東京都に本拠を置く亜細亜大学の硬式野球部は、全日本大学選手権を5度制した歴史を持つ、東都大学野球連盟屈指の名門校です。
井端弘和や赤星憲広、東浜巨ら球界を代表する数々のプロを、「日本一厳しい」と言われる練習で数多く育て上げてきました。
2026年春は7勝5敗の2位で上位に食い込み、前嶋藍や山里宝らプロ注目のドラフト候補の4年生が主軸を担っています。
この記事では亜細亜大学野球部の2026年の総合的な戦力を投手陣と野手陣の両面から分析し、リーグ戦の展望や注目選手までを詳しく紹介します。
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まずは2026年の亜細亜大学の現在地を、下の表で早わかりにまとめます。
| 項目 | 2026年の亜細亜大学 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都武蔵野市(グラウンドは日の出町) |
| 創部 | 1958年 |
| 2026年春の成績 | 東都1部 2位(7勝5敗) |
| 登録選手 | 104人 |
| チームの軸 | 前嶋藍・山里宝・川尻啓人・逢澤杏哉 |
亜細亜大学野球部の2026年戦力総評
チーム総評|7勝5敗でリーグ2位
2026年春の亜細亜大学は6校が2回戦総当たりで争う勝ち点制のリーグを勝ち点3で戦い抜き、7勝5敗で東都1部の2位に入りました。
優勝した國學院大學に次ぐ2位で青山学院大学と勝率で並び、直接対決の差で単独2位を逃す悔しい結果となっています。
勝ち点は中央大学と立正大学、東洋大学の3校から積み上げ、とりわけ中央大学からは2連勝で勝ち点を奪いました。
一方で優勝した國學院大學と青山学院大学には勝ち点を落とし、頂点を分け合った上位2校の壁を、まだ越えられていません。
春の主役はドラフト候補の4年生たちで、捕手の前嶋藍や主将の山里宝が伝統校を力強く引っ張りました。
全国制覇を知る名門にとって2位は決して満足できる結果ではなく、4年ぶりのリーグ優勝を狙って秋のリーグ戦に強い覚悟で臨みます。
全国制覇5度を誇る東都の王者
亜細亜大学は1958年に創部された東都を代表する名門で、1部リーグでの優勝は通算27回を数える屈指の実績です。
全日本大学選手権では通算5度の日本一に輝き、明治神宮大会でも5度の優勝を誇る全国屈指の強豪校となっています。
2002年には春秋のリーグと全国2大会をすべて制し、大学野球史に残る4冠のグランドスラムを達成しました。
2011年秋から2014年春にかけて成し遂げたリーグ戦6連覇は、戦後の東都では他に例を見ない偉大な記録です。
元ソフトバンクの東浜巨が始めた「亜大ツーシーム」は投手陣に代々受け継がれ、多くの好投手を育ててきた伝統の証しとなっています。
プロを続々輩出する名門
亜細亜大学はこれまでにプロ野球界へ数多くの一流選手を送り出し、現在の侍ジャパンを率いる井端弘和もこの大学の出身です。
盗塁王に輝いた赤星憲広やヤクルトを日本一に導いた高津臣吾もOBに名を連ね、球界を代表する指導者や名選手を輩出しています。
近年も東浜巨や山﨑康晃、松田宣浩、頓宮裕真らが第一線で活躍し、全国屈指の逸材が集う名門ぶりを見せつけました。
「日本一厳しい」と言われる練習がこうした選手を鍛え上げ、プロの第一線で輝くOBの存在が、現役選手にとって大きな目標になっています。
| 打順 | 守備 | 選手 | 学年 |
|---|---|---|---|
| 1 | 右 | 入耒田華月 | 1年 |
| 2 | 二 | 伊藤健 | 4年 |
| 3 | 中 | 逢澤杏哉 | 4年 |
| 4 | 三 | 小池祐吏 | 4年 |
| 5 | 一 | 大島健真 | 2年 |
| 6 | 捕 | 前嶋藍 | 4年 |
| 7 | DH | 渡邉景唯 | 1年 |
| 8 | 左 | 小林凛 | 3年 |
| 9 | 遊 | 梅谷将輝 | 3年 |
亜細亜大学野球部の投手陣を徹底分析
投手陣の柱は高岡商から進んだ4年生の川尻啓人で、189センチの長身から最速156キロの直球を投げ込む東都でも屈指の本格派右腕です。
川尻は4年春に力のある直球で多くの三振を奪い先発の軸を担い、プロのスカウトも将来性を評価する2026年のドラフト候補になりました。
救援の柱は沖縄尚学から進んだ4年生の比嘉佑斗で、188センチの長身から角度のある威力十分の直球を投げ下ろす大型右腕です。
比嘉は複数の試合で相手打線を無失点に封じる好リリーフを重ねて終盤の締めを担い、その安定感が勝ち点を守り抜く生命線になっています。
県岐阜商出身で4年生の井上悠も最速152キロの直球を誇る通算10勝の頼れる右腕で、火消し役として何度もチームを救いました。
3年生左腕の黒木陽琉は神村学園で鳴らした最速153キロを誇る本格派の左腕で、多彩な変化球を操り先発と救援の両面で計算が立ちます。
沖縄の名門・興南出身で2年生の田崎颯士は伸びのある直球が持ち味の左腕で、金足農から進んだ1年生の吉田大輝も先発に名を連ねました。
クラーク記念国際出身で4年生の辻田旭輝はマウンドと打席に立つ二刀流として存在感を放ち、層の厚い投手陣が名門の伝統を支えています。
川尻と比嘉の本格派2人を軸に経験豊富な4年生が投手陣を厚く支えており、この4年生を中心とした安定した継投を秋も続けられるかが優勝争いの鍵です。
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| 選手 | 学年 | 2026年春の主な成績 |
|---|---|---|
| 川尻啓人 | 4年 | 右腕・先発の柱・189cm・最速156キロ・ドラフト候補・高岡商出身 |
| 比嘉佑斗 | 4年 | 右腕・救援の柱・188cm・ドラフト候補・沖縄尚学出身 |
| 井上悠 | 4年 | 右腕・通算10勝の火消し・最速152キロ・県岐阜商出身 |
| 黒木陽琉 | 3年 | 左腕・最速153キロ・多彩な変化球・神村学園出身 |
亜細亜大学野球部の野手陣を徹底分析
打線の中心は4年生でベストナインに輝いた外野手の逢澤杏哉で、香川の英明から進んだ勝負強い中軸打者として3番・中堅で存在感を放ちました。
逢澤は5月20日の立正大学戦で2本塁打3打点をたたき出す長打力を発揮し、勝負強い打棒で亜細亜大学の得点力を支えています。
守りの要は横浜隼人から進んだ4年生の捕手・前嶋藍で、二塁送球1.83秒の強肩と的確なリードを武器に投手陣を操る扇の要です。
前嶋は侍ジャパンの大学代表や日米大学野球の代表にも選ばれた即戦力捕手で、攻守両面での確かな存在感で、チームの中心に長く座り続けています。
主将を務めるのは神戸国際大付から進んだ4年生の山里宝で、小柄ながらパンチ力があり遊撃を守る通算8本塁打の内野手です。
4番を打つ4年生の小池祐吏は東海大菅生出身の勝負強い三塁手で、堅実な三塁守備と持ち前のムードメーカーぶりで打線を引き締めました。
1番を打つのは鹿児島の名門・神村学園から進んだ1年生の入耒田華月で、166センチの体で俊足を武器に、下級生ながらベストナインに輝く活躍を見せました。
5番を打つ大島健真は東海大菅生出身で一塁を守る2年生の勝負強い好打者で、3年生の小林凛や梅谷将輝も若い力で打線に厚みを加えています。
土浦日大出身で3年生の後藤陽人らも内野の守りを固め、104人の大所帯ならではの激しい競争が選手を鍛え上げています。
経験豊富な4年生の実力者に1年生や2年生の若手がかみ合うのが打線の特徴で、この総合力を秋の得点力へどう結びつけられるかが焦点です。
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| 選手 | 守備 | 2026年春の主な役割 |
|---|---|---|
| 逢澤杏哉 | 外野手(4年) | 3番・中堅・ベストナイン・2本塁打の試合も・英明出身 |
| 前嶋藍 | 捕手(4年) | 守りの要・強肩・侍ジャパン大学代表・横浜隼人出身 |
| 山里宝 | 内野手(4年) | 主将・遊撃・通算8本塁打・神戸国際大付出身 |
| 小池祐吏 | 内野手(4年) | 4番・三塁・堅実な守備・東海大菅生出身 |
| 入耒田華月 | 外野手(1年) | 1番・右翼・ベストナイン・俊足・神村学園出身 |
亜細亜大学野球部のリーグ戦展望・優勝予想
勝ち点制で2位に入った春
東都大学野球は6校が2回戦総当たりで争う勝ち点制のリーグで、同じ相手に2勝すれば勝ち点1となり、その勝ち点の合計を競います。
2026年春の亜細亜大学は勝ち点3で2位に食い込みましたが、青山学院大学と勝率で並び、直接対決の差で単独2位を逃しました。
勝ち点は中央大学と立正大学、東洋大学の3校から積み上げ、とりわけ同じ東京の中央大学からは2連勝で勝ち点を奪っています。
一方で優勝した國學院大學と青山学院大学には勝ち点を落とし、この上位2校をどう攻略するかが、秋に向けた最大の課題になりました。
| 順位 | 大学 | 勝敗 | 勝ち点 |
|---|---|---|---|
| 1 | 國學院大學 | 10勝4敗 | 5 |
| 2 | 青山学院大学 | 7勝5敗 | 3 |
| 2 | 亜細亜大学 | 7勝5敗 | 3 |
| 4 | 中央大学 | 5勝8敗 | 2 |
| 5 | 立正大学 | 6勝9敗 | 1 |
| 6 | 東洋大学 | 5勝9敗 | 1 |
秋のリーグ戦への展望
秋の亜細亜大学が狙うのは2022年春以来となる4年ぶりのリーグ優勝で、名門にふさわしい頂点を4年ぶりに奪い返したいところです。
大学のリーグ戦は春と秋を同じ顔ぶれで戦うのが基本で、この春に2位に入ったメンバーがそっくりそのまま秋の頂点を目指します。
投手陣は川尻啓人と比嘉佑斗の4年生が引き続き柱を担う存在で、この2人の本格派右腕が安定して試合をつくれば勝ち点は着実に増えていくはずです。
打線は春にベストナインへ輝いた逢澤杏哉が4年生として最後の秋に臨み、前嶋藍や山里宝との実力者ぞろいの中軸が、秋も得点力のかなめになります。
1年生ながらベストナインの入耒田華月ら若手の成長も鍵を握り、ベテランと若手がかみ合えば得点力はさらに高まります。
最大の課題はこの春に勝ち点を落とした上位2校との再戦にあり、春に競り負けた國學院大學と青山学院大学の攻略が優勝への絶対条件です。
東都で優勝すれば全日本大学選手権や明治神宮大会への道が開け、全国制覇5度を誇る名門として再び全国の頂点への挑戦を続けていきます。
秋のリーグ戦は9月に開幕して神宮球場で熱戦が繰り広げられ、王座奪回を目指す亜細亜大学の戦いに大きな期待が集まります。
亜細亜大学野球部の注目選手
前嶋藍(捕手・4年)
守りの要を担う横浜隼人から進んだ4年生の捕手で、二塁送球1.83秒の強肩を武器に投手陣を巧みにリードしました。
侍ジャパンの大学代表や日米大学野球の日本代表にも選ばれ、即戦力と評される2026年のドラフト候補の一人です。
攻守にわたる高い能力でチームの中心に座り続けてきた選手で、このリードと打棒が優勝争いの行方を大きく左右します。
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山里宝(内野手・4年)
チームを束ねる主将で神戸国際大付から進んだ4年生の遊撃手で、小柄ながらパンチ力があり通算8本塁打を放った内野手です。
侍ジャパンの大学代表候補にも挙がった走攻守そろう実力者で、走攻守すべてで質の高い働きを見せ、伝統校を主将として引っ張りました。
複数のポジションをこなす柔軟さも大きな持ち味となっており、複数の守備をこなすこの山里の存在が、チームの精神的な支柱になっています。
▶ 山里宝選手の詳しいスカウト評価・指名予想は、2026年のドラフト候補を分析する「ドラフト候補研究所」の特集記事へ
川尻啓人(投手・4年)
高岡商から進んだ189センチの長身を誇る4年生の右腕で、最速156キロの直球を武器に先発の柱として投手陣を引っ張りました。
4年春に大きく成長して力のある投球で多くの三振を奪い、プロのスカウトも高く評価する2026年のドラフト候補です。
スケールの大きさが魅力で伸びしろの大きい大器と評され、この川尻の力強い投球が、秋の優勝争いの行方を大きく握ります。
▶ 川尻啓人選手の詳しいスカウト評価・指名予想は、2026年のドラフト候補を分析する「ドラフト候補研究所」の特集記事へ
比嘉佑斗(投手・4年)
沖縄尚学から進んだ188センチの長身を誇る4年生の救援右腕で、マウンドで投げ下ろす角度のある直球を武器にしています。
複数の試合で無失点の好リリーフを重ねて終盤の締めを担い、安定した投球で亜細亜大学の勝ち点を守り抜きました。
大型の即戦力リリーバーとして2026年のドラフト候補に挙がる存在で、この比嘉の抜群の安定感が、接戦を勝ち切る大きな鍵になります。
▶ 比嘉佑斗選手の詳しいスカウト評価・指名予想は、2026年のドラフト候補を分析する「ドラフト候補研究所」の特集記事へ
逢澤杏哉(外野手・4年)
3番・中堅を打つ英明から進んだ4年生のベストナイン外野手で、勝負強い打棒で打線の中軸として存在感を放ちました。
5月20日の立正大学戦では2本塁打3打点と長打力を発揮し、ここぞの場面で一発を放つ頼れる中軸打者となっています。
4年生として最後の秋も打線の中軸を担う重要な選手で、この逢澤の勝負強い打棒がチームの得点力を大きく左右する存在です。
全国のドラフト候補を数値で分析する「ドラフト候補研究所」では、有力選手のスカウト評価や指名予想を詳しく紹介しています。

亜細亜大学の基本情報
- 所在地:東京都武蔵野市(グラウンドは西多摩郡日の出町)
- 創部:1958年
- 所属リーグ:東都大学野球連盟(1部)
- 監督:正村公弘
- 部員:2026年の登録は104人
- 2026年春の成績:2位(7勝5敗)
- 主なOB:井端弘和・赤星憲広・高津臣吾・東浜巨・山﨑康晃・松田宣浩
亜細亜大学の硬式野球部は1958年に創部された歴史ある強豪で、東都大学野球連盟に所属してリーグ優勝27回を誇る伝統ある名門です。
グラウンドと合宿所は東京都西多摩郡日の出町の緑豊かな環境にあり、「日本一厳しい」と全国に知られる練習で長年にわたり選手を鍛え上げてきました。
全日本大学選手権では1971年からこれまでに5度の日本一に輝いており、秋の明治神宮大会でも5度の優勝を誇る、全国でも屈指の強豪校です。
2002年には春秋のリーグと全国2大会を制して4冠を達成し、2011年秋からはリーグ戦6連覇という金字塔も打ち立てています。
プロ野球へは井端弘和や赤星憲広ら球界を代表するOBを送り出し、高津臣吾や東浜巨、山﨑康晃もこの亜細亜大学の出身です。
2025年のドラフトでも山城京平が巨人、齊藤汰直が広島、石川ケニーがオリックスへ進み、全国屈指の逸材が集う選手育成の名門となっています。
チームを率いるのは八戸学院大学の監督も務めた2024年就任の正村公弘監督で、東海大学の出身で豊富な指導経験を持つ実力派の指揮官です。
選手は東海大菅生や神村学園、横浜隼人など全国の名門校から幅広く集まり、その全国から集う豊富な人材が、名門の強さを支える大きな土台になっています。
亜細亜大学野球部に関するよくある質問(FAQ)
Q. 亜細亜大学はどのリーグに所属していますか?
A. 6校が2回戦総当たりで争う東都大学野球連盟の1部リーグに所属し、屈指の名門として知られています。
Q. 2026年春のリーグ戦の成績はどうでしたか?
A. 7勝5敗で2位に入り、優勝した國學院大學に次ぐ順位で青山学院大学と勝率で並んでいます。
Q. 全国大会での実績はありますか?
A. 全日本大学選手権で5度、明治神宮大会でも5度の日本一を誇り、2002年には4冠のグランドスラムも達成しています。
Q. プロ野球選手を出していますか?
A. 侍ジャパンを率いる井端弘和を代表格に、赤星憲広や高津臣吾、東浜巨、山﨑康晃ら数多くのプロを輩出しています。
Q. 2026年春に活躍した選手は誰ですか?
A. 4年生の外野手・逢澤杏哉と1年生の入耒田華月がベストナインに輝き、捕手の前嶋藍や主将の山里宝も主軸を担いました。
Q. 秋の目標は何ですか?
A. 2022年春以来のリーグ優勝で、ドラフト候補の4年生を軸に東都の頂点と全国の舞台への復帰を目指しています。
亜細亜大学野球部のまとめ
2026年春の亜細亜大学は7勝5敗で東都1部の2位に入り、優勝した國學院大學に次ぐ順位で頂点にあと一歩届きませんでした。
春の主役はドラフト候補の4年生たちで、捕手の前嶋藍や主将の山里宝、逢澤杏哉らが伝統校を力強く引っ張っています。
大学のリーグ戦は春と秋を同じ顔ぶれで戦うのが基本で、全国制覇5度の名門らしい戦いを秋こそ取り戻したいところです。
実力者のそろう戦力で臨む4年ぶりの優勝を懸けた秋に注目が集まり、頂点奪回を目指す亜細亜大学の戦いに期待がかかります。
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