2017年からメジャーリーグで広がったフライボール革命。
メジャーの中でヒューストン・アストロズがフライボール革命を取り入れてワールドシリーズを制覇しました。
フライボール革命は日本にもやがて流れていき、ソフトバンクホークスの柳田選手を筆頭に取り入れる選手が増えています。
本記事はこんな悩みがある人向けの記事。
フライボール革命は果たしてメリットがあるのか知りたい
ホームランを打ちたいがフライボール革命の理論を取り入れるべきか悩む
フライボール革命の注意点を知りたい
上記のような悩みがある方に向けて、フライボール革命のメリットとデメリットをご紹介していきます!
本記事の内容
- フライボール革命のメリット
- フライボール革命のデメリット
- まとめ
近年野球界に衝撃を与えたフライボール革命ですが、取り入れるとどんなメリットとデメリットがあるのかをこれからご紹介していきます。
フライボール革命のメリット
野球をやっていると誰もが一度でも打ってみたいと思うのがホームランです。
打者の最高峰の結果がホームランですので、誰もがダイヤモンドを1周してみたいと思うものです!
フライボール革命のメリット
- 飛距離が伸びる
- 長打率が上がる
- バッティングが楽しくなる
ではそれぞれ解説していきます。
メリット①飛距離が伸びる
フライボール革命というのは、フライを上げて安打、長打を増やす理論ですので必然的に飛距離が伸びてきます。
フライボール革命はフライを上げて長打を増やすことをメインテーマとして取り入れられる理論。
なので、長打を狙っていくと自然な流れで飛距離が伸びてきます。
フライボール革命は長打を増やす目的の理論なので飛距離が伸びていきやすい
メリット②長打率が上がる
フライボール革命は長打を増やして点を効率良く取っていく戦法で、長打率も上がりやすくなっていきます。
長打率が上がると、得点圏にランナーが行く割合も上がっていくので得点率も上がっていきます。
より多く点を取るには長打率を上げるのも大事になっていきますね!
フライボール革命には長打率を上げる要素も含んでいる。
メリット③ホームランが打ちやすくなる
フライボール革命の究極を言えば長打を増やして、長打率と得点率も増やすと言う事です。
実際にMLBでフライボール革命を取り入れる球団が増えてからリーグ全体的のホームラン数が増えています。
2017年シーズンのホームラン数は全体合わせて6105本と驚異的な数字が出ています! そして2019年には6500本を超え、本塁打数が異常に増えています。
このように、フライボール革命はホームランを激増させる力を秘めているので「ホームランを増やしたい選手には理に適っている」と言えます。
フライボール革命はホームランを増やすのに理に適っている理論とも言える
フライボール革命のデメリット
フライボール革命はホームラン数が増えて点を沢山取れるすごく良い理論に聞こえますが、その陰ではマイナスな面も顔を覗かせています。
実際にMLBでもホームラン数がグンと増えたものの、マイナス的な面も見え始め、フライボール革命に警鐘を慣らしている人もいます。
では、フライボール革命のデメリットをこれからご紹介していきます!
フライボール革命のデメリット
- 三振が多くなる
- 攻撃が淡白になる
- スイングのかたちを崩しやすい
デメリット①三振が多くなる
フライを上げることはボールに角度をつけなければいけません。
そうなるとおのずとボールの下を狙って打ちにいくことになり、ボールを捉える面積が狭くなるので空振りが増え、三振の数が増えていくのです。
追い込まれたらミート主体に変えれば三振は減るかもしれませんが、追い込まれてからもスタイルを変えずにいくと三振が増えやすくなります。
長打を狙おうとボールの下をばかり狙っていきやすいので、ボールを打つ面積が狭くなり空振りが増える
デメリット②攻撃が淡白になる
フライボール革命を取り入れると、長打を狙いに行くのでボールに角度をつけるためにフライを上げます。
ランナーがいる場面で試合状況に関係なくフライボール革命を貫くと攻撃が淡白になりやすいです。
打ち損じた時にフライアウトになる確率が高くなり、攻撃が淡泊になりやすいのもデメリットです。
もしフライボール革命を取り入れるなら、つなぐ野球を捨てる覚悟も必要。
デメリット③スイングのかたちを崩しやすい
フライボール革命はフライを上げて長打と安打を増やす理論ですが、中には勘違いしてフライを上げるために大振りしてしまう人もいます。
ボールを打つポイントやバットの角度を少し変えるだけであり、スイングを崩してまでフライを上げようとするとかえってフライすら上がらなくなる
フライボール革命はただフライを上げれば良いのではなく、合理的な打撃理論を取り入れた上で打球に角度を付けていくことが大切です。
普通のレベルスイングにちょっとした工夫を加え、あとはスイングスピードを上げるだけでスピンの効いたフライを上げることは可能です。
適切なスイングを根本とし、そこに少しアレンジを加えるというのが大事です。
フライを上げることが目的になってはいけない。フライはあくまでボールを飛ばすキッカケである。
フライボール革命 まとめ
フライボール革命は少し取り入れただけでは効果が出ているかどうかはわかりません。
本気で取り組むには1年間を通してフライボール革命を貫くくらいやらないと実際の効果が分かりません。
ただ、一発勝負の高校野球は取り入れるのが難しい面もありますが、それでも長打で勝ち進むのが特徴のチームであれば取り入れる価値はあります!
フライボール革命は長い目で見ていく必要がある理論である
メジャーの選手のスイングはコンパクト!
メジャーリーガーは大振りに見えますが、スローモーションで見てみると後ろが小さく前が非常に大きいです。
メジャーの選手は効率性をかなり重要視します。
球速が速い投手だらけのメジャーでいかに最短距離でバットを出して遠くへ飛ばすかをメジャーリーガーは考えています。
なのでフライボール革命を取り入れる際は、
- 最短距離で前を大きく
- 軸回転
- ボールの少し下を狙って打つ
これらのことを意識して練習してみてください!