えの仕組みになっています。
西宮市に位置する報徳学園は阪神地区に属しており、昨年は8月16日の準決勝と8月24日の決勝を勝って県大会へ進みました。
県大会は昨年の場合、9月14日に開幕して10月上旬まで戦われており、勝ち上がるほど日程は長く厳しくなります。
まずは地区大会を確実に突破することが、新チームにとって秋の最初の関門になると考えてよさそうです。
秋季近畿大会・センバツへの道|兵庫からは3校が進む
秋季近畿大会は今年は京都府で開催され、10月13日の抽選を経て10月17日から11月1日まで行われる予定です。
出場するのは近畿2府4県から選ばれた16校で、参加校の多い兵庫と大阪には毎年3校ずつという出場枠が与えられています。
翌春のセンバツ選考ではこの近畿大会の成績が最も重視されるため、まずは県内で3位以内に入ることが必須の条件です。
昨秋の報徳学園は準々決勝で東洋大姫路に敗れて近畿へ進めておらず、新チームはその雪辱を期すことになります。
新チームの目標|秋から積み上げてセンバツを目指す
春に県と近畿を制した先輩たちも、昨秋は県のベスト8で終わっており、そこから半年で頂点まで駆け上がりました。
その事実は、秋の結果がすべてを決めるわけではないことを新チームに教えてくれる何よりの実例になっています。
とはいえセンバツを狙うのであれば、県で3位以内に入って近畿大会へ進むことがどうしても必要な条件です。
春夏合わせて39回の甲子園出場を誇る名門として、新チームがどこまで早く形を整えられるかに注目が集まります。
\右腕のドラフト評価は?/
報徳学園高校野球部の注目選手
谷口哲聖(2年・投手)
摂津リトルシニアの出身で、178センチ81キロの体格を持つ2年生右腕として夏は背番号11を背負っていました。
春の近畿大会準決勝では天理を相手に先発し、5回を投げて被安打2、4奪三振と力のある投球を見せています。
明石商との夏の5回戦でも2番手として4回を投げており、秋には新エースとしてマウンドを託される可能性が濃厚です。
横井陽(2年・内野手)
兵庫夙川ボーイズ出身の177センチ73キロの内野手で、春の県大会では一塁の守備位置を任されていました。
3回戦の神戸国際大付戦では7番、優勝を決めた決勝の高砂戦では6番としてスタメンに名を連ねています。
県制覇と近畿制覇をグラウンドで経験した数少ない下級生であり、新チームでは打線の中心を担うことになります。
吉野寛太(2年・外野手)
東北楽天リトルシニア出身の175センチ75キロの外野手で、夏は背番号12を背負ってベンチ入りしていました。
春の県大会決勝の高砂戦では8番左翼として先発しており、優勝の瞬間をグラウンドで迎えた一人です。
2025年秋の県大会1回戦では1番右翼として起用されており、上位でも下位でも計算できる打者として期待されます。
山田大雅(2年・投手)
大阪箕面ボーイズ出身の174センチ70キロの右腕で、夏の兵庫大会では背番号18を背負ってベンチに入りました。
下級生の投手が2人しかいないなかで登録されており、首脳陣からの評価の高さがうかがえる存在です。
谷口哲聖に次ぐ2番手として、秋にどこまで公式戦で計算できる投球ができるかが問われることになります。
佐藤大哉(2年・内野手)
箕面ボーイズ出身の170センチ70キロの内野手で、夏は背番号20を背負ってベンチ入りを果たしました。
春から夏にかけて登録メンバーに名を連ねており、内野の層が薄くなる新チームでは出場機会が一気に増えそうです。
3年生の内野手がそろって抜けるだけに、秋は守備位置を確保する絶好の機会が巡ってくることになります。
下の表で、新チームの注目選手をまとめておきます。
| 選手 | 学年・守備 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 谷口哲聖 | 2年・投手 | 春の近畿大会準決勝で先発。新エース最有力 |
| 横井陽 | 2年・内野手 | 春の県大会決勝で6番一塁。県制覇を経験 |
| 吉野寛太 | 2年・外野手 | 春の県大会決勝で8番左翼。昨秋は1番でも起用 |
| 山田大雅 | 2年・投手 | 夏の背番号18。数少ない下級生投手 |
| 佐藤大哉 | 2年・内野手 | 夏の背番号20。内野の再編で出番増が見込まれる |
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報徳学園高等学校の基本情報
- 所在地:兵庫県西宮市上大市5丁目28-19
- 運営:報徳学園中学校・高等学校(私立・男子校)
- 創立:1911年(硬式野球部創部1932年)
- 監督:大角健二(報徳学園OB)
- 部員数:86人(2026年夏の登録人数)
- 甲子園:選抜23回出場/選手権16回出場(春夏通算39回)
- 甲子園の実績:春優勝2回(1974年・2002年)・夏優勝1回(1981年)・通算68勝
報徳学園は兵庫県西宮市に位置する私立の男子校で、1911年に創立された100年を超える歴史を持つ伝統校です。
硬式野球部の創部は1932年で、二宮尊徳の報徳思想に由来する「至誠一貫」の精神を掲げて選手を育ててきました。
甲子園には1961年夏に初出場して初勝利を挙げ、以来春夏合わせて39回という全国屈指の出場回数を積み上げています。
春の選抜では1974年と2002年に優勝しており、夏の選手権でも1981年に全国制覇を成し遂げました。
2023年春と2024年春には2年続けて準優勝を果たしており、近年も全国の決勝を戦える力を保ち続けています。
甲子園での通算勝利は68勝を数え、これは兵庫県の高校のなかでも群を抜く実績となっています。
主なOBと監督
OBには広島で主力を務める小園海斗をはじめ、巨人の岸田行倫、阪神の今朝丸裕喜といった選手が名を連ねます。
解説者としても知られる金村義明や、元ロッテの大谷智久もこの報徳学園で高校時代を過ごしました。
母校OBの大角健二監督のもと、名門が新チームでどのように再建を進めていくのかに注目が集まります。
\強打者の成績をグラフで!/
報徳学園高校野球部に関するよくある質問(FAQ)
Q. 報徳学園高校の2026年秋の新チームはどんな戦力ですか?
A. 夏のベンチ20人のうち14人が3年生のため再建期に入り、春の近畿大会で先発を経験した2年生の谷口哲聖が軸となります。
Q. 報徳学園高校の2026年夏の成績は?
A. 兵庫大会は5回戦で明石商に0対8で敗れ、春の県準決勝で6対1と下していた相手に完封される結果となりました。
Q. 報徳学園高校は2026年春にどんな成績を残しましたか?
A. 兵庫県大会で優勝し、続く春季近畿大会でも決勝で智弁和歌山を11対10で下して16年ぶり2回目の優勝を果たしました。
Q. 報徳学園高校の甲子園の実績は?
A. 春夏通算39回の出場で優勝3回を誇り、春は1974年と2002年、夏は1981年に全国制覇を成し遂げています。
Q. 報徳学園高校出身のプロ野球選手は?
A. 広島の小園海斗が代表的で、巨人の岸田行倫、阪神の今朝丸裕喜、そして元近鉄の金村義明らも輩出しています。
\ドラフト候補を先取り!/
報徳学園高校野球部のまとめ
2026年秋の報徳学園は、春に兵庫県大会と近畿大会をともに制しながら、夏は5回戦で敗れて新チームへと移りました。
明石商の仲吉泰清の前に4安打に抑えられ、0対8という完封負けで甲子園への道が絶たれる結末となっています。
夏のベンチ20人のうち14人が3年生であり、県と近畿を制した打線の骨格はほとんど残らないのが現実です。
それでも近畿大会準決勝で天理を封じた谷口哲聖と、春の県決勝でスタメンだった横井陽と吉野寛太が残ります。
昨秋に届かなかった県のベスト4を越え、近畿大会からセンバツへとつなげられるかに注目したいところです。




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