広島県福山市の市立福山高校野球部が2026年夏の広島大会で優勝し、7月28日に春夏を通じて初めての甲子園出場を決めました。
決勝のマツダスタジアムでは夏の選手権を6度制した名門・広島商と対戦し、終盤に逆転して4対3で競り勝っています。
指揮を執るのは2026年4月に就任したばかりの小田浩監督で、就任からわずか100日ほどでチームを初の全国へと導きました。
この記事では市立福山高校野球部の2026年の戦力を投手陣と野手陣の両面から分析し、甲子園への展望や注目選手までを詳しく紹介します。
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まずは2026年の市立福山の現在地を、下の表で早わかりにまとめます。
| 項目 | 2026年夏の市立福山 |
|---|---|
| 所在地 | 広島県福山市赤坂町赤坂 |
| 監督 | 小田浩(2026年4月就任) |
| 2026年夏の戦績 | 6戦全勝で広島大会優勝(春夏通じて初の甲子園) |
| 投手陣の柱 | 来山凌也(3年)/岩本大輝(2年・左腕) |
| 甲子園 | 2026年夏に春夏通じて初出場 |
市立福山高校野球部の2026年夏の戦力総評
チーム総評|初戦から6連勝で掴んだ学校史上初の頂点
市立福山は2026年夏の広島大会で初戦の2回戦から6試合を勝ち抜き、学校史上初めて広島大会の頂点に立ちました。
序盤の3試合はいずれも大差での快勝で、2回戦の油木戦では来山ら3投手の継投で相手を無得点に抑えて17対0としています。
4回戦の賀茂戦は8対1、準々決勝の広島城北戦は11対1と、いずれもコールド勝ちで危なげなく勝ち上がってきました。
ところが準決勝と決勝はどちらも一度は先行される苦しい展開となり、終盤に逆転して4対3で競り勝つという痺れる連戦を制しています。
これまでの最高成績はベスト16でしたが、2026年夏はその壁を大きく破って一気に初優勝と初の甲子園までたどり着きました。
市立福山が初優勝までにたどってきた道のりを、下の表にまとめました。
| 回戦 | 日程 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2回戦 | 7月10日 | 油木 | ○17-0(5回コールド) |
| 3回戦 | 7月16日 | 神辺旭 | ○3-2 |
| 4回戦 | 7月19日 | 賀茂 | ○8-1(7回コールド) |
| 準々決勝 | 7月22日 | 広島城北 | ○11-1(6回コールド) |
| 準決勝 | 7月26日 | 呉 | ○4-3 |
| 決勝 | 7月28日 | 広島商 | ○4-3 |
準決勝・決勝の連続逆転|合言葉は「受け入れろ」
準決勝の呉戦では8回表まで1対3とリードを許しましたが、その裏に一挙3点を奪って4対3とひっくり返しています。
続く決勝の広島商戦でも2点を追う展開から、5回に1点を返し、6回にはクリーンアップの3連打で逆転に成功しました。
この6回には松井湧心が中前へ2点適時打を放っており、終盤の集中打で名門・広島商を上回って初優勝を手にしています。
ミスを責めるのではなく受け入れることから始めるという合言葉が、追う展開でも崩れない粘り強さを生み出していました。
春の県大会では市立呉に2対9の7回コールドで敗れており、その相手を夏の準決勝で破ったことも大きな意味を持つ勝利でした。
全国レベルでの評価|小田監督が起こした「100日」の変化
市立福山は甲子園とは無縁の公立進学校でしたが、2026年4月に小田浩監督を迎えたことで一気に景色が変わりました。
小田監督は広島商のOBで、かつて西条農を2度、総合技術を2011年春のセンバツへと導いた実績を持つ広島の名将です。
校長などを歴任して現場を離れていましたが、福山市からの要請を受けて2026年の春に指導者として現場へ復帰しました。
就任時に「100日しかないと思うのではなく、まだ100日あると考えよう」と説き、練習量ではなく選手の意識を変えていきました。
私学が主導権を握る広島で、公立の進学校が初出場を勝ち取ったこの快進撃は「小田マジック」として大きな注目を集めています。
市立福山高校野球部の投手陣を徹底分析
エース来山凌也|全6試合のマウンドを託された背番号1
投手陣の柱は背番号1を背負う3年生の来山凌也で、2026年夏は全6試合のマウンドに立ち続けてチームを支えました。
序盤の3試合ではいずれも先発を任され、味方が大量点を挙げる展開の中で危なげのない投球を見せて勝利を手繰り寄せています。
準々決勝の広島城北戦でも先発として6回コールドまで投げ抜き、相手打線を1点に抑えて11対1の快勝を演出しました。
接戦となった準決勝と決勝でも先発を務め、要所を締めながら終盤の継投へと試合をつないでいく大黒柱の役割を果たしています。
2年生左腕・岩本大輝|終盤を締めた背番号10の下級生
もう一枚の柱が背番号10の2年生左腕・岩本大輝で、167センチと小柄ながら勝負どころで登板する頼れる存在です。
準決勝の呉戦と決勝の広島商戦ではいずれも来山からマウンドを引き継ぎ、終盤の緊迫した場面をしっかりと締めくくりました。
大会を通じた防御率は2.35で、被安打の少なさを示す数字も安定しており、リリーフとして計算できる内容を残しています。
ベンチ入りの主力で唯一の下級生投手でもあり、この夏の経験は来年のチームを背負うエース候補としても大きな財産になります。
継投と堅守|バントを磨いた緻密な野球で競り勝つ
市立福山の勝ちパターンは、来山が試合を作り岩本が終盤を締めるという2人の投手による継投にはっきりと表れています。
背番号3の早川拓真も左腕として投手陣に厚みを加えており、準決勝では打者としても二塁打を放って攻守で貢献しました。
チームはバントを繰り返し磨いてきた緻密な野球を武器にしており、1点を確実に奪う攻めと堅い守りで接戦をものにしています。
準決勝と決勝をいずれも1点差で制したという事実こそ、この守り勝つ野球がしっかりと機能していることの何よりの証明です。
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市立福山高校野球部の野手陣を徹底分析
打線|主将・渡辺雄介が引っ張る粘りの打線
打線を引っ張るのは主将で二塁手の渡辺雄介で、準決勝と決勝の2試合で6打数3安打という高い打率を残しました。
決勝では2点を追う5回に適時内野安打を放って1点差に詰め寄り、逆転への流れを自らの一打で手繰り寄せています。
クリーンアップの中心である捕手の松井湧心も、その決勝の6回に中前へ2点適時打を放って試合をひっくり返しました。
内野手の福島悠杏は決勝で三塁打を記録するなど、勝負どころで長打を放てる打者として下位からチャンスを広げています。
大差で押し切る試合も1点を争う接戦も両方を勝ち切っており、局面に応じて戦い方を変えられる懐の深さが光りました。
守備・機動力|扇の要・松井湧心が支えるセンターライン
守りの中心にいるのは捕手の松井湧心で、来山と岩本の継投をリードしながら投手陣を巧みに引っ張り続けています。
主将の渡辺雄介が二塁を守るなど、内野の要所を3年生が固めることで守り勝つ野球の土台がしっかりと築かれています。
チームはバントや走塁といった細かなプレーを徹底して磨いており、1点を確実にもぎ取る機動力が接戦での強みになりました。
準決勝と決勝で相手の反撃を最小限に食い止めた粘り強い守りは、この夏のチームを象徴する大きな持ち味だといえます。
選手層|全員が広島県内出身の地元密着チーム
市立福山のベンチ入りメンバーは全員が広島県内の中学やクラブチームの出身で、地元の選手だけで甲子園をつかみ取りました。
福山市内の中学出身者を中心に、近隣の少年野球で育った選手が集まっており、地域に根ざした公立校らしい構成となっています。
2023年の春には室内練習場と学生寮の赤坂一樹寮が完成しており、練習環境の整備がこの快進撃を支える土台になりました。
甲子園常連の私学とは異なる編成ながら、地元で育った選手が力を合わせて頂点に立った点が多くの共感を呼んでいます。
2026年夏に活躍した市立福山の主なメンバーを、下の表にまとめました。
| 背番号 | 選手 | 学年 | 守備 |
|---|---|---|---|
| 1 | 来山凌也 | 3年 | 投手 |
| 2 | 松井湧心 | 3年 | 捕手 |
| 3 | 早川拓真 | 3年 | 投手(左) |
| 4 | 渡辺雄介 | 3年 | 二塁手(主将) |
| 6 | 福島悠杏 | 3年 | 内野手 |
| 10 | 岩本大輝 | 2年 | 投手(左) |
| 18 | 西山結翔 | 3年 | 外野手 |
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市立福山高校野球部の甲子園展望
広島大会優勝の軌跡|序盤の圧勝から終盤の接戦へ
市立福山の6連勝は、序盤で大差の試合を重ねてから終盤に接戦を制するという理想的な勝ち上がり方になっていました。
2回戦から準々決勝までの4試合はいずれも大差で、来山を中心とした投手陣が失点を抑えて主導権を握り続けています。
準決勝と決勝は連続の逆転勝ちで、追う展開でも粘り強く戦い抜く精神力が最後の2試合で存分に発揮されました。
圧勝と接戦の両方を経験したことは、初めての甲子園という大舞台に向けて何よりの自信につながっているはずです。
甲子園初出場|8月1日の抽選会と初戦のカギ
第108回全国高校野球選手権大会は8月5日に開幕し、22日までの日程で阪神甲子園球場を舞台に熱戦が繰り広げられます。
組み合わせは8月1日の抽選会で決まるため、市立福山がどの相手と初戦を戦うことになるかはこの抽選会を待つことになります。
初出場のチームにとっては全国の舞台での経験の差が課題となりますが、まずは初戦で持ち味を出し切れるかが最初の関門です。
1点を確実にもぎ取るバントと機動力、そして接戦をものにしてきた粘りが、全国でも通用するかどうかが注目されます。
目標|公立校の快進撃はどこまで届くか
甲子園では全国から選手を集める私学の強豪が上位を占めますが、市立福山は地元の選手だけで挑む点に大きな価値があります。
初出場でまず狙うのは甲子園での1勝で、広島大会で見せた守り勝つ野球を全国の舞台でも貫けるかが鍵を握ります。
就任100日で初出場を実現した小田監督のもと、公立校の快進撃がどこまで続くのか大いに楽しみな夏になりそうです。
市立福山高校野球部の注目選手
来山凌也(3年・投手・背番号1)
背番号1を背負うエースで、2026年夏は全6試合のマウンドに立ってチームを初の甲子園まで導いた立役者です。
序盤の試合では先発として大量リードを呼び込み、接戦となった終盤の2試合でも先発を務めて試合を作り続けました。
1点を争う展開でも冷静に相手打線をかわす投球が持ち味で、甲子園でもその安定感がチームの生命線となりそうです。
岩本大輝(2年・投手・背番号10)
167センチと小柄な2年生左腕で、準決勝と決勝の終盤を締めくくった実質的な胴上げ投手として存在感を放ちました。
大会を通じた防御率は2.35と安定しており、来山からマウンドを引き継いで接戦を守り切る役割を確実にこなしています。
ベンチ入り主力で唯一の下級生でもあり、来年のチームを背負って立つエース候補としても大きな期待を集める逸材です。
松井湧心(3年・捕手・背番号2)
投手陣を巧みにリードする扇の要で、来山と岩本の継投を引っ張りながらチームの守りを最後尾で支え続けています。
決勝では6回に中前へ逆転につながる2点適時打を放っており、勝負強い打撃でクリーンアップの一角も担いました。
守っては配球で投手を助け、打っては勝負どころで結果を残す、攻守にわたってチームに欠かせない中心選手です。
渡辺雄介(3年・二塁手・背番号4)
チームを束ねる主将で、準決勝と決勝の2試合で打率5割という高い数字を残してチームを牽引した二塁手です。
決勝では2点を追う5回に適時内野安打で1点差に迫り、そこから始まる逆転劇の口火を自らの一打で切りました。
守っても内野の要としてセンターラインを固めており、攻守両面でチームの精神的な支柱となっている存在です。
福島悠杏(3年・内野手・背番号6)
下位打線から得点機を演出する内野手で、決勝では三塁打を記録するなど勝負どころで長打を放てる打者です。
準決勝と決勝の2試合でも高い出塁率を残しており、上位打線につなぐ役割を確実に果たして逆転劇を後押ししました。
守っては内野を堅実に守り、打っては一発長打も期待できる、市立福山の切れ目のない打線を象徴する選手の一人です。
| 選手 | 学年 | 守備 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 来山凌也 | 3年 | 投手 | 全6試合に登板したエース |
| 岩本大輝 | 2年 | 投手(左) | 終盤を締めた唯一の下級生投手 |
| 松井湧心 | 3年 | 捕手 | 決勝で逆転の2点打を放った扇の要 |
| 渡辺雄介 | 3年 | 二塁手 | 本大会打率5割の主将 |
| 福島悠杏 | 3年 | 内野手 | 決勝で三塁打を放った長打力 |
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福山市立福山高等学校の基本情報
- 所在地:広島県福山市赤坂町赤坂910番地
- 設置:公立(福山市立)
- 創立:1899年(前身の私立女学校として創立)
- 監督:小田浩
- 硬式野球部登録人数:24人
- 甲子園:2026年夏に春夏通じて初出場
- 校訓:3つのi(interaction・intelligence・intention)
市立福山は1899年に私立の女学校として創立され、100年を超える歴史を積み重ねてきた福山市を代表する伝統校です。
1969年に福山市へ運営が移管されて市立の学校となり、1974年には普通科が男女共学へと改められて現在の姿に近づきました。
2004年には中学校を併設して中高一貫教育を始めており、学業に力を入れる進学校として地域で長く知られてきた学校です。
硬式野球部のこれまでの最高成績はベスト16で、2026年夏に初優勝を果たすまで甲子園とは縁のない歩みが続いていました。
その状況を大きく変えたのが施設面の整備で、2023年の春には室内練習場と学生寮の赤坂一樹寮が相次いで完成しています。
2026年4月には広島商のOBで名将として知られる小田浩監督が就任し、就任からわずか100日で初の甲子園出場を実現しました。
合言葉の「受け入れろ」に象徴される意識改革によって走攻守が安定し、公立校ながら私学を破って頂点に立っています。
プロ野球のOBはまだ生まれていませんが、初の甲子園という大きな一歩がこれからの歴史の出発点になりそうです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| センバツ | 出場なし |
| 夏の選手権 | 2026年に春夏通じて初出場 |
| 広島大会の最高成績 | ベスト16(2026年に初優勝で更新) |
| 2026年夏の広島大会 | 6戦全勝で優勝 |
市立福山高校野球部に関するよくある質問(FAQ)
Q. 市立福山高校は甲子園に出たことがありますか?
A. 2026年夏の広島大会で初優勝し、春夏を通じて初めての甲子園出場を決めました。それ以前の最高成績は広島大会ベスト16でした。
Q. 2026年夏の広島大会の決勝はどんな試合でしたか?
A. 7月28日にマツダスタジアムで広島商と対戦し、2点を追う展開から終盤に逆転して4対3で競り勝ち初優勝を果たしました。
Q. 市立福山のエースは誰ですか?
A. 背番号1で3年生の来山凌也がエースで、2026年夏は全6試合に登板しました。終盤は2年生左腕の岩本大輝が締めています。
Q. 市立福山の監督は誰ですか?
A. 2026年4月に就任した小田浩監督です。広島商のOBで、かつて西条農や総合技術を甲子園へ導いた広島の名将として知られています。
Q. 甲子園の組み合わせ抽選会はいつですか?
A. 第108回大会の抽選会は8月1日で、大会は8月5日から22日まで阪神甲子園球場で行われます。初戦の相手は抽選会で決まります。
市立福山高校野球部のまとめ
2026年夏の市立福山は広島大会で初戦から6連勝を飾り、学校史上初めて頂点に立って春夏通じて初の甲子園出場を決めました。
準決勝の呉戦と決勝の広島商戦はいずれも逆転勝ちで、追う展開でも崩れない粘りが小田監督の意識改革の成果を物語っています。
エース来山凌也と2年生左腕の岩本大輝の継投を軸に、バントと堅守で1点を守り切る野球が公立校の快進撃を支えました。
全員が広島県内出身という地元密着のチームが、初めての甲子園でどこまで戦えるのか、大いに楽しみな夏になりそうです。
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