北海道函館市に本拠を置く函館大学硬式野球部は、北海道学生野球連盟1部の伝統校で、2026年春には10戦全勝でリーグを制しました。
その勢いのまま挑んだ全日本大学野球選手権では、16年ぶりの出場ながら初戦で全国常連の上武大を破る大金星を挙げています。
エース石岡流音を軸とした投手陣と、1番・寺門史優が引っ張る積極的な打線がかみ合い、北海道を代表するチームへと成長しました。
この記事では函館大学野球部の2026年の戦力を投打の両面から分析し、秋のリーグ戦の展望や注目選手までを詳しく紹介します。
▶ 全国のドラフト候補を数値で徹底分析!最新のスカウト評価は「ドラフト候補研究所」でチェック
まずは2026年の函館大学野球部の現在地を、下の表で早わかりにまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所属リーグ | 北海道学生野球連盟(1部) |
| 創部 | 1965年 |
| 2026年春の成績 | 10戦全勝でリーグ優勝(3季ぶり12回目) |
| 全国大会 | 全日本大学野球選手権 16年ぶり4度目の出場 |
| 選手権の戦績 | 1回戦○2-1 上武大/2回戦●0-7 慶応大 |
| 監督 | 阪内俊喜 |
| エース | 石岡流音(4年・最速148キロ) |
| 主将 | 時田寛生(4年・内野手) |
函館大学野球部の2026年戦力総評
リーグを全勝で制した投打のバランス
2026年の函館大学は、北海道学生野球連盟1部の春季リーグを10戦全勝という圧倒的な内容で駆け抜け、リーグの主役となりました。
負けなしでの優勝はチームにとって3季ぶり12回目の栄冠で、投打がかみ合った完成度の高さを北海道全体に強く印象づけました。
先発の柱がしっかりと試合を作り、そこへ機動力を絡めた攻撃が続くという、隙の少ない戦いぶりが全勝という結果の背景にあります。
4年生を中心に経験値の高い選手がそろい、勝ち慣れたチームならではの落ち着きが、競った試合を勝ち切る勝負強さにつながっています。
春の1部リーグでは、上位打線から下位打線まで得点力に切れ目がなく、相手にとって的を絞りにくい厚みのある打線を築き上げました。
堅い守備を土台に、少ないチャンスを確実に得点へ結びつける試合運びは、接戦が続くリーグ戦を勝ち抜くうえで大きな武器となりました。
16年ぶりの全国切符と全国での立ち位置
リーグ優勝で手にした全日本大学野球選手権への出場は、函館大にとって実に16年ぶり、通算では4度目となる貴重な全国切符でした。
迎えた初戦では関甲新学生リーグの強豪・上武大を2対1で撃破し、全国の大舞台で「函館大ここにあり」と存在感を存分に示しています。
続く2回戦では東京六大学の慶応大に0対7で敗れましたが、全国常連校を相手に1勝を挙げた事実は、チームの大きな自信となりました。
地方リーグの代表として全国で白星を挙げられるチームは限られており、函館大は北海道の大学野球の実力を全国に証明してみせました。
函館大は1965年の創部以来、北海道学生1部で数々の優勝を重ねてきた歴史ある強豪で、リーグ優勝は通算12回を数える名門です。
今回の全国出場も長い伝統の中で受け継がれてきた目標の一つで、部の歴史に確かな1ページを刻む充実したシーズンとなりました。
北海道の大学が全国で勝つことは決して容易ではなく、函館大が挙げた1勝は、道内の大学野球全体にとっても大きな価値を持つ白星でした。
函館大学野球部の投手陣を徹底分析
大黒柱は最速148キロの右腕・石岡流音
投手陣の中心は、系列校の函館大有斗高校から進んだ4年生右腕・石岡流音で、最速148キロの直球を最大の武器にする本格派です。
全日本選手権の1回戦・上武大戦では9回を投げ抜いて1失点の完投勝利を飾り、全国の舞台でエースとしての働きを存分に果たしました。
強気に内角を突く投球と威力のある直球が持ち味で、多少の走者を背負っても崩れない精神的な強さを併せ持っているのが特長です。
北海道の社会人・大学選抜にも選ばれた実力者で、リーグ戦でも多くの試合で先発マウンドを任される、まさに絶対的な軸といえます。
豊富な右腕・左腕が支える継投の層
石岡に次ぐ右腕では、最速143キロの三浦龍政や137キロの土田温人といった4年生が、先発と救援の両方で計算できる頼れる存在です。
安中総合出身の八木月輝も春秋のリーグ戦で先発を重ねており、勝ちにつながる安定した投球でチームの全勝優勝に貢献してきました。
2年生では最速135キロの三浦吉平が春季リーグの全5節で先発マウンドに上がり、下級生ながら早くも先発の柱の一角を担っています。
187センチの長身から投げ下ろす1年生・早川司も将来性は抜群で、投手陣の層の厚さは北海道の大学の中でも屈指の水準にあります。
系列の函館大有斗高校は投手を数多く輩出してきた実績があり、石岡もその流れをくむ形で函館大のエースへと成長を遂げました。
リーグ戦では先発が試合をつくり、救援陣がリードを守り切る形が定着しており、投手を中心とした守りの野球が徹底されています。
石岡が先発した試合の安定感は群を抜いており、エースがマウンドに立つ日は、相手が攻略の糸口を見いだしにくい展開が多くなります。
秋に向けた投手起用の見立て
秋のリーグ戦でもエース石岡を軸に据えつつ、三浦龍政や土田を第二の先発に置く、二枚看板から三枚看板の形が基本線になりそうです。
接戦の終盤には制球力のある左腕を投入するなど、相手打線に応じて細かく継投を組み替えられる懐の深さも、函館大の投手陣の強みです。
右の本格派から技巧派の左腕までバランス良くそろう布陣は、長丁場のリーグ戦を勝ち抜くうえで、この上なく心強い戦力といえます。
| 選手 | 学年 | 最速 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 石岡流音 | 4年 | 148キロ | 絶対的エース。全国で9回1失点完投 |
| 三浦龍政 | 4年 | 143キロ | 先発・救援をこなす右腕 |
| 土田温人 | 4年 | 137キロ | 粘りの投球でリーグ戦を先発 |
| 八木月輝 | 4年 | 136キロ | 春秋で先発を重ねる右腕 |
| 三浦吉平 | 2年 | 135キロ | 春季全5節で先発の若き柱 |
| 早川司 | 1年 | — | 187センチの大型右腕 |
▶ 今年の好投手はプロでどう評価される?全国のドラフト候補を分析する「ドラフト候補研究所」でチェック
函館大学野球部の野手陣を徹底分析
リードオフマンは2027年ドラフト候補・寺門史優
打線の起点を担うのは、秋田商業出身で3年生の外野手・寺門史優で、早くも2027年のドラフト候補に名前が挙がる注目の逸材です。
全日本選手権の上武大戦では1回に先頭打者本塁打を放ち、その一発が全国での金星を呼び込む、大きなきっかけをつくり出しました。
俊足と積極的な打撃を兼ね備えたリードオフマンで、1番から一気に試合の流れを引き寄せられる高い得点力が、最大の魅力といえます。
高校時代から広い守備範囲と勝負強い打撃で知られ、大学でも1番・ライトに定着して、リーグ戦を通じてチームを力強く牽引しました。
勝負強い中軸とクリーンナップ
打線の4番を任されるのは能代松陽出身の3年生・虻川颯汰で、高校時代には甲子園で大阪桐蔭とも対戦した実力派の左打者です。
広角に打ち分ける勝負強さが持ち味で、走者をためた場面で確実に還す打撃は、函館大打線の得点力を大きく引き上げています。
チームの主将を務める4年生・時田寛生は健大高崎の出身で、2番打者として一塁を守りながら、攻守で全体を巧みに引き締めています。
横浜創学館から進んだ4年生・髙野大和は逆方向へも長打を放てる勝負強い打者で、指名打者や一塁として中軸の一翼を担っています。
3年生の遊撃手・金丸竜大はミート力に優れ、上位から下位まで打順を問わず起用できる打撃センスの高さが際立つ選手です。
上位打線が出塁し、中軸が確実に還すという得点の形が明確で、相手投手に的を絞らせない打順の組み立ても、函館大打線の強みです。
守備力と機動力を兼ね備えた布陣
二塁は横浜創学館出身の2年生・関根拓海が担い、全日本選手権でも7番セカンドとして先発するなど、守備の安定感が光っています。
中堅には元楽天ジュニアで能代松陽出身の3年生・淡路建司が入り、広い守備範囲と勝負強い打撃で、攻守にわたりチームを支えます。
正捕手は古川学園出身の4年生・鳥澤龍政で、投手陣を巧みにリードしながら、下位打線でも要所で確実に得点へ絡んできました。
盗塁や進塁打を絡めて1点をもぎ取る機動力野球は函館大の伝統で、守備でも失点を最小限に抑える堅実さが、大きな持ち味です。
1年生では函館大有斗出身の外野手・乳井柊真が控えており、高校時代に1番・中堅で活躍した下級生の突き上げも見逃せません。
俊足の選手が多く、盗塁や果敢な走塁で相手にプレッシャーをかけ続ける機動力は、1点を争う接戦で大きな効果を発揮します。
| 打順 | 選手 | 学年 | 守備 |
|---|---|---|---|
| 1番 | 寺門史優 | 3年 | 外野(2027ドラフト候補) |
| 2番 | 時田寛生 | 4年 | 一塁(主将) |
| 中軸 | 虻川颯汰 | 3年 | 外野(4番) |
| 中軸 | 髙野大和 | 4年 | 一塁・指名打者 |
| 下位 | 金丸竜大 | 3年 | 遊撃 |
| 下位 | 関根拓海 | 2年 | 二塁 |
| 中堅 | 淡路建司 | 3年 | 外野 |
| 捕手 | 鳥澤龍政 | 4年 | 捕手 |
▶ 全国トップクラスの選手はどんな評価?ドラフト候補を数値で分析する「ドラフト候補研究所」はこちら
函館大学野球部のリーグ戦展望・優勝予想
春の全国大会がもたらした自信と課題
2026年春の函館大は、全勝でのリーグ制覇と全国での1勝という、チームにとって大きな財産を得た、実り多いシーズンとなりました。
全日本選手権の初戦で上武大を破った経験は、地方リーグでも全国に十分通用するという、確かな手応えを選手たちに与えています。
2回戦は慶応大に0対7で敗れましたが、5つの失策が絡んだ試合で、守備を締めれば全国でさらに戦えるという課題も明確になりました。
この春に得た自信と課題の両方が、秋のリーグ戦、そしてその先の全国の舞台へと向かう、チームの大きな原動力になっていきます。
| ラウンド | 対戦相手 | 結果 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1回戦 | 上武大(関甲新) | ○ 2-1 | 石岡が9回1失点完投、寺門が先頭弾 |
| 2回戦 | 慶応大(東京六大学) | ● 0-7 | プロ注目左腕に沈黙、5失策も響く |
秋のリーグ戦と連覇の行方
秋のリーグ戦でも函館大はエース石岡と主将・時田を中心に、春に続く連覇を狙える、最有力候補の一つに位置づけられています。
北海道学生野球連盟の1部は入れ替え戦や順位決定戦を含む激しいリーグで、年によって顔ぶれが変わる、油断のできない戦国区です。
ライバルとなるのは、同じ1部で全国出場を争ってきた東京農業大学北海道オホーツクや、北洋大、北海道教育大旭川校などの強豪です。
特に東農大北海道は近年の函館大にとって最大のライバルで、両校の直接対決が秋のリーグの行方を大きく左右することになりそうです。
その中で全勝優勝を果たした函館大の地力は抜けており、秋も安定した戦いを続ければ、リーグ連覇は十分に射程圏内に入ってきます。
秋を制して明治神宮大会への出場権を得られれば、函館大は名実ともに北海道を代表するチームとして、再び全国の舞台へ挑めます。
4年生が抜ける来季を見据えても、寺門や虻川ら3年生が主力に多く、当面は北海道の上位を走り続けるだけの戦力を備えています。
秋も投打の軸がそのまま残るため、春に見せた完成度の高い野球を継続できれば、リーグの上位争いをリードする力は十分にあります。
春に全国で得た経験は秋のリーグ戦でも生き、大事な一戦での勝負強さという点で、他校に対する明確なアドバンテージになります。
函館大学野球部の注目選手
石岡流音(4年・投手)
最速148キロの直球を軸にする右のエースで、全国の初戦で9回1失点完投を演じた、函館大の勝ち運を象徴する大黒柱です。
系列の函館大有斗高校からの内部進学で、強気な投球と勝負所での落ち着きは、チームを勝利へ導く精神的な支柱にもなっています。
寺門史優(3年・外野手)
秋田商業出身で早くも2027年のドラフト候補に名が挙がる俊足巧打のリードオフマンで、函館大打線の最大の得点源といえます。
全国の上武大戦で放った先頭打者本塁打が金星の口火を切ったように、一振りで試合の流れを変える大きな爆発力を秘めています。
虻川颯汰(3年・外野手)
甲子園で大阪桐蔭とも対戦した経験を持つ左の強打者で、勝負強い打撃を武器に、4番として打線の中心にどっしりと座っています。
時田寛生(4年・内野手)
健大高崎出身の主将で、2番・一塁として攻守にわたりチームを引き締める、全勝優勝を支えた頼れるリーダーとして光ります。
髙野大和(4年・内野手)
横浜創学館で鍛えた勝負強さが持ち味で、逆方向にも長打を放てる打撃センスは、函館大の中軸に欠かせない存在となっています。
金丸竜大(3年・内野手)
浦和学院で培ったミート力が光る遊撃手で、上位から下位まで幅広い打順をこなせる打撃センスと堅実な守備が持ち味の選手です。
淡路建司(3年・外野手)
元楽天ジュニアの経歴を持つ中堅手で、広い守備範囲と勝負強い打撃を兼ね備え、北海道の大学・社会人選抜にも選ばれた実力者です。
鳥澤龍政(4年・捕手)
古川学園出身の正捕手として投手陣を巧みに引っ張り、下位打線でも要所で確実に得点へ絡む、チームの守りの要となる存在です。
全国のドラフト候補を数値で分析する「ドラフト候補研究所」では、有力選手のスカウト評価や指名予想を詳しく紹介しています。

函館大学の基本情報
- 正式名称:函館大学 硬式野球部
- 所在地:北海道函館市高丘町51-1
- 創部:1965年
- 所属リーグ:北海道学生野球連盟(1部)
- 監督:阪内俊喜
- 主なOB:坂田遼(埼玉西武/2008年ドラフト4位)
- リーグ優勝:通算12回
函館大学は北海道函館市高丘町にキャンパスを構える私立大学で、硬式野球部は1965年に創部された、長い歴史を持つ運動部です。
秋田や群馬、神奈川など道外からの有力選手に加え、系列の函館大有斗高校からの内部進学も融合した編成が、チームの大きな特色です。
とりわけ秋田県出身の選手が主力に多く、能代松陽や大曲農、秋田商業といった県内の強豪校からの進学者がチームを支えています。
硬式野球部から初のプロ野球選手となった坂田遼は、2008年に埼玉西武へ入団し、外野手として一軍の舞台でも活躍しました。
現在チームを率いる阪内俊喜監督自身も函館大の卒業生で、長年にわたってチームを北海道の強豪へと大切に育て上げてきました。
地元の社会人クラブ・函館太洋倶楽部との人的なつながりも深く、卒業後も函館の地で野球を続ける選手が少なくないのも特徴です。
キャンパスのある函館は北海道有数の港町として知られ、地域に根ざした大学の野球部として、長く市民に親しまれてきた存在です。
野球部は全国大会出場を一つの目標に掲げ、道外の強豪校出身者と地元育ちの選手が切磋琢磨する環境の中で、着実に力を高めています。
函館大学野球部に関するよくある質問(FAQ)
Q. 函館大学野球部はどのリーグに所属していますか?
A. 北海道学生野球連盟の1部に所属しています。2026年春は10戦全勝でリーグを制し、全国大会へと駒を進めました。
Q. 2026年の全日本大学野球選手権の成績は?
A. 16年ぶり4度目の出場で、1回戦は上武大に2対1で勝利しました。2回戦は慶応大に0対7で敗れ、通算1勝を挙げています。
Q. 函館大学野球部のエースは誰ですか?
A. 4年生右腕の石岡流音です。最速148キロの直球を武器に、全国大会の初戦では9回1失点の完投勝利を挙げた大黒柱です。
Q. 函館大学野球部の主将は誰ですか?
A. 4年生で内野手の時田寛生です。健大高崎の出身で、2番・一塁を務めながら、全勝優勝を果たしたチームをまとめ上げました。
Q. 函館大学出身のプロ野球選手はいますか?
A. 外野手の坂田遼が代表格です。2008年のドラフト4位で埼玉西武へ入団し、硬式野球部から初のプロ野球選手となりました。
函館大学野球部のまとめ
2026年の函館大学野球部は、北海道学生1部を10戦全勝で制し、16年ぶりの全国切符をつかんだ、実に充実したシーズンでした。
全日本選手権では全国常連の上武大を破る金星を挙げ、地方リーグの代表として、確かな実力を全国の舞台で証明してみせました。
エース石岡流音とリードオフマン寺門史優を軸に、秋のリーグ戦でも連覇と全国出場を狙える戦力が、十分にそろっています。
東京農業大学北海道オホーツクをはじめとするライバルとの、北海道の頂上争いから、これからもますます目が離せません。
▶ ドラフト候補のスカウト評価・指名予想を深掘り!「ドラフト候補研究所」はこちら




コメント