2025年夏、35年ぶり2度目の甲子園出場を果たしたのが青藍泰斗(せいらんたいと)です。
県大会の決勝で絶対王者・作新学院を延長タイブレークの末に4-3で下した快進撃は、栃木の高校野球ファンに強烈な印象を残しました。
しかも、その快進撃を支えた主役の多くは1年生でした。
彼らが2年生に成長した2026年、青藍泰斗は前年王者として夏の連覇に挑みます。
この記事では、2026年夏の青藍泰斗高校野球部の戦力を、投手陣・野手陣の両面から徹底分析します。
左腕エース・宮崎穂高ら注目選手、栃木大会の展望、メンバー、そして連覇の可能性まで詳しく紹介します。
▶ 全国のドラフト候補を数値で徹底分析!最新のスカウト評価は「ドラフト候補研究所」でチェック
まずは2026年の青藍泰斗の姿を一枚の表にまとめました。
| 項目 | 2026年の青藍泰斗 |
|---|---|
| 所在地 | 栃木県佐野市葛生(旧・葛生高校) |
| 監督 | 青山尚緯(20代の若き指揮官) |
| 2025年夏 | 35年ぶり2度目の甲子園(決勝で作新学院を撃破) |
| チームの核 | 昨夏を1年で経験した2年生+3年生の融合 |
| 2026年夏 | 前年王者として連覇に挑戦 |
青藍泰斗高校野球部の2026年戦力総評
チーム総評|「勢いの世代」が2年目に
2026年の青藍泰斗を語るうえで欠かせないのが、昨夏の甲子園メンバーがそっくり残っているという事実です。
2025年夏、青藍泰斗は多くの1年生・2年生を主力に起用しながら35年ぶりの甲子園を勝ち取りました。
その世代が2年生・3年生となり、甲子園という大舞台を経験した「勢いの世代」がまるごと戻ってきたのが2026年のチームです。
登録メンバーは51人と、栃木の私立校としては標準的な規模ですが、県内外から集まった選手層は厚みを増しています。
破壊力のある打線と、若さゆえの伸びしろが、このチームの最大の魅力といえるでしょう。
若さは選手だけではありません。
指揮を執る青山尚緯監督は20代の若さで、2025年夏には大会最年少クラスの監督として35年ぶりの甲子園を成し遂げました。
昨秋にはユニフォームをコバルトブルー基調へと一新し、白いストライプを増やして「青藍」の名をより前面に打ち出すなど、話題づくりにも積極的です。
フレッシュな指揮官とチームカラーが、青藍泰斗の勢いをさらに後押ししています。
昨年との比較|甲子園の主役がそのまま2年目へ
2025年夏に甲子園のグラウンドを踏んだ選手の多くが、2026年もベンチに名を連ねています。
主将で3番を打つ捕手・服部隼士は、昨夏の甲子園に3番レフトとしてスタメン出場し、4打数2安打1打点をマークした経験の持ち主です。
また、現在は2年生となった川渕凌央や白土秀人らは、1年生ながら昨夏のチームを支えた世代にあたります。
甲子園という頂点を経験した選手が中心に座るチームは、栃木では決して多くありません。
「経験値」という目に見えない武器を、青藍泰斗は昨年よりもはるかに多く手にしているのです。
全国レベルでの立ち位置
全国的な知名度でいえば、青藍泰斗はまだ「新興勢力」の域を出ません。
甲子園出場は葛生高校時代の1990年と、2025年の2回のみで、いずれも初戦で4-5の惜敗を喫しています。
1990年は逆転サヨナラ負け、2025年はタイブレークの末のサヨナラスクイズと、どちらも甲子園の壁の高さを痛感する幕切れでした。
だからこそ、甲子園での「1勝」は青藍泰斗にとって次なる悲願となっています。
しかし、栃木県内では作新学院や佐野日大といった伝統校を相手に互角以上に渡り合う存在へと成長しました。
2025年夏の決勝で作新学院を破り、2026年春の準々決勝でも同じ作新学院を8-5で下しているのは、その証といえます。
全国制覇を狙う段階ではありませんが、栃木の勢力図を確実に塗り替えつつあるチームです。
近年の戦績と新チームの歩み
甲子園出場の余韻が残るなかで始まった2025年秋、青藍泰斗は新チームでの再出発を迫られました。
秋季栃木県大会では2回戦で幸福の科学学園に7-8と競り負け、苦しいスタートを切っています。
しかし2026年春には立て直しに成功し、その幸福の科学学園を3回戦で9-8と破って雪辱を果たしました。
さらに準々決勝では名門・作新学院を8-5で下し、ベスト4まで勝ち上がっています。
秋の悔しさをバネに、春には確かな成長を見せたのが2026年のチームです。
| 時期 | 主な戦績 |
|---|---|
| 2025年夏 | 栃木大会優勝→甲子園1回戦(佐賀北に4-5) |
| 2025年秋 | 秋季栃木県大会 2回戦敗退 |
| 2026年春 | 春季栃木県大会 ベスト4(作新学院を撃破) |
| 2026年夏 | 前年王者として2回戦から登場 |
青藍泰斗高校野球部の投手陣を徹底分析
エース・宮崎穂高|技巧派の左腕
2026年の青藍泰斗の投手陣を背番号1で引っ張るのが、宮崎穂高(3年)です。
174cm72kgと決して大柄ではありませんが、左投左打の技巧派サウスポーで、チェンジアップを武器に打者のタイミングを外します。
最速は133キロと、球速で押すタイプではありません。
それでも2026年春の1回戦・矢板東戦では、先発して5回を投げ被安打1・9奪三振・無失点という好投を披露しました。
もともと外野手だった経歴を持ち、打っても3番に座ることがある二刀流タイプで、投打にわたってチームを支える柱です。
継投を支える顔ぶれ
青藍泰斗は突出した速球派を欠くぶん、複数の投手による小刻みな継投で試合を作ります。
背番号10の鈴木椋太(3年・178cm84kg)は力のある直球が持ち味の右腕で、エースに次ぐ存在です。
背番号16の加山ラヒム(3年)はカーブを武器にする右腕で、打者としても起用される二刀流の一人です。
そして次代を担うのが、背番号11の小野原星成(2年)と背番号19の伊藤光希(2年)です。
小野原は抜群の制球とチェンジアップを備えた左腕、伊藤は最速133キロでノビのある直球を投げ込む右腕で、いずれも2年生ながら夏のベンチ入りを果たしました。
夏の起用予測
夏の栃木大会では、エース・宮崎穂高を軸に、鈴木椋太や小野原星成らをつなぐ継投が基本線になりそうです。
青山尚緯監督自身も2026年春の敗戦後に「守備や投手力に課題」と語っており、投手陣の整備は連覇に向けた最大のテーマです。
一人の絶対的エースに頼るのではなく、複数の投手で相手打線を的を絞らせないのが青藍泰斗のスタイルといえます。
短期決戦のトーナメントでは、この継投がハマるかどうかが上位進出のカギを握ります。
▶ 全国トップクラスの選手はどんな評価?ドラフト候補を数値で分析する「ドラフト候補研究所」はこちら
青藍泰斗高校野球部の野手陣を徹底分析
打線のキーマン
青藍泰斗の魅力は、なんといっても破壊力のある打線です。
2026年春の準決勝・佐野日大戦では、惜しくも5-7で敗れたものの「先発全員安打」を記録するなど、線でつながる攻撃を見せました。
クリーンアップの中心に座るのが、主将で3番の服部隼士(3年・捕手)と、4番を任される川渕凌央(2年・捕手/一塁)です。
特に川渕は「強打のスラッガー」と評される右の中軸で、春の3回戦では4打数3安打3打点・本塁打1本と長打力を存分に発揮しました。
2年生ながら昨夏の甲子園を経験した世代の一人で、これからさらに成長が期待される打の柱です。
守備と機動力
打撃力が光る一方で、守備には成長の余地が残ります。
それでも、内野の要には堅実な守備を持ち味とする富田創史(2年)や、守備範囲の広い小筆来夢(3年)がおり、締めるべきところは締められる布陣です。
外野では、俊足の小貫鈴音耶(3年)や大澤琉人(3年)がグラウンドを広くカバーします。
この俊足コンビは走塁でも相手をかき回し、機動力野球で得点を積み重ねられるのが強みです。
盗塁や進塁打で1点をもぎ取る野球ができれば、接戦での強さにつながります。
2年生中軸の成長
2026年の打線を語るうえで見逃せないのが、2年生の存在感です。
4番の川渕凌央に加え、遊撃の白土秀人、二塁の富田創史ら、内野の中心には2年生が並びます。
彼らはいずれも、2025年夏に1年生としてベンチ入りし、甲子園までの道のりを肌で感じた世代です。
大舞台の緊張感を知る選手が下級生から主力を張っていることは、短期決戦で大きな支えになります。
この2年生中軸がさらに一段レベルアップすれば、青藍泰斗の打線は栃木でも屈指の破壊力を持つことになるでしょう。
青藍泰斗高校野球部の夏の大会展望・優勝予想
栃木大会の構図
2026年夏の第108回全国高校野球選手権栃木大会は、6月17日に組み合わせ抽選が行われ、52チームが参加します。
7月9日に開幕し、決勝は7月26日に予定されています。
前年王者・青藍泰斗にとっての最大のライバルは、2026年のセンバツに出場した佐野日大です。
佐野日大は2026年春の県大会で青藍泰斗を準決勝で5-7と退けており、実力的には一歩リードする本命格といえます。
さらに春の県王者・文星芸大付、伝統校の作新学院、国学院栃木、白鴎大足利、石橋なども上位をうかがい、混戦模様の激戦区です。
初戦は「因縁」の相手の可能性
青藍泰斗は前年王者として2回戦から登場します。
初戦は7月15日、宇都宮白楊―宇都宮工の勝者と対戦する組み合わせになりました。
もし宇都宮工が勝ち上がってくれば、昨夏の準決勝で対戦した相手との「因縁の再戦」が実現します。
昨年は青藍泰斗が勝ち上がり、甲子園への道を切り開きました。
連覇を狙う夏の初戦から、いきなり注目の一戦になる可能性を秘めています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | 第108回全国高校野球選手権栃木大会 |
| 登場 | 2回戦から(前年王者) |
| 初戦 | 7月15日(水) |
| 相手 | 宇都宮白楊―宇都宮工の勝者 |
| 注目 | 宇都宮工なら昨夏準決勝の再戦 |
連覇の可能性
連覇へのカギは、やはり投手力と守備の安定です。
打線には昨夏の経験者がそろい、得点力は栃木でも上位に位置します。
一方で、監督自らが課題に挙げた守備と投手力をどこまで引き上げられるかが、上位進出の分かれ目になります。
佐野日大という高い壁はありますが、甲子園を知る選手が中心に座る青藍泰斗が、勢いに乗れば連覇も十分に狙えます。
「前年王者」という重圧を、経験値という武器に変えられるかどうかが問われる夏です。
青藍泰斗高校野球部の注目選手
ここでは、2026年夏の青藍泰斗を象徴する注目選手を5人紹介します。
宮崎穂高(3年・投手/背番号1)
174cm72kgの左腕エースです。
最速133キロと球速こそ目立ちませんが、チェンジアップを軸にした緩急と制球で試合を作る技巧派です。
春の矢板東戦では5回1安打9奪三振無失点と好投し、打っても3番に座る二刀流タイプとしてチームの柱を担います。
服部隼士(3年・捕手/背番号2)
チームの主将を務める、真岡ボーイズ出身の正捕手です。
バッティングセンスとキャッチング、選球眼の三拍子がそろい、打順は3番を任されます。
2025年夏の甲子園には3番レフトとしてスタメン出場し、4打数2安打1打点を記録した経験者で、精神的支柱として「2連覇」を掲げてチームを引っ張ります。
川渕凌央(2年・捕手/一塁・背番号3)
178cm76kgの体格から長打を放つ、香川・高松ボーイズ出身の右打者です。
「強打のスラッガー」と評され、2026年春の3回戦では4打数3安打3打点・本塁打1本と大暴れしました。
2年生ながら4番を任される打線の中軸で、昨夏の甲子園を1年生で経験した世代の中心選手でもあります。
小堀翔琉(3年・外野/背番号9)
183cm78kgと外野陣の中でひときわ大きな体格を誇る、地元・那須烏山市の軟式野球部出身の選手です。
春の準決勝では1番ライトとして先頭に座り、打線の起点を担いました。
恵まれた体格を生かした打撃と、広い守備範囲が魅力の大型外野手です。
小貫鈴音耶(3年・外野/背番号8)
館林ボーイズ出身の俊足外野手で、中堅を主戦場とします。
その脚力は青藍泰斗の機動力野球を象徴する武器で、リードオフマンとしても、下位からのつなぎ役としても働ける存在です。
俊足を生かした守備でも外野を広くカバーし、攻守にわたってチームを支えます。
| 選手 | 学年・守備 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 宮崎穂高 | 3年・投手 | 技巧派の左腕エース。打っても3番 |
| 服部隼士 | 3年・捕手 | 主将。昨夏の甲子園経験者・3番 |
| 川渕凌央 | 2年・捕手/一 | 強打の中軸。春に本塁打 |
| 小堀翔琉 | 3年・外野 | 183cmの大型外野手・地元出身 |
| 小貫鈴音耶 | 3年・外野 | 俊足のリードオフマン |
全国のドラフト候補を数値で分析する「ドラフト候補研究所」では、有力選手のスカウト評価や指名予想を詳しく紹介しています。

青藍泰斗高等学校の基本情報
- 所在地:栃木県佐野市葛生東二丁目8-3
- 設置者:学校法人永井学園(私立・共学)
- 創立:1908年(明治41年、葛生学館として開校)
- 硬式野球部創部:1974年
- 旧校名:葛生高等学校(1948年~2005年)。2005年に青藍泰斗へ改称
- 校名の由来:「青は藍より出でて藍より青し」(弟子が師を超える意)と、学問・芸術の権威を意味する「泰山北斗」から
- 監督:青山尚緯(群馬県桐生市出身・関東学園大卒。2023年秋に監督就任し、2025年夏に35年ぶりの甲子園へ導いた若き指揮官)
- 甲子園出場:夏2回(1990年=葛生時代の初出場、2025年=青藍泰斗として初)。春の選抜出場はなし
- 主なOB:中山誠吾(西武・内野手)、益子京右(横浜DeNA・捕手)、石川翔(中日・投手/高校時代最速154キロ)、石川俊介(阪神・投手/葛生時代)、池田健(ロッテ・投手)、中里鉄也(阪神・内野手/葛生時代)
青藍泰斗高校野球部に関するよくある質問(FAQ)
青藍泰斗は甲子園に何回出場していますか?
夏の甲子園に2回出場しています。
1回目は葛生高校時代の1990年(第72回)で、初戦(2回戦)で山陽に4-5の逆転サヨナラ負けを喫しました。
2回目は2025年(第107回)で、35年ぶりの出場を果たし、1回戦で佐賀北に4-5とタイブレークの末に惜敗しています。
春の選抜大会への出場はまだありません。
「青藍泰斗」の校名はどういう意味ですか?
「青は藍より出でて藍より青し」という、弟子が師を超えることを表す言葉と、学問や芸術の第一人者を意味する「泰山北斗」に由来します。
2005年に葛生高校から現在の校名へと改称されました。
2025年夏はどのようにして甲子園を決めたのですか?
栃木大会の決勝で、絶対王者と呼ばれる作新学院を延長タイブレークの末に4-3で破りました。
1年生を主力に起用しながら勝ち取った、35年ぶりの快挙でした。
青藍泰斗高校野球部のまとめ
2025年夏に35年ぶり2度目の甲子園を勝ち取った青藍泰斗。
その原動力となった若い世代がまるごと成長し、2026年は前年王者として夏の連覇に挑みます。
主将・服部隼士や左腕エース・宮崎穂高ら経験豊富な3年生と、川渕凌央ら勢いのある2年生が融合した、伸びしろの大きいチームです。
破壊力ある打線を武器に、佐野日大をはじめとする強豪がひしめく激戦区・栃木を勝ち抜けるか。
甲子園を知る「勢いの世代」が、連覇という新たな歴史に挑む夏に注目です。
▶ ドラフト候補のスカウト評価・指名予想を深掘り!「ドラフト候補研究所」はこちら




コメント