広島市安佐南区の広陵高校野球部が、2026年夏の広島大会準決勝で広島商に敗れ、夏の県大会4連覇の夢を目前で絶たれました。
センバツを3度制した全国屈指の名門は投打の主力の多くを3年生に頼っており、新チームは大きな作り直しを迫られる立場からの再出発となります。
それでも遊撃を守る香山滋音を中心に、120人を超える全国区の選手層から次の広陵が形づくられていきます。
この記事では広陵高校野球部の新チームの戦力を投打の両面から分析し、秋の広島県大会の展望と注目選手までを詳しく紹介。
まずは2026年秋を迎える広陵の新チームの現在地を、下の表で早わかりにまとめます。
| 項目 | 2026年秋の広陵 |
|---|---|
| 所在地 | 広島県広島市安佐南区伴東 |
| 監督 | 松本健吾(同校OB) |
| 2026年夏の成績 | 広島大会準決勝で敗退(4連覇ならず) |
| 新チームの軸 | 香山滋音(新3年・遊撃)/増野巧士郎(新3年・投手) |
| 甲子園 | 春27回(優勝3回)・夏26回(準優勝4回) |
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広陵高校野球部の2026年秋の戦力総評
チーム総評|遊撃・香山滋音を軸にした大きな作り直し
2026年秋の広陵は、夏まで主力を担った3年生の多くが引退し、新チームはほぼ一からの作り直しを迫られる立場からのスタートとなります。
夏の広島大会でベンチ入りした20人のうち15人が3年生で、投手陣は主戦の4人がそろって卒業していく大きな痛手を負いました。
残る下級生の中心は遊撃を守る香山滋音で、2年生ながら夏まで唯一のレギュラーとして先発を続けてきた確かな実力の持ち主です。
マウンドは白紙からの再建となりますが、120人を超える全国区の部員が日々競い合う環境が新チームの底上げを力強く支えます。
夏は準々決勝までの4試合を圧倒的な力で勝ち上がっただけに、準決勝での敗戦は次のチームにとって大きな教訓として残りました。
新チームに残る主なメンバーと新しい学年、守備位置を下の表にまとめました。
| 選手 | 新学年 | 守備 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 香山滋音 | 新3年 | 遊撃手 | 夏まで唯一のレギュラー・打の軸 |
| 増野巧士郎 | 新3年 | 投手 | 新エース候補 |
| 勝本晴太 | 新3年 | 捕手 | 新正捕手候補 |
| 山本慎之助 | 新2年 | 捕手 | 176センチの大型捕手 |
| 田端陽太朗 | 新3年 | 外野手 | 走力が武器の外野手 |
2026年夏の広島大会で広陵がたどってきた道のりを、下の表にまとめました。
| 回戦 | 日程 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2回戦 | 7月11日 | 広島観音 | ○20-0 |
| 3回戦 | 7月15日 | 広島工大高 | ○11-1 |
| 4回戦 | 7月19日 | 広島市工 | ○9-0(7回コールド) |
| 準々決勝 | 7月22日 | 崇徳 | ○5-3 |
| 準決勝 | 7月26日 | 広島商 | ●4-9 |
2026年夏の振り返り|4連覇の夢が準決勝で途切れる
2026年夏の広陵は初戦から4連勝で勝ち上がり、準々決勝までの4試合で45得点4失点という圧倒的な数字を残しています。
準々決勝では昨夏の決勝と同じ崇徳との一戦を9回表の3点で逆転し、主将の曽根丈一郎が値千金の2点三塁打を放って5対3で競り勝ちました。
ところが7月26日の準決勝は打線が振るわず、エースの片寄翔伍が3回で5点を失う苦しい立ち上がりから広島商に4対9で敗れました。
準決勝では広島商の先発・小池遼太郎に9回を投げ切られ、広陵打線は9本の安打を放ちながら4点しか奪えず、反撃は最後まで届きません。
2023年から続いた夏の広島大会3連覇と4年連続の甲子園を狙った挑戦は、この準決勝でひとまず幕を閉じることになりました。
片寄翔伍や柴田翔大ら投手陣、主将の曽根丈一郎や中軸の葉山正汰といった主力の大半が、この夏でユニフォームを脱ぎます。
全国レベルでの評価|「春の広陵」が受け継ぐ伝統
広陵はセンバツを3度制している全国屈指の伝統校で、その輝かしい実績から長く「春の広陵」と呼ばれ特別な位置を占めてきました。
春夏あわせて甲子園で80勝という数字は全国でも有数の記録であり、広島県内では他校を大きく引き離す圧倒的な実績として際立っています。
新チームは主力を大きく入れ替えることになりますが、全国から有望な選手が集まる名門の看板と選手層の厚さは今も変わりません。
県内では常に打倒の的として見られる存在であり、秋からの新チームがどこまで完成度を高められるかに大きな注目が集まります。
2025年秋には県大会を制して中国大会にも出場しており、この秋は顔ぶれを一新した新チームでその舞台への返り咲きを目指します。
\秋の準決勝で完封した右腕/
広陵高校野球部の投手陣を徹底分析
マウンドは白紙からの再建
2026年秋の広陵にとって最大の課題は、夏に投げた投手がそろって卒業し、マウンドを一から作り直さなければならない点にあります。
夏はエースの片寄翔伍を軸に柴田翔大、田中光志朗、佐々木大和という4人の投手を惜しみなくつなぐ継投で勝ち上がってきました。
この4人がいずれも3年生だったため、新チームは実戦経験の豊富な投手をほとんど残さないまま秋を迎えることになります。
ただし部員120人を抱える広陵には投手の卵が数多くおり、秋までに誰が主戦に名乗りを上げるかが新チームの浮沈を左右します。
新エース候補・増野巧士郎
白紙のマウンドで新エース候補に挙がるのが、春の県大会でベンチ入りしていた新3年生の増野巧士郎です。
下級生ながら早くから背番号を与えられていた右腕で、主力が抜けた新チームでは一気に投手陣の柱を任される立場になります。
2025年秋から夏にかけて主戦を担った先輩たちの投球を間近で見てきた経験は、この秋の飛躍に向けた大きな財産になります。
増野を軸に複数の投手が競い合いを繰り広げ、広陵らしい厚みのある投手陣を再び築けるかどうかが問われるでしょう。
継投で守る伝統をどう受け継ぐか
広陵の投手運用の伝統は、一人のエースに頼らず複数の投手を早い段階からつないでいく継投策にあります。
夏も右と左を自在に組み合わせる継投で4試合をわずか4失点に抑え込み、この投手層の厚さが名門の強さを支えてきました。
新チームでも同じ形を再現するには、増野に続く二番手三番手の投手が秋までにどれだけ育つかが鍵を握ります。
大量の部員が競い合う環境そのものが投手陣の底上げにつながっており、連戦を勝ち抜く総合力を取り戻せるかに期待がかかります。
\右腕のドラフト評価は?/
広陵高校野球部の野手陣を徹底分析
打の軸・香山滋音が引っ張る新打線
新チームの打線を引っ張るのは、2年生の夏まで唯一のレギュラーとして先発を続けてきた新3年生の遊撃手・香山滋音です。
178センチ75キロの右投左打で、守備職人と評される安定したグラブさばきに加え、着実に伸びている打撃も大きな武器になります。
2025年秋の県大会から一貫して遊撃を任されてきた経験は、主力が入れ替わる新チームにとって何より心強い柱となります。
香山を中心に、内野の島田大成や外野の田端陽太朗といった夏もベンチ入りしていた新3年生が打線の骨格を担っていくでしょう。
若い捕手陣が担う扇の要
正捕手だった中本優壮が卒業するため、新チームは扇の要となる捕手を若い世代から育て直すことになります。
候補となるのは新3年生の勝本晴太と、1年生の夏からベンチ入りしていた176センチの大型捕手・山本慎之助です。
この2人がリードと守備でどれだけ成長できるかは、白紙から再建する投手陣を支えるうえで欠かせない要素になります。
経験の浅い投手陣を巧みに引っ張れる捕手が固まれば、守り勝つ広陵の野球を新チームでも取り戻せるはずです。
内野・外野の再建と選手層の厚み
夏に中軸を担った葉山正汰や加藤海尊、俊足の熊高誠也といった野手が抜け、打線は大きく顔ぶれを変えていきます。
それでも島田大成や田端陽太朗に加え、120人の部員から新たなレギュラー候補が次々と名乗りを上げてくる層の厚さも魅力です。
全国各地から集まった選手たちが激しいポジション争いを繰り広げる環境は、新チームの完成度を短期間で押し上げる原動力になります。
香山を軸にした守りの堅さを土台に、下級生の成長がかみ合えば秋の県内でも十分に上位を狙える戦力になります。
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\注目選手の実力は?/
広陵高校野球部の秋の大会展望とセンバツへの道
秋季広島県大会|まずは上位3校の枠を争う
新チームの最初の大きな目標は、9月中旬から10月上旬にかけて行われる秋季広島県大会での上位進出です。
広島県からは上位3校が秋季中国大会へ進むことができ、この枠を確保することが翌春のセンバツをうかがう出発点になります。
広陵にとっては主力を入れ替えた新チームがどこまで仕上がっているかを測る、秋の最初の試金石となる大会になります。
春に完封負けを喫し夏の準決勝でも敗れた広島商をはじめ、崇徳や広島新庄といった強豪との再戦も十分に想定されるでしょう。
秋季中国大会とセンバツへの道
県で上位3校に入れば、中国5県の代表が集う秋季中国大会へと駒を進めることになります。
2026年の秋季中国大会は鳥取県の米子市で開かれる予定で、ここでの成績が翌春のセンバツ選考を大きく左右する舞台です。
2027年のセンバツで中国地区に与えられる一般選考の枠は2校で、県を勝ち抜いた先にはさらに高い壁が待ち受けます。
まずは県大会を勝ち上がって中国大会の舞台に立つことが、名門・広陵が再び全国へ向かうための確かな一歩となります。
新チームの目標|名門らしい完成度を取り戻せるか
主力の大半を入れ替えた新チームにとって、秋はまず守りの形とマウンドの軸を固めることが最優先の課題となります。
香山滋音という確かな柱を中心に、増野巧士郎ら投手陣と若い捕手が経験を積み重ねられるかが浮沈を分けます。
全国区の選手層を誇る広陵であれば、秋の県大会を戦ううちに一気に完成度を高めてくる可能性も十分にあるでしょう。
まずは上位3校の座を確保し、冬を越えて春につながる戦いをこの秋にできるかどうかが問われる新チームの船出です。
\スカウト評価と指名予想は?/
広陵高校野球部の注目選手
香山滋音(新3年・遊撃手)
岡山の西岡山ボーイズで育った178センチ75キロの右投左打で、2年生の夏まで唯一のレギュラーとして先発を続けてきました。
守備職人と評される安定したグラブさばきが最大の持ち味で、主力が入れ替わる新チームでは攻守の中心として期待されます。
来年以降の広陵を背負って立つ存在と早くから見られており、新チームでの飛躍がそのままチームの浮沈に直結します。
増野巧士郎(新3年・投手)
春の県大会でベンチ入りしていた右腕で、主戦投手がそろって抜けた新チームでは新エース候補の筆頭に挙げられています。
下級生のうちから背番号を与えられていた実力者で、先輩たちの継投を間近で学んだ経験を秋にどう生かせるかが焦点になるでしょう。
白紙となったマウンドを託される立場として、この投手がどこまで成長するかが新チームの命運を大きく左右します。
勝本晴太(新3年・捕手)
大野シニアの出身で、夏までベンチ入りしていた新3年生の捕手として新チームでは正捕手の最有力候補になります。
再建される投手陣を引っ張る扇の要として、リードと守備の両面でチームを支える役割を託されるでしょう。
若い投手たちの成長を後押しできる捕手に育てば、守り勝つ広陵の伝統を新チームでも取り戻すことができます。
田端陽太朗(新3年・外野手)
春と夏の両方でベンチ入りを果たしてきた新3年生の外野手で、走力を武器に外野の一角を任される見込みです。
主力が抜けた外野陣の中では最も経験のある一人で、新チームでは打線の起点としての働きも期待されます。
守備範囲の広さと積極的な走塁を生かし、香山とともに新しい広陵の野球を体現していく存在になります。
島田大成(新3年・内野手)
三原中央リトルシニアの出身で、夏までベンチ入りしていた新3年生の内野手として、内野の再建を担っていくことになります。
香山滋音とともに内野の守備を固める役割が期待され、二遊間や三塁の一角での起用が見込まれています。
主力の抜けた内野で確かな守備を見せられれば、新チームの守り勝つ野球を支える貴重な戦力となるでしょう。
| 選手 | 新学年 | 守備 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| 香山滋音 | 新3年 | 遊撃手 | 守備職人と評される打の軸 |
| 増野巧士郎 | 新3年 | 投手 | 白紙のマウンドを託される新エース候補 |
| 勝本晴太 | 新3年 | 捕手 | 扇の要を担う新正捕手候補 |
| 田端陽太朗 | 新3年 | 外野手 | 走力が武器の外野手 |
| 島田大成 | 新3年 | 内野手 | 内野の再建を担う守備型 |
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広陵高等学校の基本情報
- 所在地:広島県広島市安佐南区伴東三丁目14番1号
- 設置:私立
- 創立:1896年(硬式野球部の創部は1911年)
- 監督:松本健吾
- 硬式野球部登録人数:120人
- 甲子園:春27回(優勝3回)・夏26回(準優勝4回)
- 主なOB:金本知憲・野村祐輔・中村奨成・宗山塁(楽天)・渡部聖弥(西武)
広陵は1896年に創設された長い歴史を持つ学校で、1948年の学制改革によって現在の広陵高等学校という形になりました。
硬式野球部の創部は1911年で、100年を優に超える歴史の中で数多くの名選手を輩出してきた広島を代表する私立の強豪校です。
1973年には現在の安佐南区伴東へ校地を移しており、広島市郊外の恵まれた環境の中で野球部の活動が日々続けられています。
甲子園ではセンバツを1926年、1991年、2003年と3度制しており、戦前から現代に至るまで長く全国の頂点を争ってきました。
夏の選手権では4度決勝の舞台に立ちながらいずれも敗れており、夏の全国制覇こそが広陵にとって長年の悲願であり続けています。
監督と主なOB
2025年の秋から指揮を執る松本健吾監督は広陵で選手として育ったOBで、広島修道大を経てふたたび母校へ戻ってきた指導者です。
部長とコーチを歴任したのち母校の監督に就任し、新たなチーム作りに情熱を注いできました。
OBには阪神などで活躍した金本知憲や広島の野村祐輔、2017年夏の甲子園で6本塁打を放った中村奨成といった名前が並びます。
近年も2024年ドラフト1位で楽天に入団した宗山塁をはじめ、渡部聖弥ら多くの選手が続々とプロの世界へ進んでいます。
| 大会 | 出場回数 | 最高成績 |
|---|---|---|
| センバツ | 27回 | 優勝3回(1926年・1991年・2003年) |
| 夏の選手権 | 26回 | 準優勝4回(1927年・1967年・2007年・2017年) |
| 甲子園通算 | 春43勝24敗・夏37勝26敗 | 春夏あわせて80勝 |
\数字で見る右腕の実力/
広陵高校野球部に関するよくある質問(FAQ)
Q. 広陵の2026年夏はどこまで勝ち進みましたか?
A. 準決勝まで勝ち上がりましたが、7月26日の準決勝で広島商に4対9で敗れ、夏の広島大会4連覇はなりませんでした。
Q. 新チームの中心選手は誰ですか?
A. 2年生の夏まで唯一のレギュラーだった新3年生の遊撃手・香山滋音が中心で、守備と打撃の両面でチームを引っ張ります。
Q. 新チームのエースは誰になりますか?
A. 夏の投手陣が全員卒業するため、春にベンチ入りしていた新3年生の増野巧士郎らが新エース候補として期待されています。
Q. 広陵は甲子園で優勝したことがありますか?
A. 春のセンバツで1926年、1991年、2003年と3度優勝していますが、夏の選手権は4度の準優勝が最高成績です。
Q. 広陵出身のプロ野球選手には誰がいますか?
A. 金本知憲や野村祐輔、中村奨成らが広く知られており、近年も宗山塁や渡部聖弥が相次いでプロ入りしています。
\ドラフト候補を先取り!/
広陵高校野球部のまとめ
2026年秋の広陵は、夏の準決勝で広島商に敗れて4連覇を逃し、投打の主力を大きく入れ替えた新チームで再出発します。
マウンドは夏に投げた投手が全員卒業して白紙となり、春にベンチ入りしていた増野巧士郎らの成長が浮沈を握るカギです。
打線は2年生の夏まで唯一のレギュラーだった遊撃の香山滋音を軸に、若い捕手陣や内外野の下級生が骨格を担う布陣になります。
120人を超える全国区の選手層を誇る名門が、秋の広島県大会で上位3校の座を確保し全国への道をつなげるかに注目が集まります。




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