登録20人の全員が山形県内の中学出身という県立校、山形中央が新しいチームで秋を迎えます。
2026年夏は7月19日の準々決勝で日大山形に2対5と敗れ、ベスト8で夏を終えました。
その準々決勝で先発した渡邊庸平が2年生で、夏のベンチ20人のうち10人が新チームに残ります。
この記事では、山形中央高校野球部の2026年秋の戦力を、投手陣・野手陣の両面から徹底分析します。
新チームの現在地、秋季山形県大会の展望、注目選手までを詳しく紹介。
まずは2026年秋の山形中央の現在地を、下の表で早わかりにまとめます。
| 項目 | 2026年秋の山形中央 |
|---|---|
| 所在地・区分 | 山形県山形市鉄砲町/山形県立の公立高校 |
| 創立 | 1946年/普通科とスポーツ科 |
| 登録人数 | 26人 |
| 2026年夏 | 山形大会 ベスト8(準々決勝で日大山形に2-5) |
| 2026年春 | 山形県大会 2回戦(米沢興譲館に4-7) |
| 2025年秋 | 山形県大会 第4位 |
| 新チームの軸 | 投手・渡邊庸平/内野・仁科蓮生(ともに新3年) |
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山形中央高校野球部の2026年秋の戦力総評
チーム総評|20人のうち10人が残る
夏のベンチ20人は、3年生10人、2年生8人、1年生2人という構成でした。
ちょうど半数の10人が新チームに残る、はっきりとした継続型のチームです。
しかも残る顔ぶれは軽くなく、準々決勝で先発した背番号10の渡邊庸平が2年生で新チームでもマウンドの中心になります。
打線でも準々決勝の先発9人のうち3人が2年生で、2番二塁の仁科蓮生、5番右翼の今井彪翔、6番遊撃の嶋崎塁がそろって新3年。
背番号1から9で残るのはこの3人で、二塁と遊撃という守りの中心が引き継がれることは県立校にとって大きな意味があります。
捕手も充実しており、5人のうち大瀧創介、大宮士門、佐藤快飛の3人が残って正捕手を争う形になります。
この学校の特徴は、20人の全員が山形県内の中学やクラブの出身だということです。
寒河江ボーイズ、山形東部ボーイズなど、県内で育った選手だけで戦っています。
2026年夏を振り返る|準々決勝で王者に挑む
第5シードで臨んだ2026年夏の山形中央は、7月11日の2回戦から登場しました。
米沢市営野球場で米沢鶴城を10対4で下し、3回に1点、4回に5点を集めています。
この試合で先発した2年生の渡邊庸平は、4回を投げて被安打2、3奪三振という内容で初戦の流れをつくっています。
7月17日の3回戦は新庄志誠館を7対3で退け、3回に4点、5回に2点、7回にも1点を加える効率のよい攻めでした。
先発の左腕・原田颯太が5回を被安打5、8奪三振に抑え、そのあとを1年生の佐竹朝光が継いで終盤をつなぎました。
7月19日の準々決勝が、この夏の最終戦になります。
相手は第1シードの日大山形で、ヤマリョースタジアム山形での一戦でした。
1回裏に2点を先制され、3回表と6回表に1点ずつを返して2対4と追い上げましたが、8回裏に3点を失い2対5で敗れました。
| 期日 | 回戦 | 相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 7月11日 | 2回戦 | 米沢鶴城 | ○10-4 |
| 7月17日 | 3回戦 | 新庄志誠館 | ○7-3 |
| 7月19日 | 準々決勝 | 日大山形 | ●2-5 |
新チームの立ち位置|1年前は5試合連続の完封から
この世代の力を最もよく示すのが1年前の秋で、2025年の秋季大会で山形中央は驚くべき数字を並べました。
シード決定ブロック大会の準決勝で新庄北を13対0、決勝で村山産業を17対0と一蹴します。
いずれも相手に得点を許さず、県大会に入っても勢いは止まりません。
2回戦で新庄東を11対0、3回戦で鶴岡中央を10対0、準々決勝で米沢鶴城を10対0と、3試合続けて二桁得点の完封です。
つまり秋の最初の5試合をすべて完封し、しかも合計61得点を挙げました。
ここまで一方的な勝ち上がりは、県内でもそう見られるものではありません。
ところが準決勝で東海大山形に4対8、3位決定戦でも鶴岡東に1対8と敗れて県4位に終わり、強豪との差が最後にはっきり出た形でした。
2026年春は県大会の2回戦で米沢興譲館に4対7と敗れ、秋の県4位から春の2回戦敗退へと成績が大きく揺れた1年でした。
山形中央高校野球部の投手陣を徹底分析
新エース|準々決勝で先発した渡邊庸平
秋のマウンドの中心は、背番号10を着けた渡邊庸平です。
米沢市立第三中の出身で右投げ右打ちの2年生、この投手が任されたのは大会でいちばん大きな試合でした。
7月19日の準々決勝、第1シードの日大山形を相手に先発を告げられ、その内容も立派でした。
5回を投げて被安打5、2奪三振で、失点は1回裏の2点だけに抑えています。
2回戦の米沢鶴城戦でも先発し、4回を被安打2、3奪三振という数字を残しました。
夏の2試合で先発を任された事実が、新エースの資格を示しています。
投手層|左腕・田中男義と1年生の佐竹朝光
渡邊に続くのが背番号11の田中男義で、山形リトルシニアの出身、左投げ左打ちという貴重なタイプになります。
右の渡邊に左の田中という組み合わせは、秋の継投に幅を持たせます。
夏に登録された投手5人のうち、3人が残る計算です。
3人目が背番号18の佐竹朝光で、1年生ながらベンチ入りを果たし、山形東部ボーイズ出身として3回戦の新庄志誠館戦では終盤を任されています。
一方で抜けるのは、背番号1の奥山卯月と背番号13の原田颯太です。
奥山は東根市立大富中の出身で、投げるだけでなく準々決勝で4番指名打者も務めた二刀流でした。
原田颯太は村山市立楯岡中出身の左腕で、3回戦で8奪三振を奪った試合がこの夏の白眉です。
背番号13ながら大一番で先発した、頼れる存在でした。
秋の起用予測|捕手は3人が残る
秋の強みのひとつが捕手の層で、夏のベンチには捕手が5人も入っており、そのうち3人が新チームに残ります。
背番号12の大瀧創介は酒田ハーバーポニーの出身で、173センチ65キロの2年生です。
準々決勝で正捕手だった宮林大樹が卒業するため、後を継ぐ最有力候補になります。
背番号20の佐藤快飛も新3年で、新庄リトルシニア出身の172センチ67キロという体格を持っています。
さらに背番号14の大宮士門は1年生で、山形市立第三中の出身です。
準々決勝では代走として起用され、早くも公式戦の空気を味わいました。
投手3人に捕手3人が残る構成は秋のチームづくりを大きく助け、バッテリーを一から探す必要がない点は県立校にとって貴重です。
山形中央高校野球部の野手陣を徹底分析
打線の中心|上位打線に定着した仁科蓮生
新チームの打線を引っ張るのは、背番号4の仁科蓮生です。
小国町立小国中の出身で、右投げ左打ちの二塁手になります。
2年生ながら夏の大会では上位打線を任され、準々決勝では2番二塁で先発しました。
日大山形の3投手を相手に1本の安打を放っており、この打力を最もよく示すのが2回戦の米沢鶴城戦です。
6打数4安打1打点という猛打で10得点の口火を切り、通算でも高い打率を残すチーム屈指のミートの持ち主。
秋は1番か2番でリードオフの役割を担うことになりそうです。
外野と遊撃|今井彪翔と嶋崎塁
もうひとりの中軸候補が背番号9の今井彪翔で、高畠町立高畠中の出身、山形県選抜にも選ばれた右の強打者になります。
準々決勝では、5番右翼として先発しました。
夏の大会では本塁打も放っており、チーム最多の打点を挙げています。
内野では背番号6の嶋崎塁が残り、山形東部ボーイズ出身の右投げ左打ちの遊撃手です。
準々決勝でも6番遊撃で先発し、安打を1本記録しました。
仁科との二遊間がそのまま残ることは、守りの面で大きな財産になります。
外野では背番号17の吉田煌希も新3年で、寒河江ボーイズ出身の172センチ69キロの外野手になります。
打線の再構築|1番と3番と4番が抜ける
もちろん、卒業する打者の穴は小さくありません。
準々決勝で1番三塁だった田中惺はこの夏まで攻守の起点を担い、チームで最も多く試合に出て最も多く盗塁を決めた選手でした。
3回戦では三塁打も放っています。
3番一塁の安彦祐記も3年生で、準々決勝では3打数2安打1打点と当たった鮭川村立鮭川中の出身です。
さらに4番指名打者の奥山卯月、9番中堅の富樫朱蓮も抜けます。
秋は仁科、今井、嶋崎に吉田や大瀧が加わって打順を組み直すことになります。
| 選手 | 守備 | 夏の背番号 | 出身 |
|---|---|---|---|
| 仁科 蓮生 | 内野手 | 4 | 小国町立小国中 |
| 嶋崎 塁 | 内野手 | 6 | 山形東部ボーイズ |
| 今井 彪翔 | 外野手 | 9 | 高畠町立高畠中 |
| 渡邊 庸平 | 投手 | 10 | 米沢市立第三中 |
| 田中 男義 | 投手 | 11 | 山形リトルシニア |
| 大瀧 創介 | 捕手 | 12 | 酒田ハーバーポニー |
| 大宮 士門 | 捕手 | 14 | 山形市立第三中 |
| 吉田 煌希 | 外野手 | 17 | 寒河江ボーイズ |
| 佐竹 朝光 | 投手 | 18 | 山形東部ボーイズ |
| 佐藤 快飛 | 捕手 | 20 | 新庄リトルシニア |
\注目選手の実力は?/
山形中央高校野球部の秋の大会展望とセンバツへの道
秋季山形県大会の展望|まずシードを取りに行く
山形の秋は、二段構えで進みます。
最初にシード決定ブロック大会が行われ、そこで県大会の8つのシードが決まる仕組みです。
2025年はこのブロック大会が8月末に始まって9月上旬に8校のシードが出そろい、県大会はそのあと9月中旬から開かれています。
山形中央にとっては、まずこのブロック大会でシードを取ることが第一関門です。
1年前はここを13対0、17対0と勝ち抜いていました。
県大会での目標は1年前の第4位を超えることで、準決勝と3位決定戦で連敗した悔しさをそのまま持ち越している世代です。
センバツへの道|秋季東北大会は宮城県で
秋季山形県大会で上位3校に入れば、秋季東北大会への切符が手に入ります。
東北大会は6県から3校ずつ、計18チームが集まる大会です。
2026年の秋季東北大会は宮城県で開かれ、抽選会は9月30日、日程は10月11日から17日までで石巻市と仙台市が会場になります。
センバツの一般選考で東北地区に割り当てられる枠は2です。
東北大会で決勝まで進めば、翌春の甲子園がはっきりと見えてきます。
山形中央の春の甲子園は2010年と2013年の2回でいずれも特別な枠での出場でしたが、実力で切符をつかめばその意味は大きく変わります。
新チームの目標|12年前の夏を知る学校として
秋の現実的な目標は、県でベスト4に入って東北大会の3枠を取ることです。
1年前に県4位まで進んだ実績があり、決して遠い目標ではありません。
山形は日大山形が長く上位を占め、東海大山形、鶴岡東、酒田南といった私学が続く構図で、県立の山形中央が食い込むには守りの安定が欠かせません。
幸い、渡邊庸平と田中男義という左右の投手が残り、捕手も3人が控えています。
守りから入る形は、秋にこそ力を発揮します。
直近の夏の甲子園は2014年で山形の公立勢として初めて甲子園で2勝を挙げた大会であり、その記憶を知る学校として新チームは秋に挑むでしょう。
山形中央高校野球部の注目選手
ここからは、2026年秋の山形中央を担う5人を紹介します。
夏のベンチ入りメンバーから、新チームの中心になる顔ぶれを選びました。
渡邊 庸平(新3年・投手)
米沢市立第三中の出身で、右投げ右打ちの投手。
夏は背番号10を着けながら2回戦と準々決勝という重要な2試合で先発を任され、準々決勝の日大山形戦では5回を被安打5、2奪三振に抑えています。
第1シードを相手に真っ向から投げ合った経験が、新エースの土台になります。
仁科 蓮生(新3年・内野手)
小国町立小国中の出身で、右投げ左打ちの二塁手。
2年生ながら上位打線に定着して準々決勝でも2番二塁で先発し、2回戦の米沢鶴城戦では6打数4安打1打点と打ちまくっています。
チームでも屈指の打率を残す、秋のリードオフマン候補です。
今井 彪翔(新3年・外野手)
高畠町立高畠中の出身で、山形県選抜にも選ばれた右の強打者。
夏は背番号9を着け準々決勝では5番右翼として先発し、大会では本塁打を放ってチーム最多の打点を挙げました。
中軸として長打を期待できる、数少ない存在です。
嶋崎 塁(新3年・内野手)
山形東部ボーイズの出身で、右投げ左打ちの遊撃手。
準々決勝では6番遊撃で先発して日大山形を相手に安打を放ち、仁科との二遊間がそのまま新チームに残ることは守備の面で大きな安心材料です。
秋は守りの中心として、計算されます。
大瀧 創介(新3年・捕手)
酒田ハーバーポニーの出身で、173センチ65キロの捕手。
夏は背番号12を着けて正捕手の宮林大樹に次ぐ位置におり、その宮林が卒業するため秋は正捕手の最有力候補になります。
渡邊や田中といった新しい投手陣を導く役割が待っています。
| 選手 | 学年・守備 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 渡邊 庸平 | 新3年・投手 | 準々決勝で先発し5回被安打5。新エース |
| 仁科 蓮生 | 新3年・内野手 | 2回戦で6打数4安打。リードオフ候補 |
| 今井 彪翔 | 新3年・外野手 | 山形県選抜。夏に本塁打とチーム最多打点 |
| 嶋崎 塁 | 新3年・内野手 | 準々決勝で6番遊撃。仁科との二遊間が残る |
| 大瀧 創介 | 新3年・捕手 | 宮林大樹を継ぐ正捕手候補 |
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山形県立山形中央高等学校の基本情報
山形中央は山形県山形市鉄砲町に校舎を構える山形県立の高校で、1946年に創立され普通科に加えてスポーツ科を置いています。
硬式野球部の2026年夏の登録部員は26人でした。
夏のベンチ20人は全員が山形県内の中学やクラブの出身で、完全な地元編成のチームです。
監督は白崎謙が務め、部長は土屋岳、コーチには藤井明徳が名を連ねています。
スポーツ科を持つ県立校として他競技でも実績を重ね、ラグビー部は全国大会の常連、スピードスケートでは五輪代表を多数輩出しています。
甲子園の実績と主なOB
甲子園には春の選抜に2回、夏の選手権に2回の計4回出場しています。
最高成績は春夏とも3回戦で、春は2010年に21世紀枠、2013年に東北絆枠での出場でした。
2013年には、初めて甲子園で白星を挙げています。
夏は2010年と2014年に出場しました。
とくに2014年は2勝を挙げてベスト16まで進み、山形の公立勢として初めて甲子園で2勝を記録しています。
プロへ進んだOBも多く、最速157キロの齋藤友貴哉は日本ハム、192センチの石川直也は2014年夏の甲子園2勝を支えたエースでした。
武田陸玖は2023年のドラフト3位でDeNAに入団しています。
高校時代は最速153キロで通算31本塁打も放った二刀流で、U-18代表にも選ばれました。
| 年 | 大会 | 成績 |
|---|---|---|
| 2010年 | 春の選抜 | 21世紀枠で初出場 |
| 2013年 | 春の選抜 | 東北絆枠で出場し3回戦 |
| 2014年 | 夏の選手権 | 3回戦(公立勢として初の甲子園2勝) |
| 2025年 | 秋季山形県大会 | 第4位 |
| 2026年 | 夏の山形大会 | ベスト8(日大山形に2-5) |
山形中央高校野球部に関するよくある質問(FAQ)
2026年夏の山形中央はどこまで勝ち進みましたか?
山形大会の準々決勝まで進み、7月19日に日大山形へ2対5で敗れてベスト8で、第5シードとして2回戦から登場し2試合を勝ち上がっています。
新チームにはどんな選手が残りますか?
夏のベンチ20人のうち2年生8人と1年生2人の計10人が残り、背番号1から9で残るのは仁科蓮生、嶋崎塁、今井彪翔の3人です。
新チームのエースは誰ですか?
夏に背番号10を着けていた渡邊庸平で、準々決勝の日大山形戦で先発して5回を被安打5、2奪三振に抑えました。
山形中央は甲子園に出場したことがありますか?
春の選抜に2回、夏の選手権に2回の計4回出場し、2014年夏には2勝を挙げて山形の公立勢として初めて甲子園で2勝を記録しました。
秋の山形県大会はどんな日程ですか?
まずシード決定ブロック大会で8つのシードを決めてそのあと県大会に入り、上位3校が宮城県で開かれる秋季東北大会に進みます。
\ドラフト候補を先取り!/
山形中央高校野球部のまとめ
2026年夏の山形中央は、米沢鶴城と新庄志誠館を破って準々決勝まで進みました。
第1シードの日大山形に2対5で敗れ、ベスト8で夏を終えています。
新チームには夏のベンチ20人のうち10人が残って土台はしっかりしており、準々決勝で先発した渡邊庸平が2年生でそのまま新エースを担う見込みです。
打線でも二塁の仁科蓮生、遊撃の嶋崎塁、右翼の今井彪翔が残ります。
捕手も3人が残っており、守りの形は早くから固まりそうです。
秋はまずシードを取って1年前の県4位を超えることが目標で、県で上位3校に入れば宮城県開催の秋季東北大会が待っています。




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