プロ野球選手って、身長高い人多いですよね。
特にピッチャーは、プロ野球全体でも高身長な選手が多く、ドラフトで指名される投手のプロフィールを見ても身長高い投手が多いです。
プロの野手でも長距離砲は身長が高い選手が多い印象を受けます。
では、果たして身長がないとプロ野球選手にはなれないのでしょうか。
本記事では、プロ野球選手になるには身長が低いとなれないのかについて解説していきます!
プロ野球選手の平均身長
プロ野球選手全体での平均身長は、2019年時点でおよそ181cmとされています。
日本人男性の平均身長はおよそ172cmであることから、プロ野球選手の身長は全体的に高い傾向です。
ただし、プロ野球選手の中には外国人選手も含まれており、一番身長が高い選手だとオリックスのスティーブン・モヤ選手とDeNAのスターリン・コルデロ選手の201cm。
その他193cm以降は外国人選手の割合が多いことから、日本人プロ野球選手に絞ると少しは下がるかもしれません。
日本人プロ野球選手で160km/h超えを計測した投手の身長
最近では、日本人で160km/hを超えるストレートを投げる投手が増えてきました。
昔は160km/hを投げるのは外国人選手というイメージがありましたが、現代の科学的なトレーニングや効率の良い体の使い方などが研究されたのも要因としてあります。
では、160km/hを超えるストレートを投げる投手の身長はどれくらいなのでしょうか。
藤浪晋太郎(197cm)
藤浪晋太郎投手は、2020年10月19日の対ヤクルト戦で162km/hを計測しました。
藤浪投手の身長は197cmとかなり長身で、投手としてのポテンシャルはピカイチです。
投球フォームも馬力があることから、160km/hを超えるストレートを投げられるのも納得がいきますね。
国吉佑樹(196cm)
国吉佑樹投手はDeNA時代の2019年4月6日の対巨人戦で、自己最速の161km/hをマークしました。
国吉投手も身長196cmとかなり高く、投げおろすフォームのためボールに力が乗ります。
大谷翔平(193cm)
大谷翔平選手は日ハム時代に2016年10月16日の対ソフトバンク戦で、当時日本最速の165km/hを計測し、日本中を驚かせました。
現在はエンジェルスでも二刀流として活躍中。
もはや漫画を超えた選手として今後も注目されていくことでしょう。
そんな大谷選手の身長は193cmと長身で、柔らかい投球フォームから豪速球を繰り出します。
杉山一樹(193cm)
杉山一樹投手は2021年5月11日の対ロッテ戦で160km/hを計測し、自己最速を更新しました。
身長193cmの長身から投げおろす投球はまるでサファテ投手のよう。
「和製サファテ」や「千賀2世」としてファンからも期待されています。
今後の成長に注目です。
千賀滉大(187cm)
千賀滉大投手は、2019年3月29日の開幕戦対西武戦で最速161km/hを計測しました。
「お化けフォーク」として野球ファンを騒然とさせたフォークは一級品。
身長は187cmと長身ですね。
161km/hのフォーシームと落差の大きいフォークは打者からするとかなり厄介です。
由規(179cm)
由規投手はヤクルト時代の2010年8月26日対横浜戦で自己最速の161km/hを計測しました。
身長は179cmとプロの中ではそこまで高くないものの、体をフルに使った投球フォームが印象的で、高校時代から速球投手として有名でした。
平良海馬(173cm)
平良海馬投手は、2020年7月19日の対楽天戦で160km/hを計測しました。
身長173cmと高くはないものの、体を無駄なく使った投球フォームと馬力が特徴で、力強いボールを投げます。
西武の貴重なセットアッパーとして、今後も活躍し続けるでしょう。
160km/h以上を投げる投手の平均身長は188.3cm
160km/hを投げた日本人投手の平均身長は188.3cmでした。
7人中4人が193cm以上と、160km/h以上を投げるには高身長選手が有利であると言うことができます。
しかし、平良投手は173cmながら160km/hの豪速球を計測していますし、身長がすべてではないとも言えます。
体の使い方と自分の体格がマッチしているかが大きな鍵です。
プロ野球で50本以上ホームランを打った日本人選手の身長
次にプロ野球選手でシーズン50本以上ホームランを打った選手の身長について解説します。
身長が高い選手は長距離打者というイメージもあるため「実際にケタ違いのホームランを打ってきた選手も身長は大きいのでは?」と思いますよね。
では年間50本以上のホームランを打ってきた日本人選手の身長について解き明かしていきます!
王貞治(177cm)
「世界の王」こと王貞治氏は、13年連続でホームラン王のタイトルを獲得するなど、ずば抜けていた打者です。
生涯通算ホームラン数は世界記録の868本と多くの人が知っていることでしょう。
1964年、1973年、1977年に50本以上のホームランを記録し、いずれの年もホームラン王を獲得しています。
しかし、王氏の身長は177cmとそこまで高くはありません。
昔と今では球場の広さや投手レベルなど違いはあるかもしれませんが、これだけ本塁打を放っている選手でも180cmを超えていません。
まさに「技術力」で本塁打を量産したということができますね。
落合博満(178cm)
落合博満氏は、1985年と1986年に50本以上のホームランを記録し、ホームラン王も獲得しています。
落合氏の身長は178cmとそこまで高くありませんが、技術の詰まった神主打法でホームランを量産しました。
昔は現在よりも10試合ほど少ない状態なのにも関わらず、50本以上のホームランを打つのはやはり別格です。
松井秀喜(188cm)
「ゴジラ」の愛称で親しまれてきた松井秀喜氏は、巨人時代の2002年に50本のホームランを打ち、ホームラン王の称号を手に入れました。
松井氏は、身長188cmと他の50本以上ホームランを打った選手と比べて体が大きいのが印象的です。
まさにホームランバッターというような体格で、構えの時の威圧感と駒のように回転しながら打つフォームは今でも忘れられません。
小鶴誠(176cm)
小鶴誠氏は1950年に、当時セ・リーグに加盟していた松竹ロビンズで51本のホームランを打ちました。
さらに161打点、141得点、376塁打はNPB史上シーズン最高記録で未だに抜かされていません。
小鶴氏の身長は176cmと現代の日本ではそこまで高くはありませんが(当時は大きい部類)、50本以上のホームランを記録しました。
野村克也(175cm)
「ID野球」でヤクルト時代に3度の日本一に貢献した野村克也氏は、1963年に52本のホームランを放ちホームラン王を獲得しました。
そんな野村氏の身長は175cmとそこまで高くはないものの、無駄のない綺麗なスイングから放たれるホームランはまさにホームランバッターです。
8年連続のホームラン王はパ・リーグ記録として今でも抜かれていません。
50本以上ホームランを打った日本人選手の平均身長
年間50本以上ホームランを打った日本人選手の平均身長は178.8cmです。
50本以上ホームラン打った選手の中では、そこまで体格は大きくはないもののホームランを量産していました。
現在でも身長は高くなくてもホームランを量産している選手はいるため、身長とホームランは必ずしも比例するとは限らないということです。
身長が低いとプロ野球選手になれないのか
プロ野球選手のイメージとしては身長が高く、速いボールや打球の飛距離など身長が高い選手が有利という印象がありますよね。
では、身長が低いとプロ野球選手にはなれないのでしょうか。
身長が高いと言ってプロ野球選手になれるわけでもない
身長が低い選手はプロ野球選手になるには不利とよく言われますが、半分正解で半分間違いです。
なぜなら、いくら身長が高くてもプロ野球選手になれない選手もたくさんいるからです。
身長が190cm超えても投げ方が悪く球速もない投手はいますし、身長が低くても伸びのあるストレートを投げる投手もいます。
これは野手でも言えることで、身長が高いからホームランをたくさん打てるとも限りません。
野球は身長がなければならないと強く思われがちですが、身長ですべてが決まるスポーツではないため、悩む必要もないです。
体の使い方を理解していれば身長はさほど関係ない
野球は身長が高いほど有利なイメージが持たれていますが、身長よりも体のバランスや使い方が大事です。
身長が高いと有利なのは、あくまで自分の身長と体の使い方がマッチングした時に発揮する効果が大きいのであって、必ずしも身長が高ければ勝ちというものでもありません。
身長が低くても、体の使い方が体格とマッチングすればホームランを量産できますし150km/h以上のボールも投げられます。
投手は工夫すれば高身長投手と同じ角度で投げられる
身長が低い投手でも、工夫次第で高身長投手と同じリリースポイントで投球することができます。
オリックスの山岡泰輔投手は身長172cmと大きくはありませんが、かつてオリックスに在籍していたブランドン・ディクソン投手(195cm)とリリースの高さが一緒だそうです。
身長172cmの投手でも、工夫すれば195cmの投手と同じリリースポイントで投げることもできるため、身長は低くても工夫を入れれば同レベルで戦えます。
低身長で活躍している選手【投手】
プロ野球で活躍している選手には高身長選手が目立ちますが、中には身長が低くても目立つ活躍をしている選手もいます。
では、低身長で活躍しているプロ野球選手を5人ご紹介していきます。
平良海馬
先ほどもご紹介させて頂きましたが、最速160km/hの速球を武器として日本プロ野球の無失点記録を塗り替えました。
身長は173cmと高くありませんが、日本プロ野球界に歴史を刻んだ投手として語り継がれる投手になることでしょう。
石川雅規
石川雅規投手は19年間ヤクルト一筋で現在も活躍している投手で、「小さな巨人」と称されました。
石川投手の身長は167cmと、プロ野球の投手の中ではかなり低い部類に入ります。
しかし、長年安定した登板回数で現在も先発投手として活躍しているのを見ると、小さい投手でもプロで十分にやっていけると証明してくれました。
小川泰弘
小川泰弘投手はノーラン・ライアンのようなフォームから「ライアン小川」として呼ばれ、現在ヤクルトの先発投手として活躍しています。
小川投手は身長171cmとプロ野球の中では身長は低いですが、ローテーションの一角に入るなどプロの第一線で投げている投手です。
山岡泰輔
山岡泰輔投手はオリックスの先発投手で、リリースポイントが高い投手です。
先ほどもご紹介しましたが、身長172cmながらリリースポイントは元オリックスのディクソン投手と同じであり、角度のあるボールを投げます。
スライダーやチェンジアップも一級品です。
美馬学
美馬学投手は現在ロッテに所属する先発投手であり、内角を果敢に攻める強気なピッチングを持ち味とします。
美馬投手の身長は169cmと小柄ですが、コンパクトなフォームから最速153km/hのストレートと内角をエグるシュート、落ちるフォークが武器です。
低身長で活躍している選手【野手】
次に低身長で活躍している野手を8人ご紹介していきます。
長距離砲やアベレージヒッターなど様々です。
吉田正尚
吉田正尚選手はオリックスで活躍する長距離砲です。
身長は173cmと高くはないものの、外国人選手のようなスイングから驚愕な飛距離を生み出します。
体をフルに使い、かつミート力も兼ね備える吉田選手は球界屈指の長距離砲です。
森友哉
森友哉選手は西武ライオンズのキャッチャーとして活躍しています。
身長は170cmと低いですが、打席の森選手は大きく見え、豪快なフルスイングはファンを魅了します。
10代でオールスター選手に選ばれ、清原氏以来の10代でオールスターでのホームランを記録するなど期待の若手として活躍してきました。
甲斐拓也
「甲斐キャノン」でお馴染みの甲斐拓也選手は、ソフトバンクの正捕手として活躍している選手です。
身長は170cmと低いですが、キャッチャーの構えを見るとかなり大きく見えます。
キャッチングや肩の強さは球界屈指で、育成から這い上がってきた選手として夢を与えてくれています。
近本光司
近本光司選手は阪神タイガースのセンターを守る選手で、足の速さと守備範囲の広さは圧巻です。
バッティングも体全身を使ったパワフルなスイングが魅力で、入団初年度から三塁打の数はリーグ1位を記録し、新人特別賞を受賞しました。
身長は171cmですが、走・攻・守において活躍するリードオフマンです。
茂木栄五郎
茂木栄五郎選手は楽天に所属する内野手で、三拍子の揃った選手です。
かつて西武やメッツなどで活躍した松井稼頭央氏が記録した「初回先頭打者初球本塁打3本」を2017年(入団2年目)に達成。
身長は171cmと高くありませんが、楽天には欠かせない選手としてチームを引っ張ります。
近藤健介
近藤健介選手は日ハムに所属し、現在は外野をメインに守っています。
選球眼と打撃センスはピカイチで、2019年の四球数と2020年の二塁打数リーグ1位、そして出塁率は2019年、2020年と2年連続でリーグ1位を記録しました。
身長は171cmと高くはありませんが、日ハムに入団年から現在まで1軍で試合に出続けています。
菊池涼介
菊池涼介選手は広島東洋カープに所属する二塁手で、「忍者」の愛称で親しまれています。
愛称通り、菊池選手の守備は軽やかで技ありプレーが魅力。
さらに打撃もパンチ力があり、2016年から5年連続で二桁本塁打を記録しました。
菊池選手の身長は171cmと高くはありませんが、高い身体能力でチームを支えています。
今宮健太
今宮健太選手はソフトバンクの遊撃手で、肩の強さとフィールディングが売りの選手です。
高校時代は通算62本のホームランを放ち、投手としては最速154km/hと投打に渡って活躍しました。
ソフトバンク入団後は川崎よりも上と称されていた守備を武器に、プロ3年目から1軍に定着して試合に出続けてきました。
今宮選手の身長は172cmと小柄ながらも、肩の強さとパンチ力のある打撃が魅力です。
身長関係なくプロ野球選手になれる!
今回は、身長が低い選手はプロ野球選手になれないのかどうかについて解説してきました。
結論は、身長が低くてもプロ野球選手は十分目指せます!
体の使い方をしっかり勉強して、自分がベストなパフォーマンスを出せるようなフォームを身に着けることが成長の近道です。
野球は力3割、技術7割のスポーツで、体を強くすることはもちろん大事ですが、体の使い方もしっかり研究していきましょう!
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少しでも身長を伸ばして、選手としての可能性を上げたい方は是非試してみてください!