甲子園に春夏あわせて52回出場してきた名門・早稲田実業が、新しいチームで秋を迎えます。
2026年夏は西東京大会の4回戦で駒大高に3対7で敗れ、8強に届きませんでした。
一方で、夏のベンチ20人のうち10人が下級生という若い編成で、新チームには土台がしっかり残ります。
この記事では、早稲田実業高校野球部の2026年秋の戦力を、投手陣・野手陣の両面から徹底分析します。
新チームの現在地、秋季東京都大会の展望、注目選手までを詳しく紹介。
まずは2026年秋の早稲田実業の現在地を、下の表で早わかりにまとめます。
| 項目 | 2026年秋の早稲田実業 |
|---|---|
| 所在地・区分 | 東京都国分寺市本町/私立・早稲田大学の系属校 |
| 監督 | 和泉実 |
| 登録人数 | 36人 |
| 2026年夏 | 西東京4回戦(駒大高に3-7) |
| 2026年春 | 東京都大会 2回戦(関東一に1-5) |
| 2025年秋 | 東京都大会 1回戦(岩倉に3-4) |
| 新チームの軸 | 捕手・石井瑞風/遊撃・深谷岬(ともに新3年) |
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早稲田実業高校野球部の2026年秋の戦力総評
チーム総評|下級生10人が残る若いチーム
2026年秋の早稲田実業は、夏のベンチ20人のうち10人がそのまま新チームに残る、土台の厚いチームです。
内訳は新3年生が6人、新2年生が4人で、夏の時点ですでに半数が下級生という若い編成でした。
その中心にいるのが背番号2を背負う捕手の石井瑞風で、1年生だった2025年の秋からマスクをかぶり続けてきました。
遊撃の深谷岬、外野の板野竜弥も背番号1桁を着けており、守りの中心が丸ごと残る形になります。
投手でも背番号10の酒本隆汰と背番号11の石毛慎二郎が残り、マウンドが白紙になることはありません。
登録人数は36人と全国の強豪校の中では決して多くありませんが、そのぶん実戦を積める選手の割合は高くなります。
甲子園で春夏あわせて52回出場し、69勝を挙げてきた伝統校が、若いチームでどこまで戦えるかが問われる秋です。
2026年夏を振り返る|4回戦で駒大高に屈す
2026年夏の西東京大会で、早稲田実業は7月10日の1回戦で八王子学園八王子と対戦しました。
初回に1点を先制すると2回裏にも4点を加え、序盤で試合の主導権を握って6対3で勝利しています。
7月13日の2回戦は都立田無との投手戦となり、3回裏に挙げた1点を守り切って1対0で完封勝ちを収めました。
7月15日の3回戦では都立東村山西を10対0で下し、先発した小俣颯汰が6回を被安打2、7奪三振に抑えています。
迎えた7月18日の4回戦の相手は、駒澤大学の付属校である駒大高でした。
駒大高は1回表から毎回のように得点を重ね、終盤までリードを保ったまま7対3で早稲田実業を下しています。
駒大高の先発・山本拓弥は9回を投げ切り、被安打11を許しながらも要所を締めて早実打線に3点しか与えませんでした。
| 期日 | 回戦 | 相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 7月10日 | 1回戦 | 八王子学園八王子 | ○6-3 |
| 7月13日 | 2回戦 | 都立田無 | ○1-0 |
| 7月15日 | 3回戦 | 都立東村山西 | ○10-0 |
| 7月18日 | 4回戦 | 駒大高 | ●3-7 |
新チームの立ち位置|秋・春の停滞を抜け出せるか
この世代が抱えていた課題は、夏だけでなく秋と春にも表れていました。
2025年の秋は1次予選で都立四商を26対0、高輪を10対0と圧倒して本大会に進んでいます。
ところが本大会の1回戦では岩倉に3対4で敗れ、初戦で姿を消してしまいました。
2026年の春も1回戦で都立小川を5対3で下したあと、2回戦で関東一に1対5と力の差を見せつけられています。
秋も春も本大会では1つか2つしか勝てず、夏の4回戦敗退はその流れの延長線上にありました。
新チームにとっては、まずこの停滞から抜け出し、東京都大会で上位に食い込むことが最初のテーマになります。
早稲田実業高校野球部の投手陣を徹底分析
新エース候補|背番号10を着けていた酒本隆汰
新チームの投手陣で軸になりそうなのが、夏に背番号10を着けていた酒本隆汰です。
武蔵府中リトルシニアの出身で、170センチ70キロと上背はありませんがまとまりのある右腕です。
春の東京都大会では背番号15、夏は背番号10と、公式戦のベンチ入りを重ねながら序列を上げてきました。
夏のエースだった小俣颯汰と、二刀流として起用された背番号9の田中孝太郎はそろって卒業します。
それでも背番号10と11を着けていた2人が残るというのは、多くの強豪校がうらやむ状況です。
秋までにどちらが背番号1を勝ち取るかは、そのままチームの戦い方を左右します。
投手層|技巧派左腕の石毛慎二郎と1年生・水野雄勢
酒本と背番号1を争うのが、千葉市リトルシニア出身で夏に背番号11を着けていた石毛慎二郎です。
170センチ72キロの技巧派左腕で、春は背番号16から夏に11へと番号を上げてきました。
右腕の酒本と左腕の石毛という組み合わせは、それだけで相手に的を絞らせない武器になります。
さらに新2年生では、北杜ボーイズ出身の水野雄勢が1年生ながら夏のベンチで背番号18を着けていました。
174センチ72キロという体つきで、下級生のうちから夏の登録を勝ち取った点は大きな評価材料です。
3人が残ることで、複数の投手をつなぐ戦い方も、1人を軸に据える戦い方も選べるようになります。
秋の起用予測|石井瑞風のリードが生きる
秋の戦い方としては、酒本と石毛の2人を軸に、水野を含めた継投で戦う形が基本線になりそうです。
そのうえで大きな武器になるのが、2年間にわたって正捕手を務めてきた石井瑞風の存在です。
1年生の秋から公式戦でマスクをかぶり続けてきた捕手が最上級生になるのは、投手陣にとって心強い材料。
夏の2回戦では都立田無を1対0で完封しており、僅差の試合を守り切る形はすでに経験しています。
登録36人という編成のなかで、この2年間の積み重ねをどう生かすかが秋の鍵になります。
早稲田実業高校野球部の野手陣を徹底分析
打線の中心|1年生から正捕手を務める石井瑞風
新チームの野手陣で中心となるのは、背番号2を背負う捕手の石井瑞風です。
東山クラブの出身で、171センチ75キロというがっしりとした体つきの捕手です。
2025年の秋、まだ1年生だった石井はすでに背番号2を着け、東京都大会のベンチに入っていました。
その後も春の東京都大会、そして夏の西東京大会と、一貫して正捕手の座を守り続けてきました。
2年間にわたって公式戦のマスクをかぶってきた経験は、東京都内でも数えるほどしかいない財産です。
守りの要としてだけでなく、打線でも中軸を任される場面が増えれば、攻撃の柱にもなり得ます。
内野陣|遊撃・深谷岬を軸に組み立てる
内野では、夏に背番号6を着けていた深谷岬が新3年生として残ります。
豊田リトルシニアの出身で、164センチ64キロと小柄ながら守備範囲の広さが持ち味の遊撃手です。
春の東京都大会では背番号4、夏は背番号6と、内野の複数のポジションで起用されてきました。
一方で金城繁虎、高木健征、西村悟志という3年生の内野手はそろって卒業します。
その空いたポジションを、北摂リトルシニア出身で夏に背番号16を着けていた井下生翔らが争う形になります。
さらに新2年生の林虎之介と石井竜聖も、1年生ながら夏のベンチに入っていた内野手です。
石井瑞風と深谷岬というセンターラインが残るぶん、内野の再編は他校よりも楽に進みそうです。
外野と守備|板野竜弥と大型の中津井琉真
外野では、夏に背番号8を着けていた板野竜弥が新3年生として残ります。
大阪福島リトルシニアの出身で、165センチ64キロと小柄ながら春から背番号19で公式戦を経験してきました。
そして新2年生で注目されるのが、富士見リトルシニア出身の中津井琉真です。
177センチ85キロという新チームで屈指の体格を誇り、1年生ながら夏のベンチで背番号17を着けていました。
夏に外野を守っていた渡邉侑真や高家有輝、高橋駿太といった3年生が抜けるため、外野は競争の場になります。
板野の経験と中津井の体格という異なる持ち味が、どう組み合わさるかが秋の楽しみです。
下の表に、新チームに残る主なメンバーを整理しました。
| 選手 | 守備 | 夏の背番号 | 出身 |
|---|---|---|---|
| 石井 瑞風 | 捕手 | 2 | 東山クラブ |
| 深谷 岬 | 内野手 | 6 | 豊田リトルシニア |
| 板野 竜弥 | 外野手 | 8 | 大阪福島リトルシニア |
| 酒本 隆汰 | 投手 | 10 | 武蔵府中リトルシニア |
| 石毛 慎二郎 | 投手 | 11 | 千葉市リトルシニア |
| 井下 生翔 | 内野手 | 16 | 北摂リトルシニア |
| 中津井 琉真 | 外野手 | 17 | 富士見リトルシニア |
| 水野 雄勢 | 投手 | 18 | 北杜ボーイズ |
\注目選手の実力は?/
早稲田実業高校野球部の秋の大会展望とセンバツへの道
秋季東京都大会の展望|東西に分かれない一本のトーナメント
秋の東京都大会は、夏のように東東京と西東京に分かれず、一本のトーナメントとして行われます。
まず1次予選が行われ、そこを勝ち抜いた学校と夏の東西の代表校が本大会に進む二段構えの方式です。
つまり秋は、西東京の強豪だけでなく、東東京の実力校とも同じ山で戦うことになります。
早稲田実業にとっては、2025年の秋に本大会の1回戦で敗れた岩倉戦の悔しさを晴らす舞台でもあります。
夏の西東京を勝ち上がった学校に加え、東東京の名門も相手になるだけに、道のりは決して平坦ではありません。
それでも下級生10人が残る継続性は、多くのライバル校に対して明確な優位になります。
センバツへの道|東京に与えられる枠は約1.5
秋の東京都大会の成績は、翌春のセンバツ出場校を選ぶ際の材料になります。
関東地区と東京地区に与えられる一般選考の枠は、両地区あわせて6校です。
まず関東から4校、東京から1校が選ばれ、残る1枠を関東の5番手と東京の2番手が比較される仕組みです。
このため東京の枠は「およそ1.5」と表現され、都大会で優勝すればほぼ確実に、準優勝でも可能性が残ります。
言い換えれば、秋の都大会で決勝まで進めるかどうかが、そのまま春への分かれ道になるということです。
まずは本大会で勝ち上がり、上位進出の常連という位置を取り戻すことが現実的な目標になります。
新チームの目標|本大会での初戦突破から
新チームがまず超えるべき壁は、2025年の秋に届かなかった本大会の初戦突破です。
あのとき岩倉に3対4で敗れた悔しさは、残る10人がそのまま持ち越すことになります。
石井瑞風と深谷岬というセンターラインが固まっている以上、守りから試合をつくる形はすでに見えています。
あとは酒本や石毛が試合をつくれる投手に育ち、中津井のような大型の打者が中軸に座れるかどうかです。
王貞治や斎藤佑樹を生んだ伝統校が、若い戦力でどこまで駆け上がれるかに注目が集まります。
早稲田実業高校野球部の注目選手
ここでは、新チームの中心となる注目選手を5人紹介します。
石井 瑞風(新3年・捕手)
東山クラブの出身で、171センチ75キロのがっしりとした体つきの捕手です。
1年生だった2025年の秋から背番号2を背負い、秋・春・夏とすべての公式戦で正捕手を務めてきました。
2年間にわたってマスクをかぶり続けてきた経験は都内でも屈指で、新チームの投手陣を束ねる存在になります。
深谷 岬(新3年・内野手)
豊田リトルシニアの出身で、164センチ64キロと小柄な遊撃手です。
春は背番号4、夏は背番号6と、内野の複数のポジションで起用されてきました。
石井瑞風とともにセンターラインを担う存在で、守備の安定感がそのままチームの安定感につながります。
酒本 隆汰(新3年・投手)
武蔵府中リトルシニアの出身で、170センチ70キロの右腕です。
春の背番号15から夏は背番号10へと序列を上げ、着実に信頼を積み重ねてきました。
エースの小俣颯汰が抜けたマウンドで、背番号1を勝ち取れるかが秋の大きな見どころです。
板野 竜弥(新3年・外野手)
大阪福島リトルシニアの出身で、165センチ64キロの外野手です。
春は背番号19、夏は背番号8と番号を上げ、外野のレギュラーとして夏を戦いました。
3年生の外野手がそろって抜けるなかで、経験を持つ数少ない選手として期待がかかります。
中津井 琉真(新2年・外野手)
富士見リトルシニアの出身で、177センチ85キロという新チーム屈指の体格を誇る外野手です。
1年生ながら夏のベンチで背番号17を着け、早くから将来性を評価されてきました。
体格を生かした打撃が伸びてくれば、新チームの中軸を任される存在になり得ます。
| 選手 | 学年・守備 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 石井 瑞風 | 新3年・捕手 | 1年生の秋から2年間、公式戦の正捕手 |
| 深谷 岬 | 新3年・内野手 | 夏は背番号6。守備範囲の広い遊撃手 |
| 酒本 隆汰 | 新3年・投手 | 春15から夏10へ。新エースの最有力候補 |
| 板野 竜弥 | 新3年・外野手 | 夏は背番号8。外野で唯一の経験者 |
| 中津井 琉真 | 新2年・外野手 | 177センチ85キロ。1年夏にベンチ入り |
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早稲田実業学校の基本情報
ここでは、早稲田実業の学校としての基本情報を整理します。
- 所在地:東京都国分寺市本町一丁目2番1号(2001年に新宿区早稲田鶴巻町から移転)
- 区分:私立・早稲田大学の系属校(中等部を併設する中高一貫校)
- 創部:硬式野球部は1905年(明治38年)創部
- 監督:和泉実(早実OBの捕手。1992年秋に母校の監督へ就任)
- 登録人数:36人(2026年)
- 甲子園出場:春の選抜22回/夏の選手権30回(通算52回・69勝50敗2分)
- 最高成績:春優勝1回(1957年)/夏優勝1回(2006年)・夏準優勝1回(1980年)
- 主なOB:王貞治、荒木大輔、斎藤佑樹、清宮幸太郎(日本ハム)、野村大樹(西武)、宇野真仁朗(ソフトバンク)、田和廉(巨人)、重信慎之介(巨人)
早稲田実業は1905年に硬式野球部を創部し、100年を超える歴史のなかで甲子園に52回出場してきました。
1957年のセンバツでは、投手として出場していた王貞治を擁して春の全国制覇を果たしています。
1980年の夏には1年生投手の荒木大輔が快投を続け、チームを決勝まで押し上げました。
そして2006年の夏、斎藤佑樹を擁して決勝で駒大苫小牧を4対3で下し、初の夏の全国制覇を達成しています。
近年も清宮幸太郎や宇野真仁朗ら、プロの世界へ進む選手を送り出し続けている東京屈指の伝統校です。
早稲田実業の甲子園での歩みを、下の表にまとめました。
| 年 | 大会 | 成績 |
|---|---|---|
| 1957年 | 春の選抜 | 優勝(王貞治を擁して全国制覇) |
| 1980年 | 夏の選手権 | 準優勝(1年生投手・荒木大輔が快投) |
| 2006年 | 夏の選手権 | 優勝(決勝で駒大苫小牧に4-3) |
| 通算 | 春夏あわせて | 52回出場・69勝50敗2分 |
早稲田実業高校野球部に関するよくある質問(FAQ)
2026年夏の早稲田実業はどこまで勝ち進みましたか?
西東京大会の4回戦まで進みました。
7月18日に駒大高と対戦し、3対7で敗れて夏の戦いを終えています。
新チームにはどんな選手が残りますか?
夏のベンチ20人のうち10人が残ります。
捕手の石井瑞風、遊撃の深谷岬、外野の板野竜弥に加え、投手も酒本隆汰と石毛慎二郎が残ります。
新チームのエース候補は誰ですか?
夏に背番号10を着けていた酒本隆汰と、背番号11の左腕・石毛慎二郎です。
エースだった小俣颯汰が卒業するため、この2人が背番号1を争います。
早稲田実業は甲子園に何回出場していますか?
春の選抜が22回、夏の選手権が30回で、通算52回を数えます。
優勝は1957年の春と2006年の夏の2回で、1980年の夏には準優勝しています。
秋の東京都大会はどんな方式ですか?
夏と違って東東京と西東京に分かれず、一本のトーナメントで行われます。
1次予選を勝ち抜いた学校と夏の東西代表校が本大会に進みます。
\ドラフト候補を先取り!/
早稲田実業高校野球部のまとめ
2026年秋の早稲田実業は、夏のベンチ20人のうち10人が残る、東京でも屈指の継続性を持つチームです。
中心となるのは、1年生の秋から2年間にわたって正捕手を務めてきた石井瑞風です。
遊撃の深谷岬とともにセンターラインが固まっており、守りから試合をつくる形はすでに見えています。
マウンドでは酒本隆汰と左腕の石毛慎二郎が背番号1を争い、大型の中津井琉真が打線に厚みを加えます。
まずは2025年の秋に届かなかった本大会の初戦突破が、新チームの最初の目標になるでしょう。
王貞治や斎藤佑樹を生んだ名門が、若いチームでどこまで戻ってくるかに注目が集まります。




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