軟式野球用バットには、長さや重さ・バランスなど様々なものがありどれを選べばよいか迷ってしまう人も多いと思います。
各メーカーによっても特徴が違い、自分に合ったバットを選定することこそが打撃スキルを左右すると言っても過言ではありません。
本記事では、各メーカーの軟式野球バットの特徴とともに、おすすめの軟式野球バット10選を紹介したいと思います。
軟式野球用のバットを選ぶポイント
軟式用バットの選ぶポイントは以下3つです。
- 打者タイプで選ぶ
- 素材で選ぶ
- グリップの太さで選ぶ
打者タイプで選ぶ
飛距離を出すことを追求したパワーヒッターや、コンスタントにヒットが打てるアベレージヒッターなど、どのような打者になりたいかによって選ぶバットが変わってきます。
長距離打者ならトップバランス
長距離打者は、飛距離が出やすいトップバランスのバットの使用がおすすめです。
トップバランスとは、バットのヘッド側に重心をおき、遠心力によってスイングスピードがつきやすい特徴があります。
トップバランスのバットは、比較的重く作られているためパワーヒッター向けのバットといえます。
これ買っておけば間違いなし!ミドルバランス
短・中距離打者は、コンパクトに振り抜くことができるミドルバランスのバットの使用がおすすめです。
ミドルバランスとは、バットの芯付近に重心をおいたバットで、コンパクトにバットを振りやすいのが特徴。ミートを重視したい人におすすめです。
ミドルバランスは、トップバランスのバットより軽量タイプのものが多く、重量のあるバットに自信がない人はミドルバランスを選んでおくと間違いないでしょう。
野球をはじめたてならカウンターバランスも!
カウンターバランスとは、バットのグリップ付近に重心があるバットです。
トップバランスやミドルバランスよりも重心が手元に近いためバットを軽く感じることができます。
野球をはじめたての初心者の方におすすめです。
素材で選ぶ
バット選びで重要となってくるポイントは長さや重さ、バランスの他に素材があります。
金属バットに使用されている素材によって反発性が変わってくるため、ボールの飛び方や飛距離に変化がでてきます。
では、金属バットにはどのような素材が使われ、どのような効果があるのかその特徴を紹介していきます。
コスパ◎金属バット
金属バットの素材は超々ジュラルミン※やアルミが使われています。
金属バットは木製バットよりも反発性が強く、軟式野球を始める人の多くが購入しているバットです。
また、なんといってもコスパが良く1本5000円程度のものもあり、野球初心者の方にはおすすめです。
ミズノやSSKは、超々ジュラルミン製のバットを取り揃えています。
※アルミ二ウム合金の中で最高クラスの硬度・強度をもつ金属
振りやすさ、軽さが魅力!カーボンバット
カーボン製のバットは、強度が高く反発力も強いため、飛距離を出しやすいのが特徴です。
軽量で振りやすく、スイングスピードも出しやすいため、近年使用している野球選手は増えています。
三津和タイガーのレボルタイガーやゼットのブラックキャノンXはカーボンバットとしても有名です。
飛距離アップの王道!ウレタンバット
長距離打者向けのバットと言えば反発力が優れたウレタンバットです。
インパクトの瞬間にボールの変形を抑え、より遠くへボールを飛ばしやすくしたバットです。
後にご紹介しますが、ミズノが販売している軟式用バットのミズノレガシーは芯部にウレタン素材が使用されており、飛距離が出るバットの代表格として人気です。
グリップの太さで選ぶ
バットはグリップの太さで選ぶこともできます。
バットの遠心力を活かした長距離打者の場合は細めのグリップを使用し、ミート中心の短・中距離打者は太めのグリップが適しています。
細いグリップは、芯よりも遠い位置でバットを握ることができるため遠心力を強くかけることが可能です。
一方太いグリップは、握った時の力をバットに伝えやすく、バットコントロールをしやすくコンパクトに振り抜くことが可能です。
軟式野球用バットを5本厳選!
ミズノ レガシー | ローリングス ハイパーマッハ | ミズノ Vコング | SSK スカイビート31K RB | ローリングス HYPER MACHO | |
長さ | 83~85cm | 83~85cm | 79~84cm | 83~85cm | 84~85cm |
重さ | 710~750g | 630~650g | 600~750g | 680~720g | 690~700g |
バランス | トップミドル両方バランス | ミドルバランス | ミドルバランス | ミドルバランス | セミトップバランス |
使用素材 | ・カーボン ・ガラス ・ミズノレガシーPUフォーム | FRPPU(打球部) | HS700超々ジュラルミン | G170超々ジュラルミン | FRPPU(打球部) |
画像出典:Amazon
【2023年最新!】軟式野球用バットおすすめ10選
ミズノ レガシー
参考:Amazon
長さ | 83cm~85cm |
重さ | 710g~750g |
バランス | トップ・ミドル両方あり |
使用素材 | カーボン+ガラス+ミズノレガシーPUフォーム |
ミズノ レガシーの特徴
- 打球の飛距離が出やすい
- 種類が豊富
打球の飛距離が出やすい
ミズノレガシーの最大の特徴は、打球の飛距離が出やすいところです。
打球の飛距離にはウレタンの厚みが関係していますが、レガシーのウレタンの厚みは20mmとウレタンバットの中でもトップクラス。
トップとミドルバランス両方のバランスがあるため中距離・長距離打者向けのバットです。
種類が豊富
ミズノレガシーは、バットの長さ・重さ・バランスの種類が豊富で使用者の体格に見合った適正なバットを選択できます。
長さは3種類、重さは5種類、バランスはトップ・ミドルの2種類と同じバットにおいてもさまざまな組み合わせで作られています。
\自分の力を最大限に活かす/
ローリングス ハイパーマッハ
参考:Amazon
長さ | 83cm~85cm |
重さ | 630g~650g |
バランス | ミドルバランス |
使用素材 | FRP+PU(打球部) |
ローリングス ハイパーマッハの特徴
- 振り抜きやすさ・軽量化を追求したバット
- 反発性に優れミート率を上げることが可能
振り抜きやすさ・軽量化を追求したバット
ローリングスのハイパーマッハは、カーボン素材の含有率を見直し、軽量化を実現したバットです。振り抜きやすさ・軽量・バランスに特化しています。
軽量化を追求した結果、スイングスピードが上がり打球初速の向上が見込めます。
短・中距離打者向けのバットです。
反発性に優れミート率を上げることが可能
ハイパーマッハは丈夫で軽量のFRP素材、打球面にはポリウレタンを使用して作られたバットです。強い反発力とミート率向上を図れます。
強いライナー性の打球が打ちやすい特徴もあります。
\軽量化・振りやすさを追求/
ミズノ Vコング
参考:Amazon
長さ | 79cm~85cm |
重さ | 600g~750g |
バランス | ミドルバランス |
使用素材 | HS700(超々ジュラルミン) |
ミズノ Vコングの特徴
- 金属バットの中で1番反発力の高い素材HS700を使用
- インパクトの瞬間にボールがバットに乗りやすい
金属バットの中で1番反発力の高い素材HS700を使用
ミズノのVコングは、バットの素材にHS700という超々ジュラルミンを使用しています。
微妙な温度設定にまでこだわり作られたVコングは、強度や耐久力が非常に強く、長い期間良い状態で使用できます。
インパクトの瞬間ボールがバットに乗りやすい
ミズノのVコングの表面には特殊研磨による凹凸があります。
インパクトの瞬間、軟式ボールの変形が凹凸に上手くかみ合わせてボールを遠くまで飛ばしやすいのが特徴です。
Vコングは、反発力が強く重めのバットのため、使いこなすことができれば飛距離が伸びやすくなります。
中距離・長距離打者に向いているバットです。
\強度・耐久力があり反発力に優れたバット/
SSK スカイビート31K RB
参考:Amazon
長さ | 83cm~85cm |
重さ | 680g~720g |
バランス | ミドルバランス |
使用素材 | G170(超々ジュラルミン) |
SSK スカイビート31K RBの特徴
- 研磨加工による弾きのよさ
- 短・中距離打者向けの軽量バット
研磨加工よる弾きの良さ
SSKのスカイビート31Kは研磨加工で作られたバットで、31の後についているKは「研磨」を意味しています。
研磨加工効果で、インパクトの瞬間にボールをしっかりと捉えることができ、打ち損じを少なくすることが見込めます。
短・中距離打者向けのバット
SSKのスカイビート31KRBは、スイートスポット部分が膨らみ大きく作られている特徴があり、ミート率を上げやすくしています。
また、軽量のためコンパクトにスイングがしやすく、ヒットを量産したい短・中距離打者におすすめのバットです。
\アベレージヒッター向けのバット/
ローリングス HYPER MACHO
参考:Amazon
長さ | 84cm~85cm |
重さ | 690g~700g |
バランス | セミトップバランス |
使用素材 | FRP+PU(打球部) |
ローリングス HYPER MACHOの特徴
- 長距離打者のための重量感のあるバット
- 珍しいセミトップバランスのバット
長距離打者のための重量感のあるバット
ローリングスのHYPER MACHOは、重量があり長距離打者向けのバットです。
同じローリングスのハイパーマッハシリーズでは軽すぎると感じる方には、重量感のあるHYPER MACHOがおすすめです。
珍しいセミトップバランスのバット
ハイパーマッチョは、トップバランスとミドルバランスの中間にあたるセミトップバランスの珍しいバットです。
双方の特徴でもある飛距離を出しやすい部分やコンパクトに振り抜ける二つのメリットを兼ね備えたバットです。
\飛距離を出したい打者におすすめ/
レボルタイガー
参考:Amazon
長さ | 76cm~84cm |
重さ | 500g~740g |
バランス | トップ・ミドル・セミトップバランス |
使用素材 | カーボン |
レボルタイガーの特徴
- 独自技術Jグリップの採用
- ハイパーウィップで飛距離UP
独自技術Jグリップ・ハイパーウィップの採用
レボルタイガーは、美津和タイガー独自の技術で作られた「Jグリップ」が特徴のバットです。
グリップ下の膨らんでいる部分に小指をかけてスイングすることで「スイングに違和感がある」と手に違和感を感じさせる性能があります。
そのため、理想的なスイングを作りたい人におすすめです。
ハイパーウィップで飛距離UP
ハイパーウィップという手法で、ヘッドキャップを斜めにカットしているのも特徴。遠心力を高め、ヘッドスピードを加速させインパクトを強くする効果があります。
\独自技術の効果で技術を向上させる/
LEGATOZERO レガートゼロ
参考:Amazon
長さ | 84㎝ |
重さ | 725g |
バランス | トップバランス |
使用素材 | FRP |
レガートゼロの特徴
- ウレタン素材を上回る空気による反発力
- 空気圧を調整することができる
ウレタン素材を上回る空気による反発力
アシックスのレガートゼロは、空気の反発力を利用して打つのが特徴のバットです。
インパクトの瞬間に打撃部分は凹みますが、空気の力を使って凹みを復元させ、その時に生まれる反発力を利用して飛距離を出す仕組みです。
ウレタンの反発力をしのぐともいわれており、ボールをより遠くに飛ばしたい人におすすめです。
空気圧を調整することができる
レガートゼロはバット内の空気圧によりボールの飛び方が変わる特徴があります。
バットの先端に空気の注入口があり、自分の打撃スタイルにあわせて空気圧を変えることが可能です。
状況に応じて1つのバットで様々な役割を果たしてくれる万能なバットといえるでしょう。
\空気の反発力を利用したバット/
アシックス デュアルフラッシュX
参考:Amazon
長さ | 83cm~85cm |
重さ | 690g~750g |
バランス | トップ・ミドルバランス |
使用素材 | FRP |
アシックス デュアルフラッシュXの特徴
- 軟式野球バットで最も厚いウレタン
- 打撃面によってウレタンの厚みが違う
軟式野球バット最大クラスの厚いウレタン
アシックスのデュアルフラッシュXは、軟式野球バットの中で最大クラスのウレタンの厚さを誇ります。
その厚みは23.5mmと群を抜き厚く、反発力も抜群に強い特徴をもっています。
打撃面によってウレタンの厚みが違う
デュアルフラッシュXは、バットの打撃面によってウレタンの厚みが違うのが特徴です。
アシックスのロゴがある面はウレタンの厚みが8mmで、ロゴ面で打つと強いライナー性の打球を飛ばしやすい特徴があります。
また、もう一方の23.5mmのウレタンの厚みの方で打つと、強い反発力で飛距離のある打球を飛ばしやすくなります。
\ウレタンの厚みで飛距離を生み出す/
SSK ライズアーチ193
参考:Amazon
長さ | 76cm~85cm |
重さ | 560g~740g |
バランス | トップ・ミドルバランス |
使用素材 | FRP |
SSK ライズアーチ193の特徴
- 二重構造で反発力が高い
- 長さ・重さの種類が豊富
二重構造で反発力が高い
SSKのライズアーチ193は、バットの内面に凹凸があり、トランポリン効果で高い反発力を生み出せる構造になっています。
想像以上にボールが伸びやすく、飛距離が出やすいのが強みです。
長さ・重さの種類が豊富
ライズアーチ193は、バットの長さ・重さの種類が豊富にあることが特徴です。
少年軟式用・一般軟式用共にそろっており、一般軟式用では通常の重さ・軽量と2種類あります。バットの色で見分けがつくようになっているのも特徴の一つです。
\反発力で飛距離を出しやすい/
ゼット ブラックキャノンMAX
参考:Amazon
長さ | 76cm~80cm |
重さ | 580g~600g |
バランス | トップバランス |
使用素材 | カーボン |
ゼット ブラックキャノンMAXの特徴
- バットの芯が強い
- グリップの硬さ
バットの芯が強い
ゼットのブラックキャノンMAXは、芯付近がカーボン素材で強度があり、反発力を生みやすいのが特徴です。
そのため、飛距離を生み出しやすい作りになっています。
芯のカーボン素材の幅も広くなっているため、比較的広範囲でボールを捉えることが可能です。
グリップの硬さ
ブラックキャノンMAXはグリップが硬く作られており、握りやすいのも強みです。
軽量タイプのバットにもかかわらず、力負けすることなく強い打球が打ちやすいメリットもあります。
\軽量タイプで力負けしないバット/
まとめ
軟式野球用バットのおすすめ10選を紹介してきました。軟式野球用バットといっても、打者タイプにより適正バットが異なります。
長距離打者の場合は、トップバランスでウレタン素材を使用したバット。
短・中距離打者は、ミドルバランスでグリップがやや太めのバットといったように、自分の体格や適正に合ったバットを選ぶようにしましょう。