東京に本拠を置く東都大学野球連盟の名門が、全日本大学選手権で4度の日本一を誇る東洋大学の硬式野球部です。
村上頌樹や中川圭太、甲斐野央ら球界を代表するプロを輩出し、2007年から2011年に全国を席巻した伝統ある強豪校になります。
2026年は春に6位から入れ替え戦を経て1部に残り、秋は5勝8敗の勝ち点2で4位に入って順位を2つ上げました。
この記事では東洋大学野球部の2026年の戦力を投手陣・野手陣の両面から分析し、秋のリーグ戦の結果や注目選手までを詳しく紹介します。
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まずは2026年の東洋大学の現在地を、下の表で早わかりにまとめます。
| 項目 | 2026年の東洋大学 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都文京区(白山キャンパス) |
| 創部 | 1924年 |
| 2026年春の成績 | 東都1部 6位(入れ替え戦を制し1部残留) |
| 2026年秋の成績 | 東都1部 4位(5勝8敗・勝ち点2) |
| 登録選手 | 74人(2026年秋のリーグ戦) |
| チームの軸 | 石澤順平・大坪廉・山田隼・西田瞬 |
東洋大学野球部の2026年戦力総評
チーム総評|秋は5勝8敗の4位
2026年秋の東洋大学は5勝8敗の勝ち点2を挙げ、6校が勝ち点を争う東都大学野球の1部リーグで4位に入りました。
春は5勝9敗の勝ち点1で6位に終わり、2部の専修大学との入れ替え戦を2勝1敗で制して1部に残ったチームです。
秋も開幕から5連敗と苦しみましたが、國學院大學と立正大学から勝ち点を挙げ、春から順位を2つ上げています。
最終戦となった10月22日の立正大学との3回戦は、延長10回タイブレークの末に5対4でサヨナラ勝ちしています。
2年生の石澤順平がチーム最多の7試合に先発し、主将の大坪廉とともに完封勝利を挙げて、投手陣が粘り強く戦い抜いた秋でした。
春の入れ替え戦から秋の4位へ
春の入れ替え戦は初戦を1対9で落としながら、第2戦を5対3、第3戦を3対2で制して1部の座を守り抜きました。
第3戦で9回を投げ抜いた2年生の石澤順平は、秋に入ると先発の柱としてチームを支える存在になっています。
打線では3年生の大城戸陸琥と山内教輔、4年生の山田隼が全13試合に先発し、1年生の西田瞬と日髙有希也も定位置をつかみました。
全日本4度制覇の全国王者
東洋大学は1924年創部で100年を超える長い歴史を誇る伝統校で、東都でも屈指の実績を持つ全国区の強豪として知られています。
全日本大学選手権では2007年から2011年にかけて通算4度の日本一に輝いており、この5年間で全国の頂点を席巻しました。
明治神宮大会でも2007年と2008年に2年連続で優勝を果たし、この時期は大学野球界を代表する一時代を築いています。
2017年にも明治神宮大会でベスト4に進出して全国にその存在感を示し、全国制覇を知る名門として常に全国の上位を争ってきました。
黄金期にはエースの大場翔太がプロも注目する快投で全国制覇の立役者となり、この輝かしい伝統が後輩たちの大きな目標として受け継がれています。
全国の頂点を知る先輩たちの歩みは現役の選手たちの誇りとなっており、全国王者の名にふさわしい戦いを取り戻そうとしています。
プロを続々輩出する育成の名門
東洋大学はプロ野球界へ数多くの名選手を送り出してきた名門で、2023年に新人王とMVPに輝いた村上頌樹もそのOBです。
中川圭太や甲斐野央、上茶谷大河ら現在も一線で活躍するOBも数多く、全国屈指の逸材が集う選手育成の名門でもあります。
2025年には島田舜也と宮下朝陽がそろってDeNAへ進んだほか、花田旭も中日へ入団して1年で計3人がプロの舞台へ羽ばたきました。
2024年にも一條力真がロッテ、加藤響がDeNAへと進んでおり、毎年のようにプロを輩出する屈指の育成校になっています。
プロで輝く数々のOBの存在が選手たちの大きな目標となっており、育成の伝統を受け継いで次代のプロ野球選手を育てています。
秋のリーグ戦の最終戦となった10月22日の立正大学との3回戦には、次のメンバーが先発しました。
| 打順 | 守備 | 選手 | 学年 |
|---|---|---|---|
| 1 | 中 | 大城戸陸琥 | 3年 |
| 2 | DH | 日髙有希也 | 1年 |
| 3 | 一 | 山田隼 | 4年 |
| 4 | 左 | 冨安海来 | 4年 |
| 5 | 三 | 西田瞬 | 1年 |
| 6 | 捕 | 熊谷俊乃介 | 2年 |
| 7 | 右 | 山内教輔 | 3年 |
| 8 | 二 | 谷野勇輝 | 1年 |
| 9 | 遊 | 髙中一樹 | 3年 |
東洋大学野球部の投手陣を徹底分析
投手陣の柱は木更津総合から進んだ2年生の石澤順平で、秋はチーム最多の7試合に先発し、48回3分の2を投げ抜きました。
10月13日の中央大学戦では9回を6安打に抑えて完封し、のちに2位となる相手から6対0の勝利を挙げています。
9月24日の青山学院大学戦ではひとりでマウンドを守り、延長10回タイブレークの末に1対2で敗れたものの7つの三振を奪いました。
主将で4年生の大坪廉は10月9日の國學院大學戦で9回を3安打に抑えて完封し、9回の山内教輔の2ランで挙げた2点を守り切りました。
大坪廉と救援を支えた顔ぶれ
大坪は秋に7試合へ登板して2試合に先発し、10月22日の立正大学戦では延長10回表のマウンドを任されてサヨナラ勝ちを呼び込みました。
大社出身で2年生左腕の馬庭優太は10月8日の國學院大學戦で2番手として5回を2安打に抑え、3対2の勝利につなげています。
大阪桐蔭出身で3年生の南恒誠は2試合に先発し、1年生左腕の市村才樹も2試合で先発のマウンドに上がりました。
同じく1年生左腕の島村宏斗が救援で5試合、4年生の谷公希も救援で6試合に登板し、継投の一角を担っています。
秋の白星5つはいずれも10月に挙げたもので、そのうち2つが石澤順平と大坪廉の1人で投げ切った完封勝利でした。
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| 選手 | 学年 | 2026年秋の主な成績 |
|---|---|---|
| 石澤順平 | 2年 | 右腕・チーム最多の7試合に先発・48回3分の2・10月13日に完封・木更津総合出身 |
| 大坪廉 | 4年 | 右腕・主将・7試合に登板し2試合に先発・10月9日に完封・智弁学園出身 |
| 馬庭優太 | 2年 | 左腕・10月8日に救援で5回2安打・大社出身 |
| 南恒誠 | 3年 | 右腕・187cm・2試合に先発・大阪桐蔭出身 |
東洋大学野球部の野手陣を徹底分析
秋の打線で主に3番を打ったのは木更津総合出身で4年生の山田隼で、全13試合に一塁で先発してチーム最多の16安打を放ちました。
47打数16安打の打率3割4分を残し、3つの盗塁を決めるなど足でもチームに貢献しています。
10月15日からは1番を任された大城戸陸琥は九州学院出身の3年生で、165センチの体で全13試合に先発し、43打数14安打を記録しました。
右翼の山内教輔も3年生で全13試合に先発し、10月9日の國學院大學戦では0対0の9回に決勝の2ランホームランを放っています。
台頭した1年生と中軸の打者
浦和学院出身で1年生の西田瞬は秋に三塁へ定着して10試合に先発し、チーム最多の7打点を挙げました。
10月20日の立正大学戦では6回に満塁ホームランを放ち、12対1の大勝の中で1試合4打点を記録しています。
同じく1年生の日髙有希也は宮崎商業出身で、主に2番を打って38打数14安打の打率3割6分8厘を残しました。
4年生の冨安海来は5試合で4番に座り、10月22日の立正大学戦では6回にソロホームランを放ちました。
捕手の熊谷俊乃介と遊撃の髙中一樹
捕手の熊谷俊乃介は関東一出身の2年生で、10試合で先発マスクをかぶり、10月20日の立正大学戦では3ランホームランを放ちました。
3年生の高山亮太も3試合で先発マスクをかぶり、10月15日の中央大学戦では2ランホームランを放っています。
遊撃の髙中一樹は聖光学院出身の3年生で、12試合に遊撃で先発して内野の要を担い、42打数9安打を記録しました。
二塁は1年生の谷野勇輝が10月から8試合に先発し、10月21日の立正大学戦ではタイムリーを放っています。
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| 選手 | 守備 | 2026年秋の主な役割 |
|---|---|---|
| 山田隼 | 内野手(4年) | 主に3番・一塁・全13試合に先発・チーム最多の16安打・木更津総合出身 |
| 大城戸陸琥 | 外野手(3年) | 中堅・全13試合に先発・10月15日から1番・九州学院出身 |
| 山内教輔 | 外野手(3年) | 右翼・全13試合に先発・10月9日に決勝の2ラン・東海大相模出身 |
| 西田瞬 | 内野手(1年) | 三塁・チーム最多の7打点・10月20日に満塁本塁打・浦和学院出身 |
| 熊谷俊乃介 | 捕手(2年) | 10試合で先発マスク・10月22日にサヨナラ打・関東一出身 |
東洋大学野球部のリーグ戦展望・優勝予想
開幕から5連敗の苦しいスタート
2026年秋の東都大学野球1部は9月8日に開幕し、6校が明治神宮野球場で勝ち点を争って、10月22日に全日程を終えました。
東洋大学は9日からの亜細亜大学戦で1対4、3対4と連敗し、2回戦は3対2でリードした9回裏に2点を奪われてサヨナラ負けしました。
18日からの青山学院大学戦も2対8で敗れ、24日の2回戦は1対0の9回裏に追いつかれ、延長10回タイブレークの末に1対2で敗れています。
10月1日の國學院大學1回戦も中井遥次郎に完封されて0対3で敗れ、開幕から5連敗と苦しいスタートになりました。
10月の戦い|2つの勝ち点を挙げて4位
8日の國學院大學2回戦を3対2で制して秋の初勝利を挙げると、9日の3回戦も2対0で勝って最初の勝ち点を手にしました。
13日からの中央大学戦は6対0で先勝しながら、2回戦を0対5、3回戦を延長10回タイブレークの末に7対8で落としています。
20日からの立正大学戦は12対1で大勝したものの、21日の2回戦を1対8で落とし、勝ち点の行方は3回戦に持ち越されました。
敗れれば最下位となる22日の3回戦は、9回表に3点を奪われて2対4と逆転されながら、その裏に2点を返して追いつきました。
延長10回タイブレークの末に熊谷俊乃介のタイムリーでサヨナラ勝ちし、5勝8敗の勝ち点2で4位となって秋を終えています。
2026年秋の最終順位
2026年秋の1部の最終順位は次のとおりで、亜細亜大学が9季ぶり28回目の優勝を果たし、中央大学が2位に入りました。
| 順位 | 大学 | 勝敗 | 勝ち点 |
|---|---|---|---|
| 1 | 亜細亜大学 | 8勝2敗 | 4 |
| 2 | 中央大学 | 8勝5敗 | 4 |
| 3 | 青山学院大学 | 7勝5敗 | 3 |
| 4 | 東洋大学 | 5勝8敗 | 2 |
| 5 | 國學院大學 | 5勝9敗 | 1 |
| 6 | 立正大学 | 4勝8敗 | 1 |
4位の東洋大学は来春のリーグ戦に向かい、6位の立正大学は11月に2部の1位校との入れ替え戦に回ります。
来春への課題
秋の8敗のうち5敗は3点差以内で、そのうち3試合がサヨナラ負けと、接戦を勝ち切れない試合が続きました。
主将の大坪廉をはじめ、山田隼や冨安海来ら4年生にとっては、この秋が大学で最後のリーグ戦になりました。
一方で2年生の石澤順平と熊谷俊乃介のバッテリーに加え、1年生の西田瞬や日髙有希也、谷野勇輝ら秋の主力が来春も残ります。
春は入れ替え戦、秋は4位と浮上した名門にとって、上位校との接戦を制して優勝争いに加わることが来春の目標です。
東洋大学野球部の注目選手
大坪廉(投手・4年)
智弁学園から進んだ最速151キロを誇る4年生の右腕で、主将としてチームをまとめ、先発と救援の両方でマウンドに上がりました。
世界少年野球大会の日本代表に選ばれた経歴を持ち、侍ジャパンの大学代表候補にも名を連ねた2026年のドラフト候補です。
秋は24回3分の1で17個の三振を奪い、主将として春の入れ替え戦を経験したチームを4位まで押し上げました。
髙中一樹(内野手・3年)
聖光学院から進んだ3年生の遊撃手で、U-18のワールドカップ日本代表を経験した走攻守そろう内野手になります。
秋は12試合に遊撃で先発し、9月18日の青山学院大学戦では9回にタイムリーを放つなど、内野の守りと打線を支えました。
高校では夏の甲子園でも活躍した実績を持ち、2027年のドラフト候補にも名前が挙がる3年生です。
石澤順平(投手・2年)
木更津総合から進んだ2年生の右腕で、春の入れ替え戦の第3戦で9回を投げ抜き、1部残留を決める完投勝利を挙げました。
10月20日の立正大学戦では7回を4安打1失点にまとめ、熊谷俊乃介と西田瞬の本塁打が飛び出した12対1の大勝の土台をつくりました。
最終戦の10月22日の立正大学戦でも9回を投げ、延長10回のサヨナラ勝ちにつなげるなど、2年生ながら投手陣の柱を担っています。
山田隼(内野手・4年)
木更津総合から進んだ4年生の一塁手で、春の入れ替え戦の第3戦でも3番を打った打線の中軸になります。
10月13日の中央大学戦では4打数4安打3打点と固め打ちし、7回の3点タイムリー三塁打で完封勝利を後押ししました。
10月20日の立正大学戦でも3打数3安打を記録するなど、4年生で迎えた最後の秋に打率3割4分の好成績を残しています。
熊谷俊乃介(捕手・2年)
関東一から進んだ2年生の捕手で、U18の日本代表を経験した守備に定評のある若きバックストップになります。
秋は10月に挙げた5勝のうち4勝でマスクをかぶり、石澤順平ら投手陣を巧みにリードしました。
最終戦の10月22日の立正大学戦では延長10回裏にレフトへのサヨナラ打を放ち、2年生ながら勝負強さを示しています。
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東洋大学の基本情報
- 所在地:東京都文京区(白山キャンパス)
- 創部:1924年
- 所属リーグ:東都大学野球連盟(1部)
- 監督:井上大
- 部員:2026年秋のリーグ戦の登録は74人
- 2026年春の成績:1部6位(入れ替え戦を制し1部残留)
- 2026年秋の成績:1部4位(5勝8敗・勝ち点2)
- 主なOB:村上頌樹(阪神)・中川圭太(オリックス)・甲斐野央・島田舜也(DeNA)
東洋大学の硬式野球部は1924年に創部された歴史ある名門で、東都大学野球連盟の1部に所属する全国区の強豪として広く知られています。
大学は1887年創立で東京都文京区の白山キャンパスに本部を置き、硬式野球部は埼玉県川越市に合宿所を構えて日々練習に励んでいます。
全日本大学選手権では2007年から2011年に4度の日本一を果たし、明治神宮大会でも2007年と2008年に連覇して黄金期を築きました。
プロ野球へは村上頌樹や中川圭太ら球界を代表する数々のOBを送り出し、甲斐野央や上茶谷大河もこの東洋大学の出身になります。
育成校としての実績と指導体制
2025年には島田舜也や宮下朝陽がDeNA、花田旭が中日へ進んだ育成校として全国屈指の逸材を集め、その地位を築いてきました。
チームを率いるのは大阪桐蔭から東洋大学へ進んだ井上大監督で、部長を経て母校を率いて名門の再興に取り組んでいます。
選手は木更津総合や九州学院、常総学院など全国の名門校から幅広く集まり、その豊富な人材が名門を支える大きな土台です。
2026年は春に入れ替え戦を経験しながら、秋は主将の大坪廉のもとで4位に浮上し、名門復活への足がかりをつかみました。
東洋大学野球部に関するよくある質問(FAQ)
Q. 東洋大学はどのリーグに所属していますか?
A. 東都大学野球連盟に所属しており、6校が2回戦総当たりで争う1部リーグで全国区の強豪として知られています。
Q. 2026年秋のリーグ戦の成績はどうでしたか?
A. 5勝8敗の勝ち点2で4位に入り、入れ替え戦に回った春の6位から順位を2つ上げて秋を終えました。
Q. 全国大会での実績はありますか?
A. 全日本大学選手権で4度、明治神宮大会でも2度の日本一を誇り、2007年から2011年にかけて全国屈指の黄金期を築きました。
Q. プロ野球選手を出していますか?
A. 2023年に新人王とMVPに輝いた村上頌樹を代表格に、中川圭太や甲斐野央、島田舜也ら多くのプロを輩出してきました。
Q. 2026年秋に活躍した選手は誰ですか?
A. 2年生の石澤順平がチーム最多の7試合に先発して完封勝利を挙げ、4年生の山田隼がチーム最多の16安打を放ちました。
Q. 来春に向けた課題は何ですか?
A. 秋に3度のサヨナラ負けを喫した接戦を勝ち切り、上位校から勝ち点を奪って優勝争いに加わることが課題です。
東洋大学野球部のまとめ
2026年秋の東洋大学は5勝8敗の勝ち点2で東都1部の4位に入り、入れ替え戦を戦った春から順位を2つ上げました。
開幕から5連敗を喫しながら國學院大學と立正大学から勝ち点を挙げ、最終戦は延長10回タイブレークの末にサヨナラ勝ちしています。
2年生の石澤順平と主将の大坪廉がそれぞれ完封勝利を挙げ、4年生の山田隼や1年生の西田瞬らが打線を支えました。
接戦を勝ち切る力を磨く全日本4度制覇の名門は、若い主力を軸に来春のリーグ戦で上位進出を目指します。
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