かつて春夏通算22回の甲子園出場を誇る、石川の古豪・金沢高校野球部。
2011年を最後に聖地から遠ざかっています。
その金沢は2026年夏、決勝で遊学館に3対4と敗れ、15年ぶりの甲子園まであと一歩に迫りました。
最速144キロのエースや長打力のある主力はそっくり卒業し、新チームは大幅な再建に取り組みます。
残るのは、下級生としてベンチを支えた数少ない選手たちです。
若い投手陣を軸に、新チームを作り直します。
この記事では2026年夏を振り返りつつ、新チームの戦力を投手陣・野手陣から分析し、秋の展望と注目選手までを紹介します。
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金沢高校野球部の2026年秋の戦力総評
まずは新チームとなった金沢の現在地を、早わかり表でつかんでおきましょう。
| 項目 | 2026年秋の金沢(新チーム) |
|---|---|
| 新チームの特徴 | 夏の主力がほぼ抜ける大幅な再建 |
| 新エース候補 | 菊池悠太・庄田直矢(ともに新3年) |
| 残る主な下級生 | 高田心吾・安宅爽太(ともに新3年・内野) |
| 2026年夏 | 石川大会 準優勝(決勝●3-4 遊学館) |
| 秋の目標 | 秋季石川県大会を勝ち上がり北信越大会へ |
| 甲子園 | 春夏通算22回(直近は2011年) |
チーム総評|主力が総入れ替えの大再建
2026年秋の金沢は夏の主力の大半が卒業する大幅な再建期に入り、ベンチ入り20人のうち新チームに残るのは5人だけです。
最速144キロのエース・佐原和弥をはじめ、背番号1〜4の中心選手がそろって抜けます。
182センチ95キロの大砲・野村太晟や、主将で正捕手の大関祐晴も卒業します。
残るのは内野手の高田心吾や安宅爽太ら下級生としてベンチに入っていた選手で、投手では菊池悠太と庄田直矢の2人が新チームに残るでしょう。
マウンドの軸になるのは2年時から登板を経験してきたこの2人の右腕で、実戦経験のある投手が残るのは再建期の数少ない安心材料です。
顔ぶれ一新で伝統をつなぐ
打線も守備もほとんどの守備位置で新しい顔ぶれを一から探すことになり、若い選手がどれだけ早く力をつけるかが新チームの浮沈を握ります。
2025年夏に準優勝、2026年夏も決勝と、地力のあるチームが続いてきた伝統校です。
その積み重ねを、残る選手が下の世代へと伝えていくことになります。
2026年夏の戦いを振り返る
2026年夏の金沢は危なげなく勝ち上がって2年ぶりの決勝進出を果たし、2回戦の金沢西戦は10対0のコールドで投手陣が相手を完封しています。
3回戦の小松商戦は、1点を追う展開から終盤に逆転して3対1で競り勝ちました。
準々決勝では名門・星稜を10対3で下し、勢いに乗って4強入りしています。
| ラウンド | 日程・結果 |
|---|---|
| 2回戦 | 7/12 ○10-0 金沢西(コールド) |
| 3回戦 | 7/19 ○3-1 小松商(逆転) |
| 準々決勝 | 7/22 ○10-3 星稜 |
| 準決勝 | 7/24 ○3-0 金沢市工 |
| 決勝 | 7/26 ●3-4 遊学館 |
準決勝の金沢市工戦は丹保友佑が9回を投げ抜いて3対0の完封勝ちを収め、手堅い守りと勝負強い攻めで11年ぶりの決勝に駒を進めました。
決勝|遊学館に逆転負け
迎えた決勝は序盤に3点を先取しながら遊学館に3対4と逆転を許し、3回以降に4点を奪われて追いつけないまま試合を終えています。
金沢と遊学館の決勝は、実に11年ぶりの顔合わせとなりました。
前回対戦した2015年の決勝も遊学館が制しており、苦い相手に再び屈した形です。
15年ぶりの甲子園まであと1勝のところまで迫った夏で、この悔しさが次の世代の新チームへと引き継がれていきます。
全国レベルでの評価
金沢は春夏あわせて22回の甲子園出場を数える石川屈指の古豪で、春のセンバツでは過去に3度のベスト8進出を果たしています。
楽天の釜田佳直や元中日の堂上照など、数多くのプロ野球選手を輩出してきました。
高須洋介や大松尚逸ら、球界で活躍した名選手も名を連ねます。
堂上照は中日で活躍した堂上直倫・剛裕兄弟の父としても知られ、世代を超えて球界に人を送り出してきたのが金沢の伝統です。
2011年を最後に甲子園から遠ざかっており、聖地復帰が長年の悲願となっています。
名門としての誇りが、チームを立て直す原動力になっています。
石川では星稜や小松大谷、日本航空石川といった私学がしのぎを削るなか、金沢は近年再び上位へと戻ってきました。
OBの武部佳太監督のもと堅い守りと総合力で勝ち上がる野球が持ち味で、新チームでもその伝統的な戦い方を土台にチームを作り上げます。
金沢高校野球部の投手陣を徹底分析
絶対的なエースが卒業する投手陣は、2年時から投げた2人の右腕を軸に再建します。
新エース候補・菊池悠太と庄田直矢
新チームのマウンドを託されるのが右腕の菊池悠太と庄田直矢で、ともに2年時からベンチに入り下級生として登板を経験してきました。
庄田直矢は、2026年春の3回戦・小松市立戦でリリーフとしてマウンドに立ちました。
実戦での登板経験は、再建期のチームにとって貴重な財産です。
菊池悠太も2年時からベンチで力を蓄えてきた成長株の右腕で、この2人がどこまで軸として計算できるかが投手陣の鍵を握ります。
絶対的エースの卒業と投手陣の再建
夏の投手陣は最速144キロのエース・佐原和弥が中心を担い、佐原に加え準決勝で完封した丹保友佑らも卒業して主戦がそろって抜けます。
そのため、菊池と庄田を除く投手陣は一から再建する必要があります。
秋の公式戦は、経験の浅い投手にとって力を試す絶好の機会になるでしょう。
金沢は伝統的に堅い守りと絡めて失点を防ぐ野球を持ち味にしてきており、若い投手陣が落ち着いて腕を振れるかが勝敗を大きく左右します。
秋へ向けた投手陣の課題
最大の課題は菊池と庄田に続く投手の柱を早く見つけることで、秋の実戦を通じて複数の投手を使い分ける形を作りたいところです。
1年生から新2年になる投手陣にも、成長のチャンスが十分にあります。
冬を越えて力をつけられれば、来春以降の飛躍にもつながります。
守りが投手を助ける金沢らしい野球を新チームで取り戻せるかが焦点で、投手陣の再建の進み具合が新チームの秋を大きく左右するでしょう。
まずは秋の県大会で若い投手たちが公式戦の緊張感に慣れることが第一歩で、経験を積みながら投手陣全体の底上げを図っていきます。
金沢高校野球部の野手陣を徹底分析
長打力のある中軸は抜けますが、内野に残る下級生を軸に打線を組み直します。
内野に残る高田心吾・安宅爽太
打線の中心として残るのが内野手の高田心吾と安宅爽太で、ともに下級生としてベンチに入り経験を積んできた選手たちです。
| 選手(新学年) | 守備 | 特徴 |
|---|---|---|
| 菊池悠太(新3年) | 投手 | 2年時から登板してきた新エース候補の右腕 |
| 庄田直矢(新3年) | 投手 | 春にリリーフ登板した右腕 |
| 高田心吾(新3年) | 内野 | 背番号5を付けた左打の内野手 |
| 安宅爽太(新3年) | 内野 | 180cmの大型内野手 |
| 出島恵多(新2年) | 内野 | 1年から新2年へ、期待の内野手 |
高田心吾は左打の内野手で背番号5を付けて夏のベンチに入り、安宅爽太は180センチの恵まれた体格を持つ長打も期待できる内野手です。
この2人が、新チームの内野と打線の中心を担うことになります。
実戦を経験した選手が内野に残るのは、守りを固めるうえで心強い材料です。
大砲の卒業と打線の再建
夏の打線は182センチ95キロの大砲・野村太晟が象徴的な存在で、この長距離砲に加え主将で正捕手の大関祐晴ら中軸も卒業します。
1番を打っていた俊足の坂田椋翔も抜けるため、打線は上位から組み直しになります。
残る選手を軸に、若い打線を一から作り上げていくことになるでしょう。
正捕手の大関が抜けたポジションも新チームでは大きな空白になり、扇の要を誰が担うかは秋に向けた重要な課題のひとつです。
金沢の打線は上位から下位まで切れ目なくつなぐ攻撃が持ち味で、その勝負強い打撃を若い打線でどう受け継ぐかが焦点になります。
守備と機動力
金沢は伝統的に堅い守りと機動力で僅差の試合を勝ち切ってきており、新チームでも守りを土台にした野球で戦っていくことになります。
内野に高田や安宅ら経験者が残るのは、守備陣を固めるうえで大きな支えです。
この骨格を軸に、外野や捕手の新しい顔ぶれを早く固めたいところ。
1年から新2年になる出島恵多ら下級生の突き上げにも期待がかかり、守備位置を柔軟にこなせる選手を育て層の厚さを取り戻すことが課題です。
\注目選手の実力は?/
金沢高校野球部の秋の大会展望とセンバツへの道
ここからは、新チームが挑む秋の戦いと、その先のセンバツへの道を見ていきます。
秋季石川県大会の展望
新チームの最初の目標は秋季石川県大会を勝ち上がることで、大会は9月に開幕し各校が新チームの真価を問われます。
県内では、この夏を制した遊学館が引き続き大きな壁として立ちはだかります。
星稜や小松大谷、日本航空石川など、私学勢がひしめく激戦区です。
大再建の金沢にとって秋は若い戦力を鍛える大切な時期で、菊池や高田ら残る選手が新戦力をどう引っ張るかが注目されます。
まずは県の上位に食い込み、上位進出の足がかりをつかむことが目標です。
若いチームがどこまで公式戦で戦えるか、秋の戦いが試金石になります。
秋季北信越大会とセンバツへの道
秋季石川県大会で上位3校に入れば秋季北信越大会に進め、2026年の秋季北信越大会は新潟県で開催されることが決まっています。
北信越大会は、新潟・長野・富山・石川・福井の5県の代表が集う戦いです。
ここで好成績を収めれば、翌春のセンバツ出場が視野に入ります。
センバツの北信越の枠は例年2校ほどが目安で、北信越大会での勝ち上がりが聖地への足がかりになるでしょう。
2011年以来遠ざかる甲子園へ秋の戦いは大きな一歩となり、夏だけでなく秋の公式戦にも大きな意味があるチームです。
新チームの目標
大再建の新チームはまず秋の県大会で経験を積むことが第一歩で、菊池と庄田の投手陣を軸に県上位進出を狙っていきます。
15年ぶりの甲子園という目標は、名門・金沢にとって長年の悲願です。
決勝まで勝ち上がった2026年夏の経験が、若い世代の支えになります。
惜敗の悔しさを知る残留組が今度こそという思いでチームを引っ張り、名門復活へ向けて秋から冬にかけての成長が期待されるでしょう。
この世代がどこまで伸びるかはこれからの取り組み次第で、古豪・金沢の再建の行方から秋も目が離せません。
金沢高校野球部の注目選手
新チームの中心となる、注目の選手を紹介します。
| 選手(新学年) | 守備 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 菊池悠太(新3年) | 投手 | 2年時から登板してきた新エース候補の右腕 |
| 庄田直矢(新3年) | 投手 | 春にリリーフ登板した右腕 |
| 高田心吾(新3年) | 内野手 | 背番号5を付けた左打の内野手 |
| 安宅爽太(新3年) | 内野手 | 180cmの大型内野手 |
菊池悠太(新3年・投手)
新チームのエース候補となる右腕投手で、2年時からベンチに入り下級生ながら実戦のマウンドを経験してきました。
絶対的エースの佐原和弥が抜けたあと、投手陣の柱として期待されています。
庄田直矢とともに、新しいマウンドの中心を担う存在です。
金沢が得意とする守りと絡めた継投の軸を担い、秋までにどれだけ安定感を高められるかが成長の鍵になります。
庄田直矢(新3年・投手)
菊池とともに投手陣を支える経験を積んだ右腕で、2026年春の3回戦・小松市立戦でリリーフとしてマウンドに立ちました。
下級生から公式戦で登板してきた経験は、再建期の大きな財産です。
菊池との二本柱で、新チームの投手陣を引っ張ることが期待されます。
1人のエースに頼らず複数の投手で失点を防ぐのが金沢の野球で、庄田がその継投の一角としてどこまで計算できるかが注目されます。
高田心吾(新3年・内野手)
新チームの内野と打線の中心を担う左打の内野手で、背番号5を付けて夏のベンチに入り経験を積んできました。
実戦を知る数少ない野手として若い打線を引っ張る役割が期待され、守備でも内野の要として計算できる存在です。
主力が大きく抜けるなか残る経験組として責任は重くなり、攻守にわたって新チームの土台を支える選手です。
安宅爽太(新3年・内野手)
180センチの恵まれた体格を持つ長打も期待できる内野手で、金沢市の鳴和中出身で下級生時代からベンチに名を連ねてきました。
大型内野手として抜けた大砲の穴を埋める打撃が期待され、高田とともに内野の骨格を形づくる存在です。
恵まれた体格を生かした打撃が伸びれば打線の中軸を担え、秋の実戦でどこまで成長を見せるかが注目されます。
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金沢高等学校の基本情報
- 所在地:石川県金沢市泉本町三丁目111番
- 運営:学校法人金沢高等学校(私立・男女共学)
- 創立:1928年(硬式野球部も1928年創部)
- 監督:武部佳太(OB。東海大、社会人・日立製作所を経て母校の監督に就任)
- 登録部員:71人
- 硬式野球部:3年生が卒業し、2026年秋は右腕・菊池悠太と庄田直矢を軸とした大幅な再建へ
- 主なOB:高須洋介(元近鉄・楽天)・大松尚逸(元ロッテ・ヤクルト)・釜田佳直(楽天)・笠間雄二(元阪急・巨人)・堂上照(元中日)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 甲子園(春) | センバツ9回出場・最高ベスト8(1964・1966・1990年) |
| 甲子園(夏) | 選手権13回出場(春夏通算22回・15勝22敗) |
| 直近の甲子園 | 2011年(春夏) |
| 2025年夏 | 石川大会 準優勝 |
| 2026年夏 | 石川大会 準優勝(決勝●3-4 遊学館) |
金沢高校野球部に関するよくある質問(FAQ)
Q. 2026年秋の金沢の新チームの中心選手は誰ですか?
新エース候補の右腕・菊池悠太と庄田直矢が投手陣の軸です。
野手では、背番号5を付けた内野手・高田心吾や大型内野手の安宅爽太らが中心になります。
Q. 金沢の新チームは強いですか?
夏のベンチ入り20人のうち残るのは5人だけで、大幅な再建期のチームです。
2年時から登板してきた投手が残る一方、背番号1〜4の主力がそろって抜けるため、若い戦力の成長が鍵になります。
Q. 金沢は甲子園に何回出場していますか?
春のセンバツに9回、夏の選手権に13回、春夏あわせて通算22回出場しています。
春の最高成績はベスト8で、過去に3度進出しています。
Q. 金沢が最後に甲子園に出たのはいつですか?
2011年の春夏が最後です。
以降は聖地から遠ざかっており、15年ぶりの甲子園復帰が長年の悲願となっています。
Q. 金沢の2026年夏の成績は?
石川大会で準優勝でした。
準決勝で金沢市工を3対0で下しましたが、決勝で遊学館に3対4と逆転を許し、15年ぶりの甲子園には届きませんでした。
Q. 金沢出身のプロ野球選手は誰がいますか?
高須洋介(元近鉄・楽天)や大松尚逸(元ロッテ・ヤクルト)が代表的なOBです。
釜田佳直(楽天)、笠間雄二(元阪急・巨人)、堂上照(元中日)など、数多くのプロ野球選手を輩出しています。
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金沢高校野球部のまとめ
2026年秋の金沢は夏の主力の大半が卒業する大幅な再建期のチームで、決勝で遊学館に敗れ15年ぶりの甲子園まであと一歩に迫った夏でした。
新チームの軸は、2年時から登板してきた右腕・菊池悠太と庄田直矢です。
この2人の投手を中心に、若い選手が経験を積みながらチームを作り上げます。
秋は決勝で味わった悔しさを胸に県上位進出と北信越大会出場を狙い、名門復活へ向けて残る選手が若い世代を引っ張っていきます。
15年ぶりの甲子園を、次の世代がつかみ取れるのか。
古豪・金沢の再建の行方から、秋の戦いも目が離せません。




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