南東北大学野球連盟には福島県から3つの大学が参加しており、そのうち唯一の国立大学が福島市に本部を置く福島大学です。
2026年秋のリーグ戦は7勝7敗の勝率.500で4位となり、エースの鈴木颯人が最多勝利投手賞と投手のベストナインを受賞しました。
この記事では福島大学野球部の2026年の戦力を投手陣・野手陣の両面から分析し、秋の戦いぶりや注目選手までを詳しく紹介します。
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まずは2026年の福島大学の現在地を、下の表で早わかりにまとめます。
| 項目 | 2026年の福島大学 |
|---|---|
| 所在地 | 福島県福島市金谷川 |
| 設置 | 国立 |
| 2026年春の成績 | 南東北 3位(7勝7敗・勝率.500) |
| 2026年秋の成績 | 南東北 4位(7勝7敗・勝率.500) |
| 登録選手(春) | 33人(投手9・捕手5・内野手11・外野手8) |
| チームの軸 | 鈴木颯人・藤澤朔・阿部泰生・嶋田陽太 |
福島大学野球部の2026年戦力総評
チーム総評|春秋とも勝率5割で終えた2026年
2026年秋の福島大学は7勝7敗の勝率.500で4位となり、春に続いて勝ち星と黒星がちょうど並ぶシーズンでした。
開幕から4連勝を飾りましたが、9月6日からの8試合は1勝7敗と苦しみ、いったんは5勝7敗まで後退しています。
それでも最後の2試合を3対2、6対5と1点差で連勝し、2位の新潟医療福祉大学からも白星を挙げて勝率5割に戻しました。
表彰ではエースの鈴木颯人が5勝で最多勝利投手賞と投手のベストナインを受賞し、4年生の秋を個人タイトルで締めくくっています。
秋を象徴した1点差の4勝
秋の7勝のうち4勝は1点差で、8月23日の日本大学工学部戦と30日の石巻専修大学戦はいずれも1対0の完封勝ちでした。
9月5日の新潟大学戦は3点を追う8回に一挙6点を奪って7対4と逆転し、開幕4連勝を飾っています。
10月11日の東北公益文科大学戦は2対2の9回に1点を勝ち越し、翌12日は新潟医療福祉大学の9回の反撃を2点でしのいで逃げ切りました。
一方で東日本国際大学には0対7、1対5と春に続いて連敗し、王者からは2026年の4試合で1点しか奪えませんでした。
| 日付 | 対戦相手 | 2026年秋の結果 |
|---|---|---|
| 8月22日・23日 | 日本大学工学部 | ○5-2/○1-0 |
| 8月30日・9月22日 | 石巻専修大学 | ○1-0/●4-10 |
| 9月5日・6日 | 新潟大学 | ○7-4/●1-11 |
| 9月12日・13日 | 山形大学 | ●1-2/○8-1 |
| 9月19日・30日 | 東日本国際大学 | ●0-7/●1-5 |
| 9月27日・10月12日 | 新潟医療福祉大学 | ●2-6/○6-5 |
| 10月10日・11日 | 東北公益文科大学 | ●0-2/○3-2 |
勝率5割で3位に踏みとどまった春
2026年春の福島大学は7勝7敗の勝率.500で、東北公益文科大学と同率で並んで8チーム中3位という結果でした。
特徴的なのは7つの白星の内訳が接戦に大きく偏っている点で、1点差の勝ちが2つと延長戦を制した勝ちが2つ含まれていました。
一方で完封勝ちも2試合あって投手が抑えた試合を確実にものにし、守り勝つ形と競り勝つ形をどちらも持っているチームといえます。
課題は上位2校との対戦で、東日本国際大学と新潟医療福祉大学には4戦全敗を喫し、とりわけ東日本国際大学には2試合とも無得点のコールド負けでした。
リーグ優勝9回は連盟で2番目
南東北大学野球連盟は1991年に発足して現在は8校が加盟しており、春と秋に同じ相手と2試合ずつ戦う2回戦総当たりの勝率制です。
この連盟で福島大学が積み上げてきたリーグ優勝は9回にのぼり、43回の東日本国際大学に次ぐ2番目の回数で石巻専修大学の7回を上回ります。
直近では2016年の秋季リーグ戦を制した国立大学としては異例の実績で、全日本大学野球選手権大会にも2回出場してきました。
連盟8校のうち全国の舞台を経験しているのは4校だけで福島大学もその一つ、近年は上位2校の壁が高いものの勝ってきた歴史のあるチームです。
東北と北関東の公立校から集まる部員
選手の出身校を見ると東北から北関東・信越にかけての公立校が中心で、地元では福島東・会津学鳳・南会津・橘といった名前が並びます。
県外でも仙台南・秋田・新庄北・盛岡第一・大館鳳鳴と東北各県から進み、北関東からは高崎・宇都宮工業・石橋・前橋商業の出身者が在籍しています。
さらに信越からも小諸商業・野沢北・高田北城・新潟江南の卒業生が加わり、スポーツ推薦に頼らず各地の公立校から選手が集まる編成です。
連盟の公式サイトに載る秋の名簿は選手34人で投手11人と捕手4人を含み、春のリーグ戦には33人が登録されていました。
学生が支える運営体制
チームを率いるのは鈴木透監督で部長を奥本英樹・コーチを佐藤祐が務め、春の主将は福島県の南会津高校出身で内野手の渡部陸人でした。
連盟の公式サイトでは秋の時点で、3年生の内野手・高橋舞飛が主将として登録されています。
部員名簿には学生コーチ1人と主務1人・マネージャー2人の名前も並び、選手以外の役割も学生が分担してチームを支える形になっています。
キャンパスは福島市金谷川にあってリーグ戦は福島県内の球場が中心で、南部スタジアムやヨークいわきスタジアムが主な会場です。
2026年は春が4月4日から5月17日、秋が8月22日から10月12日まで戦い、どちらも14試合を7勝7敗で終えました。
春を象徴した4つの接戦
この春の福島大学を語るうえで欠かせないのは勝ち方の中身で、4月11日の日本大学工学部戦は9回に1点を挙げて8対7のサヨナラ勝ちでした。
翌12日も8回と9回に得点を重ねて4対3で競り勝って2連勝を飾り、5月2日の石巻専修大学戦は延長10回にもつれて7対6でものにしました。
5月16日の新潟大学戦も延長10回で4点を挙げて7対6のサヨナラ勝ちを収め、1点差か延長という決着が7勝のうち4つを占めた計算になります。
加えて5月9日と10日の東北公益文科大学戦は1対0と2対0の連続完封で、競り合いを勝ち切る力が3位という順位を引き寄せています。
| 日付 | 対戦相手 | 2026年春の結果 |
|---|---|---|
| 4月5日 | 山形大学 | ●0-1 |
| 4月11日・12日 | 日本大学工学部 | ○8-7/○4-3 |
| 4月18日・19日 | 東日本国際大学 | ●0-13/●0-9 |
| 4月25日・26日 | 新潟医療福祉大学 | ●1-8/●2-5 |
| 4月29日 | 山形大学 | ●3-5 |
| 5月2日・3日 | 石巻専修大学 | ○7-6(延長10回)/●6-9 |
| 5月9日・10日 | 東北公益文科大学 | ○1-0/○2-0 |
| 5月16日・17日 | 新潟大学 | ○7-6(延長10回)/○9-5 |
福島大学野球部の投手陣を徹底分析
秋の投手陣は4年生の鈴木颯人、3年生の藤澤朔、2年生の一條尊琉の3人が柱で、この3人で14試合のうち11試合に先発しました。
14試合の失点は57点で、77点を失った春から20点減らしており、投手陣の踏ん張りが勝率5割を支えています。
秋は鈴木颯人が最多勝とベストナイン
鈴木颯人は9試合に登板して6試合で先発し、51回を投げて39個の三振を奪い、5勝を挙げて初の最多勝利投手賞を受賞しました。
投手のベストナインにも初めて選ばれており、4位のチームから投手部門の表彰を受けた点にも価値があります。
8月30日の石巻専修大学戦は5回を無失点に抑えて完封リレーにつなげ、9月13日の山形大学戦も7回を被安打3、無失点でした。
10月10日の東北公益文科大学戦は9回を一人で投げ抜いて9個の三振を奪いましたが、9回に2点を失って0対2で敗れました。
最終日の新潟医療福祉大学戦は2回途中から救援して6回を1失点にまとめ、6対5の勝利で5勝目を手にしています。
藤澤朔の完封と一條尊琉の先発
左腕の藤澤朔は8月23日の日本大学工学部戦で9回を被安打3、無四球に抑え、1対0の完封勝ちを一人で演じました。
9月12日の山形大学戦でも9回を2失点で完投しており、9試合で35回3分の1を投げて2完投という数字を残しています。
春は救援専門だった2年生左腕の一條尊琉は秋に2試合で先発し、10月11日の東北公益文科大学戦では7回を2失点にまとめました。
その試合は藤澤が残り2回を無安打に抑えて3対2で競り勝ち、左腕2人の継投が終盤の連勝を呼び込んでいます。
1年生では左腕の高島煌希と右腕の本間惇が9月の新潟大学戦で先発を経験し、来季へ向けた準備も進みました。
| 選手 | 学年 | 2026年秋の主な成績 |
|---|---|---|
| 鈴木颯人 | 4年 | 右腕・9登板6先発1完投・5勝・51回・39奪三振 |
| 藤澤朔 | 3年 | 左腕・9登板3先発2完投(完封1)・35回1/3・23奪三振 |
| 一條尊琉 | 2年 | 左腕・9登板2先発・26回・23奪三振 |
| 高島煌希 | 1年 | 左腕・9月5日の新潟大学戦で先発 |
| 本間惇 | 1年 | 右腕・9月6日の新潟大学戦で先発 |
春は鈴木颯人が7試合すべてに先発
投手陣の中心にいるのは福島東高校出身の右腕・鈴木颯人で、2026年春は7試合すべてで先発を任されて48回3分の2を投げ抜きました。
39個の三振を奪って2試合で完投を記録し、防御率4.81を残した投球回はチーム全体の3分の1以上を占める大黒柱の働きでした。
特筆すべきは春までの通算成績で、34登板30先発9完投・220回3分の1で154奪三振・防御率3.27という積み上げは見事です。
5月9日の東北公益文科大学戦では9イニングを一人で投げて1対0の完封勝ちを演じ、4月5日の山形大学戦でも完投して0対1という最少失点で敗れました。
春の救援と先発を担った左腕
この鈴木を後ろから支えたのは藤代高校出身の左腕・一條尊琉で、6試合すべてで救援としてマウンドに立って14回3分の1を投げました。
防御率2.51とWHIP1.19はチームで最も良い数字で9個の三振を奪い、延長戦を制した5月2日と5月16日にはいずれも最後を締めています。
先発の2番手を務めたのは岩手の水沢高校出身の左腕・藤澤朔で、4試合に登板して2試合で先発し18イニングを投げて防御率4.00を残しました。
5月10日の東北公益文科大学戦では先発して一條とのリレーで2対0の完封を達成し、この2試合連続完封が3位という順位を決定づけています。
春の多彩な左腕陣
長野の松本県ヶ丘高校出身の左腕・山口崚吾も5試合に登板して15イニングを投げ、会津学鳳出身の小川悠太は6試合・堀米拓真は4試合に登板しました。
春に登録された投手9人のうち4人が左腕という点はこのチームの大きな特徴で、左右を細かく使い分ける継投が接戦での強さを支えました。
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| 選手 | 出身校 | 2026年春の主な成績 |
|---|---|---|
| 鈴木颯人 | 福島東 | 7登板7先発2完投・48回2/3・39奪三振・防御率4.81 |
| 藤澤朔 | 水沢 | 4登板2先発・18回・11奪三振・防御率4.00(左腕) |
| 山口崚吾 | 松本県ヶ丘 | 5登板1先発・15回(左腕) |
| 一條尊琉 | 藤代 | 6登板すべて救援・14回1/3・防御率2.51(左腕) |
| 小川悠太 | 会津学鳳 | 6登板2先発・11回2/3・10奪三振 |
| 堀米拓真 | 新庄北 | 4登板2先発・11回 |
福島大学野球部の野手陣を徹底分析
秋の打線は14試合で40得点と春の50得点から数字を落とし、1対0の勝利が2試合あったように少ない点を守る戦いが中心でした。
そのなかで2年生の嶋田陽太が3本塁打を放ち、遊撃と一塁には1年生が定着するなど、顔ぶれには新しい力が加わっています。
秋は嶋田陽太が3本塁打
新潟の高田北城高校出身で2年生の嶋田陽太は全14試合に出場し、45打数14安打で二塁打5本、三塁打1本、本塁打3本を記録しました。
9月5日の新潟大学戦では本塁打と二塁打を放って逆転勝ちに貢献し、打点もチームで最も多い数字を残しています。
10月11日の東北公益文科大学戦と12日の新潟医療福祉大学戦では2試合連続で本塁打を放ち、終盤の連勝を打で引き寄せました。
春は13試合で12安打、長打は二塁打2本と三塁打1本だった選手で、半年で長打力が大きく伸びたことを数字が示しています。
全試合マスクの阿部泰生と1年生の内野陣
4年生捕手の阿部泰生は秋も全14試合で先発マスクをかぶり、春から数えて28試合続けて一人で投手陣を受け止めました。
打っても53打数16安打を記録しており、3番や5番といった中軸を任されて打線の中心に座り続けています。
遊撃には山梨の甲府西高校出身の1年生・石川颯真が全14試合で先発し、43打数12安打と1年目から数字を残しました。
一塁でも仙台城南高校出身の1年生・星大耀が11試合に先発しており、内野の半分を1年生が占める布陣です。
二塁は春の主将だった4年生の渡部陸人、三塁は秋に主将として登録された3年生の高橋舞飛が全試合に出場して若い内野を支えました。
| 選手 | 守備 | 出身校 | 2026年秋の主な成績 |
|---|---|---|---|
| 嶋田陽太 | 外野手(2年) | 高田北城 | 全14試合出場・14安打・二塁打5・三塁打1・本塁打3 |
| 阿部泰生 | 捕手(4年) | 仙台南 | 全14試合で先発マスク・16安打 |
| 石川颯真 | 内野手(1年) | 甲府西 | 遊撃で全14試合に先発・12安打・三塁打1 |
| 渡部陸人 | 内野手(4年) | 南会津 | 全14試合出場・10四球 |
| 高安紀杜 | 外野手(3年) | 高崎 | 全14試合出場・10安打・三塁打1 |
| 星大耀 | 内野手(1年) | 仙台城南 | 一塁で11試合に先発 |
春の打線を引っ張った捕手・阿部泰生
打線でチーム最高の打率を残したのは仙台南高校出身の捕手・阿部泰生で、14試合すべてに出場して52打数17安打の打率.327を記録しました。
注目すべきはこの14試合すべてでマスクをかぶり続けた点で、6人の投手を一人で受け止めて2試合の完封を後ろから支えました。
攻守にわたって14試合をフル出場した選手はこのチームでは限られており、打てる捕手としてチームの中心に座り続けています。
春の出塁を生んだ好打者と主将
OPSで見ると最も高い数字を残したのは栃木の大田原高校出身の岩井悠太朗で、打率.271で13安打を放って三塁打3本と本塁打1本を記録しました。
11個の四球を選んで出塁率.417をつくったOPS.875はチームで最も高い数字で、5月2日の石巻専修大学戦では本塁打を放って延長戦を呼び込みました。
主将としてチームをまとめたのは福島の南会津高校出身の渡部陸人で、14試合すべてに出場して12個の四球を選んで出塁率.371を記録しています。
打率.220ながら三塁打と本塁打を1本ずつ放って8得点を挙げ、4月25日の新潟医療福祉大学戦では貴重な一発を記録しました。
春の打点と機動力を担った中軸
打点でチームを引っ張ったのは高橋舞飛で、14試合で9打点を積み上げ、打率.159と苦しみながらも走者を返す場面では確実に仕事をしています。
外野の嶋田陽太は13試合で12安打を放って二塁打2本と三塁打1本を記録し、阿部和馬も13試合で9安打・打率.250という数字を残しました。
長野の小諸商業高校出身の井上広聖は14試合すべてに出場して6盗塁を決め、チームで最も多い盗塁数で機動力の面から攻撃に幅を与えました。
春の下位打線と総括
宇都宮工業高校出身の飯塚太永は両打ちで12試合の出場で三塁打を放ち、石橋高校出身の伊藤來煌も13試合に出場して内野の一角を守っています。
春はチーム全体で14試合の50得点77失点と派手さのある打線ではありませんでしたが、終盤に点を取る形が接戦での強さにつながりました。
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| 選手 | 守備 | 出身校 | 2026年春の主な成績 |
|---|---|---|---|
| 阿部泰生 | 捕手 | 仙台南 | 打率.327・14試合全出場・17安打 |
| 岩井悠太朗 | 内野手 | 大田原 | 打率.271・三塁打3・本塁打1・出塁率.417・OPS.875 |
| 渡部陸人 | 内野手 | 南会津 | 主将・14試合全出場・12四球・本塁打1・出塁率.371 |
| 嶋田陽太 | 外野手 | ― | 13試合出場・12安打・打率.255 |
| 高橋舞飛 | 内野手 | ― | 14試合全出場・チーム最多の9打点 |
| 井上広聖 | 外野手 | 小諸商業 | 14試合全出場・チーム最多の6盗塁 |
福島大学野球部のリーグ戦展望・優勝予想
2026年秋のリーグ戦で福島大学は開幕から4連勝を飾り、9月5日までは無敗で序盤を走りました。
8月23日は藤澤朔が日本大学工学部を完封し、30日は鈴木颯人と藤澤の継投で石巻専修大学を1対0で退けています。
ところが9月6日の新潟大学戦に1対11の6回コールドで敗れると流れが変わり、12日の山形大学戦も1対2で落としました。
13日に山形大学を8対1で下して5勝2敗としましたが、19日の東日本国際大学戦から10月10日まで5連敗を喫して5勝7敗となりました。
最後の2試合で取り戻した勝率5割
負け越しが見えた10月11日の東北公益文科大学戦は、二度リードを許しながら2回と5回に追いつく粘りを見せました。
2対2で迎えた9回に1点を勝ち越し、先発の一條尊琉から藤澤朔への継投で3対2と逃げ切っています。
翌12日は開幕11連勝のあと連敗していた2位の新潟医療福祉大学を相手に、嶋田陽太の本塁打などで5回までに5点を奪いました。
9回に2点を返されて1点差まで迫られましたが、6対5で振り切って7勝7敗の勝率5割でシーズンを終えています。
2026年秋の最終順位は次のとおりで、福島大学は5位の石巻専修大学に2勝差をつけて4位に入りました。
| 順位 | 大学 | 勝敗 | 勝率 |
|---|---|---|---|
| 1 | 東日本国際大学 | 13勝1敗 | .929 |
| 2 | 新潟医療福祉大学 | 11勝3敗 | .786 |
| 3 | 東北公益文科大学 | 9勝5敗 | .643 |
| 4 | 福島大学 | 7勝7敗 | .500 |
| 5 | 石巻専修大学 | 5勝9敗 | .357 |
| 6 | 新潟大学 | 5勝9敗 | .357 |
| 7 | 日本大学工学部 | 3勝11敗 | .214 |
| 8 | 山形大学 | 3勝11敗 | .214 |
来春へ|4年生の抜ける投手陣と残る打線
来春へ向けた最大の課題は、通算で270回を超えるイニングを投げてきたエース・鈴木颯人の穴をどう埋めるかです。
捕手の阿部泰生や二塁の渡部陸人、左翼の井上広聖といった4年生も卒業を迎え、守りの要の顔ぶれは大きく変わります。
一方で秋に3本塁打の嶋田陽太、完封を記録した藤澤朔、先発も経験した一條尊琉は来春も残る見込みです。
1年生の石川颯真と星大耀が秋に積んだ経験も大きく、2016年秋以来となるリーグ優勝へ向けた土台づくりが続きます。
福島大学野球部の注目選手
鈴木颯人(投手・4年)
地元の福島東高校出身の右腕で、2026年春は7試合すべてに先発して48回3分の2を投げ、2度の完投を記録しました。
秋は9試合で51回を投げて5勝を挙げ、最多勝利投手賞と投手のベストナインをいずれも初めて受賞しています。
通算の投球回は270回を超えており、入学から福島大学のマウンドを守り続けてきた大黒柱でした。
藤澤朔(投手・3年)
岩手の水沢高校出身の左腕で、春は4試合に登板して2試合で先発し、18イニングを投げました。
秋は8月23日の日本大学工学部戦で被安打3、無四球の完封勝ちを挙げ、9試合で35回3分の1と投球回を倍近くに伸ばしています。
来春は最上級生として先発の柱を担う立場で、鈴木颯人の抜ける投手陣の中心になる左腕です。
一條尊琉(投手・2年)
茨城の藤代高校出身の左腕で、春は6試合すべてに救援で登板して14回3分の1を投げ、延長戦を2度締めました。
秋は9試合に登板して26回を投げ、23個の三振を奪って救援だけでなく先発も2試合で任されています。
10月11日の東北公益文科大学戦では先発して7回を2失点にまとめ、終盤の連勝の足がかりをつくりました。
阿部泰生(捕手・4年)
宮城の仙台南高校出身の正捕手で、春は打率.327というチーム最高の数字を残し、14試合すべてでマスクをかぶりました。
秋も全14試合で先発マスクをかぶって53打数16安打を記録し、2試合の完封勝ちを後ろから支えています。
春から28試合続けて投手陣を受け止めた経験は大きく、来春はこの扇の要の後継者を育てることがチームの課題です。
嶋田陽太(外野手・2年)
新潟の高田北城高校出身の右打者で、春は13試合に出場して12安打、二塁打2本と三塁打1本を記録しました。
秋は指名打者と右翼で全14試合に出場し、二塁打5本、三塁打1本、本塁打3本と長打を量産しています。
10月11日と12日には2試合連続で本塁打を放っており、来春は中軸として打線を引っ張る存在です。
渡部陸人(内野手・4年)
福島の南会津高校出身の内野手で、春は主将として14試合すべてに出場し、チーム最多の12個の四球を選びました。
秋も二塁を中心に全14試合に出場して10個の四球を選び、1番打者として出塁の役割を果たしています。
10月10日の東北公益文科大学戦では二塁打を含む4打数3安打を記録し、最後の秋を全試合出場で締めくくりました。
全国のドラフト候補を数値で分析する「ドラフト候補研究所」では、有力選手のスカウト評価や指名予想を詳しく紹介しています。
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福島大学の基本情報
- 所在地:福島県福島市金谷川1番地
- 設置:国立
- 所属リーグ:南東北大学野球連盟
- 監督:鈴木透(部長:奥本英樹/コーチ:佐藤祐)
- 主将:高橋舞飛(内野手・3年)※2026年春は渡部陸人(内野手・4年)
- 部員:選手34人(連盟公式の2026年秋の名簿/春のリーグ登録は33人)
- 2026年春の成績:3位(7勝7敗・勝率.500)
- 2026年秋の成績:4位(7勝7敗・勝率.500)
- 2026年秋の表彰:最多勝利投手賞・ベストナイン 鈴木颯人
- リーグ優勝:9回(連盟で2番目)
- 全日本大学野球選手権:2回出場
福島大学は福島市金谷川に本部を置く人文社会学群などを設ける国立大学で、硬式野球部は南東北大学野球連盟に所属して1部で戦ってきました。
連盟は1991年に発足して福島・山形・宮城・新潟の8校が加盟しており、春と秋にそれぞれ2回戦総当たりのリーグ戦が組まれる形です。
リーグ戦は南部スタジアムやヨークいわきスタジアムを中心に行われ、2026年は春が4月4日から5月24日、秋が8月22日から10月12日まで戦われました。
この連盟で福島大学はリーグ優勝を9回経験した東日本国際大学に次ぐ実績で、直近では2016年の秋季リーグ戦を制しています。
全日本大学野球選手権大会にも2回出場して全国の舞台を知るチームで、学生コーチや主務、マネージャーも含めて学生が運営を担っています。
福島大学野球部に関するよくある質問(FAQ)
Q. 福島大学はどのリーグに所属していますか?
A. 東日本国際大学・新潟医療福祉大学・東北公益文科大学・石巻専修大学・日本大学工学部・山形大学・新潟大学と同じ南東北大学野球連盟に所属しています。
Q. 2026年秋のリーグ戦の成績はどうでしたか?
A. 7勝7敗の勝率.500で4位となり、開幕4連勝のあと苦しみましたが、最後の2試合に連勝して春と同じ勝率5割で終えました。
Q. 2026年秋に表彰された選手はいますか?
A. 4年生エースの鈴木颯人が5勝で最多勝利投手賞を受賞し、投手のベストナインにも初めて選ばれました。
Q. リーグ優勝の経験はありますか?
A. リーグ優勝は東日本国際大学の43回に次ぐ連盟で2番目の9回で、直近では2016年の秋季リーグ戦を制しました。
Q. 全国大会には出ていますか?
A. 全日本大学野球選手権大会に2回出場しており、連盟で全国大会の出場歴があるのは4校だけです。
Q. 部員は何人いますか?
A. 連盟の公式サイトに載る2026年秋の名簿は選手34人で、ほかに学生コーチと主務、マネージャー2人がチームを支えています。
Q. どんな高校の出身者が多いですか?
A. 東北から北関東・信越にかけての公立校が中心で、福島東・会津学鳳・仙台南・高崎・小諸商業などの出身者が在籍しています。
福島大学野球部のまとめ
2026年の福島大学は春が3位、秋が4位で、どちらのシーズンも7勝7敗の勝率.500という成績でした。
秋は開幕4連勝のあと5連敗を喫しましたが、最後の2試合を1点差で連勝して勝率5割に戻しています。
エースの鈴木颯人が最多勝利投手賞とベストナインを受賞し、藤澤朔の完封や嶋田陽太の3本塁打も光りました。
鈴木や捕手の阿部泰生ら4年生が抜ける来春は、藤澤や一條尊琉、嶋田を軸にした新しいチームづくりが始まります。
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