山梨県の高校野球で甲子園初出場まであと1勝と迫ったチームがあり、それが小淵沢町に本拠を置く私立の帝京第三高校野球部です。
2026年夏は準決勝で山梨学院を破り、創部以来初の決勝に進みました。
しかし決勝で東海大甲府に3-5と敗れ、甲子園はあと一歩で届きませんでした。
主力の大半が卒業する新チームは、金川凪怜や本間湧大ら現2年生が軸です。
来春には帝京大学青峰へ校名が変わり、新たな名の下で再建が進みます。
この記事では、2026年秋の帝京第三の新チームの戦力を分析します。
夏の振り返りや秋季山梨大会の展望、注目選手も紹介。
まずは、2026年秋を迎える帝京第三の新チームの姿を、下の表で早わかりに整理しておきましょう。
| 項目 | 2026年秋の帝京第三 |
|---|---|
| 所在地・区分 | 山梨県北杜市小淵沢町/私立(帝京大学グループ校) |
| 監督 | 大牧大輔(帝京第三OB・捕手/東北福祉大出身) |
| 2026年夏 | 決勝で東海大甲府に3-5と惜敗し準優勝(甲子園にあと1勝) |
| 新チームの軸 | 金川凪怜・山元玲輝・本間湧大ら残る現2年生6人 |
| 校名変更 | 2027年春に「帝京大学青峰高等学校」へ改称予定 |
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帝京第三高校野球部の2026年秋の戦力総評
新チーム総評|大幅な入れ替えで臨む再建の秋
2026年秋の帝京第三は、夏に決勝まで進んだ主力の大半が抜ける、大きな再建の新チームです。
夏の山梨大会でベンチ入りした20人のうち、実に14人が3年生として卒業していきました。
マウンドを支える顔ぶれも打線の中軸も多くが入れ替わりますが、中心には夏に上位打線を任された現2年生が残っています。
打線の起点となる金川凪怜(新3年)は、2番の山元玲輝(新3年)とともに夏の決勝進出を経験した貴重な戦力です。
マウンドでは、唯一ベンチに残る投手の本間湧大(新3年)が新エース候補です。
主力を一気に失う中で、この経験者たちを軸にチームを立て直していくことになります。
2026年夏を振り返る|甲子園にあと1勝の準優勝
2026年夏の帝京第三は、1回戦で甲府南を11-1と圧倒して好スタートを切りました。
2回戦では身延を4-0、準々決勝では日川を9-5と逆転で退けて8年ぶりの4強入りを果たします。
準決勝では優勝候補の山梨学院を延長10回の末に5-4で破り、3回の先行4点から勝ち越して創部初の決勝進出を決めました。
決勝で東海大甲府に惜敗
迎えた決勝の相手は、春の県王者・東海大甲府でした。
3回から失点を重ねて追う展開となり、9回に3点を返す反撃も届かず3-5で敗れています。
甲子園初出場まであと1勝と迫りながら、惜しくも準優勝に終わりました。
2強の一角を破っての決勝進出は、山梨学院を破った準決勝とともに県内に大きな衝撃を与えました。
長く2強の壁に阻まれてきた帝京第三がついにその一角を崩した夏の戦いぶりを、下の表で振り返っておきましょう。
| ラウンド | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|
| 準々決勝 | 日川 | 9-5で逆転勝ち |
| 準決勝 | 山梨学院 | 5-4で勝利(延長10回) |
| 決勝(7/22) | 東海大甲府 | 3-5で惜敗(甲子園にあと1勝) |
帝京第三として戦う最後の秋
帝京第三は1962年の創部以来、甲子園には春夏を通じて一度も出場したことがありません。
荒木貴裕や水上由伸ら複数のプロ野球選手を送り出しながら、聖地には縁がなかった学校です。
その帝京第三は2027年春に「帝京大学青峰高等学校」へ校名が変わり、2026年秋は「帝京第三」の名で戦う最後の秋となります。
夏に甲子園まであと1勝と迫った悔しさを、新チームは新たな名の下で晴らそうとしているのです。
校名が変わっても、悲願の初出場を目指す挑戦は続いていきます。
帝京第三高校野球部の投手陣を徹底分析
新エース候補|唯一残る投手・本間湧大
2026年秋の投手陣で新たな軸となるのが、右腕の本間湧大(新3年)です。
稲城リトルシニアの出身で、夏の山梨大会でベンチ入りした投手の中で唯一残る存在です。
夏は控えの立場ながら、決勝まで進んだチームで公式戦の空気を経験してきました。
エースの大橋巧実や奪三振の奥田光が抜けたマウンドを、この本間が引き継ぎます。
主戦を一気に失う中で、本間がどこまで先発として試合を作れるかが再建の鍵で、夏の経験を土台に新チームの大黒柱を目指します。
投手陣の再構築|総入れ替えのマウンド
帝京第三は、夏に投げた3年生投手がそろって卒業し、マウンドの顔ぶれが一変します。
背番号1の大橋巧実、身延戦で9回1安打完封の奥田光、右腕の今村裕星が抜け、本間に続く投手をどう育てるかが秋の最大の課題です。
新戦力の下級生投手が、公式戦の登板を通じて経験を積んでいく必要があります。
帝京大学のグループ校として首都圏や関西から素質ある選手を集められる強みを生かし、新しい投手を早く戦力化できるかが秋の戦いを左右します。
夏の帝京第三は一人の投手に頼らず小刻みな継投で接戦を勝ち抜いており、新チームもその総合力で守り勝つ野球を受け継ぎたいところです。
秋へ向けた投手陣の展望
秋の山梨大会は、本間を軸に据えつつ、複数の投手で試合をつくる展開が想定されます。
連戦のトーナメントでは投手陣の層の厚さが結果を左右しますが、夏は大橋と奥田の右腕2枚看板で接戦を勝ち抜いてきました。
新チームは、その必勝パターンに代わる新しい継投の形を秋の公式戦で探っていきます。
帝京第三高校野球部の野手陣を徹底分析
打線の顔|上位打線を担う金川凪怜と山元玲輝
2026年秋の打線の中心となるのが、決勝で1番・2番を打った金川凪怜(新3年)と山元玲輝(新3年)です。
ともに現2年生ながら夏の決勝進出の立役者で、金川は南アルプスリトルシニア出身の俊足を生かした攻撃の起点となる打者です。
山元は中本牧リトルシニアの出身で、1回戦の甲府南戦で2打点を挙げるなど勝負強さを見せました。
この2人が上位打線に残るのは再建期の帝京第三にとって大きな支えで、大舞台を経験した2人を軸に新しい打線を組み立てていきます。
打線の再建|中軸を埋める打者の台頭が鍵
4番の小川龍也や中堅の濱井優斗ら、夏に中軸を担った3年生は卒業します。
そのため中軸の打順を埋める新戦力の台頭が、秋に向けた大きな課題となるでしょう。
内野には石井尊(新3年)も残って再建の骨格を担い、夏に29得点を挙げた強力打線の攻撃力をどこまで取り戻せるかが問われます。
夏は甲府南戦で11得点を挙げるなど打線の破壊力が持ち味で、残る現2年生に新戦力が加わりその得点力を再び築けるかが再建のテーマです。
守備・機動力|捕手の経験者が残る
守りの面では、捕手に大町健琉(新3年)と松本健吾(新2年)という2人の経験者が残ります。
正捕手だった福元賢太が卒業する中でこの2人が新しい女房役を争い、金川に代表される機動力も帝京第三の攻撃の持ち味です。
堅い守りと足を絡めた攻めで再建期でも接戦を戦い抜ける形を目指す新チームの主な現2年生を、下の表で整理しておきましょう。
| 選手 | 学年・守備 | 夏の役割・特徴 |
|---|---|---|
| 本間湧大 | 新3年・投手 | 唯一残る投手。新エース候補 |
| 金川凪怜 | 新3年・内野 | 決勝で1番。俊足の攻撃の起点 |
| 山元玲輝 | 新3年・内野 | 決勝で2番。甲府南戦で2打点 |
| 石井尊 | 新3年・内野 | 内野の残留組。再建の骨格 |
| 大町健琉 | 新3年・捕手 | 新しい女房役を争う経験者 |
\注目選手の実力は?/
帝京第三高校野球部の秋の大会展望とセンバツへの道
秋季山梨県大会の展望|再建の完成度を試す
2026年秋の帝京第三は、9月に開幕する秋季山梨県大会が新チーム最初の本格的な戦いとなります。
この大会は9月5日に抽選会が行われ、10月上旬の決勝まで熱戦が続きます。
新チームは夏の主力の大半が入れ替わっており、まずはチームの完成度を高めることが第一です。
金川や本間ら残る現2年生を中心に、公式戦で経験を積みながら仕上げていきます。
山梨は長く山梨学院と東海大甲府の2強が君臨する激戦区です。
夏に2強の一角を破った経験を糧に、再び上位進出を狙えるチームへと立て直せるかが注目されます。
秋季関東大会・センバツへの道
秋季山梨県大会で上位2校に入れば、秋季関東大会への出場権を獲得できます。
2026年の秋季関東大会は10月17日から群馬県で開かれ、関東各県の代表が集います。
この関東大会で上位に進めば、2027年春のセンバツ出場が視野に入ってくるのです。
関東・東京地区にはセンバツの一般選考で両地区あわせて6つの枠が与えられています。
再建期の新チームにとって、県大会での上位進出は簡単な目標ではありません。
それでも夏に決勝を経験した力を土台に、まずは県大会で上位を狙うところから始まります。
新チームの目標|青峰の名へつなぐ第一歩
2026年秋は帝京第三にとって甲子園への再挑戦へ向けた再建の第一歩で、夏にあと1勝と迫った悔しさを新チームが引き継いでいきます。
来春には帝京大学青峰へと校名が変わり、この新チームが新しい名の担い手となるでしょう。
まずは秋季山梨県大会で結果を残し、翌春以降へとつながる土台を築くことが目標です。
夏に決勝の舞台を経験した選手が残るのは、再建期にとって心強い材料です。
あと1勝の悔しさを知る現2年生が、チームをどこまで引き上げられるかが問われます。
帝京第三高校野球部の注目選手
2026年秋の新チームで、特に注目したい選手を5人紹介します。
本間湧大(新3年・投手)
稲城リトルシニア出身で夏のベンチに残る唯一の投手で、控えの立場ながら決勝まで進んだチームで公式戦の経験を積んできました。
エースの大橋巧実や奥田光が抜けたマウンドをこの本間が引き継ぎ、新チームの大黒柱として先発の柱になることが期待されます。
金川凪怜(新3年・内野手)
南アルプスリトルシニア出身で夏の決勝で1番を打った攻撃の起点で、俊足を生かした走塁で相手にプレッシャーをかけ続けます。
2年生ながら決勝の舞台を経験した度胸は新チームの大きな財産で、再建期の打線を引っ張るリードオフマンとして期待されます。
山元玲輝(新3年・内野手)
中本牧リトルシニア出身で夏の決勝では2番を打ち、1回戦の甲府南戦で2打点を挙げるなど勝負強い打撃が持ち味です。
金川とともに上位打線を任された貴重な残留組の一人で、新チームでは打線の中軸を担う存在への成長が期待されます。
石井尊(新3年・内野手)
内野を守る現2年生の残留組で夏はベンチから経験を積み、主力だった3年生が抜けた内野で守備の要となることが求められます。
金川や山元とともに再建期のチームの骨格を担う存在で、秋の公式戦を通じてレギュラーとしての存在感を高めていきます。
大町健琉(新3年・捕手)
戸田リトルシニア出身で正捕手の座を争う現2年生の捕手で、夏に正捕手を務めた福元賢太が卒業し新しい女房役の有力候補となります。
若い投手陣をまとめる司令塔としてその働きに注目が集まり、守備の要として再建期の帝京第三を後ろから支えるでしょう。
これらの注目選手のより詳しいスカウト評価や、全国のドラフト候補との比較は、ドラフト候補研究所の特集記事でチェックできます。
| 選手 | 学年・守備 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 本間湧大 | 新3年・投手 | 唯一残る投手。新エース候補 |
| 金川凪怜 | 新3年・内野 | 決勝で1番。俊足の起点 |
| 山元玲輝 | 新3年・内野 | 決勝で2番。勝負強い打撃 |
| 石井尊 | 新3年・内野 | 内野の残留組。再建の骨格 |
| 大町健琉 | 新3年・捕手 | 正捕手を争う経験者 |
全国のドラフト候補を数値で分析する「ドラフト候補研究所」では、有力選手のスカウト評価や指名予想を詳しく紹介しています。
帝京第三高等学校の基本情報
- 所在地:山梨県北杜市小淵沢町2148
- 設置者:学校法人帝京大学(私立・男女共学)
- 創立・創部:1962年
- 系列:帝京大学のグループ校(附属校)
- 校名変更:2027年春に「帝京大学青峰高等学校」へ改称予定
- 監督:大牧大輔(帝京第三OB・捕手/東北福祉大出身)
- 部員数:70人(2026年の登録人数)
- 甲子園:春夏ともに出場なし(2026年夏は決勝で準優勝)
- 主なOB:荒木貴裕(元ヤクルト)/水上由伸(元西武)/茶谷健太(ロッテ)/木村一喜(元広島ほか)
帝京第三の歴史は1962年に始まり、山梨県北杜市小淵沢町の高原に校舎を構えています。
帝京大学のグループ校として、卒業生の多くが帝京大学や系列の大学へ進学するのが特徴です。
野球部は首都圏や関西のボーイズ・リトルシニア出身者を数多く受け入れ、全国区の編成を組んできました。
これまでに荒木貴裕や水上由伸、茶谷健太といったプロ野球選手を輩出しています。
荒木貴裕は帝京第三から近畿大へ進み、2009年にヤクルトからドラフト3位で指名された内野手です。
水上由伸は西武で活躍した右腕で、茶谷健太はソフトバンクを経て現在はロッテでプレーしています。
監督と学校の歩み
監督の大牧大輔は帝京第三のOBで、捕手として活躍したのち東北福祉大へ進みました。
母校に戻って指揮を執り、2026年夏に創部初の決勝進出という新たな歴史を刻んでいます。
多くのプロを送り出しながら、学校としては長く甲子園に手が届いていませんでした。
その伝統校が、校名変更を控えた今、悲願の初出場へ再び挑もうとしています。
北杜市小淵沢町は八ヶ岳のふもとに広がる高原の町で、その地に根を張る学校です。
高原の自然に囲まれた環境で、生徒たちは学業とスポーツの両立に取り組んでいます。
帝京第三高校野球部に関するよくある質問(FAQ)
帝京第三の2026年夏の成績はどうでしたか?
決勝まで勝ち上がりましたが、東海大甲府に3-5で敗れて準優勝でした。
準決勝で優勝候補の山梨学院を延長で破り、創部以来初の決勝進出を果たしています。
帝京第三は甲子園に出場したことがありますか?
いいえ。
1962年の創部以来、春夏を通じて甲子園への出場はなく、2026年夏は決勝に進んで悲願の初出場まであと1勝と迫りました。
2026年秋の新チームはどんなメンバーが中心ですか?
夏を経験した現2年生6人が新チームの軸となります。
唯一残る投手の本間湧大や、決勝で上位打線を打った金川凪怜・山元玲輝らが中心です。
帝京第三の校名は変わるのですか?
はい。
2027年春に「帝京大学青峰高等学校」へ改称される予定で、「帝京第三」の名で戦うのは2026年秋が最後の秋になります。
帝京第三高校出身のプロ野球選手は誰がいますか?
元ヤクルトの荒木貴裕、元西武の水上由伸、ロッテの茶谷健太らがおり、ほかにも元広島の木村一喜など複数の選手をプロへ送り出してきました。
\ドラフト候補を先取り!/
帝京第三高校野球部のまとめ
2026年秋の帝京第三高校野球部は、夏に甲子園まであと1勝と迫った悔しさを胸に、再建へ挑む新チームです。
主力の大半が卒業し、金川凪怜・山元玲輝・本間湧大ら現2年生を軸に一から作り直します。
唯一残る投手の本間を中心に、決勝を経験した上位打線の残留組が、その中心を担います。
まずは秋季山梨県大会で結果を残し、秋季関東大会への出場を目指すでしょう。
来春には帝京大学青峰へと校名が変わり、この新チームが新しい名の担い手となります。
あと1勝に泣いた挑戦の続きが、どんな戦いになるのか大いに期待が高まります。




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