東京都八王子市にキャンパスを構える中央大学の硬式野球部は、全日本大学選手権を3度制した歴史を誇る、東都大学野球連盟の名門校です。
阿部慎之助や牧秀悟、森下翔太ら多くのプロ野球選手を、1931年のリーグ創設に加わった伝統校として輩出してきました。
2026年春は5勝8敗の4位で優勝争いには届きませんでしたが、ベストナインの伊藤櫂人らプロ注目の実力者がそろっています。
この記事では中央大学野球部の2026年の戦力を投手陣と野手陣から分析し、リーグ戦の展望や注目選手までを詳しく紹介します。
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まずは2026年の中央大学の現在地を、下の表で早わかりにまとめます。
| 項目 | 2026年の中央大学 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都八王子市(多摩キャンパス) |
| 創部 | 1930年(東都リーグ創設メンバー) |
| 2026年春の成績 | 東都1部 4位(5勝8敗) |
| 登録選手 | 76人 |
| チームの軸 | 伊藤櫂人・髙橋徹平・高橋史佳・安田淳平 |
中央大学野球部の2026年戦力総評
チーム総評|5勝8敗でリーグ4位
2026年春の中央大学は6校による勝ち点制のリーグを勝ち点2で戦い、5勝8敗で東都1部の4位に終わりました。
勝率では立正大学を下回りましたが勝ち点の差で順位は上回り、勝ち点制ならではの順位と勝率のねじれが生じています。
勝ち点は立正大学と東洋大学の2カードから挙げてこの2校に勝ち越し、一方で上位3校には歯が立たず優勝争いから大きく遠ざかりました。
優勝した國學院大學には1勝2敗で勝ち点を落とし、青山学院大学と亜細亜大学の2校には勝ち星を挙げられませんでした。
春の主役は4年生でベストナインに輝いた三塁手の伊藤櫂人で、大阪桐蔭で鳴らしたこの強打者が、低迷するチームを一人で支えました。
名門にとって4位は決して満足できる結果ではなく、秋のリーグ戦での巻き返しへ強い覚悟で臨むことになります。
東都リーグ創設メンバーの伝統校
中央大学は1930年に創部されて翌1931年のリーグ創設に加わり、日本大学や専修大学、國學院大學らとともに東都の礎を築きました。
草創期には専修大学と激しく優勝を争って2強時代を形づくり、1960年代には駒沢大学と東都の頂点を分け合っています。
1部リーグでの優勝は通算25回を数える屈指の実績で、長い歴史のなかで東都を代表する強豪であり続けてきた名門です。
直近の優勝は牧秀悟や森下翔太らが躍動した2019年秋で、のちにプロで活躍する全国区の好選手が、この時期に相次いで頭角を現しました。
2024年春には青山学院大学との優勝決定戦で惜しくも敗れており、頂点をうかがう地力は今も確かに受け継がれています。
全国制覇4度を誇る全国区の実力
中央大学は全国大会でも輝かしい成績を積み重ね、全日本大学選手権で通算3度の日本一に輝いた全国区の実力校です。
1967年に初優勝を飾ると1973年と1979年にも全国を制し、加えて準優勝も2度あり、全国屈指の実績を誇る東都の名門校となりました。
明治神宮大会でも1974年に大会初優勝を成し遂げており、春秋の全国舞台で頂点に立った経験を持つチームとなっています。
1970年代には田村政雄投手を擁して全国の舞台で存在感を放ち、時代を超えて数多くの名選手が中央大学の輝かしい歴史を彩りました。
この輝かしい伝統が選手たちの大きな誇りと目標になっており、全国制覇を知る名門として再びの日本一を見据えています。
| 打順 | 守備 | 選手 | 学年 |
|---|---|---|---|
| 1 | 右 | 安田淳平 | 4年 |
| 2 | 二 | 佐々木琉生 | 4年 |
| 3 | 三 | 伊藤櫂人 | 4年 |
| 4 | DH | 髙橋徹平 | 2年 |
| 5 | 一 | 武井仙太郎 | 3年 |
| 6 | 左 | 橋本航河 | 3年 |
| 7 | 中 | 青木勝吾 | 2年 |
| 8 | 捕 | 新妻恭介 | 3年 |
| 9 | 遊 | 藤本陽毅 | 2年 |
中央大学野球部の投手陣を徹底分析
投手陣の柱は新潟の名門・日本文理から進んだ3年生の高橋史佳で、最速154キロの直球を武器にする力のある本格派の右腕です。
高橋は安定した投球で長いイニングを任されて先発の一角を担い、力でねじ伏せる速球で押す投球に、チームの浮上の鍵が懸かっています。
東海大相模出身で3年生の子安秀弥も先発を担う速球派の右腕で、最速151キロの直球を誇り、先発でも救援でも幅広く起用されました。
沖縄尚学から進んだ3年生の東恩納蒼は抜群の制球力が持ち味で、U-18の日本代表を経験した東都でも屈指の実力派です。
東恩納は最速149キロの威力ある直球とコントロールを兼ね備えた技巧派で、その出来が勝ち点獲得の大きな鍵を握る先発の柱になります。
1年生左腕の西村一毅は京都国際で全国制覇を経験した逸材で、5月22日の東洋大学戦では先発して6回2失点で勝利投手になりました。
立命館宇治出身で2年生の十川奨己は197センチの長身から角度のある直球を投げ込み、将来を嘱望される伸びしろの大きな大型右腕です。
昌平出身で2年生左腕の山根大翔は投打の二刀流としても存在感を放ち、こうした若い投手陣の台頭が中央大学に厚みを加えています。
駿台甲府出身で3年生の平井智大は190センチの長身から力のある直球を投げ込み、先発と救援の両面で投手陣を下からしっかり支えました。
先発は3年生の高橋史佳や東恩納蒼を軸に複数の投手で回す構えで、この層の厚い投手陣を秋にどう機能させるかが問われます。
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| 選手 | 学年 | 2026年春の主な成績 |
|---|---|---|
| 高橋史佳 | 3年 | 右腕・先発の柱・最速154キロ・日本文理出身 |
| 東恩納蒼 | 3年 | 右腕・先発・抜群の制球力・U-18代表・沖縄尚学出身 |
| 子安秀弥 | 3年 | 右腕・最速151キロ・先発と救援・東海大相模出身 |
| 西村一毅 | 1年 | 左腕・東洋大戦で先発勝利・京都国際出身 |
中央大学野球部の野手陣を徹底分析
打線の中心は4年生でベストナインに輝いた三塁手の伊藤櫂人で、大阪桐蔭で全国制覇を経験した強打者が、打線の軸として君臨しました。
伊藤は3番を打って長打力と勝負強さを兼ね備えた中軸打者で、U-18代表など全国屈指の実績を持つ打棒で、低迷するチームを引っ張りました。
4番に座るのは関東一から進んだ2年生の髙橋徹平で、下級生ながら4番を任されて打線の長打の中心を担っています。
髙橋はU18代表の候補にも挙がったパンチ力のある内野手で、伊藤との中軸コンビが中央大学の得点力の生命線になっています。
1番を打つ4年生の安田淳平は聖光学院で鳴らした外野手で、U-18の日本代表も経験した走攻守そろう切り込み役です。
6番の橋本航河は仙台育英出身で俊足巧打の3年生の外野手で、U-18代表の経験を持ち外野の守備でも存在感を放ちます。
8番の新妻恭介は浜松開誠館出身の3年生捕手でこちらもU-18代表の経験者で、投手陣を巧みにリードして守りの要として支えました。
2番の佐々木琉生は健大高崎から進んだ堅実な守備の4年生で、3年生の武井仙太郎とともに二遊間で守りを引き締めました。
遊撃の藤本陽毅は京都国際から進んだ動きのよい2年生で、下級生の若い力とベテランが融合した、バランスのよい布陣となっています。
スタメンにU-18代表経験者が4人並ぶ全国屈指のタレント集団で、この実力者ぞろいの豪華な打線を、秋こそ得点力に結びつけたいところです。
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| 選手 | 守備 | 2026年春の主な役割 |
|---|---|---|
| 伊藤櫂人 | 内野手(4年) | 3番・三塁・ベストナイン・ドラフト候補・大阪桐蔭出身 |
| 髙橋徹平 | 内野手(2年) | 4番・DH・下級生で長打の中心・関東一出身 |
| 安田淳平 | 外野手(4年) | 1番・右翼・U-18代表・聖光学院出身 |
| 橋本航河 | 外野手(3年) | 6番・俊足巧打・U-18代表・仙台育英出身 |
| 新妻恭介 | 捕手(3年) | 8番・守りの要・U-18代表・浜松開誠館出身 |
中央大学野球部のリーグ戦展望・秋の巻き返し
勝ち点制で4位に沈んだ春
東都大学野球は6校が2回戦総当たりで争う勝ち点制のリーグで、同じカードで2勝すれば勝ち点1となり、その合計を競います。
2026年春の中央大学は勝ち点2で4位という結果に終わり、勝率で上回る立正大学を勝ち点の差で上回りました。
勝ち点は立正大学と東洋大学から挙げてこの2校に勝ち越し、一方で上位3校からは勝ち点を奪えずに終わっています。
優勝した國學院大學には1勝を挙げながらも勝ち点は落とし、青山学院大学と亜細亜大学には勝ち点を奪えませんでした。
とりわけ亜細亜大学との2連戦は5対6と3対9で連敗し、同じ東京の名門との直接対決で力の差を見せつけられました。
| 順位 | 大学 | 勝敗 | 勝ち点 |
|---|---|---|---|
| 1 | 國學院大學 | 10勝4敗 | 5 |
| 2 | 青山学院大学 | 7勝5敗 | 3 |
| 2 | 亜細亜大学 | 7勝5敗 | 3 |
| 4 | 中央大学 | 5勝8敗 | 2 |
| 5 | 立正大学 | 6勝9敗 | 1 |
| 6 | 東洋大学 | 5勝9敗 | 1 |
秋のリーグ戦への展望
秋の中央大学が目指すのは4位からの巻き返しにほかならず、名門にふさわしいリーグ上位への進出を、再び果たしたいところです。
大学のリーグ戦は春と秋を同じ顔ぶれで戦うのが基本で、この春に4位だったメンバーでそのまま秋の巻き返しを図ります。
投手陣は高橋史佳や東恩納蒼ら3年生右腕が引き続き柱を担い、この3年生の先発陣が安定して力を出せば、上位との差は確実に縮まります。
打線はベストナインの伊藤櫂人が4年生として最後の秋に臨み、4番の髙橋徹平との中軸コンビが、秋も得点力の大きなかなめです。
京都国際出身で1年生の西村一毅ら若い投手の成長も上位進出の鍵を握り、ベテランと若手がかみ合えば勝ち点は着実に増えていきます。
最大の課題は春に連敗した上位3校をどこまで攻略できるかで、秋の直接対決でこの3校から勝ち点を奪えれば、優勝争いも見えてきます。
197センチの十川奨己や4番の髙橋徹平ら下級生の伸びしろも大きな見どころで、こうした若い力の成長が名門の将来を照らす原動力です。
東都で優勝すれば全日本大学選手権や明治神宮大会への道が開け、全国制覇を知る東都の名門として、再び全国の頂点への挑戦を続けます。
秋のリーグ戦は9月に開幕して神宮球場で熱戦が繰り広げられ、巻き返しを狙う中央大学の戦いに大きな注目が集まります。
中央大学野球部の注目選手
伊藤櫂人(内野手・4年)
3番を打つ大阪桐蔭から進んだ4年生の三塁手で、2026年春にベストナインへ輝いた打線の軸となる強打者です。
高校時代は大阪桐蔭のセンバツで主軸を打ってU-18の日本代表にも選ばれ、U-18代表など全国屈指の実績を持つ打棒で、チームを力強く引っ張りました。
4年春には打率3割超に4本塁打と長打力を存分に発揮しており、2026年の即戦力ドラフト候補として、プロからも高く注目される逸材です。
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髙橋徹平(内野手・2年)
4番を打つ関東一から進んだ2年生の内野手で、下級生ながら4番に座って打線の長打の中心を担いました。
U18代表の候補にも挙がったパンチ力が魅力の内野手で、伊藤櫂人との中軸コンビが得点力を大きく支える存在です。
2年生としてこれからの伸びしろが大いに期待される逸材で、この髙橋徹平の成長が、チームの秋の得点力を左右していきます。
高橋史佳(投手・3年)
日本文理から進んだ最速154キロを誇る3年生の右腕で、最速154キロの力ある直球を武器に、先発の柱として投手陣を引っ張りました。
長いイニングを任される安定感が大きな持ち味で、速球で押す投球で多くの打者をねじ伏せてきました。
3年生として秋も先発ローテーションの軸を担う存在で、この高橋史佳の出来が、チームの浮上の大きな鍵を握ります。
東恩納蒼(投手・3年)
沖縄尚学から進んだ抜群の制球力を持つ3年生の右腕で、U-18の日本代表を経験した東都でも屈指の実力派です。
威力ある直球ときれのある変化球を低めに集める投球が光り、先発として安定して試合をつくる能力に秀でています。
高校時代から全国の舞台で活躍した経験豊富な投手で、この東恩納の安定した投球が、勝ち点獲得の大きな鍵になります。
安田淳平(外野手・4年)
1番を打つ聖光学院から進んだ4年生の外野手で、U-18の日本代表も経験した走攻守そろう切り込み役です。
俊足と巧みなバットコントロールで攻撃の起点となり、守備でも安定感があって外野の要として支えました。
4年生として最後の秋も打線の先頭を担う重要な選手で、1番のこの安田が塁に出れば、中軸打者の得点機会は着実に広がります。
全国のドラフト候補を数値で分析する「ドラフト候補研究所」では、有力選手のスカウト評価や指名予想を詳しく紹介しています。

中央大学の基本情報
- 所在地:東京都八王子市東中野(多摩キャンパス)
- 創部:1930年
- 所属リーグ:東都大学野球連盟(1部)
- 監督:清水達也
- 部員:2026年の登録は76人
- 2026年春の成績:4位(5勝8敗)
- 主なOB:阿部慎之助・牧秀悟・森下翔太・古賀悠斗・澤村拓一・美馬学
中央大学の硬式野球部は1930年に創部された長い歴史を持ち、翌1931年の五大学による東都リーグ創設に加わった伝統ある名門校です。
活動拠点は東京都八王子市の多摩キャンパス内の硬式野球場にあり、恵まれた施設と環境のもとで全国の頂点を目指し、日々練習に励んでいます。
1部リーグでの優勝は通算25回を数える東都屈指の実績で、長い歴史のなかでリーグを代表する強豪であり続けてきました。
全日本大学選手権では1967年から1979年にかけて3度の日本一に輝き、明治神宮大会でも1974年に大会初優勝を果たしています。
プロ野球へは阿部慎之助や澤村拓一、亀井義行ら数多くのOBを送り出し、近年も牧秀悟や森下翔太、古賀悠斗らが今もプロの主力として活躍しています。
2025年のドラフトでは5人もの選手が指名を受けてプロ入りを果たし、全国屈指の逸材が集う選手育成の名門ぶりを示しました。
大阪桐蔭出身の繁永晟は楽天、前橋育英出身の皆川岳飛は巨人へと進み、高橋隆慶や石井巧、岩城颯空も指名されて同じ年に5人が巣立ちました。
チームを率いるのは中央大学のOBである清水達也監督で、社会人の名門・河合楽器で鳴らした指導者が母校の再興を担っています。
選手は大阪桐蔭や仙台育英、聖光学院など全国の名門校から幅広く集まり、その豊富な人材が名門を支える大きな土台になっています。
中央大学野球部に関するよくある質問(FAQ)
Q. 中央大学はどのリーグに所属していますか?
A. 6校が2回戦総当たりで争う東都大学野球連盟の1部リーグに所属し、伝統ある強豪として知られています。
Q. 2026年春のリーグ戦の成績はどうでしたか?
A. 5勝8敗の勝ち点2で4位に入り、勝率で上回る立正大学を勝ち点の差で上回りました。
Q. 全国大会での実績はありますか?
A. 全日本大学選手権で3度の日本一に輝き、明治神宮大会でも1974年に優勝し、1部リーグ優勝は通算25回を誇ります。
Q. プロ野球選手を出していますか?
A. 阿部慎之助を代表格に近年も牧秀悟や森下翔太、古賀悠斗ら数多くが活躍し、2025年には5人がプロ入りしました。
Q. 2026年春に活躍した選手は誰ですか?
A. 大阪桐蔭出身の勝負強い強打者である4年生の三塁手・伊藤櫂人がベストナインに輝き、打線の軸としてチームを引っ張りました。
Q. 秋の目標は何ですか?
A. 4位からの巻き返しで、伊藤櫂人ら実力者がそろう戦力で東都の上位進出と全国の舞台への復帰を目指します。
中央大学野球部のまとめ
2026年春の中央大学は5勝8敗の勝ち点2で東都1部の4位に終わり、名門としては目標とする頂点に、まったく届きませんでした。
春の主役はベストナインに輝いた4年生の三塁手・伊藤櫂人で、大阪桐蔭出身の勝負強い強打者が低迷するチームを最後まで支えました。
大学のリーグ戦は春と秋を同じ顔ぶれで戦うのが基本で、全日本大学選手権制覇3度の名門らしい戦いを、秋こそ取り戻したいところです。
実力者のそろう戦力で臨む秋の巻き返しに大きな期待が集まり、全国の舞台への復帰を目指す秋の中央大学の戦いに、大きな注目が集まります。
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