仙台六大学野球連盟でリーグ優勝の経験を持つ4校のうち最後の優勝が最も古いのが東北工業大学で、2026年は春が6位、秋は5勝8敗の5位でした。
秋は優勝した仙台大学に唯一の黒星をつけ、菅井惇平が最高打率賞、左腕の内田陸斗が敢闘賞に選ばれています。
この記事では東北工業大学野球部の2026年の戦力を投手陣・野手陣の両面から分析し、秋のリーグ戦の結果や注目選手までを詳しく紹介します。
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まずは2026年の東北工業大学の現在地を、下の表で早わかりにまとめます。
| 項目 | 2026年の東北工業大学 |
|---|---|
| 所在地 | 宮城県仙台市太白区八木山香澄町(八木山キャンパス) |
| 設置 | 私立(1964年開学の工業系大学) |
| 2026年春の成績 | 仙台六大学 6位(2勝9敗・勝点1) |
| 2026年秋の成績 | 仙台六大学 5位(5勝8敗・勝点1) |
| 登録選手 | 82人(投手20・捕手11・内野手24・外野手27) |
| チームの軸 | 菅井惇平・内田陸斗・今井勇成・郷家璃久 |
東北工業大学野球部の2026年戦力総評
チーム総評|優勝校に唯一の黒星をつけた秋
2026年の東北工業大学は春の2勝9敗・6位から、秋は5勝8敗・勝点1の5位へと順位を1つ上げました。
9月28日には開幕から7連勝していた仙台大学を2対1で破り、優勝校にこの秋ただ1つの黒星をつけています。
東北学院大学・東北大学・仙台大学との対戦はいずれも1勝1敗で第3戦にもつれ、3試合とも1点差で敗れました。
勝点は宮城教育大学に連勝して得た1つだけで、あと1勝で勝点を逃したカードが3つあったことになります。
失点は春の11試合84点から秋は13試合51点に減り、内田陸斗と今井勇成の2人で7試合を完投しました。
表彰では菅井惇平が打率4割5分で最高打率賞と4度目のベストナインに、内田陸斗が敢闘賞に選ばれています。
春は最下位からベストナインを2人
2026年春の東北工業大学は2勝9敗の勝点1で6チーム中6位に終わり、11試合のうち5試合がコールド負けという厳しい内容でした。
それでもこの春を単なる最下位として片づけられないのは、二塁手の照井陽太と外野手の菅井惇平の2人がベストナインに選出されたからです。
最下位のチームから2人が選ばれるのは6校が同じ球場で戦うこのリーグでも珍しく、個々の力は決して下位に沈むレベルではないことを示しています。
実際に打線を見ると菅井が打率.395、佐藤玲磨が.538という高い数字を残し、課題はむしろ11試合で84失点を喫した守りの側にありました。
53年前で止まっているリーグ優勝
東北工業大学はこのリーグで4回の優勝を経験して連盟で4番目にあたる回数を持ち、1970年の秋に初優勝を飾ったのがその始まりでした。
翌1971年の春に連覇を達成すると1972年の春と1973年の春にも頂点に立ち、昭和40年代の前半にリーグを席巻した時代があったわけです。
ところが1973年春を最後に優勝からはすでに53年という長い時間が経過し、全日本大学野球選手権大会への出場も1971年が最後になっています。
その間に東北福祉大学が79回もの優勝を重ねてリーグの構図は大きく変わり、かつての強豪が復権を目指す立場に回っているのが現在地です。
リーグ屈指の大所帯という強み
2026年春のリーグ戦に登録された選手は82人で6校のなかでも屈指の規模であり、同じリーグの宮城教育大学が21人ですからその4倍近い数になります。
内訳は投手20人、捕手11人、内野手24人、外野手27人という充実した構成で、捕手だけで11人という数字は他校ではまず見られないものです。
大学の公式ページに載る部の紹介文もこの人数の多さを自分たちの特徴に挙げており、選手数が多く学年やポジションを越えて声を掛け合うチームです。
さらに挨拶や礼儀、準備・片付けなど当たり前のことを大切にする姿勢も掲げ、大学の顔としての自覚を持つことが部の方針になっています。
宮城県内の高校から集まる部員
直近5年の入部者を見ると聖和学園・東陵・東北・仙台商業がそれぞれ7人と最も多く、仙台育英が6人、仙台城南が5人で続いています。
青森の八戸学院光星と日本ウェルネス宮城からも5人ずつが進んでこの2校が県外との窓口で、全体としては宮城県内の高校が中心の編成といえます。
ほかにも学法石川や一関学院、利府、名取北、石巻工業といった学校の名前が並び、東北の高校野球を戦ってきた選手たちの受け皿になってきました。
卒業後はJR盛岡や大崎トリプルクラウンといった社会人チームへ進む選手もおり、七十七銀行やバイタルネットなど県内企業の名前も進路に見られます。
春の唯一の勝点を生んだ東北大学との3連戦
2026年春の東北工業大学にとって最大の山場は4月18日からの東北大学戦で、初戦を2対7で落としていきなり後がない状況に追い込まれました。
ところが第2戦では米澤柊希が一人で投げ切って13対2の8回コールドで大勝し、郷家璃久が本塁打と三塁打を放って打線が一気に火を噴いた試合です。
迎えた第3戦は延長10回のタイブレークにもつれ込んで4対3でサヨナラ勝ちを収め、8回裏に2点を返して追いつき、最後は内田陸斗が勝利投手になりました。
この2連勝によって東北工業大学は春唯一の勝点1を手にすることができ、結果として最下位は動かなかったものの直接対決では東北大学を上回っています。
| 日付 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|
| 4月11日 | 東北学院大学 | ●1-3 |
| 4月12日 | 東北学院大学 | ●3-13 |
| 4月18日 | 東北大学 | ●2-7 |
| 4月19日 | 東北大学 | ○13-2 |
| 4月20日 | 東北大学 | ○4-3(延長10回) |
| 5月3日 | 宮城教育大学 | ●4-5 |
| 5月4日 | 宮城教育大学 | ●5-9 |
| 5月9日 | 東北福祉大学 | ●3-10 |
| 5月10日 | 東北福祉大学 | ●4-13 |
| 5月16日 | 仙台大学 | ●1-14 |
| 5月17日 | 仙台大学 | ●2-7 |
東北工業大学野球部の投手陣を徹底分析
2026年春の東北工業大学は10人の投手を起用して11試合を戦い抜き、20人という登録数の多さがそのまま起用の幅につながっています。
最も長いイニングを投げたのが今井勇成で4試合すべてで先発マウンドに立ち、20回3分の1を投げてそのうち1試合を一人で最後まで投げ切りました。
その完投が4月11日の東北学院大学戦で9イニングを3失点に抑える粘投を見せ、1対3という結果ながらリーグ3位の打線を相手に試合をつくっています。
春の佐藤と米澤の先発陣
次いで投球回が多いのが古川学園高校の出身で左腕の佐藤遥輝で、6試合に登板してそのうち3試合で先発を任されてきました。
18回3分の2を投げて先発でも救援でも計算できる便利な立場を担い、5月31日の新人戦準決勝でも先発して下級生中心のチームを引っ張りました。
春に最も価値のある投球を見せたのが仙台工業高校出身の米澤柊希で、3試合の登板で15回3分の1を投げて防御率6.46という数字を残しています。
特筆すべきは4月19日の東北大学戦で9イニングを一人で投げ切って13対2の勝利を収めた点で、チームが春に挙げた2勝のうち1つをこの右腕が持ち帰りました。
春に白星を挙げた内田と救援陣
もう1つの白星を手にしたのが仙台育英高校出身の左腕・内田陸斗で、4試合に登板して2試合で先発し、14イニングで10個の三振を奪いました。
4月20日の東北大学戦では4番手として登板して延長10回のサヨナラ勝ちを呼び込み、三振を取れる左腕として終盤の場面を任されました。
ほかにも古内快が5試合、木村春人が6試合と救援陣も複数の投手で回しており、先発と救援の役割を細かく分けられるのは人数の多さがあってこそです。
秋は内田陸斗が4完投で敢闘賞
秋の投手陣を引っ張ったのは仙台育英高校出身の3年生左腕・内田陸斗で、5試合に先発して4試合を完投しました。
9月22日の東北大学戦では9回を被安打3、8奪三振で完封し、2対0の勝利でカードを1勝1敗に戻しています。
28日の仙台大学戦は9安打を浴びながら133球で1失点完投し、開幕から7連勝していた相手に2対1で土をつけました。
10月3日の宮城教育大学戦でも7回を2失点で投げ切り、秋は36イニングで3勝を挙げて敢闘賞に選ばれています。
今井勇成は先発3試合をすべて一人で投げる
春に4試合で先発した右腕の今井勇成は、秋は救援3試合と先発3試合の計6試合に登板して36イニングを投げました。
9月23日の東北大学戦は8回まで0点に抑えたものの、9回裏に1点を失って0対1でサヨナラ負けを喫しています。
29日の仙台大学戦は延長11回途中まで144球を投げ、3対4で敗れたものの優勝校と最後まで互角に渡り合いました。
10月4日の宮城教育大学戦では9回を被安打3、14奪三振で完封し、9対0の勝利でシーズンを締めくくっています。
仙台育英高校出身の木村春人は4試合に先発し、8月31日の東北学院大学戦では7回2失点で白星を挙げました。
| 選手 | 出身校 | 2026年秋の主な成績 |
|---|---|---|
| 内田陸斗 | 仙台育英 | 5登板5先発4完投・36回・3勝・完封1/敢闘賞 |
| 今井勇成 | 仙台 | 6登板3先発3完投・36回・24奪三振・完封1 |
| 木村春人 | 仙台育英 | 4登板4先発・18回・1勝 |
| 米澤柊希 | 仙台工業 | 5登板・11回2/3 |
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| 選手 | 出身校 | 2026年春の主な成績 |
|---|---|---|
| 今井勇成 | 仙台 | 4登板4先発1完投・20回1/3・防御率8.85 |
| 佐藤遥輝 | 古川学園 | 6登板3先発・18回2/3・防御率7.23 |
| 米澤柊希 | 仙台工業 | 3登板2先発1完投・15回1/3・1勝1敗・防御率6.46 |
| 内田陸斗 | 仙台育英 | 4登板2先発・14回・10奪三振・1勝2敗 |
| 古内快 | 泉松陵 | 5登板・7回1/3 |
| 木村春人 | 仙台育英 | 6登板・5回 |
東北工業大学野球部の野手陣を徹底分析
打線の中心にいるのが外野手としてベストナインに選ばれた4年生の菅井惇平で、日本ウェルネス宮城高校の出身で左投げ左打ちの中堅手になります。
2026年春は11試合すべてに出場して38打数15安打の打率.395を記録し、この数字はリーグ全体で見ても上位に食い込む水準の打撃成績です。
7つの四球を選んで出塁率.500をつくって二塁打3本と盗塁3個も加え、OPS.974はチーム最高で3番打者として攻撃の軸を担いました。
春の二塁手・照井と打点の郷家
二塁手としてベストナインに選ばれたのが青森の八戸学院光星高校出身で3年生の照井陽太で、守備の評価とともに打撃でも結果を残しています。
11試合で打率.273を記録して7四球と2死球で出塁率.419まで数字を伸ばし、4月11日の東北学院大学戦では三塁打を放って先制点につなげました。
打点でチームを引っ張ったのが仙台商業高校出身で2年生の郷家璃久で、9試合の出場ながら8打点を挙げてこれはチームで最も多い数字です。
4月19日の東北大学戦では本塁打と三塁打を1本ずつ放って13対2の大勝を演出し、長打率.483という数字がこの打者の一発の力を裏づけています。
春に正捕手をつかんだ佐藤玲磨
春の途中から正捕手を務めたのが東北高校出身で3年生の佐藤玲磨で、5試合の出場で13打数7安打を放って打率.538という驚異的な数字を残しました。
5月10日の東北福祉大学戦では本塁打も記録して通算でも打率.333と好調で、マスクをかぶりながらこれだけ打てる捕手はチームの大きな武器になります。
春の打線を支えた中善寺と山田
1番に入る2年生の中善寺健斗は10試合で打率.333、9安打6打点を積み上げ、3番の菅井へつなぐ役割を果たして下位打線からの反撃も呼び込んでいます。
一塁を守る3年生の山田翔琶は11試合に出場して東北高校で鍛えた左打ちを生かし、左翼の利根川公誠は仙台育英高校の出身で4打点を挙げました。
春はチーム全体で上位2校との4試合の得点が10点にとどまったものの、東北大学との3連戦では19点を奪っています。
秋は菅井惇平が打率4割5分で最高打率賞
秋の打線では4年生の菅井惇平が12試合で40打数18安打の打率4割5分を記録し、自身初の最高打率賞を獲得しました。
三塁打2本と7盗塁に加えて7つの四球を選び、出塁率は5割3分2厘に達して4度目のベストナインにも選ばれています。
10月4日の宮城教育大学戦では5打数4安打2盗塁、前日も三塁打と二塁打を含む3安打で、最終カードは9打数7安打でした。
9月29日の仙台大学戦でも大城海翔から3安打を放っており、優勝校のエースを相手に結果を残しました。
郷家璃久と照井陽太が中軸を担った秋
三塁を守る2年生の郷家璃久は全13試合に出場して39打数12安打の打率3割8厘を残し、四死球も8つ選びました。
9月29日の仙台大学戦では大城海翔から左越えの本塁打を放ち、前日は逆転につながる適時打を含む2安打でした。
春のベストナイン二塁手・照井陽太は全13試合に先発出場し、打率は1割台ながらチーム最多の7打点を挙げています。
捕手の佐藤玲磨は全13試合で先発マスクをかぶり、内田と今井が記録した計7完投をすべて受け止めました。
8月29日の東北学院大学戦では4年生の齋藤陽也が3点本塁打を放ち、6点差を追いつく反撃の中心になっています。
| 選手 | 学年 | 出身校 | 2026年秋の主な成績 |
|---|---|---|---|
| 菅井惇平 | 4年 | 日本ウェルネス宮城 | 打率.450(40打数18安打)・7盗塁/最高打率賞・ベストナイン外野手 |
| 郷家璃久 | 2年 | 仙台商業 | 打率.308(39打数12安打)・本塁打1・6打点 |
| 照井陽太 | 3年 | 八戸学院光星 | 全13試合出場・7打点 |
| 佐藤玲磨 | 3年 | 東北 | 全13試合で先発マスク・6打点 |
| 齋藤陽也 | 4年 | 名取 | 二塁打3・本塁打1 |
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| 春の打順 | 守備 | 選手 | 学年 | 出身校 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 右翼 | 中善寺健斗 | 2年 | 聖和学園 |
| 2 | 一塁 | 山田翔琶 | 3年 | 東北 |
| 3 | 中堅 | 菅井惇平 | 4年 | 日本ウェルネス宮城 |
| 4 | 三塁 | 郷家璃久 | 2年 | 仙台商業 |
| 5 | 指名打者 | 齋藤陽也 | 4年 | 名取 |
| 6 | 二塁 | 照井陽太 | 3年 | 八戸学院光星 |
| 7 | 捕手 | 佐藤玲磨 | 3年 | 東北 |
| 8 | 遊撃 | 佐藤丈広 | 4年 | 聖和学園 |
| 9 | 左翼 | 利根川公誠 | 4年 | 仙台育英 |
東北工業大学野球部のリーグ戦展望・優勝予想
2026年秋の仙台六大学野球リーグ戦は8月29日に開幕し、東北工業大学は5カード13試合を戦って5勝8敗でした。
開幕の東北学院大学戦は延長11回の6対8、延長10回の8対3、1対2と3試合とも接戦で、1勝2敗で勝点を落としています。
東北福祉大学には1対3と0対7で連敗し、東北大学とは1対10、2対0、0対1の1勝2敗に終わりました。
仙台大学とは0対10、2対1、3対4の1勝2敗で、最終カードの宮城教育大学には9対2と9対0で連勝しています。
| 日付 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|
| 8月29日 | 東北学院大学 | ●6-8(延長11回) |
| 8月31日 | 東北学院大学 | ○8-3(延長10回) |
| 9月1日 | 東北学院大学 | ●1-2 |
| 9月5日 | 東北福祉大学 | ●1-3 |
| 9月6日 | 東北福祉大学 | ●0-7(7回コールド) |
| 9月20日 | 東北大学 | ●1-10(7回コールド) |
| 9月22日 | 東北大学 | ○2-0 |
| 9月23日 | 東北大学 | ●0-1 |
| 9月27日 | 仙台大学 | ●0-10(5回コールド) |
| 9月28日 | 仙台大学 | ○2-1 |
| 9月29日 | 仙台大学 | ●3-4(延長11回) |
| 10月3日 | 宮城教育大学 | ○9-2(7回コールド) |
| 10月4日 | 宮城教育大学 | ○9-0 |
開幕7連勝の仙台大学を止めた9月28日
この秋の東北工業大学を象徴するのが仙台大学との3連戦で、第1戦は0対10の5回コールドで大敗しました。
しかし翌28日の第2戦は1点を追う4回に郷家璃久の適時打などで2点を奪って逆転し、内田陸斗が1失点で完投しています。
開幕から7連勝していた仙台大学にとってはこれが秋の唯一の黒星で、東北工業大学は4安打で2対1の勝利をつかみました。
第3戦は郷家の本塁打などで3対3のまま延長に入り、今井勇成が11回途中まで投げましたが3対4のサヨナラ負けでした。
勝てば優勝校から勝点を奪えた一戦を1点差で落とし、東北学院大学戦と東北大学戦に続いて第3戦で涙をのんでいます。
| 順位 | 大学 | 勝敗 | 勝点 |
|---|---|---|---|
| 1 | 仙台大学 | 10勝1敗 | 5 |
| 2 | 東北福祉大学 | 8勝2敗 | 4 |
| 3 | 東北学院大学 | 6勝6敗 | 3 |
| 4 | 東北大学 | 5勝7敗 | 2 |
| 5 | 東北工業大学 | 5勝8敗 | 1 |
| 6 | 宮城教育大学 | 0勝10敗 | 0 |
1点差で落とした3つの第3戦と残った課題
秋に勝点を逃した3カードの第3戦は、東北学院大学戦が1対2、東北大学戦が0対1、仙台大学戦が3対4でした。
いずれも1点差の敗戦で、3試合のうち2試合は9回以降のサヨナラ負けという紙一重の内容です。
一方で打線は13試合で42得点にとどまり、無得点の試合が3つあって投手陣を援護しきれませんでした。
リーグ優勝は1973年春が最後で、秋も5位にとどまったものの、失点は春より33点少なくなっています。
敢闘賞の内田陸斗と二塁手の照井陽太は3年生、中軸の郷家璃久は2年生で、主力として秋の13試合を戦い抜きました。
東北工業大学野球部の注目選手
菅井惇平(外野手)
日本ウェルネス宮城高校の出身で、外野手としてベストナインに選ばれた4年生として、2026年春は11試合すべてに出場して打率.395という数字を残しました。
38打数で15安打を放って7四球を選んで出塁率.500まで数字を伸ばし、OPS.974はチーム最高で3番打者として打線の軸を担いました。
秋は40打数18安打の打率4割5分と7盗塁で最高打率賞を初めて獲得し、ベストナインの外野手には4度目の選出となっています。
内田陸斗(投手)
仙台育英高校出身の3年生左腕で、2026年春は4試合に登板して東北大学戦で白星を挙げ、14イニングで10個の三振を奪いました。
秋は5試合に先発して4試合を完投し、9月22日の東北大学戦では9回を被安打3、8奪三振で完封しています。
28日には開幕から7連勝していた仙台大学を133球の1失点完投で破り、36イニングで3勝を挙げて敢闘賞に選ばれました。
今井勇成(投手)
仙台高校の出身で、2026年春に4試合すべてで先発マウンドに立った右腕として、20回3分の1はチームで最も長い投球回で先発の柱を任されました。
4月11日の東北学院大学戦では9イニングを3失点に抑えて唯一の完投を記録し、1対3という結果ながらリーグ3位の打線を相手に試合をつくりました。
秋は先発した3試合をすべて一人で投げ、10月4日の宮城教育大学戦では9回を被安打3、14奪三振で完封しています。
郷家璃久(内野手)
仙台商業高校出身の2年生三塁手で、2026年春は9試合の出場でチーム最多の8打点を挙げて勝負強さを見せつけました。
4月19日の東北大学戦では本塁打と三塁打を1本ずつ放って13対2の大勝を演出し、この試合が東北工業大学の春を語るうえで最も明るい一日になりました。
秋は全13試合に出場して打率3割8厘を残し、9月29日には仙台大学の大城海翔から左越えの本塁打を放っています。
照井陽太(内野手)
青森の八戸学院光星高校出身の3年生で、2026年春は二塁手としてベストナインに選ばれ、11試合で打率.273を残しました。
7四球と2死球を選んで出塁率.419をつくり四球の多さが持ち味で、4月11日の東北学院大学戦では三塁打を放って先制点につなげました。
秋は全13試合に先発出場してチーム最多の7打点を挙げ、8月31日の東北学院大学戦では2安打2打点を記録しています。
全国のドラフト候補を数値で分析する「ドラフト候補研究所」では、有力選手のスカウト評価や指名予想を詳しく紹介しています。
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東北工業大学の基本情報
- 所在地:宮城県仙台市太白区八木山香澄町35-1(八木山キャンパス)
- 設置:私立(1964年開学)
- 学部:工学部・建築学部・ライフデザイン学部
- 所属リーグ:仙台六大学野球連盟
- 2026年春のリーグ登録選手:82人
- 2026年春の成績:6位(2勝9敗・勝点1)
- 2026年秋の成績:5位(5勝8敗・勝点1)
- リーグ優勝:4回(1970年秋・1971年春・1972年春・1973年春)
- 全日本大学野球選手権:1971年が最後の出場
東北工業大学は1964年に電子工学科と通信工学科から歴史が始まった私立大学で、本部は仙台市太白区の八木山キャンパスに置かれています。
現在は工学部・建築学部・ライフデザイン学部の3学部と大学院を持つ理工系大学で、ライフデザイン学部は長町キャンパスに置かれています。
硬式野球部は仙台六大学野球連盟に所属して春と秋の年2シーズンのリーグ戦を戦い、リーグ戦のほかに春と秋の新人戦も公式戦として組まれてきました。
部が掲げるのはリーグ戦優勝という目標で活気と熱量のあるチームを標榜しており、挨拶や礼儀、準備や片付けといった当たり前のことを大切にする方針です。
リーグ戦は東北福祉大学野球場に6校が集まって日程を消化し、2026年秋は8月29日に開幕して東北工業大学は10月4日に全日程を終えました。
春季新人戦で見せた下級生の力
5月30日からの春季新人戦では1回戦で宮城教育大学を16対0で下し、下級生中心の打線が力を示しました。
続く準決勝では東北福祉大学と延長11回まで戦い、10対11で敗れたものの上位校と最後まで競り合っています。
東北工業大学野球部に関するよくある質問(FAQ)
Q. 東北工業大学はどのリーグに所属していますか?
A. 仙台六大学野球連盟に所属し、東北福祉大学・仙台大学・東北学院大学・宮城教育大学・東北大学と同じ6校のリーグで戦っています。
Q. 2026年のリーグ戦の成績はどうでしたか?
A. 春は2勝9敗の6位、秋は5勝8敗の勝点1で5位に入り、秋は優勝した仙台大学にも2対1で1勝を挙げています。
Q. リーグ優勝の経験はありますか?
A. 4回あり、1970年秋・1971年春・1972年春・1973年春の優勝で、1973年春を最後に頂点からは遠ざかっています。
Q. 部員は何人いますか?
A. 2026年春のリーグ戦に登録された選手は82人で、投手20人・捕手11人・内野手24人・外野手27人というリーグ屈指の大所帯です。
Q. 2026年に表彰された選手はいますか?
A. 春は照井陽太と菅井惇平がベストナインに選ばれ、秋は菅井が最高打率賞とベストナイン、内田陸斗が敢闘賞を受賞しました。
Q. どんな高校の出身者が多いですか?
A. 聖和学園や東陵、東北、仙台商業がそれぞれ7人と宮城県内の高校が中心で、仙台育英や八戸学院光星の出身者も在籍しています。
東北工業大学野球部のまとめ
2026年の東北工業大学は春の2勝9敗・6位から、秋は5勝8敗・勝点1の5位へと順位を1つ上げてリーグ戦を終えました。
秋は内田陸斗が開幕から7連勝していた仙台大学を1失点完投で破り、優勝校にこの秋ただ1つの黒星をつけています。
菅井惇平は打率4割5分で最高打率賞と4度目のベストナインに輝き、内田は敢闘賞、今井勇成も14奪三振の完封を記録しました。
3つのカードを第3戦の1点差で落とした悔しさも残り、1973年春を最後に遠ざかるリーグ優勝にはまだ届いていません。
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