長谷川勇也を育てた庄内の私学、酒田南が準々決勝での敗戦を経て新しい秋を迎えます。
2026年夏は7月20日の準々決勝で山形城北に3対11と敗れ、ベスト8で夏を終えました。
夏のベンチ20人のうち9人が残りますが、背番号1から9を着けていたのは1人だけです。
この記事では、酒田南高校野球部の2026年秋の戦力を、投手陣・野手陣の両面から徹底分析します。
新チームの現在地、秋季山形県大会の展望、注目選手までを詳しく紹介。
まずは2026年秋の酒田南の現在地を、下の表で早わかりにまとめます。
| 項目 | 2026年秋の酒田南 |
|---|---|
| 所在地・区分 | 山形県酒田市浜田/学校法人天真林昌学園の私立高校 |
| 創立 | 1961年/1963年から男女共学 |
| 登録人数 | 25人 |
| 2026年夏 | 山形大会 ベスト8(準々決勝で山形城北に3-11) |
| 2026年春 | 山形県大会 3回戦(米沢興譲館に2-5) |
| 2025年秋 | 山形県大会 ベスト8 |
| 新チームの軸 | 下村雅砥/鈴木翔大(ともに新3年) |
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酒田南高校野球部の2026年秋の戦力総評
チーム総評|9人が残るが背番号は下から
2026年夏の酒田南のベンチ20人は、3年生11人、2年生7人、1年生2人という構成でした。
残るのは9人で、数の上では半数近くが引き継がれます。
ただし背番号を見ると話は少し変わり、背番号1から9を着けていた選手で残るのは背番号7の竹田聖翔ただ1人です。
それでも、実質の主力は残ります。
準々決勝で4番指名打者を務めた鈴木翔大は背番号18で、2年生ながら中軸を任されており、投手でも同じことが言えます。
準々決勝で5回を投げた下村雅砥は背番号13で、しかも登録上は外野手という異色の存在です。
つまり秋のチームは、背番号の若い順ではなく、実際に試合で使われていた顔ぶれから組み上がります。
二桁の背番号を着けた選手たちが、そのまま主役に回る形です。
登録部員は25人で、地元の庄内に加えて東京、神奈川、兵庫、大阪といった各地から選手が集まる編成になっています。
2026年夏を振り返る|準々決勝で力尽きる
2026年夏の酒田南は、7月13日の2回戦から登場しました。
鶴岡ドリームスタジアムで天童・谷地・上山明新館の連合チームを10対0で下しています。
この試合で先発した堀加夢以が5回を58球で投げ切り、被安打3、6奪三振で相手を無得点に抑える5回コールドの完封でした。
7月18日の3回戦はきらやかスタジアムで九里学園と対戦し、2対1という1点差の接戦を制して準々決勝へ駒を進めています。
7月20日の準々決勝がこの夏の最終戦で、ヤマリョースタジアム山形での山形城北戦でした。
1回表に2点、2回表に1点、3回表に2点と序盤で5点を先行されます。
3回裏に3点を返して食い下がりましたが、6回表と9回表にも3点ずつを失い、最終スコアは3対11でした。
マウンドには6人が上がり、そのうち5回を投げたのが2年生の下村雅砥です。
| 期日 | 回戦 | 相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 7月13日 | 2回戦 | 天童・谷地・上山明新館 | ○10-0 |
| 7月18日 | 3回戦 | 九里学園 | ○2-1 |
| 7月20日 | 準々決勝 | 山形城北 | ●3-11 |
新チームの立ち位置|14年遠ざかる夏の甲子園
秋を語るうえで欠かせないのが、この学校の立ち位置です。
夏の甲子園に最後に出たのは2012年で、すでに14年が過ぎました。
1990年代の終わりから2010年代の初めにかけて、酒田南は何度も夏の山形代表になっています。
2004年と2005年には2年続けて3回戦まで進み、ひとつ前の世代は2025年春の山形県大会を制しました。
決勝では山形中央を9対5で下して春季東北大会にも出場し、現在の世代は2025年秋の県大会でベスト8に入っています。
2026年春はシード決定ブロック大会の決勝で山形南に3対8と敗れました。
春の県大会では2回戦で鶴岡工を13対0と圧倒したものの、3回戦で米沢興譲館に2対5と敗れています。
秋、春、夏とベスト8前後で足踏みが続いた1年でした。
酒田南高校野球部の投手陣を徹底分析
新エース候補|準々決勝で5回を投げた下村雅砥
秋のマウンドで最も期待されるのが背番号13の下村雅砥で、宇陀リトルシニアの出身、左投げ左打ちの2年生になります。
面白いのは、登録上の守備位置が外野手だという点です。
それでも準々決勝では長いイニングを任され、投げられる野手として起用されてきました。
山形城北戦では5回を投げ、被安打8、1奪三振という内容でした。
序盤で5点を失って苦しい展開のなか、試合をつなぐ役割を担っています。
投げても守っても打ってもという選手は部員25人のチームにとって貴重で、秋は投手としての比重が増すことになりそうです。
投手層|2人の左腕と右腕・蓜島礼都
下村に続くのが背番号17の石井脩斗で、遊佐町立遊佐中の出身、左投げ左打ちの2年生になります。
地元の庄内で育った左腕で、下村と合わせて2人の左投手が新チームに残るのは秋の継投を組むうえで大きな武器です。
右腕では、背番号11の蓜島礼都が控えています。
太田スバルボーイズの出身で、165センチ61キロという小柄な体格の投手です。
一方で、この夏に投げた3年生は全員が卒業します。
背番号1の五十嵐琉偉、背番号10の堀加夢以、背番号12の中武大雅、背番号15の鈴木群心という顔ぶれです。
とくに五十嵐琉偉は東京青山リトルシニア出身の左腕エース、堀加夢以は初戦で完封した右腕で、左右の二枚看板が同時に抜けることになります。
秋の起用予測|捕手は伊藤尊成に託される
捕手も総入れ替えで、夏に登録されていた捕手は背番号2の片山陽奈太だけ、その片山が3年生でした。
後を継ぐのが背番号16の伊藤尊成で、夏のベンチに入っていた唯一の下級生捕手、右投げ左打ちの2年生です。
片山は伊丹中央ボーイズの出身で、準々決勝でも6番捕手として先発していました。
その穴を埋めることが伊藤にとって秋の課題で、下村、石井、蓜島という新しい投手陣を伊藤がどう導くかが問われます。
バッテリーがそろって新しくなる点は、時間のかかる作業になりそうです。
酒田南高校野球部の野手陣を徹底分析
打線の中心|4番を打った鈴木翔大
新チームの打線を背負うのが、背番号18の鈴木翔大です。
川崎北リトルシニア出身の右投げ右打ちの内野手で、この選手が特別なのは2年生でありながら4番を任されていたことです。
準々決勝でも、4番指名打者として先発しました。
夏の2回戦では二塁打を放っており、長打を期待できる打者として起用されてきました。
背番号は18でも、打線での役割は中軸そのものです。
3年生が並ぶ打線のなかで4番に座っていた事実は重く、秋は名実ともにチームの中心打者になります。
外野と内野|竹田聖翔と中嶋陸斗
背番号1から9で唯一残るのが背番号7の竹田聖翔で、東大阪河内ボーイズの出身、173センチ63キロの外野手になります。
準々決勝では2番左翼として先発し、4打数1安打1打点を記録しました。
2番という打順を任されていた点からも、信頼の厚さがうかがえます。
内野では背番号14の中嶋陸斗が残り、足立ボーイズの出身、準々決勝では途中から一塁を守りました。
ほかにも1年生の渡辺煌次郎が、背番号19でベンチに入っています。
酒田市立第三中の出身で、地元育ちの内野手です。
背番号20の鳥海空友も1年生で君津リトルシニアの出身、この2人が新2年として秋から出場機会を増やしていきます。
打線の再構築|先発9人のうち7人が抜ける
秋の最大の課題は、打線です。
準々決勝で先発した9人のうち、残るのは竹田聖翔と鈴木翔大の2人しかいません。
1番の南堅心は世田谷南ボーイズの出身で、チームで最も高い打率を残していた選手でした。
準々決勝では、投手としてもマウンドに上がっています。
3番三塁の大山湊星は新庄リトルシニアの出身で、2回戦では2打数2安打1打点と当たっていました。
7番遊撃の保坂啓仁は2回戦で三塁打を放ち、5番右翼の佐藤航平、8番の前田聖陽、9番二塁の齋藤健太もそろって3年生です。
秋は鈴木と竹田を軸に、ほぼ一からの打線づくりになります。
| 選手 | 守備 | 夏の背番号 | 出身 |
|---|---|---|---|
| 竹田 聖翔 | 外野手 | 7 | 東大阪河内ボーイズ |
| 蓜島 礼都 | 投手 | 11 | 太田スバルボーイズ |
| 下村 雅砥 | 外野手 | 13 | 宇陀リトルシニア |
| 中嶋 陸斗 | 内野手 | 14 | 足立ボーイズ |
| 伊藤 尊成 | 捕手 | 16 | ― |
| 石井 脩斗 | 投手 | 17 | 遊佐町立遊佐中 |
| 鈴木 翔大 | 内野手 | 18 | 川崎北リトルシニア |
| 渡辺 煌次郎 | 内野手 | 19 | 酒田市立第三中 |
| 鳥海 空友 | ― | 20 | 君津リトルシニア |
\注目選手の実力は?/
酒田南高校野球部の秋の大会展望とセンバツへの道
秋季山形県大会の展望|まずシードを取りに行く
山形の秋は、二段構えで進みます。
最初にシード決定ブロック大会が行われ、そこで県大会の8つのシードが決まる仕組みです。
2025年はこのブロック大会が8月末に始まり、9月上旬に8校のシードが出そろいました。
県大会はそのあと、9月中旬から開かれています。
酒田南にとっては、まずこのブロック大会を勝ち抜くことが第一関門になります。
2026年春はここで山形南に3対8と敗れ、シードを逃していました。
県大会での目標は秋も春も夏も届かなかったベスト4の壁を破ることで、3季続けて8強どまりだった悔しさがこの世代には残っています。
センバツへの道|秋季東北大会は宮城県で
秋季山形県大会で上位3校に入れば、秋季東北大会への切符が手に入ります。
東北大会は6県から3校ずつ、計18チームが集まる大会です。
2026年の秋季東北大会は、宮城県で開かれます。
抽選会は9月30日、日程は10月11日から10月17日までで、石巻市と仙台市が会場です。
センバツの一般選考で東北地区に割り当てられる枠は2で、酒田南の春の甲子園は2002年の1回だけ、実現すれば24年ぶりの選抜出場になります。
庄内地方の酒田市から石巻市までは、日本海側と太平洋側を横断する距離があります。
それでも、同じ東北の舞台であることに変わりはありません。
新チームの目標|庄内から再び全国へ
秋の現実的な目標はまずシードを取って県でベスト4に入ることで、そのうえで上位3校に食い込めば東北大会が見えてきます。
山形は日大山形が長く上位を占め、東海大山形、鶴岡東といった私学が続く構図です。
酒田南は庄内を代表する私学として、その一角に挑む立場になります。
幸い、下村雅砥と石井脩斗という2人の左腕が残り、打線には4番の鈴木翔大がいます。
核になる選手がいることは再建を進めるうえで大きな支えで、1年前の秋もこの世代はベスト8まで進んでいました。
今度はその先へ、というのが新チームの合言葉になります。
酒田南高校野球部の注目選手
ここからは、2026年秋の酒田南を担う5人を紹介します。
夏のベンチ入りメンバーから、新チームの中心になる顔ぶれを選びました。
下村 雅砥(新3年・投手・外野手)
宇陀リトルシニアの出身で、左投げ左打ちの2年生。
登録上は外野手ですが、準々決勝では5回を投げて被安打8、1奪三振という内容でした。
投げても守っても使える選手は部員25人のチームにとって欠かせず、秋は投手としての比重が増して新エースを担う可能性があります。
鈴木 翔大(新3年・内野手)
川崎北リトルシニアの出身で、右投げ右打ちの内野手。
背番号18ながら2年生で4番を任され準々決勝でも4番指名打者で先発し、2回戦では二塁打を放っており長打を期待できる打者です。
3年生が並ぶ打線で中軸に座っていた事実が、その力を物語っています。
竹田 聖翔(新3年・外野手)
東大阪河内ボーイズの出身で、173センチ63キロの外野手。
夏のベンチで背番号1から9を着けた選手のうち唯一新チームに残り、準々決勝では2番左翼として先発して4打数1安打1打点を記録しました。
上位打線での起用は、秋も変わらない可能性が高いといえます。
石井 脩斗(新3年・投手)
遊佐町立遊佐中の出身で、左投げ左打ちの投手。
庄内で育った地元の左腕として2年生から背番号17でベンチ入りを果たし、下村と合わせて2人の左投手が残ることは秋の継投に幅を与えます。
五十嵐琉偉が抜けたあとの左のマウンドを、この選手が引き継ぎます。
蓜島 礼都(新3年・投手)
太田スバルボーイズの出身で、165センチ61キロの右腕。
小柄な体格ながら2年生で夏のベンチ入りを果たし、左腕2人に対して貴重な右投手という位置づけになります。
秋は先発と救援の両方で、出番が増えていきそうです。
| 選手 | 学年・守備 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 下村 雅砥 | 新3年・投手/外野手 | 外野手登録で準々決勝に5回。新エース候補 |
| 鈴木 翔大 | 新3年・内野手 | 背番号18で2年から4番。長打が持ち味 |
| 竹田 聖翔 | 新3年・外野手 | 背番号1〜9で唯一残る。準々決勝は2番左翼 |
| 石井 脩斗 | 新3年・投手 | 庄内育ちの左腕。五十嵐琉偉の後継 |
| 蓜島 礼都 | 新3年・投手 | 165センチの右腕。貴重な右の投手 |
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酒田南高等学校の基本情報
酒田南は山形県酒田市浜田に校舎を構える私立高校で、学校法人天真林昌学園が運営し1961年に創立されました。
開校当初は男子だけの学校で、1963年4月から男女共学になっています。
硬式野球部の2026年夏の登録部員は、25人でした。
監督は松本晃が務め、記録員は鈴木正悠、責任教師は杉山健次郎が担当しています。
選手の顔ぶれには、この学校ならではの特徴があるでしょう。
地元の庄内で育った選手に加え、東京、神奈川、兵庫、大阪、奈良といった各地から選手が集まっています。
他競技でも実績を重ね、駅伝は全国大会に8回出場、レスリングはミュンヘン五輪、ボクシングはモントリオール五輪に選手を送り出しています。
甲子園の実績と主なOB
甲子園には夏の選手権に何度も出場し、1997年から2012年にかけて山形代表となって最高成績は2004年と2005年の3回戦です。
春の選抜は、2002年に一度だけ出場しています。
初戦で敗れましたが、庄内の私学として全国の舞台に立ちました。
最大のOBは長谷川勇也で、専修大学を経てソフトバンクに入団し、2013年には打率3割4分1厘で首位打者と最多安打の二冠に輝きました。
プロ通算1108安打を放ち、2026年からはソフトバンクの一軍打撃コーチです。
ほかにも田村朋輝、阿部翔太、石垣雅海、下妻貴寛、伊藤海斗がプロへ進みました。
| 年 | 大会 | 成績 |
|---|---|---|
| 2002年 | 春の選抜 | 唯一の選抜出場 |
| 2004年 | 夏の選手権 | 3回戦 |
| 2005年 | 夏の選手権 | 3回戦(2年連続) |
| 2012年 | 夏の選手権 | 直近の甲子園出場 |
| 2026年 | 夏の山形大会 | ベスト8(山形城北に3-11) |
酒田南高校野球部に関するよくある質問(FAQ)
2026年夏の酒田南はどこまで勝ち進みましたか?
山形大会の準々決勝まで進み、7月20日に山形城北へ3対11で敗れてベスト8で、2回戦と3回戦を勝ち上がっての進出です。
新チームにはどんな選手が残りますか?
夏のベンチ20人のうち2年生7人と1年生2人の計9人が残り、背番号1から9で残るのは外野手の竹田聖翔ただ1人です。
新チームのエース候補は誰ですか?
背番号13の下村雅砥で、登録上は外野手ですが準々決勝では5回を投げて被安打8、1奪三振という内容を残しました。
酒田南は甲子園に出場したことがありますか?
夏の選手権に1997年から2012年にかけて何度も出場して2004年と2005年には3回戦まで進み、春の選抜は2002年に一度だけです。
酒田南の主なOBは誰ですか?
ソフトバンクで2013年に首位打者となった長谷川勇也が最大のOBで、ほかに田村朋輝、阿部翔太、石垣雅海、下妻貴寛がプロへ進んでいます。
\ドラフト候補を先取り!/
酒田南高校野球部のまとめ
2026年夏の酒田南は、連合チームと九里学園を破って準々決勝まで進みました。
山形城北に3対11で敗れ、ベスト8で夏を終えています。
新チームには9人が残りますが、背番号1から9を着けていたのは竹田聖翔だけです。
それでも4番の鈴木翔大と、5回を投げた下村雅砥という実質の主力は残ります。
投手は下村と石井脩斗の左腕2人に右腕の蓜島礼都が続き、一方で捕手は伊藤尊成ひとりとなってバッテリーは一からの組み直しです。
秋はまずシードを取って3季続いたベスト8の壁を破ることが目標で、県で上位3校に入れば宮城県開催の秋季東北大会が待っています。




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