南東北大学野球連盟で全日本大学野球選手権に何度も出てきた伝統校が、宮城県石巻市の石巻専修大学です。
2026年春は5勝9敗の5位でしたが、7つの対戦カードのうち5つで1勝1敗と互角に渡り合いました。
力の差がはっきり出たのは全勝優勝の上位2校との4試合だけで、勝てる相手を取り切れれば順位は大きく変わりました。
この記事では石巻専修大学野球部の2026年の戦力を投手陣・野手陣の両面から分析し、展望や注目選手までを紹介します。
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まずは2026年の石巻専修大学の現在地を、下の表で早わかりにまとめます。
| 項目 | 2026年の石巻専修大学 |
|---|---|
| 所在地 | 宮城県石巻市南境新水戸一番地 |
| 設置 | 私立(専修大学の系列) |
| 2026年春の成績 | 南東北 5位(5勝9敗・勝率.357) |
| 登録選手 | 36人(投手9・捕手3・内野手16・外野手8) |
| チームの軸 | 関根凌玖・尾身祐豪・江川優伍・鈴木大和 |
石巻専修大学野球部の2026年戦力総評
チーム総評|5位に沈んだ2026年春
2026年春の石巻専修大学は14試合を5勝9敗の勝率.357で戦い、同じ勝敗の日本大学工学部と並んで8チーム中5位に終わりました。
14試合の得失点差はマイナス26でしたが、上位2校との4試合を除く10試合に絞れば48得点44失点とほぼ互角の内容でした。
実際に14戦全勝で1部の頂点に立った東日本国際大学には0対10と0対7で完封を喫しましたが、上位2校を除けばどの相手とも接戦を演じて互角に渡り合いました。
2年生の関根凌玖に打線の柱が育ち投手陣も3年生を中心に回った点は明るい材料で、あと一歩を勝ち切る形をつくれるかが最大の課題として残りました。
5カードで1勝1敗を分け合った春
この春を象徴するのは7つのカードのうち5つを1勝1敗で分けた点で、日本大学工学部・新潟大学・山形大学・福島大学・東北公益文科大学と互角に渡り合いました。
とりわけ4月19日の山形大学戦は7回を終えて10対1の7回コールドで大勝し、5月3日の福島大学戦も9対6で競り勝って打ち合いを制する力を見せました。
一方で2勝12敗と最下位に沈んだ新潟大学には4月11日に4対6で敗れて痛い連勝を逃しており、この一敗を拾えていれば順位はもう一つ上だった計算になります。
負けた9試合のうち4つは全勝優勝の東日本国際大学ら上位2校との一方的な試合が占めており、裏を返せば勝てる相手を取り切れなかったことが5位の理由になります。
全日本5回・リーグ優勝7回の伝統校
石巻専修大学の硬式野球部は1989年に愛好会として生まれ1992年に正式な部へ昇格し、以来南東北を代表する強豪の一つとして歩んできました。
リーグ優勝はこれまでに7回を数え、東日本国際大学の42回・福島大学の9回に次ぐ連盟3番目の実績で、直近の2021年を含む春5回・秋2回の内訳です。
春のリーグを制した年には全日本大学野球選手権にも出場してその回数は2002年以降で5回にのぼり、直近では2021年に全国の舞台へ駒を進めました。
連盟8校のうち全国大会の出場歴があるのは4校だけで石巻専修大学もその一角を占め、近年は上位2校の壁に阻まれても勝ってきた歴史があります。
2年生・関根凌玖が放ったOPS1.046
2026年春のチームで最も目を引いたのは2年生の三塁手・関根凌玖の打棒で、14試合すべてに出場して58打数25安打の打率.431を残しました。
58打数25安打と8盗塁はいずれもチーム最多で、出塁率.443と長打率.603を合わせたOPS1.046は王者・東日本国際大勢にも匹敵する突出した数字でした。
春のリーグ戦を終えて関根はベストナインの三塁手にも選ばれ、連盟の9人のうち東日本国際大学以外から選ばれた数少ない一人になりました。
まだ2年生でありながら早くも打線の柱に育ち、この先も長くチームの中心を担う存在で、関根を軸にした打線をどこまで機能させられるかが秋以降の鍵を握ります。
| 日付 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|
| 4月5日 | 日本大学工学部 | ○6-4 |
| 4月11日・12日 | 新潟大学 | ●4-6/○6-4 |
| 4月18日・19日 | 山形大学 | ●2-5/○10-1 |
| 4月25日・26日 | 東日本国際大学 | ●0-10/●0-7 |
| 4月29日 | 日本大学工学部 | ●2-5 |
| 5月2日・3日 | 福島大学 | ●6-7/○9-6 |
| 5月16日・17日 | 東北公益文科大学 | ○3-1/●0-5 |
| 5月23日・24日 | 新潟医療福祉大学 | ●2-6/●1-10 |
石巻専修大学野球部の投手陣を徹底分析
2026年春の投手陣は9人が登録され、そのうち尾身や江川ら5人が中心となって14試合を回し、左腕3人を含む右と左を組み合わせた継投を軸にしました。
先発の柱を務めたのは新潟の中越から進んだ3年生の左腕・尾身祐豪で、7試合すべてで先発し43回3分の1を投げてチーム最多の54個の三振を奪いました。
1試合平均で11個を超える奪三振で球を三振に取る力は連盟でも上位で、防御率5.61と改善の余地は残しつつ投球回はチームで群を抜いています。
通算では20試合すべてで先発して117回3分の1を投げて133三振を積み上げ、尾身が長いイニングを投げ切れるかが投手陣の生命線になります。
尾身に次ぐ先発格は岩手の専修大学北上から進んだ3年生の右腕・江川優伍で、3試合で2度先発し15回を投げて防御率5.40とWHIP1.13を記録しました。
3年生の右腕・江川が最も光ったのは4月19日の山形大学戦で、7回を投げ切って10対1の7回コールド勝ちを完成させ一人で試合を締めました。
3年生の杉山優風も9試合に登板して救援と時折の先発で19回を投げ、20個の三振を奪って少ない投手陣の中で幅広い役割をこなしています。
4年生の那須健矢は5試合で2度先発して17回3分の2を投げて経験を生かし、同じ4年生の入江誠も9試合に登板して救援の一角で腕を振りました。
課題は先発が崩れたあとの継投で、投手の少なさもあってコールド負けを4度も喫した点で、上位2校との4試合はいずれも大差で終盤を止め切れませんでした。
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| 選手 | 学年 | 2026年春の主な成績 |
|---|---|---|
| 尾身祐豪 | 3年 | 左腕・7登板7先発・43回1/3・チーム最多54奪三振・防御率5.61 |
| 江川優伍 | 3年 | 右腕・3登板2先発1完投・15回・12奪三振・WHIP1.13 |
| 杉山優風 | 3年 | 9登板1先発・19回・20奪三振 |
| 那須健矢 | 4年 | 5登板2先発・17回2/3 |
| 入江誠 | 4年 | 9登板・救援の一角・9回1/3 |
石巻専修大学野球部の野手陣を徹底分析
打線の中心に座るのは茨城キリスト教学園から進んだ2年生の三塁手・関根凌玖で、14試合すべてに出場して58打数25安打の打率.431を残しました。
二塁打5本と本塁打1本を放って長打率は.603に達し、出塁率.443に加えて8盗塁も決め、打つだけでなく走ってもチームに貢献できる選手です。
4月29日の日本大学工学部戦では本塁打、5月3日の福島大学戦では三塁打を放ち、ここぞの場面で長打が出る勝負強さも関根の持ち味です。
チームをまとめる主将は経営学部の4年生・捕手の鈴木大和で、13試合でマスクをかぶり打率.255で7打点を挙げて攻守の両面に貢献しました。
群馬の前橋工業から進んだ主将の鈴木は少ない投手陣を後ろから支え続け、捕手としての経験値は若い投手が多いこのチームにとって大きな財産です。
同じく打点を挙げたのは4年生の佐野哲太で、13試合で7打点を記録し二塁打・三塁打・本塁打を1本ずつ放って長打で貢献しました。
4年生の福田尚澄は10試合に出場して二塁打3本と三塁打1本を放って長打で貢献し、同じ4年の磯部大河は14試合すべてに出る通算打率.268の経験者です。
外野の一角を守る3年生の服部竜馬は14試合すべてに出場して二塁打4本を放ち、6打点を挙げて下位打線から得点につなげる働きを見せました。
4年生の林翔太朗は5月2日の福島大学戦で本塁打を放って延長戦を演出し、3年生の捕手・佐藤銀も5月16日に一発を放って勝利を呼び込みました。
下級生では2年生の西片大志も打率.357と打線に食い込んでおり、同じ2年の関根に続く若い打者が育てば打線の層はさらに厚くなっていきます。
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| 選手 | 守備 | 2026年春の主な成績 |
|---|---|---|
| 関根凌玖 | 三塁手(2年) | 打率.431・チーム最多25安打・8盗塁・OPS1.046・ベストナイン |
| 鈴木大和 | 捕手(4年・主将) | 打率.255・13試合でマスク・7打点 |
| 佐野哲太 | 内野手(4年) | 7打点・二塁打/三塁打/本塁打を各1本 |
| 服部竜馬 | 外野手(3年) | 14試合全出場・二塁打4・6打点 |
| 福田尚澄 | 外野手(4年) | 二塁打3・三塁打1・打率.242 |
石巻専修大学野球部のリーグ戦展望・優勝予想
秋のリーグ戦で石巻専修大学がまず目指すのは上位への復帰で、5カードで1勝1敗だった春を思えば3位以内は決して届かない目標ではありません。
秋に鍵を握るのは春に1勝1敗で分けた日大工や新潟大ら5つのカードをどう勝ち越すかで、1勝を2勝に変えられれば順位は大きく跳ね上がります。
とりわけ2勝12敗と最下位だった新潟大学とは春に1勝1敗にとどまったのが痛手で、まずはこうした下位との対戦を確実に2連勝で取り切りたいところです。
同じ5位の日本大学工学部や山形大学との中位対決も勝ち越せば上位争いに直結し、打ち合いに強い打線を生かして競り合いをものにする形が求められます。
東北公益文科大学とは春も1勝1敗で決着がつかず、5月16日に3対1で競り勝った試合の形を秋にどれだけ再現できるかが問われます。
一方で上位2校との差については正直なところ簡単には埋まらず、東日本国際大学には0対10と0対7、新潟医療福祉大学には2対6と1対10で敗れました。
それでも最も明るい材料は打率.431の2年生・関根凌玖が打線の中心に座っている点で、この先も長く残る関根を軸に若い打者が育てば得点力は上向いていきます。
投手陣も3年生の尾身祐豪と江川優伍が残って当面の柱は計算が立ち、関根凌玖や西片大志といった2年生の伸びも秋への期待をふくらませます。
全日本5回・リーグ優勝7回という歴史はこの連盟では屈指の重みを持ち、まずは競った試合を勝ち切る形をつくることが伝統に近づく一歩です。
| 順位 | 大学 | 勝敗 | 勝率 |
|---|---|---|---|
| 1 | 東日本国際大学 | 14勝0敗 | 1.000 |
| 2 | 新潟医療福祉大学 | 12勝2敗 | .857 |
| 3 | 福島大学 | 7勝7敗 | .500 |
| 3 | 東北公益文科大学 | 7勝7敗 | .500 |
| 5 | 石巻専修大学 | 5勝9敗 | .357 |
| 5 | 日本大学工学部 | 5勝9敗 | .357 |
| 7 | 山形大学 | 4勝10敗 | .286 |
| 8 | 新潟大学 | 2勝12敗 | .143 |
石巻専修大学野球部の注目選手
関根凌玖(三塁手・2年)
2026年春に打率.431とリーグ屈指のOPS1.046を記録したチーム最高の打者で、14試合すべてに出場して58打数25安打を積み上げました。
二塁打5本と本塁打1本に加えて8盗塁も決める走攻の二刀流が持ち味で、東日本国際大勢が並ぶベストナイン三塁手にも選ばれて連盟屈指の内野手と評価されました。
茨城キリスト教学園から進んだ関根はまだ2年生で伸びしろも十分にあり、打率.431を残した打棒を武器にこの先の2シーズン以上をチームの中心として戦っていきます。
尾身祐豪(投手・3年)
7試合すべてで先発して43回3分の1を投げた左腕のエースで、チーム最多となる54個の三振を奪い先発の柱としてマウンドに立ち続けました。
1試合あたり11個を超える奪三振は球で押し込む力を示しており、新潟の中越出身で通算では117回3分の1を投げてきた経験値も武器です。
防御率5.61という数字を秋にどこまで引き下げられるかが本人の課題で、尾身が長いイニングを安定して投げられれば投手陣は大きく安定します。
江川優伍(投手・3年)
3試合で2度先発して15回を投げ防御率5.40を残した右腕で、1試合平均1つ以下の四球というWHIP1.13の少なさを武器にテンポよく試合をつくります。
4月19日の山形大学戦では7回を投げ切って10対1のコールド勝ちを完成させ、岩手の専修大学北上から進んだ同じ系列校出身の一人です。
左腕の尾身祐豪とともに3年生の右腕として先発2枚を担い、ともに来季も残るこの2人が秋のマウンドに立つ限り先発の軸に大きな不安はありません。
鈴木大和(捕手・4年)
チームをまとめる主将で13試合でマスクをかぶった4年生の正捕手で、打率.255で7打点を挙げて攻守にわたってチームを力強く引っ張りました。
群馬の前橋工業から進んだ鈴木は少ない投手陣を巧みにリードして後ろから支える扇の要で、14試合を最少の投手で戦い抜けたのはこの捕手の存在が大きかったといえます。
最終学年として勝ち切れなかった春の悔しさを知る一人でもあり、秋は主将としてチームを一つ上の順位へ導く役割を担います。
全国のドラフト候補を数値で分析する「ドラフト候補研究所」では、有力選手のスカウト評価や指名予想を詳しく紹介しています。

石巻専修大学の基本情報
- 所在地:宮城県石巻市南境新水戸一番地
- 設置:私立(専修大学の系列)
- 所属リーグ:南東北大学野球連盟
- 監督:庄子繁(部長:三森敏正)
- 主将:鈴木大和(捕手・4年)
- 部員:2026年春のリーグ登録は36人
- 2026年春の成績:5位(5勝9敗・勝率.357)
- リーグ優勝:7回
- 全日本大学野球選手権:5回出場
石巻専修大学は宮城県石巻市南境に校舎を構える専修大学の系列の大学で、硬式野球部は1989年に愛好会として生まれて1992年に部へと昇格しました。
チームは経営学部の学生を中心に構成され、1991年に発足した南東北大学野球連盟で福島・山形・宮城・新潟の4県8校とともに上位を目指して戦っています。
春と秋にそれぞれ2回戦総当たりのリーグ戦を行って勝率で順位を決める方式で、いわき市や郡山市の球場を舞台に4月から5月にかけて戦われます。
チームを率いるのは庄子繁監督で部長は三森敏正が務め、岩手の専修大学北上など系列校から進んだ選手が投手陣に名を連ねているのも特徴です。
主将の鈴木大和を中心に投手9人を含む36人がリーグ戦に登録され、群馬や新潟・福島の出身者が多く東日本の各地から選手が集まっています。
石巻専修大学野球部に関するよくある質問(FAQ)
Q. 石巻専修大学はどのリーグに所属していますか?
A. 福島・山形・宮城・新潟の4県8校が加盟する南東北大学野球連盟に所属し、春と秋に2回戦総当たりのリーグ戦を戦って勝率で順位を決めます。
Q. 2026年春のリーグ戦の成績はどうでしたか?
A. 14試合を5勝9敗の勝率.357で戦って5位となり、7つの対戦カードのうち5つを1勝1敗で分けて上位2校との4試合でのみ大きく崩れる展開でした。
Q. リーグ優勝の経験はありますか?
A. リーグ優勝は東日本国際大学の42回・福島大学の9回に次ぐ連盟3番目の7回で、春の優勝が5回・秋の優勝が2回という全国大会につながる内訳です。
Q. 全国大会には出ていますか?
A. 春のリーグを制した年に全日本大学野球選手権大会へ出場しており、2002年に初出場して2021年にかけてその回数は5回を数え、直近は2021年の出場です。
Q. 2026年春に活躍した選手は誰ですか?
A. 2年生の関根凌玖が打率.431でベストナインの三塁手に選ばれ、投手では3年生の尾身祐豪が43回3分の1で54奪三振を記録しました。
Q. どんな出身校の選手が多いですか?
A. 群馬や新潟・福島の出身者が多く東日本の各地から集まっており、岩手の専修大学北上や熊本の専修大学玉名など専修大学の系列校から進んだ選手も投手陣にいます。
石巻専修大学野球部のまとめ
2026年春の石巻専修大学は5勝9敗の勝率.357で南東北の5位に終わり、7つのカードのうち5つを1勝1敗で分けて力負けは上位2校だけでした。
打線では2年生の関根凌玖が打率.431を残してベストナインに輝き、投手陣は尾身祐豪が43回3分の1を投げて江川優伍と先発2枚を担いました。
全日本5回・リーグ優勝7回という歴史はこの連盟でも屈指の重みを持ち、秋は互角のカードを勝ち越して上位へ復帰できるかが問われます。
2年生の関根を軸に若い打者が育てば得点力はさらに上向き、競った試合を勝ち切る形をつくることが伝統校の復権につながります。
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